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ちば山の会の山行報告

ちば山の会 山行報告のページ

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赤岳東稜アルパイン◆写真 

木更津の樋口です。

3/9~10に、八ヶ岳の主峰、赤岳の東面にあります東稜を昇りました。
先月の天狗尾根より一歩前進です。


赤岳山頂樋口)  [赤岳山頂]

【山域】八ヶ岳
【コース】八ヶ岳東面バリエーション 赤岳東稜
【日程】 H25年3/9~10
【形式】 アルパインクライミング
【参加者】 CL樋口、 永田

【行程】
 3/9 快晴
  9:07発 スキー場リフト終点
  11:33着 牛首山
  13:30着 幕営、ベースキャンプ(標高約2500m)
   その後、大門沢佐俣をトラバースし、東稜取り付き点を偵察。

 3/10 曇、主脈尾根から風雪強し、昼過ぎから吹雪、夕方から晴れ
  3:30 起床
  5:01発 ベースキャンプ
  06:10着 東稜 第1岩峰 取り付き点 標高約2620m
  06:43発 第1岩峰 登攀開始 1ピッチ(25m)
    第1岩峰から第2岩峰まで楽しい雪稜の昇り
  08:06着 東稜 第2岩峰 ルンゼ取り付き点 標高約2790m
  08:39発 第2岩峰 アンザイレン 2ピッチ(45m×2ピッチ)
  10:26着 竜頭峰
  10:38着 赤岳山頂(2899m)
  11:42着 ベースキャンプ。テント撤収。
  12:47発
  15:35着 スキー場リフト終点
  16:40着 駐車場 


【内容】
3/9 

春ですね。暖かい南風が吹き荒れる。快晴であるが、天気は下り坂。
日本海から北日本へ進む発達中の低気圧から伸びる寒冷前線が日本列島を南下する、春から冬に逆戻りする瞬間に一時的ではあるが大荒れの天気になるだろう。どうも10日の午後に前線が通過するようである。
ということは、10日の午前中に登攀を終えて赤岳山頂にたどり着けばなんとかなる、そんなスケジュル感を描いた。その為に今日9日にやらねばならぬこと・・・、

①  10日早朝、東稜の第一岩峰にできるだけ早く取り付けられるよう、ベースキャンプを真教寺尾根の急登の手前、かつ森林限界の直前でもある標高2500m付近に張ること、
②  東稜を観察するとともに、東稜の第一岩峰の下に取り付くまでのルートを偵察する
・・・というノルマを設ける。

東稜へのアプローチは真教寺尾根を詰めて途中大門沢左俣をトラバースして東稜に取り付く、あるいは大門沢を詰めて大門沢右俣に入り東稜に取り付く、2ルートだ。今回は前者のアプローチを選んだ。
大門沢左俣のトラバースは扇山の先、標高2300m位からトラバースするよう記載ある文献あるが、あまり早く東稜に取り付くと東稜でのラッセル距離が長くなる可能性があると判断、真教寺尾根で高度を稼いでから大門沢左俣をトラバースし東稜の第一岩峰により近く取り付くこととした。

永田さんにもうちょっと共同装備を持ってもらいたかったけど、ベースキャンプまでの辛抱だ、29kgのザックを担ぐ、その代わりベースキャンプまでは先頭を永田さんに任せた。ハイカーのような日本語上手な単独行動の外人さんが先行してくれた。2番手で我々がゆく。
なんとなく踏み跡があるので道に迷うことはない。
休憩のつど、赤布をつけていった(これがなんと下山時に救われたんです)。

順調に高度を稼ぎ、牛首山にたどり着く、ここから扇山の先まで標高2300m前後の平坦な尾根道となる。
時折、樹林帯の切れ目から赤岳が顔を出す、つかさず東稜を探す。第一岩峰をはっきりと認識できたぞ。
平坦な尾根歩きが終わり再び急登となるが標高2500m手前からふたたび傾斜が緩くなり展望がきくようになる、テント適地にたどり着いた。テントを張ろう。

天狗尾根を一望できる、素晴らしいテントサイトだ。
「ヤッホー」、どこからか数人が叫んでいる、どこだどこだ?。声の源の方向を見上げると・・・
天狗尾根の大天狗に取り付こうとしているクライマーが4人いるぞ。きっと素晴らしい雪山の光景に感動しているんだ、アルパインを楽しんでいることに親近感を覚える。永田さんがつかさず、「ヤッホー」と返す。
会話が成立、楽しいですね。

