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ちば山の会の山行報告

ちば山の会 山行報告のページ

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雑魚川外ノ沢◆写真 

【山域】 志賀高原周辺
【ルート】雑魚川外ノ沢 
【登山方法】沢登り
【行動日】2011 7/17~18 
【メンバー】CL石橋・池田・足立(光)・石井・加藤・澤田・高梨・村野・上茂(記)
【行程】7/17下降点7:20出発~雑魚川本流から外ノ沢出合8:00~取水口9:10
~10m滝10:10~穴明沢出合13:20~1400mテン場14:30
7/18出発6:30~40m大ナメ滝手前8:00~登山道12:00~岩菅山山頂14:30~下山16:00


001入渓の記念写真

秋山郷の最奥切明の林道にはまだ圧縮された残雪が見られ、地震の爪あとも残る。
鳥甲山の駐車場で仮眠を取る。秋山郷に入ってから途中の分岐で少々行き違いがあり
携帯も通じず、合流するのにちょっと時間をロスしてしまった。

7/17 朝4:00起床、外の沢出合付近に降りられる道を探しながら車を走らせる。
踏み跡程度と思っていたところ、立派な道になっており、実際車が1台奥に止めてあった。
ここで車1台を下山口に置いてくるのに約1時間待つ。その間ゆっくりと沢の準備。
運転手には気の毒だが、戻ってきたと同時に出発!5、60m入るとすぐに急な下降が始まり、
30分ほどで雑魚川に到着。エメラルドの釜に落ちる滝を2つほど越えると、滑床が広がる。
これは本流からの流れであり、外ノ沢は木立の中控えめな入り口で始まる。
綺麗な優しいナメが続く。魚影を感じる釜多く、その脇を恨めしく越えていく。
取水口、東電巡視路をつかえば林道からここまでこれる。のんびり沢歩きを満喫、
緩やかな流れ、所により深い釜。
足立さんはそれを見つけると、どぼんと浸水。残念ながら泳いで取り付くような滝はない。
セハチ沢を過ぎるとやっと滝らしい10m滝が、白っぽい岩肌を右にカーブしたところ
になかなかの迫力で打ち付ける。
崖から落石ありで急いで逃げる。鹿の仕業であった。
その滝は、右側に手がかりがあるにはあるが、濡れている上脆そうなので、ガイド
どおりに少し戻って高巻く。
ナメ滝はほとんど登れるが、それ以外は小粒ながらも直登は無理。巻き道はついてる。
ゴーロ帯がしばらく続き、単調で疲れを感じる。滑りやすい岩でこける回数が増す。
それに耐えると、ナメ滝の連続で気分をリフレッシュ。
穴明沢に出合う。そろそろテン場を探す。あまり適当な場所がないと聞いた。
明日の長い行程も考えて1400m付近を幕場に捜す。整地して手前にタープ、
奥にテントが張れるスペース確保。
薪を集めていると雲行きが怪しくなり、雨が降り出す。時折激しくなり、雷まで轟く。
1時間弱で止み、焚き火をはじめる。濡れた薪でも石橋さんの手にかかれば見事に着火。
暖がとれ、宴会突入。つまみは各自が持ってきた乾き物、米7合炊き、レトルトのおかずと、
その辺に生えてるミズとベーコンのソテー。落ち着いた頃に私はいつものように
ビーチサンダルに履き替えてうろちょろしていたところ、ぬめった岩ですべり、右小指を強打した。
あまり痛くはなかったが、違和感を感じたのですぐにテーピングで固定してもらった。
明日の藪こぎが不安だ。

7/18 今日の行程は、稜線まで標高差700mを上がり、4時間弱登山道を下る。
長くなりそうだ。
テン場を後にしてからは、最初から退屈なゴーロ歩き、沢幅は狭まり、倒木をやり過ごし
うっそうとした藪沢を黙々と進む。二俣を左に入り、この辺りで枝沢が入り乱れ、迷う。
白樺帯の中、沢が平行しているので、左を行くと沢筋がなくなった。
右が本流で、方向修正。上部が明るくなってくると、ナメ滝が現れる、40m3段ナメ滝。
水流の中は黒い苔で非常に滑る。脇の乾いたところを選びながら登る。最上段は
水流際左側を登るが、草付に逃げるとどんどん追いやられ、途中で身動きできなくなる。
戻りそびれた加藤さんが固まっている。開けた場所だけに高度感があるのでロープを出す。
笹薮まで這い上がり大高巻を強いられている村野さん。時間がかかりそうなので、応援に行く。
トラバースは草付が非常に滑りやすい泥斜面で、途中で支点も取れずロープも長さが足りない。
潅木や笹などでいくつか支点を作り、ロープを連結したりしてなんとかなったが、
結局時間がかかってしまった。
その後も登る滝あり、水が涸れても沢型を忠実につめ、根曲がり竹のトンネル状をしばらく行く。
あと100mというところで本番の藪こぎが始まる。分けし損じると跳ね返りが痛い。
潅木が混じるようになると登山道は近いはず。出たよ~の声にほっとする。
登山道にはくるまゆりが点在していてかわいい。周辺の景色が一望できる快適なコースであった。
今回は車2台のおかげで、運転手の方には負担をかけっぱなしででしたが、下山後の移動も助かり感謝。
下山後みやま温泉のわくわくの湯という露天風呂だけの温泉施設(500円)でさっぱり。

外ノ沢は、のんびり釣り目的で下部の綺麗な釜とナメを楽しむには、テン場もところどころ
見つけられたのでいい所取りはできそうだ。
沢も山も人の気配がなく、静かな沢旅を満喫できた。


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