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ちば山の会の山行報告

ちば山の会 山行報告のページ

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爺ヶ岳東尾根雪山バリエーション◆写真 

4/13~14に北アルプス 後立山連峰 爺ヶ岳東尾根、雪山縦走にいってまいりました。
天気がもう1日続けば鹿島槍ヶ岳も挑戦する計画でしたが、やっぱり天気がもたず。
去年の5/19~20と同じルートとなりましたが今回は4月中旬ということもあり、積雪量が多かった。爺ヶ岳東面のヒマラヤ模様や国境稜線の雪庇は見事でした。

このルートは完璧?です!、ルートの各難所を理解できました。
これで、鹿島槍ヶ岳への雪山・積雪期アルパインに弾みがつきます!!。
また一歩前進です。


17 爺ケ岳中峰にテ(樋口)_R  [爺ケ岳中峰にテ(樋口)]

【山域】北アルプス 後立山連峰
【コース】爺ヶ岳東尾根 積雪期バリエーション
【日程】 H25年4/13~14
【形式】 雪山縦走
【参加者】 CL 樋口、 鈴木(卓)

【行程】
 4/13 快晴
  6:23発 鹿島山荘 爺ヶ岳東尾根(積雪期)登山口
  7:26着 標高1240m 休憩
  7:34発
  8:23着 標高1441m 休憩
  8:42発
  9:31着 標高1562m 休憩
  9:44発
  10:42着 下のJP 標高1766m 休憩
  11:07発
  12:05着 標高1903m 休憩
  12:21発
  13:46着 P2手前でアイスバーンの急登となる、アイゼン装着。
  14:43着 P2 標高2198m テント設置。

 4/14 朝方は快晴、晴れのちくもり、風が徐々に強まる。
  4:45発 爺ヶ岳東尾根 P2
  6:45着 爺ヶ岳 2669.8m 山頂
  7:08発
  7:57着 冷乗越
  8:08発
  8:35:着 赤岩尾根の安全地帯に入る
  9:09発
  10:01着 標高2090m 休憩
  10:21発
  14:13着 鹿島山荘

【内容】

4/13
予報通り、前日に雪が降った。麓は薄ら雪化粧。上部はもっと積もったことでしょう。
ですから、踏み跡なんてありゃしません。私たちがトレースを付ける、大変ですが遣り甲斐ある。
前向きで行こう。
今日は快晴、明日は午後から寒冷前線が通過する、ということで、今日中にできるだけ距離を稼ぎ、明日は午前中に国境稜線を脱出しよう、そんな計画を頭の中で描いた。

 爺ヶ岳東尾根の登りですが、登山口からの1本目は急登で、とにかく脹脛がパンパンになる。
 東尾根に取り付いてからは、マイナーピークの手前は傾斜がきついものの、マイナーピークにたどり着くと平坦となる、そんな繰り返しで高度を稼いでいく。
 雪が豊富なので笹やぶはほとんどない。下のJPあたりから快適な尾根歩きとなる、
 見晴はよい、鹿島槍ヶ岳の白さがやたらに目立つ、その一方で、無人の領域に立ち入る冷たさというか、頼れるものは自分たちだけであることのプレッシャーをどこか感じる。
 自分との戦いである。

 P1を過ぎてから、後発の2パーティーがいることに気が付く。P2手前で追いつかれ、二人組の女性パーティーに先頭を譲る。
 「ここまで、トレースを利用させてくださり、助かりました。ありがとう。」
 この一言で、心が落ち着く。少し会話すると、やはり明日の天気を気にしていて、今日はできるだけ頑張りたいとのこと、我々と同じ考えである。

 P2の手前で右の急な斜面を登るが、ここが結構難しい。突然アイスバーンとなる。
 去年も滑落しそうな危険地帯であることを記憶していたが、やっぱりそうだった。
 ここを乗り越えると、P2に到着。
 痩せ尾根ですが、2-3人用テントならば十分に張れる。
 風がないのでP2にテントを張れましたが、風があるならば標高2000m付近までがテント適地です。

