栗駒山麝香熊沢遡行◆写真
2014/10/05 Sun 13:35:00 [edit]
薄井です。栗駒山麝香熊沢の報告です。
【山域】栗駒山
【コース】湯浜温泉~麝香熊沢~栗駒山頂~湯浜コース~湯浜温泉
【日時】10月4~5日
【メンバー】CL柘植 SL神山 富樫 藤 薄井(記録)
【天気】晴れ時々曇り時々雨
【行程】
10月3日(金)千葉21:00~東北道蔵王PA(仮眠)
10/4(土)湯浜温泉駐車場8:10→二俣12:40→14:40標高1230m付近草原(泊)
10/5(日)幕場6:55→登山道8:20→栗駒山9:50→13:35湯浜温泉駐車場
東北道築館ICを下りると栗原市。本日のメンバー富樫さんの地元だそうで、ナビより的確な近道をたどりつつも、かなり奥まったところに今日の入渓地点「湯浜温泉」はあった。
温泉の周りの紅葉はまだこれからのようである。準備をして温泉へ続く坂道を下り、コンクリート橋の脇から入渓。
天気は予報ほどよくはない。それどころか、晴れマークであるはずの東北南部なのに、スタートしてしばらくすると雨がぽつぽつと降り始めた。激しく降ることはないものの、降ったりやんだりの途中でカッパを着こみ、モチベーションの上がらぬまま歩く。
延々と続くゴーロ。ナメになっても、すぐまたゴーロ、ナメ、ゴーロで、重い荷物を背負った足元が危うくなってくる。
二俣を過ぎ、きれいなエメラルドグリーンの深い釜が見えてきた。岸側につかむものは何もなく、珍しく持参したストックを頼りにそろそろと歩く。いくらきれいとはいえ、もうドボンはしたくない。
無事に釜の脇を抜けたはいいけれど、そこからの高巻きがどうにもいやな感じである。リーダーにお助けひも、続いてロープも張ってもらって通過する。事前に調べた記録ではそんな記載はなかったから、高巻きの開始地点を間違えたのかもしれない。
ゴルジュ帯に入ってきたが、微妙なへつりで5人中3人が半ドボン。クライマー2人が日頃の練習の成果を発揮して踏みとどまった。
ようやく滝が連続して出てくるようになる。どれも直登できるが、ゴーロ歩きで疲れ果て、そろそろ今夜の寝床を見つけたいところだ。
リーダーはGPSとにらめっこし、いったん上がりかけた右岸の枝沢を本流へ戻り、さらにしばらく進む。踏み跡とも見えるうすいヤブを越えて上がると、奇跡のようにぽっかりと草原が現れた。
素敵なテン場ではあるが、それにしても寒い。私の沢泊はいつも(と言ってもまだ2回目)寒い。テントを持ってきたから今日は焚火はないのかなと思っていたが、天気も悪くこの寒さではテントで本当によかった。着替えたら早々にテントに潜り込んで暖をとり、食事にとりかかる。6時過ぎに寝るまで、雨が時おりテントの屋根をたたき、風もかなり吹いていた。
翌朝、周りがうっすらと明るくなり、どうやら風も弱くなったようだと目覚ましが鳴る前に起き出して外を覗くと、高曇りながらまあまあのお天気である。
ツェルトをかけて外に出しておいた荷物も、吹き飛ばされることなく無事だった。朝食をとり、嫌々ながら濡れものに着替え、テントを撤収して出発した。
沢に戻って歩く。赤テープを目印に左俣に入り、幅がぐっと狭まってくるが水量はあまり減らない。次第に勾配がきつくなり、狭い岩の隙間を登っていくと、草原に抜け出した。
しかし終わりではなかった。滑りやすい草付を四つん這いで登ると、次は笹やぶである。なかなか強力なやぶの中を先行する藤さんにびったりついて15分ほど歩き、ようやく登山道に出て遡行終了となった。
靴を履き替え、天馬尾根を登る。ぽつぽつと登山者が行き交うようになってきた。ガスはないが青空というわけでもない。
それでも幾度か雲が切れ、美しい鳥海山の姿を見ることができた。前方左下には須川温泉と、紅葉と、びっしりと車で埋めつくされた駐車場も見えた。そうなのだ。終盤とはいえ、今栗駒山は東北一といわれる紅葉シーズンなのである。分岐で荷物をデポし、山頂へは行かないという藤さんに待っていてもらうことにして、バタバタと山頂を往復したが、一帯はまるで高尾山のような混雑ぶりだった。
さて、湯浜温泉までのロングコースを帰らねばならない。青空であればさぞ映えるだろう美しい紅葉の草原を歩き、500メートルごとの標識に一喜一憂しながらブナの森(=コシアブラの森でもあった)を抜け、最後の登り返しによろよろしながら、長い時間をかけてようやく湯浜温泉にたどり着いた。
温泉から駐車場までは10分ほどの登り。一旦駐車場に戻ってから再度この温泉に入りに来るかどうかは昨日から議論になっていたのだが、今日になれば誰も反対表明をすることもない。大きな荷物を降ろした後、再度温泉までを往復して秘湯につかり、途中の道の駅「路田里はなやま」で岩魚定食をいただいて今回の山行をしめくくった。
湯浜温泉で追いつかれた単独行の沢登りの方は、「扉のページ」さん(http://mugen3.com/)。日帰りでもかなりのスピードで、サイトを確認すると沢ガイドもされる方だそう。
東北の沢でまたお会いしましょう。
