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ちば山の会の山行報告

ちば山の会 山行報告のページ

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黒川山甲斐金山遺跡遡行◆PDF 

黒川山甲斐金山遺跡遡行報告

【山行日】5月5日~6日  
【メンバー】CL辻本(記)・橋本
【行 程】 5日・・・三条新橋~黒川谷遡行~黒川山金山遺跡(泊)
6日・・・野営地~金山遺跡循環道~登山道~三条新橋~帰葉


昨年、橋本氏と二人で竜喰谷の精錬場と呼ばれる付近から、尾根を
上がり大常木林道を歩いた。このルートを調べるうちに秩父縦走路
の笠取山~大常木山南麓に牛王院平、将監峠、一ノ瀬、二ノ瀬、お
いらん淵、竜喰谷、精錬場など気になる地名が多々あった。これら
は全て戦国時代の武田家金山にまつわる地名だ。そして丹波川を挟
む黒川山東面1,300付近に武田家最大の金山跡がある。そこには千
人軒と呼ばれる集落跡も残っているらしい。ここで焚火をしようと
二人が合意。GWの一夜を過ごすことになった。

5日午前4時過ぎ千葉を出発。市川から三郷に抜け、外環~関越道
~圏央道を走り青梅まで高速代¥1,350の割安ルートを取る。
青梅街道の路面は、早朝の降雨で鴨沢付近から、所々水が流れている。
これから遡行する谷の増水が頭をよぎる。7時過ぎに三条新橋に着き、
沢支度、釣り支度を済ませ、今宵の嗜好品をザックに詰め込み、バス
が走ったという旧青梅街道の廃道を行く。新緑が美しく映え、眼下の
丹波川がゴウーゴウーと音を立て、白く流れる。道はバスが1台どう
にか通過できそうだが、随所に崩落した岩が道を塞ぐ。800m付近の
黒川谷出合は、バスが回転出来るようなスペースがあり、7~8m
上に崩落した橋の一部が見える。
沢はやはり増水していた。出合い上には8mの滝が豪快に水を落と
していた。左から巻き、沢に下り、左岸登山道に上がる。「おいおい、
黒川谷は沢屋に相手もされないショボイ沢と違ったのか!」
増水して迫力満点に流れる沢に怖気づく。水線通しにはなかなか行か
せてくれない。沽券に関わると5mの滝は水線際を登った。岩は秩父
特有の苔とヌメリで黒光りを放つ。

二つ目の堰堤を越えてから、イワナの骨酒呑みたさに竿を出すが、
まったく反応なし。激流にはなかなかイワナが隠れそうな渕がない。
やっと小さな渕を見つけ餌を流すが、流木に引っ掛ける。その時、
ゆらっと黒い魚体が出た!逸る心を抑え仕掛けを付け替え、再び、
餌を入れると、ググッとした手ごたえ。23cmくらいのイワナが上
がった。その後、同様サイズをもう1匹釣り上げたが、それっきり。
相棒はボウズ。
この沢は蛇行がない。ゴルジュもなく、真っ直ぐに落ちてくる。
堰堤下には滝があり、変化に富んだ渓相だが、上は急なゴーロばかりで、
釣り師も堰堤下までしか来ないのだろう。でも水が引けば穴場かも知
れない。

右に10m程の滑滝が見えると三俣になり、地形図にある1157mに着く。
右から登山道も下りている。左の沢には大岩があり、その左岸道を登っ
て行くと、苔むした中に屋敷跡と見受けられる整地された箇所が、
至る所に現れる。黒川金山の千軒集落跡だ。
1280m付近にテントを張り、早速、焚き火の準備。周りには大木の切
残しや枯れ枝、枯れ芝など燃やす材料は豊富。焚き火も早々に盛んに
なり、まずはビールで乾杯!時間は午後2時。 日はまだまだ降り注い
でいる。
ワラビ、漬物、乾き物、メインの春飛びのクサヤ2匹、ベーコン、チーズ
など副菜も豊富。だけどアルコールは酒1カップ:2本。ビール700ml:
2本+350 ml:2本、ウィスキー:500 mlだけ。口ほどにもない呑んべが
二人。もう少し若ければ1升瓶を担いでいたろうに。
春飛びのクサヤでチビチビと酒を飲む。「う~ん、美味い!クサヤは春
飛びだね。最高!」
1カップを熱燗にし、焼きあがったイワナで骨酒を楽しむ。

「若い奴に焚き火の面白さを教えてやりたい。壁登りとか、ハイキング
とか、軟弱な奴ばかり!山でもっと遊ばにゃー」「そうだ、そうだ!」
出るのは不良オヤジの愚痴ばかり。それでも至福の時は過ぎていく。
疲れて5時前にはテントで横になり、小用のために這い出した10時頃、
「ひゅるるぅー、ひゅるるぅー」と、どことなく哀れで、不気味な声が
聞こえてくる。殺された遊女の声か・・・? だんだんと二人の目が冴
えてくる。その声が何時までも続くので「鳥だよ、鵺だよ。鵺の鳴く夜
は恐ろしい~」と寝袋に頭まで潜り込む。(鵺=ヌエ/トラツグミという鳥)
午前4時、どんよりと明るくなり、活動開始。1.5合の米を分け合い、レト
ルトカレーで朝食を済ませ、荷物をテントに掘り込んだまま、いよいよ
金山探検に向かう。

黒川金山循環歩道は所々、踏み跡程度になるが、標高1400m辺りまで雛壇
に整地された千軒集落跡が広がる。工夫や役人、遊女の嬌声、馬の嘶きなど、
今にも蘇ってきそう。
間歩(まぶ=坑道)には残念ながら入れなかった。入口付近の岩が崩れ、
県が造った鉄製の柵も押し潰されている。間歩を覗いて見るが、今にも
岩が落ち埋まってしまいそう。とても危険で入れない。写真を撮っただけで
循環を続ける。ほぼ循環を終えようとした頃、橋本氏が財布を落したと顔色
を変えた。ウエストポーチがぱっくりと開いたまま。ただちに道を引き返し、
「現代の金」の捜索が始まる。間歩入口まで登り返し、沢を渡り、忠実に
歩いたコースを辿る。「あった!」野営地近くで、金色ではなくコバルト
ブルーの「現代の金」は発見された。
焚き火跡を処理し、飲み水を確保し、テントの撤収となる。千軒集落を名残
惜しそうに観察しながら、ゆっくり登山道を下り、2時間余りで三条新橋に
下山した。

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