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ちば山の会の山行報告

ちば山の会 山行報告のページ

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鉢の木雪渓山スキー◆写真 

【山域】北アルプス/針ノ木岳
【メンバー】CL菊池、板橋、吉川、庭田(記)、会員外(NBSCメンバー1名)
【日程】2014年5月31日(土)
【天気】晴天
【行程】市川インター3:10-扇沢到着6:20-針ノ木岳登山口出発7:35-針ノ木峠着12:05-滑走開始13:25-針ノ木岳登山口到着14:50


11 滑走前の記念撮影
 [滑走前の記念撮影]

 【記録】
 市川インター近くのセブンイレブンでピックアップしてもらい、中央道を使って扇沢駐車場へ向かう。
 運転をしてくれたのは、板橋さん。さすがのドライビングテクニックで、ノンストップで扇沢まで進み、なんと3時間少々で到着してしまった。我々吉川号はちょっと贅沢?をして、有料の駐車場に停車。トイレも駐車場内にあり(しかも綺麗で広い)、水場もあり、登山口も近い。と、結果的に大正解だった。

 扇沢で菊池さんとNBSCの野俣さんと無事に合流し、針ノ木峠へ向けて出発した。この時期のスタートはお決まりの板を担いで歩き始める。登山靴にするかスキーブーツにするか悩んだが、テレマークブーツをはいて出発した。
今回のツアー参加者で針ノ木岳経験者は菊池さんと吉川さん。以前のツアー談話などを聞きながら、ゆっくりと目的地をめざす。
この日は高温のため、各々暑さ対策に気を配った。自分は水を2L用意した。1520M付近で、やっと雪がつながりシール登行に切り替える。雪の上を歩くようになって、あのうだるような暑さから開放された。雲一つない真っ青な空に、真っ白い雪渓はとても映える。

 途中落石やブロック雪崩の後などがあり、周囲に注意しながらの順調に高度をあげて、約2200Mのマヤクボ沢出合いに10:30頃到着。しばしマヤクボ沢の気持ちよさそうな斜面をながめながら休憩。次回は行ってみたいという気持ちになった。
さて、ここから登りの核心。板を担ぎ、アイゼンを装着する。この時期の雪は厚いシャーベットになっており、足元からずるずると雪が崩れ、1歩づつに力が入った。先頭は、板橋さん、続いてNBSCの野俣さん。お二人とも、178cmと長身だが先行者のつぼ足の高
さは高かったようで、さらに足の短い我々(私だけ?)には、よっこいしょと乗り越えるような高さで息があがった。

最後の急登を登り12:00ごろに針ノ木峠に到着。北アルプスのダイナミックな山並みをぐるっと見渡しながら、お天気の中1時間半ぐらいのロング休憩。滑走前に集合写真を他のパーティに撮ってもらう。が、なんと、帰ってカメラをチェックしたら大事な写真がない!?ちゃんと撮れているか確認すればよかった、、と反省しきり。。

 さて、いよいよ滑走開始。菊池さんを先頭に、急な斜度に一瞬気おくれするが、突っ込む。みなさん素晴らしい滑走テクニックで気持ちよさそうに一気に下って行く。
リハビリ中の菊池さんは、変わらず安定したテレマークターンを披露してくれ、順調な回復ぶりを見せてくれた。NBSCのNさんはさすがの滑り。スキーはテクニカルの持ち主との事。今回はテレマークで上手くないとの謙遜だったが、これでうまくないとは、吉川さんもいつもの大胆で安定した滑り。そして板橋さんは、ほぼ一直線にモーグルスキーヤーの切れ味鋭いターンで滑ってくる。みなさんの滑りを堪能しつつ、来年はもっと練習しようと、思ったりした。

 下山途中に、夏山開きを告げる「慎太郎祭」の準備がされていた。榊にお神酒が設置され、「山を想えば人恋し、人を想えば山恋し」と書かれた垂れ幕がつるされていた。登りはなかったので我々が滑ってくるまでの間に設置されたようだ。菊池さんから、お祭りの説明をしてもらう。百瀬慎太郎の功績を称えるお祭りだそうだ。明日の6/1に開催される。
さて、下部は小石や小枝が散乱し、ストップスノー。登って滑ってきた足にこたえた。雪が切れた登山道でフィニッシュ。ここで板を脱いで担ぐ。

 そうこうしていると、後続がおいついてきた。岐阜の「トキオの会」の皆様。菊池さんに、「俺よりキチガイがいた。」と名言を言わせてしまう程のヘビー山スキーヤーの皆さん。高齢の方もいるようだったが、さくさく準備をしてあっとい間に登山道を下っていった。我々も後に続き、夏山登山と思わせる林道を下る。

14:50に針ノ木岳登山口に到着。扇沢には、大型バスが並び、観光客がたくさんいた。海外からの観光客の方が目立っていた。遠方から足を運んでもらっている事がうれしく思えた。
薬師の湯で汗を流し、帰路につく。そして帰りの高速では渋滞がない。という、うれしい誤算。土曜日、晴天の中央道の上り。
18:00に梓川SAで韃靼蕎麦を食べて、21:00には市川インターに到着していた。今シーズンのしめくくりに、素晴らしいツアーに
参加できた。思い出に残る1日となった。


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富士山(富士宮口)山スキー◆写真 

【山域】富士山
【日時と天候】2014/5/25快晴
【メンバー】CL渡辺(俊)・SL住田・峯澤(記)
【コース】富士山富士宮口~山頂~剣ヶ峰ピストン山スキー
【記録】富士宮登山口(6:30)→六合五勺(7:45)→七合目(8:40)→八合目(9:30)→九合目(10:15)→富士山頂(11:40)→滑走開始(12:45)→九合目(13:18)→八合目(13:23)→七合目(13:40)→六合五勺(13:55)→富士宮登山口(14:30)


08東大ワンゲル部に撮影して貰いました

富士宮登山口に現地集合。
登山口までの夜間通行規制が解除されたため、自分は前日夜に前乗りして車中泊したのだが駐車場は車でいっぱいだった。ハイシーズンと比べたら、そりゃ少ないが、思っていた以上の富士山人気に驚いた。

翌日朝、渡辺さん&住田さんと無事合流して登山開始する。
通常の登山口は雪で埋まってしまっていたため、少し東側に登れる場所を見つけて登山開始。

自分は何度も富士山は登ったことがあるので「まぁ大したことないだろう」と高を括っていたのだが、思いのほか足が重く感じる。
渡辺さんはアイゼン歩行でほぼ直登でガンガン進んでいくが、なかなか付いていくことができない…
お二方に心配を掛けながら、息も絶え絶えで何とか六合五勺まで到着。
ここでお二方に体調不良を訴えて長めの休憩をもらえることなった。

