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ちば山の会の山行報告

ちば山の会 山行報告のページ

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八ヶ岳小同心冬季登攀◆写真 

木更津の樋口です。

本日の総会で、リーダー部 副部長、
アルパインクライミングと雪山のジャンルリーダーを担当することになりました。
攻めの姿勢で取り組んで参ります、皆さまよろしくお願い致します。

 八ヶ岳横岳の顔である大同心と小同心。
先日の3連休で、小同心クラックの冬季登攀に成功しましたので報告します。


22 小同心クラック登攀終了。横岳をバックに小同心の頭にて (1)_R
 [小同心クラック登攀終了。横岳をバックに小同心の頭にて]

【日時】2014.3.21-23
【山域】八ヶ岳 
【山名】横岳 小同心クラック
【形式】アルパインクライミング (冬季登攀)
【参加者】CL樋口、寺門(食当)
【行程】
2014.3.21 曇り時々雪 
   美濃戸 9:00 
   赤岳鉱泉 11:30 テント設営
   大同心稜を偵察出発14:00
   大同心基部直下 15:15
   偵察終了16:45 テント泊
2014.3.22 快晴
   赤岳鉱泉 4:50
   大同心基部 6:30
   小同心クラック取り付き 登攀開始 8:30
   小同心クラック2ピッチ目終了 10:20
   小同心の頭(登攀終了) 12:30
   横岳 山頂 13:40
   硫黄岳経由、赤岳鉱泉 16:53 テント泊
2014.3.23 快晴
   テント撤収、赤岳鉱泉 9:36
   美濃戸 10:00


【内容】
2014.3.21 

これから寒気が通過するということで、八ヶ岳の麓は晴れているが稜線は雪雲がかかっている。初日は赤岳鉱泉までのアプローチ。
3連休ということもあり、赤岳鉱泉は大小色とりどりのテントで大賑わい。
テントを張って一休み。小同心クラック登攀に備え、大同心稜から大同心基部まで偵察した。硫黄岳方面の登山道から1つめの沢、大同心ルンゼに入る。
さらに200mほどあるくと、大同心稜への分岐点となる。
樹林帯の急登が続く。脹脛がパンパンに。1時間ほどたつと、大同心が正面に現れる。

時折雪が降る、雪雲に見え隠れする大同心をみて、心細くなる。
大同心基部に接近すると、右手に小同心が見え隠れ。
ハッキリと小同心クラックを確認できた。
大同心基部から小同心クラックまでのトラバースルートを観察できたところで、偵察終了。
なかなかすっきりと雪雲が切れす、しっかり観察できなかったので、歯がゆい気持ちで引き返す。
大同心基部から先は、踏み跡はなかったので少し不安が残る。
テント場に戻ったら、小屋で缶ビールを購入し、飲みに入る。
寺門さんはビール、日本酒、焼酎、ウィスキーと次から次へと飲んでいく。お酒を好きなようで。

2014.3.22 
3時過ぎに目を覚ます。朝食とって、身支度完了。
少し明るくなってきたか、無風快晴と絶好の登攀日和だ。。
あっというまに大同心基部へ。
遠く北アルプスが朝日で染まる、モルゲンロートだ。
大同心を観察後、小同心クラックへの取付きルートを目で辿る。
やはり踏み跡はない。

大同心基部をトラバースする、その先は岩とルンゼの氷雪の境目に沿ってトラバースするが、結構、緊張する。なんだかやる気が湧いてきた。早く登攀したい気持ちが増してくる。
次々とステップを切り開き、踏み跡を残していく、これまた気持ちよくてたまりません!。
振り返ると、後方から次々と、クライマーが私たちの踏み跡を辿ってくるではないか。
ちょっと焦り出す。小同心クラックを一番手で登攀しないと、登攀渋滞に巻き込まれる可能性があるぞ。

小同心クラック基部のテラスに一番着。
直ちに登攀準備に入る。後方から熟練パーティーが来た。先に登攀させていただきます。
小同心クラック冬季登攀のスタートです。
ザイルはダブルロープ50m2本、リード・樋口、フォロー・寺門で。

