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ちば山の会の山行報告

ちば山の会 山行報告のページ

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石尊稜登攀◆写真 

ちば山、樋口です。
「(横岳西壁)石尊稜 登攀」を報告します。

登攀中にクリスマス寒波の寒気が流れこみ、気温が急降下。
下部岩壁と上部岩壁で渋滞に巻き込まれ、寒さとの闘いでした。
登攀が終了するも主脈稜線の偏西風に吹きさらし。転げ落ちるように
地蔵尾根を下り樹林帯に入ったところで石尊稜登攀に成功したことを
実感できました。


65 石尊峰で5(石尊稜登攀終了)

【山域】八ヶ岳連峰
【ルート】(横岳西壁)石尊稜
【登山方法】アルパインクライミング
【メンバー】CL樋口、SL三代川、澤田、
【日程】H23.12/23  無風快晴
03:20木更津出発
04:05千葉発
04:40津田沼発
08:35美濃戸口着
09:05 〃 発
10:06美濃戸山荘着
10:19 〃 発
11:16堰堤広場着
11:31 〃 発
12:30赤岳鉱泉着
テント設営
13:30 〃 発  石尊稜下部岩壁 偵察
14:00無名峰南稜付根(小同心ルンゼと三叉峰ルンゼの二俣)
14:15 〃 発
14:35石尊稜付根(三叉峰ルンゼと日の出ルンゼの二俣)
偵察終了、テン場へ戻る。
(ここで、1つミスを犯す。無名峰南稜を石尊稜と判断してしまった。)

12/24 快晴のち曇り、昼前から次第に偏西風が強くなり、午後から小雪
04:00起床
06:19テン場発
07:02無名峰南稜 付根 着
(ここで、石尊稜と思いこみ無名峰南稜に取り付く、
 視界の利く稜線で横岳西壁を観察、石尊稜がもう1つ右隣の小さな稜で
 あることが判明
 石尊稜下部岩壁を確認のうえ、三叉峰ルンゼへ下りる)
08:19石尊稜取り付き 着
 下部岩壁の登攀(草付スラブ壁 1ピッチ。急な雪面 1ピッチ。)
11:55石尊稜上部岩壁手前の雪稜 着
 上部岩壁の登攀(小さな階段状の岩壁 1ピッチ)
14:05石尊峰(横岳稜線)着
16:15赤岳鉱泉(テン場)着
 テント撤収
17:15赤岳鉱泉発
19:58美濃戸口着
もみの湯へ。千葉へ帰る。

【内容】

12/23
積雪期~残雪期のアルパインクライミングの入門道場として、
またアプローチも近いことから、今冬は八ヶ岳で雪のアルパイン
クライミングを磨こう。
先ずは易しい登攀ルートから。雪稜を楽しめる石尊稜に挑戦しよう。
こうして、経験を積んでいけばよい。そう決心した。

早朝に千葉を出発。
笹子トンネルを抜けると、文字通り白峰三山が。天気は良さそう。
八ヶ岳も全て見渡せる。今日登攀すればよかったかな。
美濃戸口に到着する。車の多さに少し驚く。もう既に相当の登山者が
入山している。また、ヘルメットを持っている登山者が多いようで、
皆様の登攀ルートが気にかかる。
お昼時に赤岳鉱泉に着く。アイスキャンディーがひと際目立つ。
見方を変えると氷の塊がテント場にあるなんてなんだか寒そう。
テントが多いけど驚かない。
社会人である以上、3連休に登山するのが当たり前。
少ない休暇を有効利用する、皆同じ考え。

テント(4-5人用エスパース、冬用内張り付)を設営後、石尊稜の
下部岩壁取り付けまで偵察へ。中山乗越へ向かい北沢にかかる赤い橋を
渡ったところで、北沢沿いに入る。
雪上の踏み跡はしっかりしており迷うことはない。
2つめの二俣が石尊稜の付根(始点)という認識であったが、
結果論であるが小同心ルンゼを見誤った。その結果、無名峰南稜の
付根(始点)を石尊稜の付根(始点)と判断してしまった。
そこから稜にあがり(たいした登行距離でない)、横岳西壁を見渡せば
判断ミスを発見できたのだが・・・。
石尊稜の付根(始点)の確認だけで引き上げたことに反省。

当初計画通り、下部岩壁を確認すべきであった。攻めの心が足りなかった。
他方、机上の事前検討で、国土地理院の地図上で石尊稜を読み取ることが
出来なかったことも反省。
山と渓谷2010年12月号の八ヶ岳特集で横岳西壁の全体写真上で登攀ルートが
示されているが、地図と照らし合わせるとはっきりしない。他の山岳会の
HP等でGPSルートが紹介されていることも期待したが、見つけられず。
でも、次回から問題ありません。カシミール上の地図ですが、翌日の石尊稜
登攀ルート(赤岳鉱泉~石尊峰)をスマホでバッチリGPSの軌跡を記
録しました!!!。
登攀中のGPSの軌跡は少し誤差が生じるが、それはザイルをだして登攀
(岩登り)している区間であると判断できる。
写真集の方に石尊稜登攀GPSルートを公開します。

