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ちば山の会の山行報告

ちば山の会 山行報告のページ

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毛勝山山スキー◆写真動画 

菊池です。
前回の蓮華大沢の敗退報告に続いてハイグレード山スキールート・毛勝山の登頂報告をいたします。


17 快適滑走が待っていた

【山域】毛勝山
【日時と天候】2010年5月16日(日)晴れ、山頂付近はガス 気温:富山で最高23℃
【メンバー】CL菊池・長池・岡田・石松(船山):精鋭!!4名
【行程】親不知・道の駅(ピアパーク)4:00-魚津IC-成谷堰堤前駐車場520m)5:10-片貝山荘ー阿部木谷ー毛勝谷ーボーサマのコルー13:25毛勝山山頂(2414m)ーボーサマのコル14:00ー滑走ー片貝山荘ー17:40駐車場


・今回の2日間山スキー計画の主目的は念願の蓮華大沢であり、あわよくば好天続きであれば、おまけに木曽駒・三ノ沢岳を考えていた。当初16日は下り坂予想、蓮華大沢のみと諦めていたが、まさに好天続き予想に変わりテンションアップ、前日までの低温、降雪による表層雪崩の懸念は拭えなかったが、200名山でハイグレードの毛勝に挑戦せずにはいられなかった。
・前日の蓮華大沢敗退ですっかり落ち込んだ小生と長池さん。いかに体調を整えて超ハードルートに挑むか。不安のまま親不知に向かったが、旨い物食いたさと生ビール渇望状態で道の駅の看板をなんと「ビアパーク」と読み違えてしまった。日本海の夕日を望むレストランで刺身定食・かに汁・かきフライに生ビール、すっかりいい気分になり、日本海を眼前にしたテント泊で安眠できた。
・疲れも取れ体調万全、朝食と水分をたっぶり摂り、片貝山荘に向かった。
・今年は積雪が多く、なんと片貝山荘の約2.5km手前の成谷堰堤前の駐車場から先は、沢から雪崩れた大量の残雪で山荘まで数箇所埋まっていた。致し方ない、行ける所まで頑張るしかないと半ば諦めの境地で出発した。スキー靴で道路を約1時間、その後阿部木谷の左岸に渡ると雪上を歩くようになるが、所々雪は消えており、最終堰堤を越えた板菱(1020m)付近で雪渓に上がりシール登行を始めた。両側に迫る急峻な斜面と沢からの汚れたデブリ、木々が散乱した暗い雪渓、後発の単独スキーヤーや登山者数名が追い抜いて行ったが、ロートルを混じえた前日の敗退組は焦らずゆっくり進むしかない。大明神沢を右に分け左にドッグレッグすると広大な開けた雪渓から稜線の続く急な雪渓が一望できた。新雪が薄っすらと乗った緩斜面の遥か彼方の急斜面の下部は前日の雪崩れによる多量のデブリでほぼ埋まっておりデブリランドと化していた。
・デブリランドに突入するところから岡田さん以外はアイゼン・ストック登行に切り替えた。ペースの異なる若手組(岡田・石松)と高齢者(長池・菊池)の2班に分け登頂を目指すこととした。岡田さんはデブリの脇のスペースをデブリを通過したりしながら巧みにシール登行、上部はデブリがなくなり山頂まで力強く登り上げた。1時間ほど送れて13:25最終的に小生が登頂できた。上部に行くに従い降雪は深く30cmくらいあるところもあった。出来るだけ体力を消耗しないよう、ステップを忠実に辿ったが、デブリの中を登るところでは難儀した。
・なんとかヘロヘロになりながら登頂できたが、既にガスがかかっており、剣岳などの大展望は拝むことは出来なかった。
・14;00ほぼホワイトアウトの状態の中、急斜面滑走を慎重に始めた。2~3ターンずつ高度を下げると、登りの時と様相が異なり、新雪が剥ぎ取られた汚れた堅いバーンがむき出しの部分と湿雪がまだらに残っているところが入り混じる30度以上の急斜面、視界不良、恐らく先行スキーヤーが表層雪崩を誘発し、かなり落ちたものと判断、緊張しながら徐々に高度を下げた。小生に続いて岡田さん、長池さん石松さんの順に10mくらいづつ確認しあいながら下った。
・つぎの瞬間、上にいた長池さんから「雪崩れだ逃げろ!!」の掛け声、視界が不良の中、雪崩の先端が小生のところに達するかどうかで左に逃げられたが、岡田さんは巻き込まれてしまった。上半身が出ており座ったような姿勢で30mあまり流されていたが、速度が弱まった段階で左に脱出できた。我々が滑走した後に上から流れて来た表層雪崩であったが、滑走により、上部に残っていた積雪が雪崩れたものであろうか??。登りでは下部に堅い弱層があるのは確認していたが、それほど弱いものとは思えなかった。30度強の急斜面、気温上昇と強い衝撃により湿雪雪崩が誘発されることを思い知らされた。
・、表層もかなり落ちてしまい、斜度も緩み雪崩れの危険性が少なくなると谷をほぼ埋め尽くす広大なデブリランド、一部ツボ足で下った。
・この時期にはほぼ雪崩れは少なくなり落ち着いた状態になるが、今年のように直前の降雪と雪崩れの最も起きやすい30~40度の急斜面ではかなりの危険性があることを再確認した。
・漸く危険地帯から開放されると、広大なザラメの快適斜面が待っていた。動画撮影を楽しみながら思い思いのシュプールを描きながらゆっくり下った。長池さんのテレマークもシーズン終盤になりコツを会得、リズミカルで華麗なターンを楽しんでいた。
・ヘロヘロ林道歩きも片貝山荘を通過、残り30分の頑張りと下を向きつつ棒になった足を進めていると、何か動物が前方から突進してくる。「熊か、俺の脇1mくらいのところを通過して土手を下っていった。カモシカでよかった」「ビックリしたなもう」 さらにどっと疲れが増し、駐車場までの道のりな長かったことは言うまでもない。
・標高差約1400mの滑走であったが、豪快な滑りは楽しめなかった。いろいろな経験と教訓になる有意義で完全燃焼のハードツアーであった。

白馬大雪渓・針ノ木雪渓・石転び雪渓・剣沢雪渓は日本を代表する素晴らしい豪快な山スキールートであり、毎年多数の山スキーヤーが訪れている。経験と体力がある程度備わった中級以上の山スキーヤーには十分楽しめるエリアであり、今後も訪れることであろう。蓮華大沢へのアプローチは近いが、急斜面の連続と狭い「のど」など落石と雪崩れの危険性が高い。毛勝山は懐が極めて深く、稜線に達する長い急斜面ゆえのデブリランド、いずれも一筋縄ではいかないハイグレードルートであることを痛感させられました。

近日中に写真と動画をHPに掲載します。
またまた長文です。お許しください。


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