桑の木沢沢登り◆写真
2014/02/22 Sat 13:00:00 [edit]
辻本です。22日に積雪の沢登りに行ってきました。
報告書を、ちば山初山行の澤田路子さんに書いていただきました。
[黒滝にて]
桑の木沢遡行報告
【報告者】澤田路子
【山域】房総半島
【場所】猪の川支流 桑の木沢
【行動日】2月22日
【天気】晴れ
【メンバー】CL辻本喜代志 高地郁美 加藤洋子 富樫富久美 澤田路子
【行動】猪の川林道かずさの森駐車場9:00~桑の木沢入渓点~一の滝9:25~遡行終了尾根を詰め上がる11:30~250m地点鞍部11:45~枝沢下降~黒滝~東大演習林ゲート~猪の川林道~駐車場13:15
【内容】
私にとって入会して初めての山行であり、冬の時期の沢も、千葉の沢も、初めてづくしでちょっと緊張気味。しかもこの2回の週末で、かつてなく千葉に雪が降った後となると、沢は一体どんな感じになっているのだろう、凍っているのか雪の上を歩くのか不安がつのる。ただメンバーに女性が多いのはちょっとほっとする。
千葉駅に7時に集合し、途中、高地さんと上総亀山駅で合流、目的地へむかう。
周辺の畑はまだ雪で真白。道路わきにも除雪した雪がしっかり残っている。
かずさの森駐車場に車を置き、いざ沢の身支度。さすがの寒さにはじめからダウンや雨具,パーカーなどを着込んでの入渓で、これでドボンしたら逆に乾きも悪く、えらいことだ。少し歩いて雪のついた橋を渡り入渓。水は冷たくないというと嘘になるが、ほぼ足首くらいの深さで苦にならず、勾配のない泥岩質の川をヒタヒタ
と歩く。
けっこうナメもあり、思った以上に水がきれいで「へー」と長年住んでいる地元なのに、ちょっと見直した気分だ。すぐに4mのナメ滝(一の滝)が出てくるが、左岸の端を難なく通過。その先はかわいいゴルジュとなっており、こぶりのトイ状の廊下に勢いよく水が流れている。ちょっと行くと大きめの奇麗なナメが現れ、ちょっと感動!と思ったらその先は、昨年の台風の爪痕なのか結構な倒木帯が続く。しっかり雪が詰まっている倒木をよじ登ったり、くぐったりなかなか忙しい。当然、両岸の斜面にもそれなりに雪がついていて、詰めはいやらしいかも。
その後、釜を持つやや傾斜のあるナメ滝を通過する。凍っていないのが幸いだが、それでも結構すべるので、左岸を木をつかみながら慎重に登る。どうやらここが核心部とのこと。もしここがつるつるに凍っていたら、トップはどうやって通過するのだろうと頭をよぎった。千葉の沢を侮るなかれ。
右に左にと何本か枝沢が出てくるが、沢そのものの勾配がゆるく、高度や地形で正確に地形図上の枝沢と一致させるのはなかなか難しい。
co160m地点でいよいよ源頭。両壁はこの沢特有の250万年の地層(黒滝層?)が出現し、自然の創りだす芸術品のような、不思議な渓相を堪能しつつ先へ進む。
唯一、腿まで浸かる釜を「えい!」と気合いで通過。小柄な加藤さんは「パンツぎりぎりセーフ」と叫んで楽しそうだった。
co185m地点の二股を左にとり、陽だまりで一服。雪の残る急傾斜の小滝は、微妙に滑りそうな一か所のために、トップで行った辻本さんからザイルが出て、ここをごぼうで通過でき大助かり。
11:30 co200mあたりで左斜面の尾根筋を、70mほど木を掴んでいっきによじ登る。
雪が残っていて、フエルト底は滑りやすくかなり緊張する。小ピークに出て地形図を確認しながら、予定の鞍部co250m地点に到着。ここで東に向かい黒滝を目ざすか、尾根伝いに入渓点を目指すか、判断することになっていたが、雪も多いし読図の難しい尾根はやめて黒滝コースを選択する。
沢の源頭をめざし、雪の斜面を降りる。かかとを蹴り込んでまるで雪山状態だが、ちょっとした雪渓ならともかく、渓流足袋でここまで雪の上を歩くのは初体験である。
co150m地点の二股を左にとって降りて行くと、直径30cmくらいのパイプが沢を横断して、右岸に掘られたトンネルの中を貫通。いったい何のため?
