八幡平・大深沢
2011/08/14 Sun 07:40:00 [edit]
八幡平・大深沢の支流、仮戸沢下降、ナイアガラの滝、東ノ又沢溯行の報告をします。
【日時】 前夜11日発、8月12日(金)~14日(日)
【参加者】 CL辻本、橋本、村野、石橋、杉山(喜)、石井、(会員外)明官、加藤(記録)
【ルート】
①8/12(曇り、霧、風強し) 八幡平樹海ライン標高1147m(赤川の橋)入渓8:15~
大深山荘10:00~嶮岨森10:50~鞍部から仮戸沢下降11:10~大深沢出合手前992m
テント場14:20(泊)~ナイアガラの滝往復
松尾八幡平IC付近にコンビニはなく、国道182号線に食料を求めて走った。その後、松川温
泉方面へ向かい、途中のチェーン着脱場の広い駐車場で仮眠(トイレ有)。松川温泉を経て、
樹海ラインの標高1147m赤川に架かる橋の横に駐車スペースがあり、早々に入渓する。
この赤川は大深山荘建設時の作業道のようで、標高差250mほど。その名の通り朱色の岩
盤が続く。大深沢へのアプローチとしては最短である。一ヶ所だけ泥岩のゴルジュがあり、
ロープが数本束ねてある。大深山荘へは沢の分岐を左へ左へ辿って行けばいいのだが、
ニッコウキスゲが咲く最後の分岐で右に入り込み、藪漕ぎの洗礼を受け、登山道近くの池に
出てしまった。池の周りには道が無く、背丈を越える薮漕ぎ後、やっと大深山荘に到着。
山荘の中を偵察した後、登山道を歩き、嶮岨森山頂を越え、1360m地点の鞍部から仮戸
沢源頭を目指して笹藪の海に突入する。時折、赤テープもあり20分程度で水流が現れる。
あとはどんどん下るのみ。両側の笹が覆い被さり歩きにくいがゴーロ状になると
沢らしくなる。
大岩を伝って下って行くが、ロープを出す程の傾斜はない。大深沢の手前992mを
テント場に決めた。設営後いよいよナイアガラの滝の探索である。
大深沢の上流の3つの支流(北ノ又沢、東ノ又沢、仮戸沢)が出合う三俣付近は
幅広いナメが数百メートル続いており、さらにナメの下部には落差20mのナイアガラの
滝が大量の水を落としている。北ノ又出合付近にテントを張っていた東京の「ブナの会」
の人から聞くところによると、滝壺付近に岩魚が多くいるとのこと。
滝上で支点を2ヶ所取り1本懸垂で、まず男性4人が下降して釣りを始めた。上から
覗いていると早くも岩魚を釣り上げているのが見えた。大深沢上流で有名なのが、
このナイアガラの滝で、30分位で岩魚10匹を釣り上げた。滝の真ん中にFixした
ザイルをプルージックで登り返し、テント場に戻り、焚火を熾し、岩魚3匹を刺身に、
7匹は塩焼きで頂いた。もちろん岩魚の骨酒も味わった。
②8/13(曇りときどき晴れ) テント場7:40~東ノ又溯行~登山道12:50~お花畑往復
~大深岳山荘15:40
昨日と違って青空も見える。朝はゆっくりと起床し、ご飯を炊く。東ノ又を地図で確認し、
遡行開始。
東ノ又沢は川床がピンク色?で一部が削られグレーになったナメ床が続いていた。
1140m付近になると少しゴルジュとなり、大きな釜を持つ滝は、右岸の笹を掴んで
きわどく巻く。ここ以外、微妙なところは無く、東ノ又ではロープを出す所はなかった。
1300m付近から段々と薮のようになるが、水は枯れていない。橋本さんのGPSでは
1300m。高度計の4人は1220mと80mの差が出る。詰め上げる稜線は1400m。
どちらが正しいかと思っていたら、突然藪が切れて登山道に出た。やはりGPSには
敵わない。登山道にザックを置き、お花畑まで往復する。お花畑は広大な草原に
池塘が点在し、濃い紫のオオバギボウシやイワイチョウが群生していた。
お花畑を満喫後、大深山荘へ急ぐ。先発隊2名を先にやり、山荘の2階スペースを
確保する。山荘近くの水場には、パイプから冷水がどんどん出ていた。テラスで
宴会をしていると登山者が次々と到着。さらにアメリカ人とドイツ人のグループも
到着した。お盆の時期で混雑するかと心配していたが、程良い15~16人くらいが
山荘を利用した。
③8/14(稜線霧、下界は晴れ) 大深山荘6:20~赤川の駐車スペース7:40
起床すると濃い霧に包まれていた。朝はラーメンの簡単食事。
三度目の沢支度をして、大深山荘近くの小さな橋から沢床に降りると、藪漕ぎなしで
赤川源流に通じる。下降は1時間半ほどで、駐車スペースに到着。2日半の沢を
楽しんだ満足感と無事を喜び、みんなで握手。沢支度を開放し、この後の打ち合わせ。
鳩首会談後、いよいよ温泉探索である。予定していた松川温泉は時間が早過ぎ
入浴できないのではと思い、樹海ラインを八幡平の方向に進み、藤七温泉(¥600)
の内湯と露天風呂で汗を流した。温泉の建物の山側には広い露天風呂(混浴)も
あるようだが今回は入らなかった。
アスピーテラインを下り、松尾鉱山跡の廃墟を見学。
昼食は盛岡冷麺を求め、超人気の焼肉店「ぴょんぴょん舎」を探す。冷麺と焼き肉を
賞味した後、東北自動車道で帰葉したが、23時前には千葉に戻ることができた。
