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ちば山の会の山行報告

ちば山の会 山行報告のページ

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前穂北尾根縦走クライミング◆写真 

ちば山、樋口です。
穂高集中山行「前穂北尾根縦走クライミング」を報告します。

27 前穂山頂1_R

晴天が保証された3連休でしたので、登山客が集中したものの、
奥叉白から先は予想に反し人の気配がなく、初日は自分たちの
ペースで楽しめました。
二日目は、北尾根Ⅴ・Ⅵのコルからしばらくは数パーティーで
先頭争いの神経戦?でしたが、Ⅴ・Ⅵのコルで唯一テント泊した
私たちが体力的に優位だったのか、それとも私たち負けず嫌いの
競争精神が勝ったのかよくわかりませんが、先頭をキープ。
涸沢から直接Ⅲ・Ⅳのコルにアプローチした1パーティーが先に
Ⅲ峰に取り付きましたが、特に渋滞することなく私たちのペースで
北尾根をクライミングし、前穂高山頂に到達できました。


【山域】北アルプス南部
【ルート】前穂北尾根
【登山方法】縦走クライミング
【メンバー】L平野、澤田、樋口(文責)
【日程】H23.

10/7 
 2030千葉出発

10/8 
0218沢渡市営第2駐車場着
 0545タクシーで上高地へ
 0658上高地発
 0809徳沢着
 0929標高約1755m地点着
 1042標高約2050m地点着
 1218奥叉白池とⅤ・Ⅵのコル分岐通過 標高約2380m
 1318奥叉白谷着
 1505Ⅴ・Ⅵのコル着 テント設営後、Ⅵ峰アタック

10/9
 0538Ⅴ・Ⅵのコル発
 0957前穂山頂着
 1040前穂山頂発
 1205岳沢ヒュッテ着 テント設営

10/10
  0638岳沢ヒュッテ発
 0810上高地着

【内容】
10/8
 深夜2時だというのに沢渡市営第2駐車場はほぼ満杯状態。
なんという賑わいか。5時に中の湯ゲートが開くので4時半まで仮眠。
起きてから共同装備を分担、パッキングを終えてバス・タクシー
乗り場に向かうと長蛇の列。どっちにならんでもほぼ同じ時間に
発つことができたようだ。
登山客の多さに驚く。上高地からどこまで人の連なりは続いて
いるのだろうか?。
うんざりしてきた。とりあえず徳沢の先、新村橋の分岐で人ごみ
から抜けられた、ふぅ~。
新村橋を渡り、中畠新道に入る。少しの勾配であるが、いつもより
きつく感じる。
徳沢で4L以上の水を補給したためだ。しばらくすると、単独行の
永田さんが追いついてきてすーぅっ追い抜いていった。ザックは
大きく重そうだけど足取りが軽快。
奥叉白とパノラマ新道の分岐で、小休止。高梨パーティーがやってきた。
平野パーティー、高梨パーティーと永田さんの3パーティーで記念撮影。
そして皆さん、岳沢で元気な姿で再会しましょう。気をつけて。

ここから先は奥叉白谷の右の尾根に取り付き、急登がつづく。暑い。
重たい。キツイ。ぐんぐん高度を稼いでいる。高度2200m前後から
一昨日降ったなごり雪が少しずつ現れ出す。
高度2380m付近、奥叉白池と北尾根Ⅴ・Ⅵのコルの分岐に到着、
前穂Ⅳ峰正面壁がどか~んと現れる。甲南バンドらしきものがあり、
そこから右上へあがっていくバンドが甲南ルートのようだ。
Ⅴ・Ⅵのコルへ急ぐ。奥叉白谷を乗り越えるために、少し下るが
雪の残る急斜面。
クライムダウンで慎重に下りる。樹林帯を抜けると幅のある奥叉白谷を
横断。その先で小休止。
ここから北尾根Ⅴ峰の枝尾根を乗り越えなければならぬ。ガレ場を通り
Ⅴ峰枝尾根を登るが途中クライミング要素あり。
しばらく快適なリッジ歩きとなるが、Ⅴ・Ⅵのコルの沢におりてゆく際に、
雪が解けずに、半分凍っているトラバース地点あり。少し緊張した。
この先はⅤ・Ⅵのコルに至る沢を登りつめるだけ。
Ⅴ・Ⅵのコル到着。わぁー、涸沢側の視界が開け素晴らしい展望。
早速テントを張る。テントは2張りのスペースしかなかったが、結局の
ところ、私たちだけ。よかったよかった。

荷物整理が終わったら、Ⅵ峰(2794m)にアタック。本日唯一のピーク
登頂である。素晴らしい眺望である。360度のパノラマ展望台。
奥叉白池はテント6張り程度か。
前穂北尾根→吊尾根→奥穂→涸沢槍→北穂南稜→北穂東稜→北尾根下部・
屏風の頭すべて見渡せる。
そして涸沢を見下ろすと、テントの花が咲き乱れている。数えきれない。
さらにカメラで写真を撮りズームでみると、涸沢ヒュッテで売店渋滞や
トイレ渋滞、人の列がみえるではないか。
涸沢って、東京や千葉よりも人口密度が高いんじゃない?。絶対に涸沢に
下りたくない。涸沢に泊まった登山者が明日どれだけ北尾根に挑戦する
のだろうか、少し不安になってきた。

明日のルートについては奥叉白に到着したあたりで皆で話し合った。
北尾根はヴァリエーションルートだけど渋滞する可能性が高い。
Ⅳ峰正面壁を登攀するものはほとんどいない。
でも、Ⅴ・Ⅵのコルから正面壁を登攀してもその後が読めない。
さらに、メンバー全員の疲労度もみたと思う。
結果、今回はⅣ峰正面壁の登攀を断念、北尾根縦走クライミングという
ことになったが、翌日の行動結果をみるとこの判断は正しかった。
食当は平野さんが全て計画・準備、予め野菜を乾燥させものを準備くださり、
野菜たっぷりのトマトスープを美味しくいただきました。とても満足です。