+写真集へのリンク+

【山域】栗駒山
【コース】湯浜温泉~麝香熊沢~栗駒山頂~湯浜コース~湯浜温泉
【日時】10月4~5日
【メンバー】CL柘植 SL神山 富樫 藤 薄井(記録)
【天気】晴れ時々曇り時々雨
【行程】
10月3日(金)千葉21:00~東北道蔵王PA(仮眠)
10/4(土)湯浜温泉駐車場8:10→二俣12:40→14:40標高1230m付近草原(泊)
10/5(日)幕場6:55→登山道8:20→栗駒山9:50→13:35湯浜温泉駐車場
東北道築館ICを下りると栗原市。本日のメンバー富樫さんの地元だそうで、ナビより的確な近道をたどりつつも、かなり奥まったところに今日の入渓地点「湯浜温泉」はあった。
温泉の周りの紅葉はまだこれからのようである。準備をして温泉へ続く坂道を下り、コンクリート橋の脇から入渓。
天気は予報ほどよくはない。それどころか、晴れマークであるはずの東北南部なのに、スタートしてしばらくすると雨がぽつぽつと降り始めた。激しく降ることはないものの、降ったりやんだりの途中でカッパを着こみ、モチベーションの上がらぬまま歩く。
延々と続くゴーロ。ナメになっても、すぐまたゴーロ、ナメ、ゴーロで、重い荷物を背負った足元が危うくなってくる。
二俣を過ぎ、きれいなエメラルドグリーンの深い釜が見えてきた。岸側につかむものは何もなく、珍しく持参したストックを頼りにそろそろと歩く。いくらきれいとはいえ、もうドボンはしたくない。
無事に釜の脇を抜けたはいいけれど、そこからの高巻きがどうにもいやな感じである。リーダーにお助けひも、続いてロープも張ってもらって通過する。事前に調べた記録ではそんな記載はなかったから、高巻きの開始地点を間違えたのかもしれない。
ゴルジュ帯に入ってきたが、微妙なへつりで5人中3人が半ドボン。クライマー2人が日頃の練習の成果を発揮して踏みとどまった。
ようやく滝が連続して出てくるようになる。どれも直登できるが、ゴーロ歩きで疲れ果て、そろそろ今夜の寝床を見つけたいところだ。
リーダーはGPSとにらめっこし、いったん上がりかけた右岸の枝沢を本流へ戻り、さらにしばらく進む。踏み跡とも見えるうすいヤブを越えて上がると、奇跡のようにぽっかりと草原が現れた。
素敵なテン場ではあるが、それにしても寒い。私の沢泊はいつも(と言ってもまだ2回目)寒い。テントを持ってきたから今日は焚火はないのかなと思っていたが、天気も悪くこの寒さではテントで本当によかった。着替えたら早々にテントに潜り込んで暖をとり、食事にとりかかる。6時過ぎに寝るまで、雨が時おりテントの屋根をたたき、風もかなり吹いていた。
翌朝、周りがうっすらと明るくなり、どうやら風も弱くなったようだと目覚ましが鳴る前に起き出して外を覗くと、高曇りながらまあまあのお天気である。
ツェルトをかけて外に出しておいた荷物も、吹き飛ばされることなく無事だった。朝食をとり、嫌々ながら濡れものに着替え、テントを撤収して出発した。
沢に戻って歩く。赤テープを目印に左俣に入り、幅がぐっと狭まってくるが水量はあまり減らない。次第に勾配がきつくなり、狭い岩の隙間を登っていくと、草原に抜け出した。
しかし終わりではなかった。滑りやすい草付を四つん這いで登ると、次は笹やぶである。なかなか強力なやぶの中を先行する藤さんにびったりついて15分ほど歩き、ようやく登山道に出て遡行終了となった。
靴を履き替え、天馬尾根を登る。ぽつぽつと登山者が行き交うようになってきた。ガスはないが青空というわけでもない。
それでも幾度か雲が切れ、美しい鳥海山の姿を見ることができた。前方左下には須川温泉と、紅葉と、びっしりと車で埋めつくされた駐車場も見えた。そうなのだ。終盤とはいえ、今栗駒山は東北一といわれる紅葉シーズンなのである。分岐で荷物をデポし、山頂へは行かないという藤さんに待っていてもらうことにして、バタバタと山頂を往復したが、一帯はまるで高尾山のような混雑ぶりだった。
さて、湯浜温泉までのロングコースを帰らねばならない。青空であればさぞ映えるだろう美しい紅葉の草原を歩き、500メートルごとの標識に一喜一憂しながらブナの森(=コシアブラの森でもあった)を抜け、最後の登り返しによろよろしながら、長い時間をかけてようやく湯浜温泉にたどり着いた。
温泉から駐車場までは10分ほどの登り。一旦駐車場に戻ってから再度この温泉に入りに来るかどうかは昨日から議論になっていたのだが、今日になれば誰も反対表明をすることもない。大きな荷物を降ろした後、再度温泉までを往復して秘湯につかり、途中の道の駅「路田里はなやま」で岩魚定食をいただいて今回の山行をしめくくった。
湯浜温泉で追いつかれた単独行の沢登りの方は、「扉のページ」さん(http://mugen3.com/)。日帰りでもかなりのスピードで、サイトを確認すると沢ガイドもされる方だそう。
東北の沢でまたお会いしましょう。
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