桑の木沢遡行◆写真
2013/02/24 Sun 14:00:00 [edit]
辻本です。先月、24日に行った房総の沢の報告をします。
房総の沢はヒルやマムシが多いので冬がシーズンですが、ひざ下くらいは水に入ります。
[水に入りたくな~い]
三石山・折木沢支流桑の木沢遡行報告
【山行月日】平成25年2月24日
【参加者】辻本CL 村野 高田
【コース】桑の木沢出合い(co85m)~co165m付近二俣~左俣遡行~co185m付近遡行終了~Co270mピーク~co230mコル~黒滝への枝沢下降~黒滝~駐車場
【山行報告】
桑の木沢は4年前に山行をした。今回は友人が代表を務める山岳会「風の会」の、案内役を務めた。
ちば山からは村野さん、高田さんに参加していただいた。
いつものように亀山湖オートキャンプ場下に駐車し、沢支度をする。寒い!ここへ来るまでの鴨川街道でも、所々雪が残っていた。「こりゃ、滝が凍っているぞ。滑りそう~」思わず呟く。
「風の会」の5人を合わせて、折木沢を渡り、ゾロゾロと桑の木沢出合いに下りる(09:10)。
桑の木沢は泥岩のゴーロで始まる。角が取れ丸くなった石は、踏めば崩れてしまう物もある。
一の滝と呼ばれる滑滝は、左岸にステップが切ってある。ステップが無いとヌメヌメで嫌らしい。
深そうなトロ場を持つミニゴルジュは、ヌメッて滑りそうな右岸を行く(09:20)。
明るく輝くナメ床も、油断はできない。フェルトのフリクションが効かない個所もある。時々、悲鳴が上がる。
右に大きく曲がると桑の木沢大滝(09:50)。ここがこの沢の核心だ。しかし残念なことに釜が、倒木と土砂で埋まっていた。
水に入らないよう、左岸をへつる楽しみは無い。大滝は凍ってはいなかったが、ヌメッて滑る。雪も残る左岸を、草木頼りで登る。お助け紐を出した。
大滝を過ぎると、時々、倒木と土砂で埋まった堰が現れ、深みのある水溜りを造っている。細い倒木をステップに綱渡り感覚で越える。失敗したときは、水の冷たさに悲鳴を上げる。
地層がダイナミックに現れるゴルジュの釜は、どうしても水から逃げられない。深さも膝くらいある。石を投げいれルートを作るが、踏み外すとドボンの可能性があるので、覚悟を決めバシャバシャと行く。
Co160mで三石山への枝沢を分けると、150万年前くらいにできたと言われるダイナミックな地層が、右岸に連続して現れる。その先の下山ルートに使おうと思っていた枝沢は、登れないことはないがヌメッているのが嫌で、前回同様co165m付近の二俣を左に取り、co270mの山を回り込む。ここでイノシシの牙のついた顎の骨を発見。2本の牙の左右に尖った歯が並ぶ。
左沢を行くと、演習林に入り込まないよう、倒木で埋めてあった枝沢に倒木が無い。それと二俣から時間が掛かりすぎている。ここで錯覚が起きた。現在地が分からなくなった。しかし左、左に遡行したのがよく、見覚えのある尾根の取り付きに出た。前日の雨で崩れやすい急な足場を、木の根頼りで70mほど登ると、co270mのピークとなり、東面に10mほど高いピークが見える。
現在地を確信し、コルに下降する。ここから黒滝に向かう沢を下降。途中で若いイノシシの死骸や、この時期には珍しい平茸が群生していた。この枝沢はヌメらず、水に浸かることもなく、快適に黒滝へ下降することができた。黒滝からは20分程林道を歩き、駐車に戻る。3時間半ほどの山行であった。
※地形図に現れる黒滝では、300万年前の新生代中期に起こった黒滝不整合という、特殊な地殻圧力変動を見ることができる。
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房総の沢はヒルやマムシが多いので冬がシーズンですが、ひざ下くらいは水に入ります。

三石山・折木沢支流桑の木沢遡行報告
【山行月日】平成25年2月24日
【参加者】辻本CL 村野 高田
【コース】桑の木沢出合い(co85m)~co165m付近二俣~左俣遡行~co185m付近遡行終了~Co270mピーク~co230mコル~黒滝への枝沢下降~黒滝~駐車場
【山行報告】
桑の木沢は4年前に山行をした。今回は友人が代表を務める山岳会「風の会」の、案内役を務めた。
ちば山からは村野さん、高田さんに参加していただいた。
いつものように亀山湖オートキャンプ場下に駐車し、沢支度をする。寒い!ここへ来るまでの鴨川街道でも、所々雪が残っていた。「こりゃ、滝が凍っているぞ。滑りそう~」思わず呟く。
「風の会」の5人を合わせて、折木沢を渡り、ゾロゾロと桑の木沢出合いに下りる(09:10)。
桑の木沢は泥岩のゴーロで始まる。角が取れ丸くなった石は、踏めば崩れてしまう物もある。
一の滝と呼ばれる滑滝は、左岸にステップが切ってある。ステップが無いとヌメヌメで嫌らしい。
深そうなトロ場を持つミニゴルジュは、ヌメッて滑りそうな右岸を行く(09:20)。
明るく輝くナメ床も、油断はできない。フェルトのフリクションが効かない個所もある。時々、悲鳴が上がる。
右に大きく曲がると桑の木沢大滝(09:50)。ここがこの沢の核心だ。しかし残念なことに釜が、倒木と土砂で埋まっていた。
水に入らないよう、左岸をへつる楽しみは無い。大滝は凍ってはいなかったが、ヌメッて滑る。雪も残る左岸を、草木頼りで登る。お助け紐を出した。
大滝を過ぎると、時々、倒木と土砂で埋まった堰が現れ、深みのある水溜りを造っている。細い倒木をステップに綱渡り感覚で越える。失敗したときは、水の冷たさに悲鳴を上げる。
地層がダイナミックに現れるゴルジュの釜は、どうしても水から逃げられない。深さも膝くらいある。石を投げいれルートを作るが、踏み外すとドボンの可能性があるので、覚悟を決めバシャバシャと行く。
Co160mで三石山への枝沢を分けると、150万年前くらいにできたと言われるダイナミックな地層が、右岸に連続して現れる。その先の下山ルートに使おうと思っていた枝沢は、登れないことはないがヌメッているのが嫌で、前回同様co165m付近の二俣を左に取り、co270mの山を回り込む。ここでイノシシの牙のついた顎の骨を発見。2本の牙の左右に尖った歯が並ぶ。
左沢を行くと、演習林に入り込まないよう、倒木で埋めてあった枝沢に倒木が無い。それと二俣から時間が掛かりすぎている。ここで錯覚が起きた。現在地が分からなくなった。しかし左、左に遡行したのがよく、見覚えのある尾根の取り付きに出た。前日の雨で崩れやすい急な足場を、木の根頼りで70mほど登ると、co270mのピークとなり、東面に10mほど高いピークが見える。
現在地を確信し、コルに下降する。ここから黒滝に向かう沢を下降。途中で若いイノシシの死骸や、この時期には珍しい平茸が群生していた。この枝沢はヌメらず、水に浸かることもなく、快適に黒滝へ下降することができた。黒滝からは20分程林道を歩き、駐車に戻る。3時間半ほどの山行であった。
※地形図に現れる黒滝では、300万年前の新生代中期に起こった黒滝不整合という、特殊な地殻圧力変動を見ることができる。
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