休憩のおかげでなんとか体力を回復して登っていき、少しずつ体調も良くなってきたがやはり歩きづらい。
なんでだろう?と考えていると、ブーツをちゃんと緩めていないせいだと気付く。
スキーブーツでの直登は足首がしっかり曲げられないので、ブーツを緩めていないとアイゼンのフラットフィッティングができない。
鈴木夫妻から教えてもらったスキーアイゼンでの直登と同じ理屈ですね。
ブーツをちゃんと緩めて直登すると、かなり登りやすくなった。
ここからは完全に息を吹き返してガンガン登っていく。
体力面、精神面で余裕が出てくるとさっきまで辛かった登りがとても楽しくなってきた。
日頃からのトレーニング、登山に関しての知識がちゃんとしていると登山を楽しめるということを再認識。

なんやかんやで無事に山頂へ到着。
剣ヶ峰まで移動して他の登山者達と変わり番子で記念撮影をする。
満足したところで滑走準備に取り掛かる。

山頂から少し下ったところでスキーを装着して滑走開始。
雪質は良好なザラメ雪で操作性バツグン。
1200m近くも平地無しで滑れると思うとワクワクしてくる。
九合目、八合目、七合目まで一気に滑ってしまった。

ここまで来るとさすがに足にキテおり、ちょくちょく転倒が目立つようになってきた。滑落するような雪質&斜面ではなかったが、七合目以下は雪が重い&凹凸が多かったので、「気持ち良い滑り」から「慎重な滑り」へとシフトする。

なんとか滑走している途中で神奈川県民のテレマーカー、今年だけでも富士山に10回近く来ているというツワモノとお会いして富士山談義に花を咲かせる。
そのツワモノにガイドをしてもらいながら、登山口を目指して一緒に滑走する。岩が顔を出している所も出てきたので大事なスキー板に傷を付けないように頑張ったが、気を抜いた瞬間に「ガリッ」という音…かなりテンションは下がってしまったが、そんなに大きな傷ではなかったので良かった。
段々と雪が途切れる箇所も出てきて、スキーを外さざるを得ない場合もあったがそれでも登山口まではほぼ滑りきることが出来た。

(以下、峯澤感想)
今回は自分の体調不良でお二方には心配を掛けてしまいましたが、色々とお気遣い頂いたおかげで無事に富士スキーを堪能することが出来ました。
今シーズンは山スキーを始めることが目標でしたが、皆さんのご協力&自分の努力もあって色々な山スキーに行けて楽しかったです。
来シーズンはパウダースノーを存分に楽しめると思うとワクワクしてきますね。
まだ連れていってもらうばかりで自分のやりたい山スキーが定まっていないところもありますので、来シーズンまでにはやりたい事を見つけておきたいと思います。
まぁ、それよりも夏山・秋山をどう過ごすかの方が先なんですけどね(笑)


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籠坂峠~三国山◆写真 

山しゃくやくを見に行ってきました。  報告者 狩野 郁子

山シャクヤク
 [山シャクヤク]

【地域】 静岡(富士山麓) 籠坂峠~三国山ハイキング
【日時・天候】 2014年5月25日(日) 日差し柔らかな晴れ・風弱し・山中湖14時気温21℃
【メンバー】   CL菅井  狩野  会員外1名
【行程】千葉5:00~山中湖駐車7:50~籠坂峠登山口8:40~大洞山10:30~
明神山12:30~山中湖駐車14:00~千葉20:30


【記録】     
首都高・中央道を渋滞もなく快調に車をとばし、山中湖に着く。
しかし、早朝にもかかわらず車が溢れている。何かがおかしい。
なんと ロードレースがあるらしい。目的の駐車場に入る事ができず登山口まで遠くなってしまったが、8時から交通規制で立入禁止のアナウンスが聞こえてきた。
あと少し遅ければ、計画変更をよぎなくされていたろう。運が良いのか悪いのか?

籠坂峠からの行程は軽いアップダウンのコースで、ブナ・ミズナラ・カエデの黄緑色の新緑に明るい柔らかな光が注ぐ光景が三国峠まで続き、良く整備されていて、気持ち良く歩けました。
最初の籠坂峠を登りきった展望台との分岐の所に、白い花、今回の目的「山しゃくやく」でした。ピンポン玉大の蕾が花開きかけているところで、茎の丈は40~50cm、凛としていて清楚で気がを感じられました。この先沢山見られると期待したのですが、1本 また1本と合計で6本だったでしょうか?
数は少なかったのですが、薄日の差す林の中でとても気高く見ごたえありました。

大洞山から三国山の「三つ葉つつじ」の紫がより鮮やかでもきれいでした。
「バイケイソウ」の群落が所々にありました。開花が楽しみです。
明神山の山頂からは、裾野からの富士山と山中湖が一望でき大感激!!!
この絶景を写真に・・・・・、肉眼でははっきり見えてましたが、空と山頂の残雪と一体化・・・・写真には残せませんでしたが、脳裏に焼きつけてきました。

下山後、道路は先まで車の渋滞の列が続いていました。ロードレースの帰りの渋滞です。楽しみの温泉もあきらめ、帰路を急いだのですが、中央道渋滞17㌔にびっくり!!、東名道に進路変更したのが逆に裏目に出て、千葉着が九時近くなってしまいました。(首都高進路間違いで少しロスタイムありましたが・・)

【参考】
ロードレースは今年で34回目、今の時期、富士に行かれる方は開催日をチェックしたほうがいいかもです


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燧ケ岳◆写真 

辻本です。5月定例山行の報告をします。

 08 山頂にて
 [山頂にて]

5月定例山行「燧ケ岳」
【山行日】‘14年5月25日
【参加者】CL内堀 辻本(記) 今泉 高地
【コース】御池(06:00)~熊沢田代(08:00)~燧ケ岳山頂(09:20・10:00)~長英新道下山~尾瀬沼(11:15)~沼山バス停(13:00)

【山行報告】

土曜の午後7時前、千葉駅を出発。西那須野ICを過ぎ、352号線でコンビニを見つけ、食料の買い出し。
御池まで後にも先にもコンビニはこの1軒。御池到着は11時半。
千葉から310kmだった。遠いね~尾瀬は。さくさくと宴会をやって寝袋に包まる。
 
明けて4時過ぎには寝袋を飛び出し、快眠、快通、快食のプロセスを過ぎ、6時に出発。登山道は全て雪道。
広沢田代前の急登で、少し前に出発したスキーヤー2人と単独者を追い抜き、キックステップで快調に飛ばす。
ウッチーをトップにイクミン、今ジー、ツージーと4人のリズムが良い。
さすがに熊沢田代前、co1900mの急登からピッケルを使う。熊沢田代は木道が現れ、池塘が広がっていた。
ここから燧ケ岳の山頂が、スックと大きく登場。まだまだ急登が続きそう。
先には燧ケ岳をよく知っていそうなご夫婦が歩いておられ、一休みの度に抜きつ抜かれつとなる。
道はco2050mで大きく左にまがり、30mほど遡上したところでアイゼンを履く。ここから一気に雪渓を頂上へ上がる。
見下ろせば素晴らしい山スキーのゲレンデ。ここを滑れば、雄叫びを上げたくなるはずだ。
 