次に出てきた滝の右岸を巻くように下降して、広く明るい本流に合流すると、すぐ黒滝が現れる。すだれ状の幅の広いみごとな滝で、千葉にこんな滝!と感嘆の声があがる。
登ることもあるらしいが、当然今回は右斜面をひと登りして、東大演習林ゲートの前に出て遡行終了。手掘りのトンネルを抜け林道を駐車場まで戻るが、途中、何ヵ所か大木や巨岩がいっしょに崩落している個所を通過する。つい先日の大雪の被害か、まだ生木が痛々しい。
ベタ雪の林道を少し歩き13:50駐車場到着。私はもちろんのこと女性陣からは、そろって「いやー楽しかった!!面白かった!!」と声があがっていた。
第二部は亀山温泉「嵯峨和」の入浴と食事。そこで注文をした若竹豆腐定食は、お得感満載で女性陣は大感激。お料理が運ばれ、口にするたびに「やばい」「どうしよう」「なにこれ」と意味不明な感嘆言葉を発する高地さん。ぜひここで泊りの女子会をしよう! などなど絶賛の声が、次々と口をつく。お食事処から見える景色も素敵、茶色のお肌がつるつるするお湯も最高。振り返ればなんと充実した一日、しかもリーズナブルに。
初参加の澤田は気持ちのいい女性メンバーの皆さんに助けられ、もちろんドライバーから始まり、沢では終始リードしていただき、第二部のセレクトもさすがで、それもこれも黒一点リーダーの辻本さんに感謝、感謝です。
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報告書を、ちば山初山行の澤田路子さんに書いていただきました。

[黒滝にて]
桑の木沢遡行報告
【報告者】澤田路子
【山域】房総半島
【場所】猪の川支流 桑の木沢
【行動日】2月22日
【天気】晴れ
【メンバー】CL辻本喜代志 高地郁美 加藤洋子 富樫富久美 澤田路子
【行動】猪の川林道かずさの森駐車場9:00~桑の木沢入渓点~一の滝9:25~遡行終了尾根を詰め上がる11:30~250m地点鞍部11:45~枝沢下降~黒滝~東大演習林ゲート~猪の川林道~駐車場13:15
【内容】
私にとって入会して初めての山行であり、冬の時期の沢も、千葉の沢も、初めてづくしでちょっと緊張気味。しかもこの2回の週末で、かつてなく千葉に雪が降った後となると、沢は一体どんな感じになっているのだろう、凍っているのか雪の上を歩くのか不安がつのる。ただメンバーに女性が多いのはちょっとほっとする。
千葉駅に7時に集合し、途中、高地さんと上総亀山駅で合流、目的地へむかう。
周辺の畑はまだ雪で真白。道路わきにも除雪した雪がしっかり残っている。
かずさの森駐車場に車を置き、いざ沢の身支度。さすがの寒さにはじめからダウンや雨具,パーカーなどを着込んでの入渓で、これでドボンしたら逆に乾きも悪く、えらいことだ。少し歩いて雪のついた橋を渡り入渓。水は冷たくないというと嘘になるが、ほぼ足首くらいの深さで苦にならず、勾配のない泥岩質の川をヒタヒタ
と歩く。
けっこうナメもあり、思った以上に水がきれいで「へー」と長年住んでいる地元なのに、ちょっと見直した気分だ。すぐに4mのナメ滝(一の滝)が出てくるが、左岸の端を難なく通過。その先はかわいいゴルジュとなっており、こぶりのトイ状の廊下に勢いよく水が流れている。ちょっと行くと大きめの奇麗なナメが現れ、ちょっと感動!と思ったらその先は、昨年の台風の爪痕なのか結構な倒木帯が続く。しっかり雪が詰まっている倒木をよじ登ったり、くぐったりなかなか忙しい。当然、両岸の斜面にもそれなりに雪がついていて、詰めはいやらしいかも。
