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ちば山の会の山行報告

ちば山の会 山行報告のページ

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谷川連峰幽ノ沢中央ルンゼ◆写真 

木更津の樋口です。
先週末、5月24日に、谷川連峰、幽ノ沢中央ルンゼを登攀しましたので報告します。

登攀は成功しましたが、お気づきのように、計画は幽ノ沢V字状岩壁右ルートの初心者コースを登攀する予定でした。
ところが、幽ノ沢の二俣で右俣にはいるべきところを誤って左俣に入り、2年前の記憶と違うので、おかしいことに気が付きましたが、手遅れの状態に。
(懸垂下降して)引き返すも、そのまま(中央ルンゼ)を登攀するもそれなりの覚悟が必要となりました。結果、登攀を継続することを決断、中央ルンゼを登攀し、中央壁の頭から堅炭尾根を経て、芝倉沢雪渓を下山しました。
 
以下、山行報告しますが、結果的に計画と異なる登攀ルートを挑戦してしまったことは、違反行為です。山行報告に加え、反省文と今後の方策を述べさせていただきます。
幽ノ沢中央ルンゼは中級コースで一ノ倉沢烏帽子岩奥壁南稜や衝立岩中央稜よりも1ランクレベルが高いものの、とても開放的な遣り甲斐のある登攀ルートでした。
支点が頼りなく、ハーケンの老朽化がすすみ、ボロボロ欠けたり、抜けた箇所もありました。
幽ノ沢中央ルンゼを登攀する前提で登攀ギアーを準備し計画書を再提出し、抜けた支点(ハーケン)の整備も兼ねまして、中央ルンゼをリターン登攀することを誓います。


76 堅炭尾根に到着、登攀終了_R
 [堅炭尾根に到着、登攀終了]

【日時】2014.5.24
【山域】谷川連峰 
【山名】幽ノ沢中央ルンゼ
【形式】アルパインクライミング
【参加者】CL樋口、前田
【行程】
2014.5.23 前夜発 
 千葉 20:30
 谷川岳ロープウェイ駐車場 23:45 (仮眠)

2014.5.24 晴
 谷川岳ロープウェイ駐車場 4:00出発
 マチガ沢出合 4:28着
 一ノ倉沢出合 4:45着
 幽ノ沢沢出合 5:06着
 幽ノ沢二股  5:50頃 ここで右俣でなく左俣に入る
 幽ノ沢左俣雪渓から左俣カールボーテンに取り付き 6:40
 (右俣リンネと思い込んでいた水流は滝沢でした、この時点では気が付かず。)
 滝沢を渡るために、再度雪渓を下り、シュルントの弱点からカンテ状に移る。
 カンテをトラバースし少しクライムダウンしたところで、登攀準備。
 中央ルンゼ登攀開始 8:25
 中央ルンゼ3ピッチ目終了 10:21 ここで、幽ノ沢登攀のガイドブックのコピーをみて中央ルンゼを登攀していることが判明。
 中央ルンゼ6ピッチ目終了 12:20 先行パーティーに追いつき、登攀待ち。
 中央ルンゼ8ピッチ目終了 14:30
 堅炭尾根に到着 17:16 登攀ギア、片付け。
 下山開始 17:42
 芝倉沢出合 18:59着 ヘッドランプ使う前に清水旧国道に到着。
 谷川岳ロープウェイ駐車場 20:25着 


【内容】
2014.5.24

 快晴ですが、朝方冷え込む。出発時点の外気7℃。上着1枚では体が冷え切ってしまい、下山後の温泉入浴後に着かえる上着を1枚重ね着して出発。
ところどころ雪解け水が凍っている。
幽ノ沢出合でモルゲンロートを迎える、陽射しがあたりだすと、急に暑くなりだした。
幽ノ沢出合から雪渓歩きとなる。二股で、右俣に入るべきところを左俣に入ってしまった・・・。
幽ノ沢二股手前から眺め良く、右俣リンネを目視確認できた、実は、肉眼でみて右俣リンネと思い込んだ水流は左俣の滝沢たっだのだ。

右俣リンネからV字状岩壁へトラバースする道のりも、右俣リンネの水量も、登攀開始地点の雰囲気も、そして支点の数も、全て、2年前に登攀したV字状岩壁右ルートの記憶と一致しない。
特に支点の少なさには驚く、3ピッチ目はほんの少しだけ被っているかもしれない、垂壁も記憶なく。さて私たちはどこを登攀しているのだろうか?。
3ピッチ目を終えたところでガイドブックのコピーを眺めていると、そっくりの写真が載っている、中央ルンゼじゃないか。