急登にヒーヒーと根を上げながら、やっとの思いで俎嵓に登ることができた。
山頂は雪がないが時々強い風が吹く。アイゼンを外し、軽く食事を摂り、記念撮影と周囲の山々の眺望を楽しむ。眼下には尾瀬沼が鈍く広がっている。
柴安嵓へは今ジーの体調がよろしくないので登頂をあきらめ、長英新道を下る。
ミノブチ岳を過ぎるとウッチーが一気に加速。ガンガン下り出し、1時間15分で尾瀬沼に下山。
針葉樹の森は、カッコウ、シジュウカラ、アカハラ、ミソサザイが鳴き、すごく癒されるのにあっと言う間に通過した。
 
浅湖(アザミ)湿原の木道に降り立ち、湿原と山々をカメラに収める。
ここでやっと一句が出た。

    水面にも 残雪映す 尾瀬の沼

大江湿原で暫しの休息。お決まりの水芭蕉は未だ幼かったが、残雪の燧ケ岳が眩しかった。
団体がぞろぞろ来るので、慌てて腰を上げ沼山峠に向かう。
40分ほどで沼山峠下のバス停に着き、帰途についた。7時間ほどの山行だった。


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御前ヶ岳・本名御神楽◆写真 

山菜山行報告「御前ヶ岳・本名御神楽」

05御前ヶ岳山頂で記念写真
 [御前ヶ岳山頂で記念写真]

・5月23日(金)21時過ぎ、総勢14名千葉出発。
 ♂ 古関、斉藤(一)、八角、鶴田、柘植
 ♀ 竹下、大木、石橋、杉山、加藤、安岡、澤田(淳)、石井、寺崎(記)


一日目(24日・土)…那須塩原を通り、「田島」道の駅で仮眠。
6時20分、御前ヶ岳登山開始。

・ちらほら雪の残る中、晩ご飯のおかずの山菜採りに夢中になりながら、登頂。しばらくして、若者数人も登頂。やおら一升瓶を取り出し、手製の小さな祠に御神酒、小魚を備える。ゆるキャラ「からむん」がプリントされたお揃いのTシャツを着た昭和村役場の方々だった。私達も御神酒・小魚のお相伴に預かり、おまけに今日は山開き当日ということで、登頂記念バッジも頂く。登山道は下草がきれいに刈ってあり、役場の方々の苦労と気持ちが有難い。下山途中は登ってくる人々で大賑わい。山開き会場では、村の人々の豚汁(さすが山深き里、実は猪)、源平餅、山菜煮等のサービスが待っていた。思わぬ歓待で、全員大喜び。「からむん」バッジも頂いた。

※ 山開き前に登ったのはちょっと心苦しかったが、早い登頂は正解で、 下山後の会場の小さな駐車場は満杯。道路が長蛇の駐車スペースになっていた。とは言え、「ちば山」の14の人数が、会場の盛り上げに大いに貢献したと思う。

・昼前矢ノ原湿原を散策し、昭和の森キャンプ場に移動。場所の確認後、温泉探し。金山町には玉梨温泉、八丁共同浴場等の小さな温泉、混浴温泉も含めて、5つの鉄分の多い温泉があり、それぞれ気に入った温泉に入った後、食材等の買い出しをし、キャンプ場に戻る。

※ 古めかしい小さな家族風呂のような温泉に浸かった。ここは無料で(と言っても維持費の募金あり)、お湯はとても熱くいい気持だった(熱すぎるという声もあり)。

・コシアブラ、サンショ、タラの芽、タムシバ、ヨモギ等を天ぷらにし、手製の佃煮や漬物等も提供され、大いに食べ、大いに飲み、大いにしゃべった。

※ 上記のような山菜の天ぷらを初めて食したが、新鮮な空気も相まって酒の友としても最高だった。それにしても山菜採り名人の多いこと。

・8時には就寝。


二日目(25日・日)
5時35分、本名御神楽に向けて出発。

・深い只見川溪谷を見下ろした狭い山道をくねくねと約2時間、山肌には所々雪渓が見られ、雪崩に削られた岩肌がいくつも露出しており、地形ががらりと変わる。

・7時25分、車を降りて登山開始。小さな黒い運動靴が脱ぎ忘れられていた。先客ありか。カタクリが1本、周りの落葉樹の新緑が美しい。途中、雪解けで水量を増した滝がゴウゴウと音を立てるのを聞き、いくつか雪渓を渡った。蒸し暑いが、所々の強風が冷気を運んでくれた。道は急登になって行くが、カタクリの群生が山道まで根を下ろしている。また、両脇の三つ葉ツツジの花は小ぶりながら、色鮮やかで和ませてくれた。そして岩場が終わった後のブナ林が清々しい。

・10時55分、登頂。360度の展望は、遠く雪を頂いた峰々が重なって見え、絶景。登山途中、ちば山を追い抜いて行った男性は、御神楽岳山頂まで往復し、本名御神楽山頂で休憩中の我々をまた追い越して帰って行った。

・この山には、前日あればよかったのにと思うぐらいコシアブラが此処彼処に生え、大きな木に育っているものも数多く見られた。下山では、何人かは自宅用にゲット。険しい山なので人も多くは入らないのか、どこでも見つけられる。

・行きに休憩を取ったコゴミの群生地で、コゴミが一段と成長した(ような気がする。)ニリンソウも今が盛りと咲き誇っていた。ウグイスも清らかに鳴いていたし、下の方ではセミの鳴き声聞こえた。豪雪地帯では春と初夏が一緒に来るらしい。もう「雪のため登山禁止」の綱も必要ない。

・12時30分、駐車場所に全員無事到着。温泉を探し、252号線をひた走り。平成23年の新潟福島豪雨災害でJR只見線が寸断され、いくつかの流されたという橋脚の残骸と川のエメラルドグリーンが対照的だった。早戸温泉を見つける。「つるの湯」は、只見川と対岸の緑の広大な風景が見渡せる露天風呂を持っている湯治場だった。道路の両脇には満開の桐の花の綺麗なピンクが目を引いた。3年は寝かすという材木になった桐も随所に見られた。

・磐越道に乗り、途中のサービスエリアで夕食、帰路に就く。

本名御神楽は私にとっては大変な山だった。行きの行程は青息吐息、帰りは結構楽だったが、トラバースは行きより正直怖かった。ここしばらく山登りをしていなかったので、皆さんの足を引っ張ってしまったが、「上級者向き」と書いてあった資料で納得。何回聞いてもわからなかった野草の名、次回はもう少し覚えたい。(記録:寺崎眞理)

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新茅ノ沢・源次郎沢◆写真 

5月沢講習の山行報告をさせて頂きます。

05 源次朗沢
 [源次朗沢]

【山行日】‘14年5月24日25日
【参加者】CL渡邊三・SL上茂・大塚・斎藤健・広木・澤田路・寺門・鈴木憲・小原・(記)小俣 


【山行報告】 24日新茅ノ沢

 渡邊車と上茂車に分乗し東名港北PAで待ち合わせ、一路丹沢へ。戸川林道に入り、新茅荘前の駐車場に9時過ぎ到着。すでに駐車場が満車状態にて路肩側に止めることになる。
沢支度をして、懸垂岩へ移動。都岳連の岩講習で人だらけ・ロープは簾状、なるほど満車の原因はこれか! 講師の方に了解をとり、正面右側の岩場でロープワークの練習を行う(9:40~11:00)
 ①プルージック・ロープマン(推奨)・タイブロック のしくみについて知る
 ②ロープマンを使った登り方・中間支点の通過の仕方を練習
 ③懸垂下降の練習

