赤木沢遡行◆写真
2014/09/14 Sun 18:30:00 [edit]
小原です。
8月に予定し天候不良により中止となった赤木沢。
今回は天候に恵まれ、最高の状態で遡行でき、
壮大な北アルプスの奥地で夢のような絶景に包まれてまいりました。
【山域】北アルプス南部
【ルート】折立から赤木沢
【登山方法】沢登り
【日程】9/13~9/14(前夜発)
【メンバー】CL渡邊3 SL加藤 大塚 木屋 小原(記)
【コースタイム】
9/13 折立(7:20)-三角点(8:50)-太郎平(11:00)-薬師沢小屋(13:20)
9/14 薬師沢小屋(6:15)-赤木沢出合い(7:40)-大滝(9:50)-北ノ俣岳(13:50)-太郎平(15:35)-折立(18:30)
【内容】
・9/13(土) 晴れ時々曇り
前夜発、有磯海SAにて少しだけ車中仮眠をし、AM 4:30 出発。
有峰林道ゲート(AM6:00開門)開門前に着くが既に車が列をなしていた。
折立駐車場は満車の様子、奥の臨時駐車場に停め、身支度を整え登山口へ向かう。
本日は、薬師沢小屋までの7時間強の予定、早く着いても暇を持て余すであろうから、ゆっくり行きましょうと、寝不足の体には一安心である。
急峻な樹林帯を抜け、三角点からは一気に視界が開け、何も遮るものがなくなり初秋の爽やかな気温の中、有峰湖や遠く薬師岳を眺めながらのアプローチは、北アルプスらしさを満喫しながら進めた。
太郎平小屋前あたりからは雲が湧き立ち始め寒くなって来た。
小屋から無料で頂ける温かいお茶でほっと一息し、体が冷え込まないうちに出発する。
こちらから先は人影もまばらになり、やがて小さな沢が姿を現し始める。
グラつく橋を怖々渡りながら、左俣出合では釣り師の姿も見受けられた。
静寂の中、小さい梯子や木道を暫く進む。
道行く先にゴールらしきものも見えないので、まだかまだかと黙々歩いていると、ポッと突然、左下目の前に薬師沢小屋が現れた。
予定より1時間半程早く到着。
小屋の受付を済ませ、黒部川を見渡せる気持ちの良いテラスで早々と冷え冷えのビールを一気飲み。
寝不足+疲れた体にしみわたる、リーダーが担いで下さった1.8リットルのワインもほぼ飲み干し、日が傾くまで、楽しいひと時を過ごした。
・9/14(日) 晴れ一時ガス
AM 5:00の出発予定でしたが、早朝は氷点下らしく、温かい小屋食を食べてから行こうという事になり、AM 6:15に小屋を出発、霜も降り震え上がるが、良い天気に恵まれ最高のコンディションで絶景の赤木沢を遡行出来ると思うと、思わずニンマリしてしまう。
雄大な黒部川本流を、ゴーロ歩き、渡渉しながらグングン進む。
何箇所か腰近くまで水に浸からなくてはならない箇所もあり、痺れるほどの冷たさに雄叫びを上げる。
前方に幅広でダイナミックな低い滝が現れ、横から差し込む朝日が滝しぶきを照らし圧巻であった。
滝の落ち口の右手側が赤木沢。出合いの左岸をワクワクしながらヘツリ入っていった。
銅色のナメ床に丁度良い具合に日が当たり、まるで金塊の上でも歩いているようである。
濃い青空とエメラルドグリーンの水流、歩くたび広がる波紋は虹色に輝く、
草もミドリ色から黄色に色付き始めグラデーションとなり、全てが素晴らしすぎてキャーキャー大騒ぎしながら、あっちでパシャ!こっちでパシャ!と記念撮影を楽しむ。
滝も階段上になっているところが多く、ほとんどが巻かずに容易に登れた。
大滝(30m)まで来ると、他パーティーが左岸リッジをザイルを出し登っている。
時間がかかりそうなので、その右横から最初の一歩だけ押し上げてもらい、お先に行かせていただいた。
大滝の上からほどなく右股へ進む、数段ほど滝を超え、夏は様々な花が咲き乱れているであろう可愛らしい小さな沢沿いを歩き、沢が尽きる前に右側にそれ、ツメは風車化したチングルマがいっぱい咲き乱れている中を通り、やがてハイマツ帯となり少し進むと稜線へと出た。
北ノ俣岳から太郎平小屋まで小休止をとりながら、小さな登り下りを繰り返す。
そこから先しばらくして、足に力が入らなくなってしまい、かなりゆっくりペースでないと進めなくなってしまう。
時間も押しており、林道のゲートをPM20:00までに出なくてはならない。
沢靴とハーネスをリーダーとKさんに持って頂き少し歩くが、結局ザックごとリーダーに担いでもらうことになり、
迷惑をかけ申し訳なく思いながらも、ゲートが閉まってしまったら洒落にならないと思い、お願いすることにした。
日が落ちる前に下山したかったが、少しだけヘッドランプのお世話になりフラフラになりながら登山口へとたどり着いた。
急いで車に乗り込み、林道ゲートはギリギリ突破できホッとする。
日帰り入浴で予定していたグランドサンピア立山は他の施設に変わっており、日帰り入浴はあったが既に時間外であった。
急遽ほかの施設を探し、立山グリーンパーク吉峰の日帰り温泉施設(610円/入館20:30まで閉館21:00)へ、
こちらもギリギリセーフで間に合い、疲れきった体を癒すことができた。
*最後はリーダーはじめ皆様にご迷惑をかけ、助けてもらいながらの下山となってしまいましたが、
ワイワイ楽しく皆様と素晴らしい絶景に触れる事ができ、大満足の思い出に残る山行となりました。
本当にありがとうございました。
+写真集へのリンク+