3ピッチ目はまだよいが、1,2ピッチ目はスラブで支点は当てにできず、ハーケンを打ち込めるか不安だ。また、中央ルンゼの登攀を継続する場合、中級コースであり核心部はA1の人口登攀となる、アブミを持っていないことに不安がある。
引き返すも、このまま登攀をつづけることも危険を伴う。
ただ、先行に中央ルンゼを登攀する1パーティーがいること、すでに核心部が近く、時間が早いことから、このまま中央ルンゼを登攀することとした。
この決断が正しいのか自問自答すると悩みだす、難しい選択であった。

先行パーティーがルートファインティングに苦しんでおり、私たちが追いつく。
でも、ここは、先に行かず2番手で、行こう。そう考えた。
先行パーティーは我々と違い、中央ルンゼを登攀する計画で予定通りに登攀しているのだかから。
申し訳なく思うところありますが、私たちは間違ってこのルートを登攀している立場であり、一歩身を引いて登攀することが賢明と考えた。
とはいえども、とても快適な昇りで、遣り甲斐のあるルートだ。
ランナーの少なさに緊張してしまうところありますが、気持ちのよい昇りだ。

中央ルンゼの核心は8ピッチ目、6~8ピッチ目がハイライトだ。
正面上部が大きくハングしている壁が迫ってきて、昇れるのかと不安になるが、ハングの真下を一旦右のリッジ真下のテラスに取り付きビレイ(7ピッチ目終了点)、8ピッチ目はそこからリッジを乗り越えるべくバンドを右に少し降り気味にトラバースしリッジを乗り越え、一気にリッジ右隣の凹状岩壁を昇る。
7ピッチ目終了点のビレイ点は上部のハングしている岩場から雪解け水が結構な水量で降ってくる。ビレイヤーは濡れてしまうし、体が冷え切ってしまうので、濡れと濡れによる体温低下に要注意。

さらに、中央ルンゼの核心である8ピッチ目、この凹状岩壁もハングしている岩肌から落ちてくる水飛沫が風の流れで降りかかり、スタンスは濡れており、クライミングシューズのフリクションが全く効かない区間がある、この区間を人口登攀で突破するしかない。
A1人口登攀をするために結構ハーケンが連打されているが、かなり浸食が進んでおり、ヌンチャクをかけて体重をのせたところ、1個所ハーケンが抜け落ちた、精神面でも体力面でも厳しい昇りとなった。
スタンスがないので、アブミの代わりにスリングをかけて足を踏み込んで高度を稼いでいったが、不慣れな作業ということもあり辛かった。

8ピッチ目の核心部を越えると、9ピッチ目でほぼ登攀は終了。
その先も露岩が多く、少なくとも3ピッチはザイルを使ってビレイした。
一ノ倉岳が左奥に近づいてきた、すると右奥に薄っぺらの険しい堅炭尾根が迫ってきてゴール。5月下旬だからかな、上越の山々はまだまだ、残雪豊富だ。

前田さん、お疲れ様でした、両手で握手。登攀成功したね。
前田さんと組んだので、中央ルンゼを登攀できたと思う、ほんとうの初心者がメンバーにいたならば、登攀ルートを間違えていると判明した地点で、登攀せずにじっくり時間をかけて下山しなければならなかったと思う。
前田さんの体力と登攀レベルを知っていたから突っ込むことができたともいえる。

堅炭尾根沿いの登山道を忠実に下山、芝倉沢に下りる。芝倉沢はところどころ雪渓にぱっくり亀裂(割れ目)があったり、雪渓の真ん中が窪んでいたりと、雪渓が不安定な状態になっており慎重に下山した。
林道はヘッドランプのお世話となる。一ノ倉沢出合はアルパインクライマーで大賑わい。
幽ノ沢は人気がなかったので、ちょっぴり嬉しくなった。
行動時間はなんと16時間半、前田さん、お疲れ様でした。
また、中央ルンゼを登攀しよう、2人で約束する。
予め必要事項を記載した地図、コンパスと高度計を使い、幽ノ沢の二俣出合を間違えることなく、アブミとハンマリングの装備と練習をしてからね。

【反省点と今後の対応策】
 幽ノ沢の二俣(標高1010m付近)で地図を確認せずに、幽ノ沢の展望から、左俣の滝沢を右俣リンネと判断し、左俣に入っていまったことが過ちであります。
右俣は過去2回入っており、二股を右にはいることを事前に読図しなかった落ち度があります。
そもそも登攀ルートのアプローチに沢を利用することがおおいので、入山前に地形図で、沢のルートを確認しなければならなく、その事前準備を怠ったことを深く反省します。
1/12500地形図は準備し持参しましたが、①.幽ノ沢の二俣出合を確認して、地形図に出合のマークと標高を書いて分岐点に備える作業をおこなうこと、
そして、
②.登山中にその地形図をみて、現在地を把握する。幽ノ沢の二俣出合に辿り着いたら地形図から進路を確認すること、
この2点を確実に実行するよう努めて参ります。


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