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ちば山の会の山行報告

ちば山の会 山行報告のページ

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八ヶ岳雪山縦走◆写真 

木更津の樋口です。
10年ぶりの大雪予報が告知されるなか、寺門さん、田上さん、小川さんの新人3人と八ヶ岳に突っ込みました?。
終始、山の状況と参加者の体調や体力を観察し、皆様のやる気を損なうことなく、我々のパーティーが挑戦できる山行ルートの解を求め続けた山行となりました。
そんな中、大雪明けの赤岳に登頂成功、何とか達成感を得ることができホッとしました。
次につながる雪山山行になりました。

以下、新人・小川君の山行報告です。最後に、皆さまの感想等をまとめております。
少し?長文ですが、最後までお付き合いください。

 
09 赤岳山頂
 [赤岳山頂]

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ちば山の会小川幸彦です。
先日はありがとうございました。
遅くなりましたが以下、八ヶ岳山行の報告をします。

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【山域】八ヶ岳 赤岳
【日時と天候】2014年2月 8日雪、9日晴れ
【メンバー】CL樋口・寺門・会計田上・記録小川
【行程】
8日 美濃戸口8:07→9:12美濃戸→北沢→11:56赤岳鉱泉
9日 赤岳鉱泉4:39→6:13行者小屋→文三郎道→9:52赤岳→11:06地蔵尾根→12:02行者小屋→13:00赤岳鉱泉14:00→17:00美濃戸口

【内容】

2/8
前夜22時に千葉を出発し、道の駅こぶちさわにてテントを張り仮眠。
朝明るくなったころに起床すると、雪が降っていた。
この先荒天が予想されることから、当初の阿弥陀岳南陵の計画を変更し、天候の回復する2/9に赤岳鉱泉から赤岳→横岳→硫黄岳の縦走を目指すこととした。

美濃戸口の駐車場に車を止めベースキャンプとなる赤岳鉱泉を目指す。
登山道には雪が積もっており、クランポンなしで歩くことができた。
北沢を経由してお昼前に赤岳鉱泉に到着した。
風が強かったので、林の近くにテントを張った。
気温は予想以上に高く、夕方で-2℃、翌明け方で-7℃だった。


2/9
3時半起床。朝食を摂り、4時39分に赤岳鉱泉を出発。
中山への登りの途中で、わかんを装着。
行者小屋から先の文三郎道は、昨日の雪のためラッセルとなる。
寺門さんと田上さんはわかんの調子が悪く、小川はわかんを持っていないため、樋口さんと、赤岳主稜を目指すという単独の男性とでラッセルを回していく。

9時52分赤岳山頂着。山頂からは当初の計画だった阿弥陀岳南陵がよく見えた。
11時6分地蔵尾根の頭に到着。ここで、コースタイムから大幅に遅れているため、横岳、硫黄岳の縦走を諦め、地蔵尾根を下る判断を下した。
13時赤岳鉱泉に帰着(気温0℃)。テントを畳んで、ゆっくり下山の準備をした。
美濃戸口には17時に到着。
17時以降の割引料金になった「もみの湯」に寄り、帰路についた。

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【参加者、皆様無事下山後の反省・感想等のまとめ】
参加者全員の意見・反省・感想を簡単ですが簡潔に紹介します。
①    前週に富士山雪上訓練に参加することで、課題をみつけ、今回の山行に活かすことができた。
②    大雪が降ることわかっていたのだからワカンの点検と着脱確認を出発前に行うことを忘れずに。共同装備は勿論ですが個人の雪山装備は事前点検を。
③    ラッセルのルール・マナーを次回から実践しよう。ラッセルは全員参加の交代制で、ラッセル者は身軽で。
④    下半身強化の継続を。

⑤    大雪の予報が的中、2/8,9週末のちば山唯一の山行となったが、中途半端な撤退を避けるべく、雪山山行のレベルを向上できつつ、今の状況・実力で達成可能な山行計画に切り替え、無事に下山できたことに満足。
阿弥陀岳南稜から赤岳~横岳~硫黄岳の雪山縦走に変更したものの、、赤岳鉱泉や行者小屋から八ヶ岳主脈稜線へ上がる登山道はすべて踏み跡がなく文三郎尾根の昇りもラッセルとの闘いとなり、赤岳山頂にてルートを再考、ラッセルによる行動時間が膨らんだことと、この先も(特に硫黄岳から先は)ラッセルがあれば行動時間がさらに長くなることから、縦走範囲を縮小し地蔵尾根を下山することを決意した(悩んだ末の結論です)。

⑥    しかしながら大雪明けの2/9の八ヶ岳は夜明けとともに晴れ渡り、文三郎尾根のラッセル中も赤岳や阿弥陀岳のモルゲンロートに遭遇できたり、ラッセルのルート取りを楽しめるなどと、大雪直後にしか味わえない経験をさせてもらえたことに感謝。
参加者全員にとって貴重な体験であったことに満足。
⑦    赤岳山頂からの眺望は素晴らしかった。諏訪湖も真っ白。北アルプスも晴天でした。
⑧    地蔵尾根の下降に入ってから直ぐに急峻な雪稜が一箇所あった。
(ちょっと危険な?)先陣の踏み跡を利用せずにルートを正したが、ここはアンザイレンすべきであったか。


以上、大雪の八ヶ岳・赤岳雪山縦走山行の報告でした。



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