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ちば山の会の山行報告

ちば山の会 山行報告のページ

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森吉山・連瀬沢遡行◆写真 

【山域】秋田県森吉山山域 連瀬沢
【期日】 7月13日(土)~15日(月)
【参加者】 CL辻本、SL渡邉三・上茂、小倉、藤、内堀、井本、吉川、小俣、加藤(記録)
【山行タイム】 妖精の森キャンプ場=こめつが山荘(07:40)~登山道1000m付近下降点(08:25)~連瀬沢(09:20)~遡行開始(10:00)~二俣(10:50)~左俣遡行~2段30m滝(12:50)~最終滝(15:00)~山人平(16:10)~森吉山山頂(16:30)~こめつが山荘(19:00)


33森吉山・連瀬沢
【山行報告】
7/13 前日の天気予報では秋田県は13日午前中雨、14,15日は晴れとの予報で13日早朝出発と決めた。
3連休の初日だが、東北道は大した渋滞もなく、昼頃に盛岡ICに到着。Uさんを盛岡IC近くでピックアップし、彼の案内で雫石郊外の盛岡冷麺店で昼食。後、雫石のスーパーで山の食糧を買い出しする。
本来なら森吉山スキー場にある「こめつが山荘」で宿泊の予定であったが、山荘は宿泊施設ではなく、休息施設らしく、少し下った妖精の森キャンプ場を二日間のベース地とした。
ブナ林に囲まれたキャンプ場で、テント設営、夕食の準備、焚火の準備と早々に済ませ、無事、ここまで辿り着いた安堵感と明日への期待を込め、ビールで乾杯! 焚火が盛大に燃やした

7/14 午前3時頃、テントに叩きつける雨の音で起こされた。ウン?晴れのはずなのに?と訝しげに感じながら、シェラフから出ない。明るくなってから、携帯で調べると、田沢湖の北西側に雨雲がかかっている。
朝食を取りながら、空模様を観察する。時々、強く降るかと思えば、陽射しが出たりもする。遥々、秋田の森吉山まで来て、「遡行中止!温泉旅行」では格好がつかない。しかしながら濁流だった昨日の雫石川を思い浮かべ、増水した連瀬沢で雨の遡行も辛かろう。行くか、中止かリーダーの難しい判断も理解できる。
降りやんだ頃合いで、取りあえず連瀬沢を見ようと出発する。
8時に こめつが山荘前出発。スキー場跡地をひたすら歩く。登山道に入りすぐ標高1000m地点から沢形を下降する。沢形は時々消え、地形図で方向を確認しながら、連瀬沢まで300mを下降した。
途中、雨脚が強くなるが、無事、連瀬沢に降り立つ。沢が2回目の初心者二人は、奥多摩の熊倉沢右俣遡行、左俣下降が役に立ったようだ。
沢は濁っておらず、休息と共に40分間釣りタイム。Fさんが岩魚を一匹だけ釣り、他の人はリリース。
ここで引き返すか、遡行するか協議する。二俣まで行こうと結論。連瀬沢の遡行が始まった。
二俣までは水量は多いが、悪場はなく大石のゴーロ帯がひたすら続く。

二俣で小休止後、ここまで来たら滝も見たい、ナメ床も見たいと左俣へ足が向く。しかしながら沢の長さ、下山の長さを考え、もしかするとヘッデン点けての下山になるのではと頭が過る。
巨岩のゴーロ歩きに飽きた頃、10mの直瀑が現れる。右を巻くが連日の雨のせいか、グズグズの泥壁となっていた。二人が通過すると、そこはステップとならず、ズルズルと落ちる。トラバース用のFixロープを張り通過。
その後、レンガ色のナメ床が現れ、白く輝く水飛沫に心が癒される一時だ。
15mほどの滝は、左のイタドリの草付きを踏んで斜上する。これもグズグズで悪かった。
2段30mの大滝は、下段は易しいが、上段が難しそう。資料では2段目は右から巻くとあるが、水流左にハーケンが2ヶ所ほど打ってあり、そこにシュリンゲを掛け、三ちゃんが登り、ザイルを流して全員が直登。
沢も源頭に差し掛かり、沢は蛇行する。しばらくして荒れた登山道に合流して遡行終了となる。
登山道を森吉山に進み、山人平の分岐点で大休止。視界が開け、眼下に渦巻く厚い雲に、今日の天候を納得。森吉山山頂への道は整備された木道。いたるところに花々が咲き、雪渓も多く残っていた。
山頂で記念撮影後、それぞれのペースで下山開始。阿仁避難小屋、森吉神社がある森吉避難小屋を過ぎ、一の腰のピークを越えて、朝辿ったスキー場跡を小走りで下り、何とか日没までに、こめつが山荘へ下りた。
10kmほど車で走った国民宿舎「森吉山荘」で入浴し、小雨の中をキャンプ場に戻ったのは21時前であった。

焼肉とウルイ(オオバギボウシ)のお浸たし、コシアブラの入った汁、ヤッコ、トウガラシ味噌、1匹だけの岩魚などなど豊富な食材が遅い夕食を潤した。
全員が無事、山行を終えた充実感からか、宴会が大いに盛り上がった。

7/15 ベース地、撤収。朝から日が差している。
ゆっくりと秋田内陸鉄道に沿って南下。次々と出てくる街道沿いの道の駅に立ち寄りながら、秋田名産を購入。
盛岡駅前で盛岡冷麺等の昼食を楽しみ、帰葉した。
森吉山山麓には桃洞沢、赤水沢にも行ったことはあるが、連瀬沢は予想よりも登攀的で、巻きも泥壁で危ない箇所もあった。


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