その後、釜を持つやや傾斜のあるナメ滝を通過する。凍っていないのが幸いだが、それでも結構すべるので、左岸を木をつかみながら慎重に登る。どうやらここが核心部とのこと。もしここがつるつるに凍っていたら、トップはどうやって通過するのだろうと頭をよぎった。千葉の沢を侮るなかれ。
右に左にと何本か枝沢が出てくるが、沢そのものの勾配がゆるく、高度や地形で正確に地形図上の枝沢と一致させるのはなかなか難しい。
co160m地点でいよいよ源頭。両壁はこの沢特有の250万年の地層(黒滝層?)が出現し、自然の創りだす芸術品のような、不思議な渓相を堪能しつつ先へ進む。
唯一、腿まで浸かる釜を「えい!」と気合いで通過。小柄な加藤さんは「パンツぎりぎりセーフ」と叫んで楽しそうだった。
co185m地点の二股を左にとり、陽だまりで一服。雪の残る急傾斜の小滝は、微妙に滑りそうな一か所のために、トップで行った辻本さんからザイルが出て、ここをごぼうで通過でき大助かり。
11:30 co200mあたりで左斜面の尾根筋を、70mほど木を掴んでいっきによじ登る。
雪が残っていて、フエルト底は滑りやすくかなり緊張する。小ピークに出て地形図を確認しながら、予定の鞍部co250m地点に到着。ここで東に向かい黒滝を目ざすか、尾根伝いに入渓点を目指すか、判断することになっていたが、雪も多いし読図の難しい尾根はやめて黒滝コースを選択する。
沢の源頭をめざし、雪の斜面を降りる。かかとを蹴り込んでまるで雪山状態だが、ちょっとした雪渓ならともかく、渓流足袋でここまで雪の上を歩くのは初体験である。
co150m地点の二股を左にとって降りて行くと、直径30cmくらいのパイプが沢を横断して、右岸に掘られたトンネルの中を貫通。いったい何のため?
次に出てきた滝の右岸を巻くように下降して、広く明るい本流に合流すると、すぐ黒滝が現れる。すだれ状の幅の広いみごとな滝で、千葉にこんな滝!と感嘆の声があがる。
登ることもあるらしいが、当然今回は右斜面をひと登りして、東大演習林ゲートの前に出て遡行終了。手掘りのトンネルを抜け林道を駐車場まで戻るが、途中、何ヵ所か大木や巨岩がいっしょに崩落している個所を通過する。つい先日の大雪の被害か、まだ生木が痛々しい。
ベタ雪の林道を少し歩き13:50駐車場到着。私はもちろんのこと女性陣からは、そろって「いやー楽しかった!!面白かった!!」と声があがっていた。
第二部は亀山温泉「嵯峨和」の入浴と食事。そこで注文をした若竹豆腐定食は、お得感満載で女性陣は大感激。お料理が運ばれ、口にするたびに「やばい」「どうしよう」「なにこれ」と意味不明な感嘆言葉を発する高地さん。ぜひここで泊りの女子会をしよう! などなど絶賛の声が、次々と口をつく。お食事処から見える景色も素敵、茶色のお肌がつるつるするお湯も最高。振り返ればなんと充実した一日、しかもリーズナブルに。
初参加の澤田は気持ちのいい女性メンバーの皆さんに助けられ、もちろんドライバーから始まり、沢では終始リードしていただき、第二部のセレクトもさすがで、それもこれも黒一点リーダーの辻本さんに感謝、感謝です。
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