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ちば山の会の山行報告

ちば山の会 山行報告のページ

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六百山◆写真 

六百山(2450m)は上高地梓川を挟んで、穂高連峰と対峙する霞沢岳の枝稜上にある岩峰で、昭文社地図にはルート表示はない。
登山道のないバリエーションルートに挑戦してきたが、とんでもなく急峻な山で、最後まで緊張しっぱなしの山行だった。


17六百山から見た焼岳  [六百山から見た焼岳]

【山域】北アルプス南部
【ルート】六百山
【登山方法】ハイキング
【期間】出発日10/18(金)夜
  行動日10/19(土)、20(日)
【天候】10/19曇り(一時小雨)、10/20雨
【参加者】CL柘植、SL永田、SL石橋、大木、安岡、大森、加藤、清野(報告)
【コースタイム】上高地7:35→11:20六百山11:40→15:15上高地


 道の駅風穴の里で仮眠後、沢渡に駐車し、タクシーにて上高地に移動。
気にならない程度の小雨が降っている。
雲はだんだん上がっていく予想なので、上下雨具を着こんで、上高地を出発。
 登山口(1500m)は河童橋付近のトイレの手前にあったが、背丈ほどの草が生い茂っていて、何の目印もなくかすかな踏み跡があるだけだ。
 草をかき分け、ポイントの堰堤を過ぎると、すぐに急登となった。
足場の良くない、シダや樹木の生い茂った薄暗い涸れ沢を登っていく。
登山口から30分程で沢が広くなって、急に明るくなった。
ガレ場にでたのだ。石に埋め尽くされた沢がはるか上まで見渡せた。
石を転がさないように、慎重に進むが、不安定な石ばかりで、足をとられ、そのたびに石がごろごろと転がり落ちた。
後ろを振り返ると、雲も高くなっていて、目線には西穂の稜線と、足下には梓川が高度感を持って望めた。

 ガレ場を過ぎ、赤テープの目印のついた、草付きの樹林地帯(2000m)に入って行ったが、かなりの急傾斜で、四つん這いになったり、草や木を掴んで登らなければならなかった。おまけに、地面も木も草も濡れているので、雨具は着たままで、手も足もドロドロになった。
ところどころの枝にCLとSLが目印の赤布を着けながら進んだ。
ぐんぐん高度を上げると、ダケカンバからシラビソに樹林が変わり、標高2200mでとうとう尾根に出た。
右手に焼岳が大きく見えた。

 ハイマツに覆われた標高2250mの小ピークに立つと、ここで初めて山頂ピークらしき岩峰が目に飛び込んできた。
山頂直下はそそりたつ岩稜なっていた。
 相変わらずの急斜面の草付きの樹林帯や、岩場を何度か迂回しながら進んで行った。
ときどき目線を下に移すと、真下に、さらに高度感を持って梓川や上高地が望めた。
 私は、うすでの手袋とレインカバーをはめていたのだが、指先が冷たくなってしまった。
前を行くCLは、素手で赤布を着けているではないか。頭の下がる思いをした。
 岩稜帯の真下は左に巻いていたが、一部分土と草がせせり出ているだけの所があり、不安定な感じがした。それも途中で切れている。その先は絶壁同然の斜面だ。
滑ったら終わりだ。いやらしい場所である。
ここを登ったら、帰りに降りれないのではないか、「ここで私は断念しよう」という考えが一瞬よぎった。
「いや、どうにかなるさ」前に進もう。
恐怖心を抑えながら、精一杯足を伸ばし、木の幹にしがみつきながら這い上がった。

 山頂への稜線にでた。
背丈ほどもある逆向きのハイマツの中をかき分けていくが、リュックに差し込んだストックにひっかっかてしまい、前に進むのに難儀した。
しばらくハイマツと格闘した後、三角点のある山頂についた。
先頭を行っていたCLとハイタッチして喜びを分かち合った。
山頂からは雲が多かったのにもかかわらず、焼岳や西穂高の稜線、常念岳、霞沢岳を見渡すことができた。奥穂高は雲の中だった。
山頂は狭く、8人が立っているのがやっとだった。
いやらしい場所を降りることが怖いことを告げると、ロープを張ってくれるこになった。
各自大小のスリングとカラビナを身に付けた。
寒さも加わり、休憩もそこそこで、下山開始。来た道を戻る。

 いやらしい場所に来ると、CLがロープをはってくれた。
実際にカラビナを付けて降りるのははじめてなので緊張したが、無事通過することができた。
ここから先は、急斜面を下降していくことになる。
濡れた草付き樹林帯やガレ場は滑りやすく、何度も尻餅をついた。
おニューのザックも、真新しい雨具のズボンもどろどろの傷だらけだ。
登山口にたどりつくまで、緊張の連続だった。

 登山道のない六百山、もし「ちば山」に入っていなっかたら、決して行くことのできなかった山だ。
 明日の山行は有明山で、夜はテント泊の予定だったが、天候が思わしくないので、塩尻にある信州健康ランドに泊まった。翌日は朝から雨だった。
山行はあきらめ、諏訪I.C.の近くにある山下清の「放浪美術館」に寄って、帰葉した。


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