 日が暮れるまで、後立山連峰の雪山を満喫できます、素晴らしい眺めです。
 とても贅沢です。日本酒を飲みながら今この時を楽しもう。ほんの一時ですが、緊張感が緩む。
 そしてこのまま、就寝です。もちろん、最新の天気予想図を確認し、寒冷前線の通過タイミングを確認してからですとも。

4/14
 天気はよいが気温が高い。遅くとも午前中に国境稜線を脱出しようと描いていたが、一昨日の降雪量から判断して、雪崩を警戒しなければならない。
そう、国境稜線から赤岩尾根に入る地帯は雪崩多発地帯(滑落多発地帯)であるが、ここを通過しなければならないのでできるだけ早く通過した方がよい。少しでも早く、気温が上がる前に通過しないといけない。

歩くペースが自然と早くなる。P2からP1間に痩せた稜線があるものの、去年ほど怖さなく。
P1に着いても風が強いので、立ったまま少し休憩し、先を急ぐ。そして、昨日P2手前で譲った女性二人組のパーティーを追い抜き、再び先頭にたつ。

目の前に迫ってきた爺ヶ岳。中峰と北峰の間の雪の付き方には驚く。積雪期の爺ヶ岳東面の姿は多くのクライマーを虜にしてきたことに納得する。
今回の東尾根から中峰はプレーンであるが、冷尾根から北峰を目指すルートは雪稜系アルパインクライマーの憧れのルートに違いない。

やったね、爺ヶ岳に一番乗り。本来山頂は広々しているはずなのだが、積雪量が多いので、山頂は狭い。そうそう、雪庇のような積雪状態を乗り越えてピークがあるからだ。
行動食をとり、鹿島槍ヶ岳をバックに記念撮影したら、足早に国境稜線を北上する、右が長野県、左は富山県。

積雪期の赤岩尾根への下降点は冷乗越からトラバースするのでなく、赤岩尾根の頭から下降することが一般的である。
今回は、雪庇の張り出し大きいこと、積雪量が多く一昨日の降雪もあり気温が高いことから雪が緩んでいて足元が崩れやすいことから、赤岩尾根の頭から真下に下りることも、冷乗越からトラバースすることも危険と判断。とにかく、赤岩尾根に最短で安全に取り付けるルートを探すことに。

観察すると赤岩尾根の頭から冷乗越の中間上部よりで雪庇がない区間がある、ここからであればトラバース量も少ないし、斜めに下りるように上部をトラバースすれば最短で赤岩尾根に取り付け、安全地帯である赤岩尾根のマイナーピークにたどり着ける。それが唯一の答えであり、それ以外の答えが思い浮かばなかった。

気合が入る、戦闘モードに突入、鈴木さんに「距離をおいて行動する、私の真上に入らない。お願いします。」
といったと思う。とにかく真剣で必死だったと思う。一歩一歩、細心の注意を払う。
短い距離であるが、すごく長く感じた。

振り返ると国境稜線から赤岩尾根の私の足元まで、一筋のトレースが入った。
美しく綺麗な踏み跡である。あとから鈴木さんがトレースを辿る、これまた雪の多さで腰あたりまで沈んでいく姿に惚れ惚れしちゃいました。恰好よすぎるし、深雪を楽しんでいる、そう思えた。

緊張感から解放された、午前9時前に雪崩危険地帯&滑落多発地帯を通過、できる限りの危険要素を無くして通過できたことに満足。やったやった、二人で大喜び。大休止にはいる。

この先は、雪の深さに苦しめられるものの、いつまでも鹿島槍ヶ岳と爺ヶ岳の眺めを楽しみながら下山できた。高千穂平からは夏道をとおらず、西沢の雪渓を利用した。
下山後、信濃大町温泉郷で汗を流す、鹿島槍ヶ岳の北峰と南峰がみえる、
また挑戦するさ、必ず。

以上、北アルプス 後立山連峰 爺ヶ岳東尾根 雪山バリエーションルートの報告でした。


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