【日時】 前夜11日発、8月12日(金)~14日(日)
【参加者】 CL辻本、橋本、村野、石橋、杉山(喜)、石井、(会員外)明官、加藤(記録)
【ルート】
①8/12(曇り、霧、風強し) 八幡平樹海ライン標高1147m(赤川の橋)入渓8:15~
大深山荘10:00~嶮岨森10:50~鞍部から仮戸沢下降11:10~大深沢出合手前992m
テント場14:20(泊)~ナイアガラの滝往復
松尾八幡平IC付近にコンビニはなく、国道182号線に食料を求めて走った。その後、松川温
泉方面へ向かい、途中のチェーン着脱場の広い駐車場で仮眠(トイレ有)。松川温泉を経て、
樹海ラインの標高1147m赤川に架かる橋の横に駐車スペースがあり、早々に入渓する。
この赤川は大深山荘建設時の作業道のようで、標高差250mほど。その名の通り朱色の岩
盤が続く。大深沢へのアプローチとしては最短である。一ヶ所だけ泥岩のゴルジュがあり、
ロープが数本束ねてある。大深山荘へは沢の分岐を左へ左へ辿って行けばいいのだが、
ニッコウキスゲが咲く最後の分岐で右に入り込み、藪漕ぎの洗礼を受け、登山道近くの池に
出てしまった。池の周りには道が無く、背丈を越える薮漕ぎ後、やっと大深山荘に到着。
山荘の中を偵察した後、登山道を歩き、嶮岨森山頂を越え、1360m地点の鞍部から仮戸
沢源頭を目指して笹藪の海に突入する。時折、赤テープもあり20分程度で水流が現れる。
あとはどんどん下るのみ。両側の笹が覆い被さり歩きにくいがゴーロ状になると
沢らしくなる。
大岩を伝って下って行くが、ロープを出す程の傾斜はない。大深沢の手前992mを
テント場に決めた。設営後いよいよナイアガラの滝の探索である。
大深沢の上流の3つの支流(北ノ又沢、東ノ又沢、仮戸沢)が出合う三俣付近は
幅広いナメが数百メートル続いており、さらにナメの下部には落差20mのナイアガラの
滝が大量の水を落としている。北ノ又出合付近にテントを張っていた東京の「ブナの会」
の人から聞くところによると、滝壺付近に岩魚が多くいるとのこと。
滝上で支点を2ヶ所取り1本懸垂で、まず男性4人が下降して釣りを始めた。上から
覗いていると早くも岩魚を釣り上げているのが見えた。大深沢上流で有名なのが、
このナイアガラの滝で、30分位で岩魚10匹を釣り上げた。滝の真ん中にFixした
ザイルをプルージックで登り返し、テント場に戻り、焚火を熾し、岩魚3匹を刺身に、
7匹は塩焼きで頂いた。もちろん岩魚の骨酒も味わった。
②8/13(曇りときどき晴れ) テント場7:40~東ノ又溯行~登山道12:50~お花畑往復
~大深岳山荘15:40
昨日と違って青空も見える。朝はゆっくりと起床し、ご飯を炊く。東ノ又を地図で確認し、
遡行開始。
東ノ又沢は川床がピンク色?で一部が削られグレーになったナメ床が続いていた。
1140m付近になると少しゴルジュとなり、大きな釜を持つ滝は、右岸の笹を掴んで
きわどく巻く。ここ以外、微妙なところは無く、東ノ又ではロープを出す所はなかった。
1300m付近から段々と薮のようになるが、水は枯れていない。橋本さんのGPSでは
1300m。高度計の4人は1220mと80mの差が出る。詰め上げる稜線は1400m。
どちらが正しいかと思っていたら、突然藪が切れて登山道に出た。やはりGPSには
敵わない。登山道にザックを置き、お花畑まで往復する。お花畑は広大な草原に
池塘が点在し、濃い紫のオオバギボウシやイワイチョウが群生していた。
お花畑を満喫後、大深山荘へ急ぐ。先発隊2名を先にやり、山荘の2階スペースを
確保する。山荘近くの水場には、パイプから冷水がどんどん出ていた。テラスで
宴会をしていると登山者が次々と到着。さらにアメリカ人とドイツ人のグループも
到着した。お盆の時期で混雑するかと心配していたが、程良い15~16人くらいが
山荘を利用した。
③8/14(稜線霧、下界は晴れ) 大深山荘6:20~赤川の駐車スペース7:40
起床すると濃い霧に包まれていた。朝はラーメンの簡単食事。
三度目の沢支度をして、大深山荘近くの小さな橋から沢床に降りると、藪漕ぎなしで
赤川源流に通じる。下降は1時間半ほどで、駐車スペースに到着。2日半の沢を
楽しんだ満足感と無事を喜び、みんなで握手。沢支度を開放し、この後の打ち合わせ。
鳩首会談後、いよいよ温泉探索である。予定していた松川温泉は時間が早過ぎ
入浴できないのではと思い、樹海ラインを八幡平の方向に進み、藤七温泉(¥600)
の内湯と露天風呂で汗を流した。温泉の建物の山側には広い露天風呂(混浴)も
あるようだが今回は入らなかった。
アスピーテラインを下り、松尾鉱山跡の廃墟を見学。
昼食は盛岡冷麺を求め、超人気の焼肉店「ぴょんぴょん舎」を探す。冷麺と焼き肉を
賞味した後、東北自動車道で帰葉したが、23時前には千葉に戻ることができた。
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