講習終了後、いよいよ実戦の沢登りである。
11:00 対岸に見える新茅ノ沢の出会いから入渓。戸川林道の橋をくぐると、すぐに滝が始まる。
F1・7m 11:10~ 水流左をロープマンで登る。
F2・9m 11:30~ 水流左をロープマンで登る。濡れており下部は少し水が掛かる。
F3・F4は傾斜も緩く、各自登攀。
右に枝沢を分けるところで、昼食 12:00~25
F5大滝 12:30~1:00 右岸高巻き 残置ロープがあり、ロープマンによる登攀とカラビナ2枚によるトラバースを実践。
F6・3段小滝 1:00~ 上段が少し難しい
F8・看板のみで滝は無い
F9・7m 1:20~ ロープマンで登る。

堰堤を超えると、伏流となり、壊れた石積み堰堤を次々と超えていく。水流現れると、二俣となる。
二俣で小休止 1:50~2:00 
CS涸滝 2:40~ ロープ確保で1人づつ登らせてもらう。1歩めが立ちこみにくくて苦労する。結局スリングを掴んでしまう。岩の隙間に入り背中を押し付けながらずり上がり、CSの大岩に足をかける。大岩に上がり込めば手も足もあり滝上に抜け出れる。
この後は崩壊の進むガラガラの沢を詰める。歩くと足元から崩れだすイヤな感じである。

3:10 倒木に巻かれた赤テープの所から右手の尾根に上がる。踏み跡があり烏尾山からの登山道に出る。
3:20~40 沢装備を解除、靴を履き替え下山。
4:30 駐車場着
戸沢キャンプ場に場所を移し、今夜の寝ぐらを確保。夕食は3ちゃん心尽くしのバーベキューで盛り上がる。10年ほど前の新歓は戸沢のキャンプ場だった話など聞きながら・・・


【山行報告】 25日源次郎沢

6:35 戸沢キャンプ場出発。書策新道を歩いてすぐ源次郎沢の堰堤前を横切る。少し登った所から源次郎沢に下りる。
F1・4m 6:50~ 左壁から各自登る。
F2・8m多段 7:00~ 左壁から、難しくは無い。
F3・4mトイ状 右端のトイの中を登り上部で3歩ほどかがみならトラバース。
F4・10m 7:15~ 左壁ロープマンで登る。
F5・12m 7:35~ 左壁のカンテ状を登り大岩を抱くようにトラバースして終了。ロープマンで登る。
F6・3段 8:05~ 上段5mは立っており左壁をロープ確保で登る。中間部が出っ張っており難しい。中間支点のスリングを引張り立ち込むとかなり楽である。(リード有難うございます)
大岩のゴーロが続き伏流となる。F7の看板を9:00通過。
F8の看板がゴーロの中にある。大岩で埋まる前は滝があったのだろうか?
この上の見晴の良いところで小休止9:10~30。沢の緑が美しい!
F9・8mCS 9:35~10:00 中央溝の中を登り、上部で右壁に移り穴に左足を入れガバをつかんで右足を高く上げて登りきる。手順を講師から伝授され、皆でクリアー。

F10・10mCS 10:05~11:05 左壁には残置スリングがいっぱいぶら下がっているが大木が倒れこみ登れない状態になっている。右壁は立っているが、手掛かりの多い右端を登り上部で左へトラバースしてCSの上へ抜ける。左寄りに登ってしまうと上部で手掛かりが乏しくなり苦労することになる。(ここで次のパーティーに追いつかれる)
後は、ひたすら沢を詰める。今冬の大雪のためか真新しい倒木が多く驚きである。
赤テープ発見で右尾根に登ると思い、皆でリーダーの3ちゃんを待っていると「下見と同じ勘違いをしてるんじゃないよ!」 まだまだ沢を詰めるとのこと。
どんどん高度をかせぎ、ついに沢型が終わりかけ笹斜面が現れると右寄りに登って行く。やがて岩峰沿いに踏み跡が現れ、源次郎尾根の頭に着く。素晴らしい見晴らしである。
11:40~12:00 昼食、沢装解除。最短距離の源次郎尾根を下山。
1:10 戸沢キャンプ場着

<付>表丹沢のヒルの増加を実感
 私を含め女性4人の被害者が出ました。ヒルファイターによる防御は必需品と実感致しました。

2日間の充実した沢講習有難うございました。大勢の方々と新しく知り合えることができ、とても楽しい時間を共有させていただけたことに感謝致します。
これからもよろしくお願い致します。


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谷川連峰幽ノ沢中央ルンゼ◆写真 

木更津の樋口です。
先週末、5月24日に、谷川連峰、幽ノ沢中央ルンゼを登攀しましたので報告します。

登攀は成功しましたが、お気づきのように、計画は幽ノ沢V字状岩壁右ルートの初心者コースを登攀する予定でした。
ところが、幽ノ沢の二俣で右俣にはいるべきところを誤って左俣に入り、2年前の記憶と違うので、おかしいことに気が付きましたが、手遅れの状態に。
(懸垂下降して)引き返すも、そのまま(中央ルンゼ)を登攀するもそれなりの覚悟が必要となりました。結果、登攀を継続することを決断、中央ルンゼを登攀し、中央壁の頭から堅炭尾根を経て、芝倉沢雪渓を下山しました。
 
以下、山行報告しますが、結果的に計画と異なる登攀ルートを挑戦してしまったことは、違反行為です。山行報告に加え、反省文と今後の方策を述べさせていただきます。
幽ノ沢中央ルンゼは中級コースで一ノ倉沢烏帽子岩奥壁南稜や衝立岩中央稜よりも1ランクレベルが高いものの、とても開放的な遣り甲斐のある登攀ルートでした。
支点が頼りなく、ハーケンの老朽化がすすみ、ボロボロ欠けたり、抜けた箇所もありました。
幽ノ沢中央ルンゼを登攀する前提で登攀ギアーを準備し計画書を再提出し、抜けた支点(ハーケン)の整備も兼ねまして、中央ルンゼをリターン登攀することを誓います。


76 堅炭尾根に到着、登攀終了_R
 [堅炭尾根に到着、登攀終了]

【日時】2014.5.24
【山域】谷川連峰 
【山名】幽ノ沢中央ルンゼ
【形式】アルパインクライミング
【参加者】CL樋口、前田
【行程】
2014.5.23 前夜発 
 千葉 20:30
 谷川岳ロープウェイ駐車場 23:45 (仮眠)

