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ちば山の会の山行報告

ちば山の会 山行報告のページ

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白毛門~茂倉岳縦走◆写真 

吉川です。
 今週末、残雪登山のトレーニングを兼ねて白毛門から半馬蹄形を計画し、張り切って出発したが・・・


17 茂倉岳への稜線
 [茂倉岳への稜線]

【山域】谷川連峰 
【ルート】白毛門~茂倉岳~茂倉新道 
【登山方法】雪山登山 
【行動日】4/27~28 
【単独】吉川(記) 
【行程】
4/26茂原20:00-大宮IC-関越自動車道-水上IC-土合駅仮眠 
4/27土合駅6:15-土合橋6:30-松ノ木沢ノ頭10:19-白毛門12:00-笠ヶ岳13:15-朝日岳16:00/16:15-ジャンクションピーク16:49-1700m付近17:05幕営 
4/28幕営場6:00-七ッ小屋山9:35/10:00-蓬ヒュッテェ11:20/12:00-武能岳12:32-茂倉岳14:34/5:00-土樽駅15:48-電車移動-土合駅-谷川温泉20:00-水上IC-関越道-帰宅


【内容】
4/27(晴)冷たさを感じる事無く身支度をして土合駅を後にハナゲ沢にかかる橋を渡り、足元のイワウチワの可憐な花に励まされひたすら登。流れる汗に我慢できずバンダナを巻く、この時点でサングラスを落としたと思うが気付かず、大滝を眺めたり、赤沢山を登ったことを思い出したりしているうち途切れ途切れの雪も途切れることのない急斜面を蹴りながら登っている時、サングラスがないのに気付く!迷ったあげくザックを下して350m位駆け下り拾って来た。情けなかったけど無事手元に戻る。1時間くらいロスしてしまった。

間もなく松ノ木ノ頭を通過、見上げる尾根上の岩場にはブロックがゴロゴロ見える。雪崩を見て引き返す人もいたが、西寄りの笹薮を下ってきたグループの話だと、切れているところから上がれるとの事にアイゼンを付けて進んでみる。苦労したが、ピッケルで足場を切って何とか登れ白毛門山頂に立つ。円を描くように笠ヶ岳から武能岳、茂倉岳などまだ白いGWの山容を目の当たりにした素晴らしい展望は、今日のドジさを消し去ってくれる。
滑りたくなるようなウツボギ沢を覗き、前方の笠ヶ岳のいい斜面を見上げ一歩一歩進んでいく。雪のない笠ヶ岳の山頂から避難小屋、小烏帽子、大烏帽子岳は、アイゼンを外して進む。穏やかな稜線歩きになったらホッとして空腹を感じ、テントを背負っているし、焦る事無くゆっくり楽しみながら歩こうと思い大休止!至福の時を過ごす。

朝日岳の手前の岩場を一登りで山頂に立つ。陽はだいぶ傾き寒くなってきたので、そろそろ幕営地探し、一昨年巻機山へ縦走したときテントを張った所には先客がいた。挨拶をして、ジャンクションピークに向かうが、もう少しと思いつつジャンクションピークを過ぎ1700m辺り、稜線上の低木に囲まれた素晴らしいロケーションホテルに泊まる。テントと隣り合わせに鶯の日暮れ前のさえずりを聞きながら水作り、今頃の雪は、すぐ溶けて楽だ。食事を済ませ外に出ると暗闇に山の稜線が浮かび眼下に街の明かりが見える。静寂!次々に展開する美しい雪山の景色!溢れる至福感に苛まれる。

 4/28(高曇り、たまに薄日射す)クリーミーな雪庇をサクサクと刻み清水峠に差し掛かった時、交差しているクマの足跡にドキッ!峠越えをしている。
大源太の鋭峰を眺め、急斜面のトラバースを通過して、こんもりした雪面を登りきると間もなく七ッ小屋山にでる。大源太への稜線の魅力に引き込まれ少し覗きに行ったり、昨日歩いたルートをしみじみ眺めたり、花の写真を撮ったりと、これ程まったりしていいのかな?シシゴヤノ頭の稜線を分け蓬ヒュッテに到着。
一休みしてから蓬新道に下って間もなく、夏道はぷつんと消え雪原が広がっているのに唖然とする。ツボ足での下りは無理!昨年歩いた
武能の西尾根は、もう黒々している・・・数年前山スキーでシシゴヤノ頭の稜線の雪庇を切って登り蓬峠を滑った事を思い出す。その時のルートは夏道ではなかった。地形も解りやすく夏道の見当はつくが、渡渉は見当つかない。

ここは、撤退と決め、今晩もう一泊を覚悟し武能岳、茂倉岳から肩の小屋を目指す。間が良くば、茂倉新道を下れる。気を入れて、武能岳を通過、ここは、雪がなくたやすく通過できた。これからドーンと下って登る流麗な岩稜の尾根は美しい!しかし、茂倉岳の大きさに怯んでしまいそう。この辺りは、シュルントを避けるためのルートを探しに手間取る。雪上にふみ跡があってもうっかりできない、ピッケルで確かめながら進む。
痩せ尾根から解放されると今度は、笹薮を詰めようやく茂倉岳山頂に立つ。現在14時35分、茂倉新道を下れる。この尾根は長く後半大木の根を又いたり、尾根の最後がブナの樹林帯で、少し心配はあるが、山行管理にルート変更の連絡を入れ一休みしてから下る。矢場ノ頭までは、問題なく進めたが、案の定、木の根に雪が付き落とし穴状態、また、雪にルートを隠されたり油断できない!
最後のブナ林は、ピンクテープを追い、時々出てくる登山道にほっとしながら林道に出て土樽駅に到着した。そして最終電車に乗ることができた。
何とか、計画の不手際を回避でき内心ほっとした。今回、テントと食糧ガスは十分持っていたので、イザというときは泊まればよかったので慌てずに済んだが、反省している。


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