夕食&クリスマスイブ・イブパーティー(ケーキとスパークリングワイン)
で大いに盛り上がり就寝。

12/24
4時起床、無風快晴。星の輝きで夜空が明るい。でも冷え込みが緩く、
なんだか暖かい。
懐中電灯なしで行動できる明るさになったら出発することとした
(今思えば、この判断は間違っている。寒気は遅くとも午後から南下する
ことは出発前の予報でわかっていたので、暗いうちから出発すべき。
ここも出発前に描いた計画を貫けなかった弱い自分が悪い)。

先に述べたように、石尊稜と思いこみ無名峰南稜に取り付く、
視界の利く稜線で横岳西壁を観察、石尊稜がもう1つ右隣の小さな稜で
あることが判明。
既に2パーティーが石尊稜下部岩壁に取り付こうとしている。45分ほど
ロスしてしまった。
日の出ルンゼを詰め、石尊稜下部岩壁の手前の雪壁に取り付き、稜に出る。

石尊稜の核心部である下部岩壁(草付けスラブ壁・岩Ⅲ~Ⅳ級)の
アイゼン登攀の準備に取り掛かる。
リード:樋口、セカンド:三代川さん、サード:澤田さん、
登攀ルートは3つあるようだが、右寄りの中央ルートを選択した。
先行パーティーは皆、中央ルートを登攀しているようだ。それもそのはず、
ランニングビレイ用の支点が結構ある。

アイゼン登攀開始は9時過ぎか。
シングルアックスのピックをところどころにある氷雪や草付に突き刺し、
アイゼンの前爪2本に自重を預け立つ。
ピックが刺さらないところは、ハンドホールドで。でも氷雪つきの岩は
とても冷たく指先の感覚が次第になくなる。
登攀プロテクションを4箇所セット。スラブ壁の終了点に灌木があり、
それを支点ビレイとして使う。

しかし、ここで登攀渋滞にはまる。支点ビレイをセットできない。
先行パーティーが立ち去るまで待つこと1時間。
ここでピッチを切るか迷ったが、この先しばらく灌木帯の急な雪面が
しばらくつづくようなので、ザイル50m1ピッチで昇れるところまで登攀。
計7つプロテクションをセット。
今度こそ灌木にシュリンゲを巻きつけ支点ビレイをセット。
三代川さんと澤田さんを引き上げた。複数のパーティーが入り乱れている。

時刻11:22。なんと下部岩壁を登攀するのに2時間以上もかかった。
ここでの登攀時間は正味30分程度か。待っている間に天気も急変。
気温が下がりだした。雲の流れから偏西風が強まっていることがわかる。
寒気にすっぽり包まれたようだ、クリスマス寒波との闘いが始まった。
しばらく雪稜の昇りとなる。上部岩壁に迫ってくる。こんなところを
昇れるのだろうか?。
と思いつつ、登攀ルートを観察するとまたしても渋滞しているではないか!。
ここでの待ちがとても辛かった。偏西風が容赦なく襲いかかってくる。
先行パーティーのフォローもザイルさばきがギクシャクしている、
手がかじかんでしまい、ザイルをまともに握れなくなっているかもしれない。

今度はリード:三代川さんで、上部岩壁(岩Ⅱ~Ⅲ級)を登攀開始。
取り付き点からみて階段状の凹角を昇り10m先の小さなピナクルまでが
核心部(岩Ⅲ級)。
プロテクションをセットする支点がなく、ピナクル等を利用してプロテク
ションをセットするしかない。
その先はリッジあるが岩Ⅱ級以下と思われ、特に危険なところなし。
27m 1ピッチ程度で登攀終了。
最後は横岳主稜線上の石尊峰を目指し(雪で覆われている)ガリーを
詰めるだけ。

石尊峰に到着、3人で交互に握手を交わす。
写真撮影後、急いで下山に取り掛かる。
地蔵尾根は人工物の階段やハシゴがあり、行者小屋へ急降下。
樹林帯に入ってほっと一息。緊張感から解放された。

計画書通り、24日中に下山することとした(25日は予備日)。
一旦アイゼンをはずしテント撤収。
我々のテントの下隣の、熊さん阿弥陀北稜隊にお別れの挨拶。
お互いに目標達成できたね。どうも熊さんパーティーはクリスマスイブ
パーティーに突入しているようでした。さようなら。
小雪の舞う中、美濃戸口までヘッドランプを付けて下山。堰堤広場で
13時間ぶりにアイゼンを外しての歩行となる。

積雪期のアルパインクライミングは危険が一杯。でも今回の山行は
貴重な経験ばかり。今回の課題は次回の登攀に活かしますね。


以上、石尊稜登攀の報告でした。


+写真集へのリンク(初日) +
+写真集へのリンク(二日目)+
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