2014.5.24 晴
 谷川岳ロープウェイ駐車場 4:00出発
 マチガ沢出合 4:28着
 一ノ倉沢出合 4:45着
 幽ノ沢沢出合 5:06着
 幽ノ沢二股  5:50頃 ここで右俣でなく左俣に入る
 幽ノ沢左俣雪渓から左俣カールボーテンに取り付き 6:40
 (右俣リンネと思い込んでいた水流は滝沢でした、この時点では気が付かず。)
 滝沢を渡るために、再度雪渓を下り、シュルントの弱点からカンテ状に移る。
 カンテをトラバースし少しクライムダウンしたところで、登攀準備。
 中央ルンゼ登攀開始 8:25
 中央ルンゼ3ピッチ目終了 10:21 ここで、幽ノ沢登攀のガイドブックのコピーをみて中央ルンゼを登攀していることが判明。
 中央ルンゼ6ピッチ目終了 12:20 先行パーティーに追いつき、登攀待ち。
 中央ルンゼ8ピッチ目終了 14:30
 堅炭尾根に到着 17:16 登攀ギア、片付け。
 下山開始 17:42
 芝倉沢出合 18:59着 ヘッドランプ使う前に清水旧国道に到着。
 谷川岳ロープウェイ駐車場 20:25着 


【内容】
2014.5.24

 快晴ですが、朝方冷え込む。出発時点の外気7℃。上着1枚では体が冷え切ってしまい、下山後の温泉入浴後に着かえる上着を1枚重ね着して出発。
ところどころ雪解け水が凍っている。
幽ノ沢出合でモルゲンロートを迎える、陽射しがあたりだすと、急に暑くなりだした。
幽ノ沢出合から雪渓歩きとなる。二股で、右俣に入るべきところを左俣に入ってしまった・・・。
幽ノ沢二股手前から眺め良く、右俣リンネを目視確認できた、実は、肉眼でみて右俣リンネと思い込んだ水流は左俣の滝沢たっだのだ。

右俣リンネからV字状岩壁へトラバースする道のりも、右俣リンネの水量も、登攀開始地点の雰囲気も、そして支点の数も、全て、2年前に登攀したV字状岩壁右ルートの記憶と一致しない。
特に支点の少なさには驚く、3ピッチ目はほんの少しだけ被っているかもしれない、垂壁も記憶なく。さて私たちはどこを登攀しているのだろうか?。
3ピッチ目を終えたところでガイドブックのコピーを眺めていると、そっくりの写真が載っている、中央ルンゼじゃないか。

3ピッチ目はまだよいが、1,2ピッチ目はスラブで支点は当てにできず、ハーケンを打ち込めるか不安だ。また、中央ルンゼの登攀を継続する場合、中級コースであり核心部はA1の人口登攀となる、アブミを持っていないことに不安がある。
引き返すも、このまま登攀をつづけることも危険を伴う。
ただ、先行に中央ルンゼを登攀する1パーティーがいること、すでに核心部が近く、時間が早いことから、このまま中央ルンゼを登攀することとした。
この決断が正しいのか自問自答すると悩みだす、難しい選択であった。

先行パーティーがルートファインティングに苦しんでおり、私たちが追いつく。
でも、ここは、先に行かず2番手で、行こう。そう考えた。
先行パーティーは我々と違い、中央ルンゼを登攀する計画で予定通りに登攀しているのだかから。
申し訳なく思うところありますが、私たちは間違ってこのルートを登攀している立場であり、一歩身を引いて登攀することが賢明と考えた。
とはいえども、とても快適な昇りで、遣り甲斐のあるルートだ。
ランナーの少なさに緊張してしまうところありますが、気持ちのよい昇りだ。

中央ルンゼの核心は8ピッチ目、6~8ピッチ目がハイライトだ。
正面上部が大きくハングしている壁が迫ってきて、昇れるのかと不安になるが、ハングの真下を一旦右のリッジ真下のテラスに取り付きビレイ(7ピッチ目終了点)、8ピッチ目はそこからリッジを乗り越えるべくバンドを右に少し降り気味にトラバースしリッジを乗り越え、一気にリッジ右隣の凹状岩壁を昇る。
7ピッチ目終了点のビレイ点は上部のハングしている岩場から雪解け水が結構な水量で降ってくる。ビレイヤーは濡れてしまうし、体が冷え切ってしまうので、濡れと濡れによる体温低下に要注意。

さらに、中央ルンゼの核心である8ピッチ目、この凹状岩壁もハングしている岩肌から落ちてくる水飛沫が風の流れで降りかかり、スタンスは濡れており、クライミングシューズのフリクションが全く効かない区間がある、この区間を人口登攀で突破するしかない。
A1人口登攀をするために結構ハーケンが連打されているが、かなり浸食が進んでおり、ヌンチャクをかけて体重をのせたところ、1個所ハーケンが抜け落ちた、精神面でも体力面でも厳しい昇りとなった。
スタンスがないので、アブミの代わりにスリングをかけて足を踏み込んで高度を稼いでいったが、不慣れな作業ということもあり辛かった。

8ピッチ目の核心部を越えると、9ピッチ目でほぼ登攀は終了。
その先も露岩が多く、少なくとも3ピッチはザイルを使ってビレイした。
一ノ倉岳が左奥に近づいてきた、すると右奥に薄っぺらの険しい堅炭尾根が迫ってきてゴール。5月下旬だからかな、上越の山々はまだまだ、残雪豊富だ。

前田さん、お疲れ様でした、両手で握手。登攀成功したね。
前田さんと組んだので、中央ルンゼを登攀できたと思う、ほんとうの初心者がメンバーにいたならば、登攀ルートを間違えていると判明した地点で、登攀せずにじっくり時間をかけて下山しなければならなかったと思う。
前田さんの体力と登攀レベルを知っていたから突っ込むことができたともいえる。

堅炭尾根沿いの登山道を忠実に下山、芝倉沢に下りる。芝倉沢はところどころ雪渓にぱっくり亀裂(割れ目)があったり、雪渓の真ん中が窪んでいたりと、雪渓が不安定な状態になっており慎重に下山した。
林道はヘッドランプのお世話となる。一ノ倉沢出合はアルパインクライマーで大賑わい。
幽ノ沢は人気がなかったので、ちょっぴり嬉しくなった。
行動時間はなんと16時間半、前田さん、お疲れ様でした。
また、中央ルンゼを登攀しよう、2人で約束する。
予め必要事項を記載した地図、コンパスと高度計を使い、幽ノ沢の二俣出合を間違えることなく、アブミとハンマリングの装備と練習をしてからね。

【反省点と今後の対応策】
 幽ノ沢の二俣(標高1010m付近)で地図を確認せずに、幽ノ沢の展望から、左俣の滝沢を右俣リンネと判断し、左俣に入っていまったことが過ちであります。
右俣は過去2回入っており、二股を右にはいることを事前に読図しなかった落ち度があります。
そもそも登攀ルートのアプローチに沢を利用することがおおいので、入山前に地形図で、沢のルートを確認しなければならなく、その事前準備を怠ったことを深く反省します。
1/12500地形図は準備し持参しましたが、①.幽ノ沢の二俣出合を確認して、地形図に出合のマークと標高を書いて分岐点に備える作業をおこなうこと、
そして、
②.登山中にその地形図をみて、現在地を把握する。幽ノ沢の二俣出合に辿り着いたら地形図から進路を確認すること、
この2点を確実に実行するよう努めて参ります。