【1ピッチ目】

 左上のピナクルに向かって登攀。左上し、なんとなく岩溝に吸い込まれてゆく。
岩溝に入ってからは、アイスハンマーは邪魔ものだった。忠実にアイゼンの前爪で水平に立つことを心がける。
ピナクルの手前にビレイ点があるが、ピナクルのテラスまで一気に昇った。
岩溝ほぼ垂壁か、支点はところどころにある小さなピナクルを利用した。

寺門さんは初めての冬季(アイゼン)登攀ということもあり、時間がかかる。
凍てつくホールドを頼りすぎたことあると思う、手先(中指)が痛みだす。

【2ピッチ目】
寺門さんの指先の痛みがなくなり、温かさが戻ってきたところで2ピッチ目の登攀を開始。
ここはテラスから少し右に寄って、チムニーっぽい大きな岩溝を昇る。
大胆に両足を大股に開いて大きな空間をぐいぐいと昇っていく、とても爽快な昇りだ。

 このピッチの上部にテラスがあってビレイ点がある、ここで頭上のクラックを昇るルートと右のルンゼっぽい岩溝(クラックあり)を昇るルートに分かれる。後者のルートを選び、一気にコルまで昇り詰めた。
コルにビレイ点はないのでピナクルを利用し、ビレイ点を作る。
結果として、ルートが分岐するテラスでピッチを切るべきであった。
後ほど、小同心クラック登攀の経験あるパーティーと雑談して知ったが、後者のルートに入ると、ザイルがクラックに入り込みザイルの流れが悪くなるとのこと。
そのお話通り、ザイルの流れが悪くなり、ビレイ解除後のザイルアップはとても辛かった。
でも、快適な昇りであった。支点はところどころにピトンがあるし、カム(キャメロット#3、#4)もも有効にセットできた。

 コル手前の岩溝が核心か。コルはセルフビレイをとらなくてもレストできるちょっとした広場だ。
横岳西壁が丸見えとなる。

【3ピッチ目】
コルを越えて一旦ルンゼを下り、小同心の頭の横岳側から氷雪を少し昇り返したところで、再び登攀準備。
(支点として使えそうなピトンが1か所ありました。)
ここまでコンテで移動して3ピッチ目に入ったのでロープが絡まるトラブルあったものの、小同心の頭まで一気に昇り詰める。途中、イボイノシシで中間支点をとった。
小同心の頭では腰がらみでビレイした。寺門さんはイボイノシシを回収くださる。

登攀終了。陽ざしが強く、まぶしいばかりだ。雪はもこもこたくさん積もっているが、なんとなく春山っぽいかな。
最高の眺めだ。寺門さんと握手を交わす。やったね!。
石尊稜はクライマーが結構いるね。でも、横岳への道のりとなる雪稜を追ってみるとまた横岳直下に岩壁がある。
登攀ルートを偵察する。ちょっと気にかかる。

一旦ザイルを片付けて担いで横岳に向かう。横岳直下の岩壁までは快適な雪稜歩きかな。
岩壁に辿り着いたら、再びザイルを出して登攀準備。よく観察するが、中間支点が見当たらない。
樋口がリードで。昇ってゆくとやっぱり支点の取りようがなくて焦り出す、そのまま、核心部の凹状岸壁部へ。
あっ、核心部直下でリングだけど中間支点を取れる。ヌンチャクを掛けるのも結構苦労した。
その先は頼りになるホールドが見つけられず、でもアイスバイルが気持ちよく突き刺さって、難関突破。
小同心クラックよりも、横岳直下の岩壁の方が難しく感じ、メンタル面でやられてしまった。

横岳頂上でピッチを切る、最高ですね。
あらためて握手を交わす。朝からずっと眺めのいい中を登攀できて幸せかな。

 
2014.3.23 
目が自然に覚めるまで寝たかな。また、本日も快晴なり。
大同心と小同心もよく見える、やっぱり横岳のシンボルですね。
テントを撤収し、下山する。

最後に、今回の小同心クラックの登攀は、後ろ2パーティーは小同心クラックの登攀経験者のいるパーティーで、私たちの登攀に少し時間がかかりましたところを我慢下さり、
私たちの登攀を後ろから見守って下さりました、とても感謝します。
アドバイスも下さり、登攀後も貴重な情報を提供くださいました。
またリピート登攀する際に、必ず活かします。


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