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ちば山の会の山行報告

ちば山の会 山行報告のページ

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赤石沢遡行◆写真 

遅くなりましたが赤石沢の報告です。

12 真っ赤
  [真っ赤]

南アルプス 赤石沢遡行  
【メンバー】 CL高梨 渡邊三 大塚 上茂(記)
【山行計画】 8月8日移動日千葉→椹島 9日赤石沢入渓→大ガラン過ぎで幕営
 10日百間洞沢から百間洞山の家小屋泊 11日赤石岳経由椹島泊 12日椹島→千葉


8/8(水)晴 5:00千葉~第2東名新静岡IC~畑薙第1ダム駐車場~東海フォレストバス14:30発~椹島15:30テント泊

新東名高速は快適、新静岡IC降りて県道を走る。昼飯と行動食の用意をコンビニでする予定だったが、たった1件やり過ごしてしまったのが運のつき、2度とコンビニとは出会うことはなかった。
ほぼ出発地点となる白樺荘で昼飯、行動食のドーナツを買い、畑薙第1ダムの駐車場へ到着。
東海フォレストのバスは補助席まできちんと人は埋まり、荷物は抱きかかえたまま身動き出来ず、椹島まで林道を揺られるのは拷問のようであった。椹島キャンプ場は手入れが行き届いて綺麗であった。

8/9(木)晴 6:00出発~取水堰堤10:50~門の滝12:10~大ガラン14:20~幕場15:40
管理事務所の正面の山道を辿り、牛首峠の表示を行けばショートカットで林道上に出てすぐ入渓点になる。
まだ日が差し込まず薄暗い。岩魚淵なんとなく通過、ニエ淵で泳ぎポイント1箇所。
高梨さんがザックを浮きにしてうまいこと泳いで行き、滝を這い上がる。手がかり少なく苦労はしていたが、フリーで抜けた。
後はザックピストンで楽チンだ。その後は特に泳ぎはなく、巨岩帯の通過が結構しんどい。
そして平凡な河原から出水堰堤が現れ、とりあえず序盤は超えた。夏の日差しまぶしく
ようやく赤石沢に踏み込みこむとが出来たうれしさが、じんわりと身に染み渡る。
ここ数日雨は降ってないということで堰堤上も優しい流れだ。標高は稼げずに相変わらずの大岩越えが続く。
その大岩が積み重なり、いつから挟まっているのだろうか、チョックストーンの滝が多い。
休憩中、信じがたき光景が!私の沢靴の底がべろんと剥がれているではないか。細シュリンゲとテーピングで応急処置をして貰った。

さて、赤石沢でのハイライト門の滝を求め先を進む。現れた、実際見ると立体的でどでかい岩がはまり込み、
押し出された二条の流れが下でぶつかり轟音を撒き散らす。
右岸をトラバース、左壁を登る。三ちゃんが空荷で取り付く。ホールド細かく垂壁気味である。滝上のトラバースがいやらしい。残置あり。
そして大岩の中を人工で登るルートに差し掛かる。奥に垂れ下がったテープシュリンゲをあぶみ代わりに登る。
荷物は引っかかるので後から荷揚げ。
すぐに大ガラン。不安定なガレと尾根上をしばらく登り、からからに乾燥した土斜面のトラバース。
フィックスして通過。樹林帯をくだり、沢に戻る。そして幕場に到着。

8/10(金)晴 6:50発~大ゴルジュ7:45~大釜10:50~稜線17:00~水場標示のある幕場18:00
今日も暑くなりそうな予感。赤石沢というだけあり、ナメもゴルジュも赤い。
大ゴルジュに差し掛かる。高巻きルートである。右岸に沢が2本走る。ガレ沢を上がり右にトラバース、
木の根伝いに斜面を登っていく。途中横にトラバースできそうな踏あとがあったが、上に行くのが正解のようだ。上がりきると枝沢にクライムダウンし、しっかりした踏あとに導かれ本流に至る。
崩れた雪渓が残る枝沢見送り、目指すは百間洞山の家、乾杯のビール。二俣に到達、ここで沢床の低い左沢になぜか導かれていく。
水が少なくなってくるとガレが目立つようになる。沢が崩れたガレで埋まっている。滝はもう出てこないのかと思いきや、7~8メートルのスラブチックな滝が現れた。水線通しに登る。

もうすぐ小屋が見えるだろうと大休止してまた登るが、なかなか小屋らしきものが見えてこない。
何か一瞬にしてピンと張り詰める感覚に襲われる。どうやらこれは百間洞沢ではないらしい。
結果を言うと、奥赤石沢に入ってしまったのだ。気が付いた頃にはかなり進んでしまったようで、険しい沢筋は避けて開けた斜面を目指す。脆い斜面を落石に注意を払い上がると沢筋になり、懸垂下降して沢に降り、対岸の斜面を登り返し、這松の藪こぎでしばらく登ると登山道が確認できた。一面の這松帯。兎岳のコルに出た。体力消耗と時間切れのためビバーク。ちょうど水場5分のマーク。私の沢靴はすでにかかと近くまで剥がれていた。

8/11(土)曇り時々晴夕方雷雨 7:00発~百間洞山小屋9:10~赤石岳13:00~赤石小屋16:00
今日は長丁場。縦走は沢よりきつい。皆それぞれ違う苦しみを抱きながら、黙々と歩く。
天気も下り坂のようだが、山々は隠れることなく長い道のりが見渡せる。
赤石岳の下りでぽつり、本降りになる前に赤石小屋に到着。小屋のご飯が超旨かった。

8/12(日)晴 6:00発~椹島9:30~10:30バス~駐車場11:30~白樺荘入浴500円~島田金谷IC~千葉着
最終日は椹島にひたすら下るだけである。今日はここ一番の晴天ではなかろうか。疲労感はたっぷりだが去るのが惜しい。
バス乗車のための整理券を貰い、整列してバスに乗り込む。白樺荘では入浴のみ、食堂はてんてこ舞の様子なので、高速のパーキングエリアまで空きっ腹に耐え抜き、桜海老の海鮮丼セットを平らげた。


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