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乗鞍岳山スキー◆写真 

菊池です。
昨日、山スキーシーズン終盤の恒例となっている乗鞍に行ってきました。期待通りの、合理的・快適ツアーができました。


05 いつもの稜線で穂高をバックに記念撮影
 [いつもの稜線で穂高をバックに記念撮影]

【山域】北アルプス・乗鞍岳
【日時と天候】2014年5月24日 晴れ 風弱し、山頂付近はやや強し、気温は松本で最高気温27.2℃
【メンバー】菊池単独
【行程】信濃町―乗鞍観光センター(約2時間)-7:30バスー位ヶ原山荘―シール登高―2700m付近からアイゼン登高―11:20山頂―正面の40度程の急斜面滑走―肩の小屋口―休憩―滑走―トラバース―富士見岳に向け150m登りあげ―滑走―位ヶ原山荘―13:34バス―観光センターー温泉(湯けむり館:720円)-17:10信濃町


・この数年、この時期に恒例となっている乗鞍岳山スキー、昨年は5月12日と6月8日に行ったが、ことしはその中間の日程、絶好のツアー日和であった。下部から位ヶ原までの残雪量はやや少なめと思われたが、山頂までの上部はむしろ昨年より多めの残雪量と思われた。
昨年の5月12日にはツアーコースを三本滝駐車場まで滑走できたが、今期は10日ほど前でツアールートの滑走は無理となり、往復2500円で観光センターからの乗車が割安であり、楽な選択であった。いつも三本滝駐車場を利用していたが、ツアーコース滑走が無理な時期は観光センターを利用するのがもっとも合理的であると感じた。

・平地は高温となり、雪面も適度に緩んでおり、山頂直下までシール登高するグループが多かったが、急斜面になる2700m付近からアイゼンに変え、安心して稜線に達した。山頂付近は前日までの低温・強風で見事なエビのシッポが形成されていた。

・やや不安であったが、先行若者グループの滑走を見て、十分雪面が緩んでおり快適と思われたため、いつもの正面の40度ほどの急斜面に飛び込んだ。膝の回復もほぼ完調。ジャンプテレターンもOK,快適テレターンを大斜面に刻めた。鍋倉・火打・富士山と山スキー復帰後、膝の状態を確かめながら慎重に滑走してきたが、確実に回復に向かっていたことが実感できた。

・雪の条件がよく、極上ザラメ、下部になると高温のためややストップスノー気味、肩の小屋口で少休憩の後、ワックスを塗って山荘へのルートを滑走した。途中で、左へトラバースし富士見岳方面で約150m程登りあげ、初体験ルートを滑走、13:34のバスで下山できた。
累計標高差約850m、老体にはまあまあの合理的・快適ツアーであった。

速報を掲示板に掲載いたしました。


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日和田山岩トレ 

井上志津子です
今晩は
LKCC(ららぽーと 柏の葉 クライミング クラブ)の常連の方と日和田山に行ってきました。


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日時: 5月22日(木)晴れ、曇り、夕方から土砂降り
場所: 奥武蔵高麗駅 日和田山
メンバー:CL(会員外)SL井上(報告)、杉山、会員外5名+別パーティ2名Kさん、Mさん


LKCCは柏の葉ららぽーと近くの住民の為のクラブ活動の位置づけで2006年ららぽーとの開業と同時に始まった、ショッピングセンターの外壁にできたクライミンウォールの利用者の集いです。
毎週火曜と金曜の午前中がシニア・レディスクラブで多くの方はショッピングのついでにやってみたいと体験会から参加し、常連となった方たちです。
私は2007年から参加してますが昨年4月から週に1回は行こうと、更に今年の2月からは週2回に増やそうと都合をつけて、もう少しうまくなりたいと思いつつ、後から入った人に追い越されては楽しく頑張っているところです。

今回、顔見知りとなってから1年以上経ち、岩登りに行くことがリーダー格のIさんより提案され、ちば山の会の計画書で実現することになりました。

1か月以上かけて話し合い、初めての方もいつもの装備にヌンチャク、ヘルメット、保険加入など準備しました。
運よく天気予報は晴れとなりましたが、午後3時過ぎると急変するとのことでした。
朝の集合も乗り換えも順調に高麗(こま)駅に着き、予定より少し早く岩ゲレンデに着きました。
4人の方が岩登りが初めてだったので、3枚目の写真の左奥の林の斜面で懸垂下降の講習をしました。
1人1人道具の操作、テンションのかかり具合等の理解を確認して岩登りを開始しました。
CLのIさんより支点のとり方の講習を受け、経験者で初めての人の懸垂下降を見守りました。
ロープは4本で初心者用に易しいところに男岩3本、女岩1本掛けました。
5.5~5.9のところです。

最後まで無事故であるよう声を掛け合い雲行きが怪しくなった2時半に終了しました。

ちば山の計画書で相談し、山行管理の広木さんに保険のことなどアドバイスを受け、参加者の努力で実現しました。
無事終了することができ、またやろうね、と相談しているところです。

平野会長や山行管理の皆様にご心配いただきました。本当にありがとうございました。


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日向山ハイク◆写真 

高橋です。
日向山ハイキングの報告をします。
5月の平日山行は昼過ぎまで雨が続く、あいにくの天候になりましたが、雨に濡れた尾白川渓谷の緑は美しく、緑に映える滝の白さと朱色のヤマツツジが印象に残った山歩きでした。


2 千ヶ淵にて
 [千ヶ淵にて]

【山域】南アルプス前衛
【ルート】尾白川渓谷~(日向山)
【日程】2014年5月21日(水)
【参加者】CL辻本、SL内堀、今泉、小泉、高地、澤田(路)、菅井、鈴木(愛)、鈴木(憲)、前田、高橋(報告)

【行程】尾白川渓谷駐車場8:15-8:20竹宇駒ケ岳神社8:25-8:35千ヶ淵8:40-9:00尾白川尾根道分岐9:00-9:30龍神平9:42-10:15不動滝10:30-10:55尾根上部11:05-11:15林道11:20-11:30錦滝11:40-12:15矢立石12:20-13:05駐車場
【天候】雨


3台の車で千葉を出発。辻本車と鈴木車は21:30に千葉駅北口を、内堀車は21:45に京成津田沼駅前を出発した。メンバーに便利な駅を集合場所にしてくれた内堀さんに感謝。
石川PAで合流。須玉ICからR20に入り、道の駅白州の先にあるコンビニで弁当などを購入。道の駅に戻って、本降りとなっていた雨を避けて、自販機が置いてある大きな丸屋根の下に6人用テント2張りを設営した。
近くのベンチに先客が1人、シュラフにくるまって寝ていた。翌朝の会話で知ったのだが、自転車で長野各地を22日間も旅を続けていて、これから3~4日かけて埼玉の家に戻るのだそうだ。気ままで楽しそうだ。