10/9
 3時半起床。やっぱり快晴、風がある。味噌煮込みうどんと豪華な
朝食にありつく。朝からおなかいっぱいに。(あとから、これも1つの
戦術であることを聴かされ、少し驚く。)
さぁ、パッキングをして出発準備をしていると・・・、夜があける前から
涸沢から次々とⅤ・Ⅵのコルを目指して上がってくるではないか!。
まずい、ざっとみて5パーティ前後か。競争である。挨拶はするものの
とにかく早く北尾根を登ろうという、無言の先頭争いに突入。
我が先へと必死である想いが伝わってくる。
平野さんの勢いに押されて、澤田さんと私も急ぐ。なんとかⅤ・Ⅵの
コルをトップで出発。途中、先を越されることもあったが、徐々に差が開く。
トップを不動のものとする。
でも、Ⅳ峰からⅢ・Ⅳのコルへ下ると、涸沢から直接Ⅲ・Ⅳのコルを
目指した先行パーティーがいた。
北尾根核心のⅢ峰に2番手で登攀することになる。

Ⅲ・Ⅳのコルでザイルをだし、登攀準備。リードは私が志願した。
先行パーティーのセカンドがテラスから上がっていく。
いよいよ私たちの登攀が始まる。初めてリードするので緊張してきた。
おそらく平野さん、澤田さんもそれぞれの立場で緊張してきたと思う。
「行きます!」先行パーティーの登攀ルートを参考に登攀開始。
その先はよく覚えていない。先行パーティーのビレイヤーがちらっと
みえた。でも最後の登りでルートに迷う。
右のカンテを直登か、左の凹角を直登か、私は左を登れると判断し
そのまま突き進む。手掛かりがすくなく、残置ピトンをホールド代わりに
A0人口登攀。1ピッチ目の到着地点である小ピナクルについた。
「到着!」とcall。ふぅー、助かった。先行パーティーのセカンドに、
右の方が楽だったのに、といわれ次なる心配が頭をよぎる。
しまった、難しい方を選択してしまったことを伝えるべきか迷いだす。
左の凹角ルートにプロテクションも2ヶ所セットしてしまった。
平野さんと澤田さんのクライミング術は私よりもはるかに高いので、
平野さんと澤田さんの実力に任せることに。
「ビレイ解除」・・・「解除しました」・・・「ザイルUP」・・・
「ザイル一杯」・・・「登ってください」、「赤行きます」・・
「緑行きます」。
事前にシステム練習した通りの声掛けが終わると、また緊張感が高まる。

しばらくすると、澤田さんと平野さんの姿が見える、私が迷った地点に
差し掛かった。右の方がいけるんじゃない?と、澤田さんが言ったと思う。
でも、プロテクションは左の凹角にあるのでどうはずすのだろうかと
心配したが外したようである、よかった。ザイルを右に回して無事到着。
平野さんの緑ロープは最後の高いところにプロテクションをセットし
たので、外せない。ごめんなさい、でもそこは、平野さんの実力で途中で
トラバースしてプロテクションを外していただきました。よかった。
その先は、さらに2ピッチあったものの、1ピッチ目ほど難しくなかった。
結果的にはこの1ピッチ目がⅢ峰の核心であることがわかった。
3ピッチあったが、50mザイルであれば2ピッチでいけると思う。
ただし少しザイルの通りは悪くなるかもしれない。

その先は、コンテでⅡ峰までいく。Ⅱ峰の下りで15mの懸垂下降を終え、
本峰・前穂高岳山頂に到着。3大岩稜の1つである念願の前穂北尾根を
クライミングでき、達成感を分かち合った。
Ⅲ峰の核心を含め、皆さん重たいザックを背負って登山靴で登攀、
ここまでよく登ってこれたなぁ~と。
岳沢へ下る。ちば山の大型テントを発見、すぐ下にテントを設営し、
岳沢ヒュッテに駆け込む。
久しぶりにちば山のメンバーに再開した気分。みな笑顔でお出迎え。
ん~、皆さん既に出来上がっているようで。じゃー私たちも仲間に
入れて下さいな、中ジョッキを注文し、乾杯!。
あっというまに3杯飲んじゃった。無事下山できて、美味しくて、
会話が弾む。とても幸せなひと時。


以上で報告を終わります。

――――――

宴会の盛り上がりは御想像にお任せします。宴会のアルコールや
食料はもちろんのこと、岩登り組のために食料やテントを岳沢まで
上げていただきありがとうございます。
感謝です。総合CLの田中さんとともに荷揚げ下さった方々に深く
お礼申しあげます。

―――――――――――――――――――――――――――――

前穂北尾根Ⅳ峰正面壁は来年挑戦します。できれば同じメンバーで
やりたいですね。リベンジです。
今回の山行のために岩トレやシステム練習に励みました。
皆様にいろいろ御指導いただきました、ありがとうございました。
システム練習は、私たち平野パーティーとしての団結力を強くしました。
今回の山行は出発する前に既に登攀パーティーとしてかなり成熟し、
それが本番の山行で良い方向に動きました。皆が互いを信頼していましたし。
リーダーの平野さんに感謝します。
そして・・・
今回の集中山行で北尾根に行きませんかと、最初に澤田さんに声をかけ、
快く受けてくださった、これが今回の山行計画の始まりでした。
澤田さんからの快諾、とても嬉しかった!です。

はぁー、書くのに疲れました。長文メールの終わりです。最後まで
読んで下さりお疲れ様です。


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