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ちば山の会の山行報告

ちば山の会 山行報告のページ

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鬼怒川支流湯沢遡行◆写真 

辻本です。11月16日~17日に行った沢納め&温泉ハイクの報告です。
私の担当は前半16日の温泉ハイクの報告です。後半は上茂CLから報告します。

 
沢納め山行&温泉ハイク
【山域】鬼怒川支流湯沢遡行
【行動日】平成25年11月16日~17日
【参加者】上茂CL 橋本SL 辻本 今泉 竹下 加藤 内堀 浅井 会員外1名
【行程】
   16日……県道川治・川俣線=湯沢出合い駐車場~湯沢左岸登山道~広河原テン場(泊)
   17日……広河原~湯沢噴泉塔~広河原~湯沢出合い駐車場


04 温泉前で記念写真  [温泉前で記念写真]

今回の山行は、今年の沢納めと銘打ち沢を遡行し、野天風呂、宴会を楽しむ計画を立てた。
合わせて野天風呂が好きなハイカーにも呼びかけ、合同で芋煮会をやることになった。
千葉を午前6時に出発。しかし土曜の6~7時台は通勤時間帯と重なり、各所で渋滞に巻き込まれる。渋滞を抜けたのは佐野IC手前から。予定より1時間遅れで、今市のスーパーに着いた。全員から2千円を集め、芋煮会の食材とアルコールを仕入れる。目的地の野天風呂
用に、デカブルーシートも買ったが、これが思いのほか高くて、そして重かった。
 
すっきりと晴れ渡った秋空の下、男体山、太郎山、大真名子、小真名子、女峰山などの日光連山と、高原山の展望を楽しみながら、川治温泉を過ぎ、川俣湖近くのサービス精神に溢れる食堂で昼食を楽しみ、平家平温泉手前の駐車場に13時に着いた。
テント2張り、スコップ2本、サトイモ、肉、野菜などの食料、酒1升、焼酎1升、缶ビール18本、デカブルーシートなどなど・・・、各自の背中に配分し、湯沢左岸登山道を辿った。
 
湯沢には大きな砂防ダムが2ヶ所もあり、沢遡行は諦めた。登山道は今年の台風9号の爪痕が随所に現れる。倒木が道を塞ぎ、崩壊も激しい。巨大な砂防ダムの高巻も、結構な高さまで持って行かれる。沢沿いの登山道とはいえ、短いながらアップダウンも結構ある。
 
やがて道は沢と同じになり、渡渉が始まる。渡渉は4度も繰り返す。
ミニゴルジュの突破を試みるも、腰まで水に入りそうなので、突破を諦め、登山道に引き返したりもした。鼻先に硫黄の匂いが漂ってくると、広河原となる。
 
広河原は台風9号の爪痕で、流れが変わっていた。砂地の台地を挟んでインゼルの流れは、右岸側が本流だったのに、左岸側が本流となっていた。左岸側は大きく砂地が抉られ、登山道も崩壊していた。岩がゴロゴロしていたが、少しの整地で2張り分のテント場を確保。

メインの野天風呂は小さくなっていたが、デカブルーシートは健在。重い思いをして持ってきたブルーシートは、新品の状態で現地に置いておくことになった。
お湯を引くのに工事が必要。温泉改良に3人、薪集めに3人、料理の支度に3人と作業分担。
それぞれが作業に散らばった。
源泉からパイプを通し、温泉の格好がつく。しかし水が入らず熱い! 沢水を引き入れる工事を浅井さんが一生懸命。やっと完成した風呂は二人が限度。泉質は白濁していず、透明できれいなお湯。
 
その頃、焚火も燃え盛り、宴会の準備が整う。まず「乾杯!」の雄叫びが沢中にこだまし、沢納めの芋煮会が始まった。ビール、日本酒、焼酎が次々とノドを湿らせていく。
芋煮も絶品の味わい。満足げな顔、顔、顔・・・。重い荷物を担いできたことも忘れる。
 
晩秋の空に月が輝きだすと入浴タイム。二人ずつ交互に野天風呂を楽しむ。
ランタンの灯りに白い裸体が浮かび、ほろ酔い気分も手伝って、もうムニャムニャ、フーフー。
「満月を 湯けむり隠す 野天かな」
てな具合で風呂上がりのポカポカ気分に、ビールをグビリッ。焚火で火照り、日本酒をグイッ。 山の唄を谷合に響かせ、沢納めの夜は更けていった。

 

沢納め山行&温泉山行2日目報告
【山域】鬼怒川支流湯沢遡行
【行程】広河原~噴泉塔ピストン  沢遡行メンバー CL上茂 今泉 加藤 内堀 浅井
    17日 広河原8:30~噴泉塔9:30~広河原10:30


沢納めにはすでに時期が遅すぎではなかろうかと後悔しても仕方ないので、のろのろと準備を始めた。
そこら中に散乱した沢道具を拾い集めると、霜でカチカチになった靴下やら靴やらスパッツなどがこれまた遡行意欲を減退させる。でも大丈夫、温泉くぐらせれば凍った靴も一瞬でぽかぽか。気を取り直していざ出陣。

噴泉塔までは片道1時間ほど。山道でも沢歩きでもさほど時間は変わりない。
河原歩きから始まり、時々流れを渡る。渡渉はせいぜい膝下くらい、水は少し白濁しておりさほど冷たくはない。
しばらく行くと滝のある枝沢を左に見る。ガレているが上のほうに湯気が数箇所立ち上っている。
いたるところから湯が噴出しているようだ。途中崩壊した山道が合流したりして、沢に戻ったり高巻いたり思い思いに進む。
ちょっとしたゴルジュあり、へつりあり特に問題なく朝の憂鬱な思いも吹っ飛ぶ。
一箇所だけ深みを嫌って右岸をトラバースするところがある。残置シュリンゲに捕まり1m位スタンスが乏しく、滑ったらドボンである。
皆落ちることなく通過した。すると目の前はがらりと景観が変わった。噴泉塔に到着。
塔は壊れてしまったので噴泉穴だ。ガレ沢との出合あたりが硫黄成分で岩が変色し
ひっきりなしに熱い湯が噴出していて、その下は2m位の滝になっている。
先客が一人のんびり野天風呂を楽しんでいたようだが、どやどや遡上してきた私たちはその静けさをぶち壊し、しばらく屯して記念撮影などしてこの場を後にした。なんて風情の無い奴らだと感じていただろう。

今回はタイムリミットでここまでだが、実はここからが沢登りらしくなるようだ。奥に滝が見える。それは来シーズンにつなげることにしよう。

 
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