翌朝5時、少し早めだが眠くもないので起きてテントを出る。雨が降っているがリーダーの読みでは8時頃には上がるだろうという事で、適宜食事をとり身支度を整えて出発を待つ。
予定通り8時に道の駅を出発。10分ほどで尾白川渓谷駐車場に着いた。ここは甲斐駒ケ岳・黒戸尾根の登山口にもなっている広い駐車場だが、平日のせいか車は数台しかなかった。駐車場の先にキャンプ場があり、その先に駒ケ岳神社がある。
300年近い歴史があり、駒ケ岳講は今でも続いているという。甲斐駒ケ岳の山頂にあるのが本宮(奥宮)で、ここにあるのは前宮(里宮)だ。
この境内から尾白川に架かる吊橋を渡っていくと黒戸尾根が始まる。いつか元気なうちに黒戸尾根を登って甲斐駒登山の充実感を味わってみたい。
境内でリーダーが若い前田さんに読図講習。御利益があるに違いない。

吊橋の先の分岐を右へ行くと渓谷道なのだが、通行禁止の看板が出ていた。
2月の大雪で登山道が崩落しているようだ。軽微な柵が設けられていたが、とりあえず行けるところまで行ってみようということで、渓谷道へ入り、千ヶ淵の河原に降りて記念撮影。淵を作っている滝は水量が多い。
以前秋に来た時には紅葉と河原の白砂の対比が綺麗だったが、今日は趣きが違う。
さらに先へ進もうとしたが、通行禁止の看板が続き、鉄製の階段の所に厳重な柵が設置されていた。さすがにこれを跨ぐわけにはいかず、分岐まで戻って尾根道を行くことにした。

尾根道も急峻な斜面に作られていて注意が必要だが、もともとこの尾根道は、渓谷道の千ヶ淵から先に危険個所が多いため、そこを登り優先にし、龍神平からの下山道として利用されているものだ。
雨は止まないが樹林の中は弱いので、雨具を脱ぎ、傘をさして進んだ。雨はうっとうしいものだが、みずみずしい緑は美しい。鈴木(愛)さんが、何度か感嘆の声を上げていた。足もとにはマイヅルソウやミヤマカタバミなどが白い花をつけていた。

登山道に紫色の花びらが散らばっている個所に差し掛かると、リーダーがこれは何かと問う。これは藤の花でしょう。そこでリーダーが1句。 

 『やま藤の 蕊散りじりに 山の道』

傘をさしているので真上は見づらいが、深い谷を隔てた対岸の斜面を見ると、ところどころに紫色の藤の花が見える。山を歩きながら俳句が浮かぶのも、雨の日には何を楽しみに歩くかを考えているからなのだろうと思う。

分岐から30分、眼下に神蛇滝を望む龍神平に着いて小休止。ここで通行止めの渓谷道と合流する。ここから渓谷道は後半になり不動滝をめざす。残雪の沢を横切り、急峻な斜面に架かる鉄製の桟橋を渡るなどして約30分、急な尾根を下り始めると前が開け不動滝が見えてきた。鉄製の急な階段を下り、細いが頑丈そうな吊橋を渡ると不動滝だ。
ロープが付いている大きな岩を登ると淵の近くまで行けるようになっていて、元気な5人がごぼうで登って行った。

戻るときにリーダーが水際の岩に咲くピンク色の可憐な花を見つけた。この後、錦滝にもこの花の群落があったのだが、初めは奥秩父の岩場に見られるコイワザクラの仲間かと思っていたが、帰って調べてみるとユキワリソウだった。
自宅の高山植物図鑑には尾白川の雪割草として、錦滝の岩壁と思われる大きな写真が載っていた。字のごとく、この時季にしか見られない花に会えたのは今回の山行での大きな収穫だった。

不動滝から林道に出るまでの道は、踏み跡程度の箇所があり注意が必要で、一番の急登だった。5時の朝食から6時間が経過し、昼飯を訴える声に、狭い尾根の途中での昼食となった。
休憩場所からほどなくして林道に出たが、林道とは名ばかりで荒廃していた。
10分ほど歩いて東屋のある錦滝に着いた。当初の予定は、ここから日向山に登り、矢立石を経て駐車場へ下ることになっていたが、雨が上がらず、この先の急登は困難という事で、このまま林道を矢立石まで歩き下山することになった。

道すがら緑に映えるヤマツツジの朱色の花が山側斜面に沢山見られた。その中になだれ落ちる様に咲くヤマツツジがあった。ここでリーダーがまた1句。 

  『ヤマツツジ 雨に打たれて なだれ咲く』

矢立石には駐車スペースがあり、2台の車がとまっていた。樹林帯の中のジグザグ道を下り、出発地点の駐車場に戻った。

帰路、富士見町の道の駅「信州蔦木宿」に立ち寄り、温泉に入る。入浴後、風呂とセットで割引になっている食事をとっていると、いつの間にか雨が上がり、爽やかな風と共に雲が取れ、太陽が顔を出した。
帰りの高速道は中央道集中工事の影響で、渋滞がありましたが、内堀車は20時に京成津田沼駅に無事到着しました。

変化に富んだ山道、みずみずしい樹々の緑、雨を集めた水量豊かな滝や淵、可憐な花々、『雨もまたよし』の山行でした。
参加された皆さん、お世話になりました。


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赤城荒山・坂戸山山菜山行◆写真 

こんばんは。たけしたです。
5月17、18日、山菜山行に行ってきましたので報告します。
計画では1日目に新潟県五泉市の宿泊地近く(チャレンジランド杉川)の毛石山、
二日目に弥彦山に登る予定であったが、赤城高原SAを通過する頃に
雨が降り出し、関越トンネルより先は雨天の情報であり急遽行き先を変更した。

 
13金城山をバックに記念写真
 [金城山をバックに記念写真]

【メンバー】CL:柘植 澤田淳 大木 深谷(元会員)竹下(記)

 
1日目:赤城山:荒山
姫百合駐車場7:00→8:45荒山山頂9:10→棚上十字路9:40→10:40登山口

雨を避け関越エルトンネルの手前の赤城荒山に変更したが、はたして山菜は採れるのだろうか?
不安がよぎり、目を凝らし辺りを物色しながら登るが、山菜らしきものは全く見当たらない。
あっという間に静かな山頂に着く。山菜が採れないとなると今晩の食事はどうなるのだろう?
登山を楽しむどころではなくなり、急いで下山。

途中、道の駅にはウド、タラの芽などの山菜が売っており、山菜が採れないと想定して最小限の食料を買い求める。宿泊地付近で山菜採りを行いタラの芽、山椒、タケノコをゲット!
予想していたコシアブラは残念ながら採れずじまいであったが、山菜天ぷらや山菜の佃煮などたらふく食し、快適な宿の布団の中で就寝。

2日目:坂戸山
鳥坂神社9:15→10:40坂戸山11:25→(城坂遊歩道経由)12:45鳥坂神社

5時起床。朝食を終える頃雨が降り出し、またまた予定を変更せざるを得ない。
六日町の坂戸山に決定。坂戸山とは直江兼続ゆかりの地で市民の憩いの山である。
山頂からは越後の山々や金城山の展望、魚沼の田んぼが鏡のように輝いていた。
雪解けの時期にはカタクリの群生が見られる地でもある。
蕨はお土産にできるほど沢山採れた。

