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ちば山の会の山行報告

ちば山の会 山行報告のページ

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宮之浦岳◆写真 

安岡です。屋久島・宮之浦岳縦走の報告をします。

19 屋久スギに触れる  [屋久スギに触れる]

【山域】屋久島 
【日にち】6月8~9日 
【登山方法】小屋泊り縦走
【ルート】淀川登山口~宮之浦岳~新高塚小屋~縄文杉~大株歩道~荒川登山口
【メンバー】安岡(ツアー参加)


高速艇が鹿児島港を出て約1時間、屋久島が見えてきた。海からいきなり立ち上がった山並みがものものしい。近づくに連れ胸が高鳴った。

6月8日:曇りのち時々雨、夜大雨
宮之浦から淀川登山口まで車でおよそ90分。山間に入って標高が上がってくると、車窓から見える樹林は唖然とするほど密生していた。朝6時前だがすでに駐車場には車が多い。しっかり準備運動して歩き始めた。
森の中に入ると、やはりジットリと湿度が高い感じがした。ところどころでシャクナゲの花が見られ、コマドリやミソサザイの囀りがにぎやかに響く。驚くような太さのヒメシャラやスギの巨木が現れだした。元の木を圧倒しそうに成長している着生木や、倒木の上にずらりと列を作って並ぶ若木などが目を引く。露を光らせて瑞々しい苔類がとても美しい。島内に約600種生育しているというが、この深い原生林で探し歩いたのがすごい。
小屋のある淀川では感嘆するほど無色透明な流れに出会った。写真を撮っても映らないという。花崗岩の隆起によってできた島は、土壌に養分がなくて“豊かでないから”水が澄んでいる、とガイドの説明を受けた。
ひと月に35日雨が降ると表される屋久島は「水の島」でもある。縦走路には水場も多く、1?持っていれば十分と思えた。やはり雨模様となった。泥炭高層湿原の花之江河は独特の雰囲気をもった日本庭園のようだ。投石平に着くと展望が開けてきて、いっとき洋上アルプスを眺めることができた。投石岩屋で冷たい雨を避けて大休止。ここから先には栗生岳直下の岩屋くらいしか雨風をしのげる場所は無い。この辺りから山肌一面をヤクザサが覆い、丸みを帯びた花崗岩とシャクナゲ群落との、庭園のような風景が広がってきた。湧き上がっては晴れる目まぐるしいガスの合間に見える光景に、何度も歓声が上がった。ヤクシマシャクナゲは本当に美しかった。晴天なら夢の楽園のような景色を堪能できただろう。

宮之浦岳に着いた時は風も強く、記念撮影もそこそこに山頂を後にした。開聞岳も望めるという大展望は次回のお楽しみとなった。永田岳などを望みながらの稜線歩きが続き、坊主岩を過ぎたらまた樹林帯に入った。新高塚小屋小屋に到着したのは16時を回っていた。雨に濡れると倍疲れる。ザックは滴が垂れるほど湿っていて、カバーは気休めにしかならないことを知った。防水バッグやシールパックをセットしていたが、さもなければ何もかも濡れただろう。ここでは何よりも濡れ対策が肝心だと痛感した。外のテーブルに置かれてあった誰かのザックが、夜のうちに鹿に荒らされてしまった。小柄で愛らしい屋久鹿にも注意が必要だ。小屋内ではシュラフ3番でカバー無し、防寒具はライトダウンで大丈夫だった。
ガイド手作りの屋久島コールスロー(勝手に名づけた)が美味しかった。雨音を聞きながら早々と休んだ。

6月9日:雨、時々小雨
雨は止んでいない。ツアーでなければなーと、隣でシュラフにもぐったままの単独行者を羨ましく思いながら支度した。
増水が予想されるので白谷雲水峡には入らず、荒川登山口へ下山すると知らされた。小川のような登山道を縄文杉目指して歩きだす。谷はみな瀬のようになっている。「靴が濡れるのは諦めてくださ~い」と声が掛かるが、とっくに諦めている。
迷った末に持参した傘が役立った。雨を直接体に受けないだけで気分的にとても楽だし、休憩時もゆっくりできる。
合羽の撥水力が不十分だっただけに助かった。ほどなく縄文杉に到着。ただ大きいだけではない、他の屋久杉とは全く異なるたたずまい。まさしく長老のような風格で立っていた。大株歩道には木の階段が多いが、滑りにくい工夫がなされた作りになっている。木道も整備されていて歩き易い。トロッコ道へ出たところで巨木の森歩きは一段落だ。ゴーゴーと轟音をたてて流れる安房川沿いを3時間の軌道敷歩き。前半は木道で楽だが、後半に枕木をひろって歩くのは少々疲れる。
レールに引っ掛かったままの枝葉の塊が、一時的に川になっていたことを語っている。想像すると恐ろしい水量だ。
ガイドの無線連絡によると空も海も欠航で、登山口への道路も通行止めになっているという。
荒川登山口のバス停に我々のバスは無事来ていた。ドコモ圏外の場所である。待合室に居た数組の登山者はその後どうしたのだろう。
個人で入山する場合は非常時を予測した足の確保が大事だと思った。
町へ戻ればブーゲンビリアが咲き、庭先にバナナが生っている。多彩な屋久島に魅了された。ぜひまた訪れたい。
ツアーで非常にローペースだったため、各所要時間は割愛します

島情報:
滝百選の一つ「大川(オオコ)の滝」:大迫力でした(大雨の後でしたし・・)ついでの観光におすすめです
宮之浦の民宿「八重岳」:登山者対応万全で食事が美味しく、清潔感ありました。向かいに山道具レンタル屋あり地元「けい水産」製造の飛び魚の燻製:薄切りをコールスローに入れたら絶品。Webで購入可

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