幕営後、東稜の偵察に出発。見晴のよいところで赤岳東稜をまじまじと観察する。
第一岩峰、第二岩峰と竜頭峰を確認、第一岩峰から第二岩峰までの区間は雪稜です。
ワクワクがとまらない、明日のお楽しみ。何故だか怖さが伝わってこない、早く挑戦したい気持ちで一杯になる。
東稜の取りつきまで前進する。
大門沢左俣は標高の高い地点をトラバースすると、小さな尾根とやせた雪稜を越えることになる。
そうそう、左俣は上部で3つの沢に分かれるのだ。痩せた雪稜を越えるのは深雪だけど楽しい~。
東稜の取りつき地点に赤布を巻きつけ、本日の偵察は終了。お酒を飲みたくて足早にベースキャンプに戻る。
飲酒&夕食後、ラジオで天気予報を確認。
ソフトバンクの携帯(スマホ)ですが、電波が良く入る。
登山天気、天気図と24時間後の予想天気図を確認できた、やっぱり明日の午後に前線が通過、一時的に天気が大きく崩れそう。
明日の午前中が勝負だ!。早寝早起きしよう。

3/10
 3:30起床、5:00出発。ヘッドランプをつけて昨日つけた踏み跡を辿る。あっという間に東稜の取りつき地点に到着。
ここから、アイスクライミングの要領でピックを効かして氷雪のようなルンゼを昇っていくが、気温が高いせいか、雪が腐っていて思うようにピックがきまらない。おまけに雪が緩んでいて時折ラッセルとなる。胸まで潜ってしまい、昇りようがないのでトラバースしつつ少しずつ高度を稼いでいった。
したらいつのまにか赤岳東稜の尾根にでる。あっ、なんとなく踏み跡がある。数日前に大門沢から詰めたクライマーの踏み跡のようです。踏み跡を利用すると楽になった、あまり沈みませんから。
正面に第一岩峰があらわれた、アルパインクライミングのスタートです。

第一岩峰はガイドブックには右を巻くように昇り雪稜にでると記載あるが、インターネット上で調べると左を巻くパーティーが多いよう。第一岩峰を観察しながらアプローチする。
ここは巻かずに中央の岩峰をストレートに登攀する、そんな結論に至った。巻いたらもったいないなと。
リード、樋口。アルパイン用の新品のシングルザイルを使う。岩と氷雪のミックスだがピッケルのピックが突き刺さるので助かる。ランニングビレイは樹木を利用できる。右上に斜上し一気に雪稜へ。
第一岩峰の雪稜が美しい。雪深い雪稜上にバケツを掘ってビレイ点を整備する。
第一岩峰はこの1ピッチ25mだけザイルを使った。この先、第二岩峰まで美しい雪稜を昇る。
気分爽快!。いつまでもこんな雪稜歩きがつづくことを願いたい。雪疵右側張り出しているところあるぞ。

第二岩峰が迫ってきた。第二岩峰はガイドブック通り、左上にトラバースするように斜上。
第二岩峰に戻るために右寄りのルンゼを直上する。第二岩峰はこのルンゼの昇りが核心なので、アンザイレンする、リード・樋口、45m。引き続きもう1ピッチアンザイレン、リード・永田さん45m。
これにて登攀は終了。あとは竜頭峰まで氷雪混じりの岩稜の昇りとなる。あっという間に竜頭峰に到着。
これにて赤岳東稜のアルパインクライミングは終了。

風雪が強くなりだした、まだ天気はもつと信じ、赤岳までピストン(往復23分程度)。
直ぐに真教寺尾根に向かう。気温が下がってきた。腐りかけていた氷雪が硬くなってきたぞ。
アイゼンやピッケルのピックが効きだしてきた。これはラッキーである。
真教寺尾根の上部の下りは結構急斜面で、ピオレトラクションの体勢で降りなければならない区間があった。
一度決まったピックを支点として動かさず体重を預けつつ足を下ろしていく、もちろんアイゼンの前爪に体重をシフトしていく、そしてまたピッケルのピックを刺して決めていく・・・、その繰り返し。

いくつかの鎖場を通過すると樹林帯に入る、ベースキャンプまであと一息。
午前中に戻ってきた!。やったね。

テントを撤収、風雪が激しくなってきた。みるみるうちに踏み跡が消えてゆく。
やばいやばい、早く下山しよう。微かな踏み跡や赤布の目印を頼りに下山する、
でも牛首山についたところで完全に踏み跡が消えた。風雪で目が開けられなくなる。
小休止とし、空身で下山進路を偵察に。GPSで方角はわかるが、登山道からはずれると深雪にはまってしまう。それとなく進むと、なんと昨日自ら巻きつけた赤布を発見、救われちゃった。
これで一安心、一旦登山道にでると踏み跡なくともなんとなく樹林帯の中を潜り抜ける登山道の空間がみえてくる、不思議ですね。
帰りはリフトを使わずにスキー場の駐車場まで頑張る。お疲れ様でした。

八ヶ岳のバリエーションルートは規模は小さいけども遣り甲斐のあるアルパインルートでした。
これで、北アルプスのアルパインの挑戦権を得られたかな?。


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