8月に予定し天候不良により中止となった赤木沢。
今回は天候に恵まれ、最高の状態で遡行でき、
壮大な北アルプスの奥地で夢のような絶景に包まれてまいりました。

【山域】北アルプス南部
【ルート】折立から赤木沢
【登山方法】沢登り
【日程】9/13~9/14(前夜発)
【メンバー】CL渡邊3 SL加藤 大塚 木屋 小原(記)
【コースタイム】
9/13 折立(7:20)-三角点(8:50)-太郎平(11:00)-薬師沢小屋(13:20)
9/14 薬師沢小屋(6:15)-赤木沢出合い(7:40)-大滝(9:50)-北ノ俣岳(13:50)-太郎平(15:35)-折立(18:30)
【内容】
・9/13(土) 晴れ時々曇り
前夜発、有磯海SAにて少しだけ車中仮眠をし、AM 4:30 出発。
有峰林道ゲート(AM6:00開門)開門前に着くが既に車が列をなしていた。
折立駐車場は満車の様子、奥の臨時駐車場に停め、身支度を整え登山口へ向かう。
本日は、薬師沢小屋までの7時間強の予定、早く着いても暇を持て余すであろうから、ゆっくり行きましょうと、寝不足の体には一安心である。
急峻な樹林帯を抜け、三角点からは一気に視界が開け、何も遮るものがなくなり初秋の爽やかな気温の中、有峰湖や遠く薬師岳を眺めながらのアプローチは、北アルプスらしさを満喫しながら進めた。
太郎平小屋前あたりからは雲が湧き立ち始め寒くなって来た。
小屋から無料で頂ける温かいお茶でほっと一息し、体が冷え込まないうちに出発する。
こちらから先は人影もまばらになり、やがて小さな沢が姿を現し始める。
グラつく橋を怖々渡りながら、左俣出合では釣り師の姿も見受けられた。
静寂の中、小さい梯子や木道を暫く進む。
道行く先にゴールらしきものも見えないので、まだかまだかと黙々歩いていると、ポッと突然、左下目の前に薬師沢小屋が現れた。
予定より1時間半程早く到着。
小屋の受付を済ませ、黒部川を見渡せる気持ちの良いテラスで早々と冷え冷えのビールを一気飲み。
寝不足+疲れた体にしみわたる、リーダーが担いで下さった1.8リットルのワインもほぼ飲み干し、日が傾くまで、楽しいひと時を過ごした。
・9/14(日) 晴れ一時ガス
AM 5:00の出発予定でしたが、早朝は氷点下らしく、温かい小屋食を食べてから行こうという事になり、AM 6:15に小屋を出発、霜も降り震え上がるが、良い天気に恵まれ最高のコンディションで絶景の赤木沢を遡行出来ると思うと、思わずニンマリしてしまう。
雄大な黒部川本流を、ゴーロ歩き、渡渉しながらグングン進む。
何箇所か腰近くまで水に浸からなくてはならない箇所もあり、痺れるほどの冷たさに雄叫びを上げる。
前方に幅広でダイナミックな低い滝が現れ、横から差し込む朝日が滝しぶきを照らし圧巻であった。
滝の落ち口の右手側が赤木沢。出合いの左岸をワクワクしながらヘツリ入っていった。
銅色のナメ床に丁度良い具合に日が当たり、まるで金塊の上でも歩いているようである。
濃い青空とエメラルドグリーンの水流、歩くたび広がる波紋は虹色に輝く、
草もミドリ色から黄色に色付き始めグラデーションとなり、全てが素晴らしすぎてキャーキャー大騒ぎしながら、あっちでパシャ!こっちでパシャ!と記念撮影を楽しむ。
滝も階段上になっているところが多く、ほとんどが巻かずに容易に登れた。
大滝(30m)まで来ると、他パーティーが左岸リッジをザイルを出し登っている。
時間がかかりそうなので、その右横から最初の一歩だけ押し上げてもらい、お先に行かせていただいた。
大滝の上からほどなく右股へ進む、数段ほど滝を超え、夏は様々な花が咲き乱れているであろう可愛らしい小さな沢沿いを歩き、沢が尽きる前に右側にそれ、ツメは風車化したチングルマがいっぱい咲き乱れている中を通り、やがてハイマツ帯となり少し進むと稜線へと出た。
北ノ俣岳から太郎平小屋まで小休止をとりながら、小さな登り下りを繰り返す。
そこから先しばらくして、足に力が入らなくなってしまい、かなりゆっくりペースでないと進めなくなってしまう。
時間も押しており、林道のゲートをPM20:00までに出なくてはならない。
沢靴とハーネスをリーダーとKさんに持って頂き少し歩くが、結局ザックごとリーダーに担いでもらうことになり、
迷惑をかけ申し訳なく思いながらも、ゲートが閉まってしまったら洒落にならないと思い、お願いすることにした。
日が落ちる前に下山したかったが、少しだけヘッドランプのお世話になりフラフラになりながら登山口へとたどり着いた。
急いで車に乗り込み、林道ゲートはギリギリ突破できホッとする。
日帰り入浴で予定していたグランドサンピア立山は他の施設に変わっており、日帰り入浴はあったが既に時間外であった。
急遽ほかの施設を探し、立山グリーンパーク吉峰の日帰り温泉施設(610円/入館20:30まで閉館21:00)へ、
こちらもギリギリセーフで間に合い、疲れきった体を癒すことができた。
*最後はリーダーはじめ皆様にご迷惑をかけ、助けてもらいながらの下山となってしまいましたが、
ワイワイ楽しく皆様と素晴らしい絶景に触れる事ができ、大満足の思い出に残る山行となりました。
本当にありがとうございました。
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