山菜は時期や地域によって採れる種類に限界がある。
来週の山菜山行に期待しよう。


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富士山須走山スキー◆写真 

家の窓から見える北信の山々には残雪も少なくなり、新緑が上部に駆け上がっています。
絶好のハイキング時期がやってきました。
残雪期の山スキーシーズンも終盤戦ですね。

千葉に所用で行ったついでに富士山・須走ルートの山スキーに行ってきました。


07 極上ザラメのマイシュプール
 [極上ザラメのマイシュプール]

【山域】富士山
【日時と天気】2014年5月18日(日)晴れ時々ガス発生、風時々やや強し、気温:甲府で最高気温27℃
【メンバー】菊池単独
【行程】須走口駐車場6:40-3100m地点11:40-滑走開始―2100m地点までー駐車場


・五月晴れのツアー日和でかなりの山スキーヤーですでに駐車場は混み合っていた。今期は昨年の少雪とは対照的に残雪たっぷりであり、駐車場の左の沢を渡り、林の雪をつないでわずかの間ツボ足であったが、すぐにシール登高可能となったが、初めはやや藪が濃く雪が繋がってないところもあった。

・富士山山スキーは毎年行っていたが、2006年5月の初登頂山スキー以来の単独であった。須走ルートは下部の傾斜は緩く、富士山山スキーでは初めてシール登高してみたが、下部では効率的であったが、2700m程より上部は傾斜も増し、緩んだザラメに下はやや硬かったため、体力の消耗と脚力を考え早々とアイゼンに切り替えた。

・高度を増すに従い風は時々やや強く吹いていた。スタート時はピーカンであったが、気温が上がってくると上部には雲の流れがみられ、ガスに覆われるようになった。気温は思ったより上がらず、緩んだザラメの下はかなり固い雪面となっており、時間的にはまだまだ上部に行けそうであったが、スタート地点の硬い雪面が予想されたため3100m程の岩の露出している地点から滑走することとした。先行山スキーヤ‐も登頂する方々は少なかったようで3300~3400mほどから滑走し始めるグループが多かったようであった。おそらく上部は雪面がかなり固くなっていたものと考えられた。

・標高差1100m登りあげ、ガスも消え紺碧の空と純白の大斜面が魅惑していた。11:40滑走開始、極上ザラメの滑りやすい最高の条件であった。高谷池ツアーでもお会いした千葉からのSさんグループ(5人、うちテレ3人)と遭遇、小生を抜いて行ったが、彼らと同地点から滑走開始した。先行した彼らはあまりの快適さに「雄叫び」を上げながら下って行った。滑走終了間近になり彼らと同行し、楽しいお話をしながら快適斜面をできるだけ下り、50mほど左へツボ足移動して、最後の沢状地形の標高2100mまで滑走できた。その後標高差約100mほど林と沢をツボ足で下って駐車場にたどり着いた。

GWのころより北アルプス・富士山での滑落事故が多く報道されている。残雪期の山スキーは硬い雪面により滑落する危険性が極めて怖い。無理は禁物、快適滑走できる条件を吟味し、安全第一を心がけることが肝要である。


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御岩山岩トレ 

小原です。
4/16のロープワーク机上講習、5/10のロープワーク実技講習会を経ていよいよ岩場で実践です。
事前に開催された2回の講習で覚えたことを復習し準備万端(?)
しかし実際の岩場は初めてで、右も左も上から下までわからない状態です。
楽しみ半分不安と緊張いっぱいでありましたが、ちば山ベテラン講師陣が多数いらっしゃるとの事でしたので、大船に乗った気分で岩場講習会に挑みました。

 
将棋の駒?

【山域】奥日立
【ルート】御岩山
【メンバー】CL平野 SL渡邊(三) SL樋口 住田 神山 萱野 内堀 齋藤(健) 辻本 富樫(正) 富樫(富) 古関 山本 小原(記)
【日程】5月17日
【天候】晴れ

【内容】

車3台に別れ出発。
日立中央PAにて合流し、木の根坂バス停駐車場に駐車。
全員で軽くストレッチ後、山頂へ。
緊張のあまり山頂まで35分ほどの登りでしたが、喉が張り付く程カラカラになってしまった。
山頂に荷物をデポし、岩場まで移動、岩からのぞく煌く綺麗な石が迎えてくれました。
2チームに別れ講習を開始です。
 
パワースポットらしき小洞窟?横でスタンバイ。
まずは、皆様の動き方を観察。
軽やかに登って行かれる様子を自分に重ねてイメトレします。が、
上まで到達できるイメージがわきません・・
 
不安一杯でありましたが、心強いベテランのTさんにサポートしていただきながら、最初の一歩を踏み出します。
あ、思ったより引っかかりがあってグリップもきくんだ、できるかも!
と思ったが甘かったです、途中で行き詰まりました。
ハーネスを直接引っ張り上げてもらいながら奮闘するも、なかなか上がれません。
もがきにもがき、大騒ぎしながらどうにか登りきることができました。
(登らせていただいたと言ったほうが正しいかも)
 
下降は、県連推奨のATCとバックアップをとっての下降を試します。
バックアップ部分の手を離すと停止するとの事で、気持ち的にも楽におりることができました。
 
あっという間に昼時になり、山頂に戻って楽しく談笑しながら昼食の時間。
午後に備えしっかり休憩をとりました。
 
午後からは場所を変え、現場までは4月の雪上訓練でも教わった半マストでの下降で向かいます。
どうやら記憶していた方法とちょっと違っていたようで、Hさんから改めて教えていただきました。
身につくまでには反復練習がまだまだ必要であります。
 
見た感じは午前中の場所より登りやすそうな雰囲気。
足の置き場をよく見て登るように教えていただきながら無事上までたどり着くことができました!
今までいっぱいいっぱいでよく見ていなかった、景色を見ながら達成感に浸ります。
 
さらに場所を変え、たしか地元の方が将棋の駒みたいな所?とおっしゃっていたかな?
初めての私には、どこに足を置くのかすらわかない程ツルツルに見えます。
ここはパスかなと思っていましたが、挑戦してみることに。
残念ながら予想通りの醜態を晒し、詳しくは割愛しますが、力強いサポートも虚しくすぐ敗退となりました。
 
あっという間に終了時間近くになり、最初の場所から山頂へ登り17時前頃、講習は無事終了。
若葉の隙間から西日がキラキラ揺らめく中、足取り軽く気持ちよく下山し、各車にて帰葉しました。
 
*縦走にも役立つからと参加した今回の講習だったのですが、
室内でもっと練習して、登れるようになりたい、リベンジしたいという気持ちが湧いてきました。
講師陣及びベテラン方々、手厚いご指導頂きありがとうございました。
そしてみなさまお疲れ様でした。

講習・訓練・トレーニング /  Trackback -- /  Comment --

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富士山小御岳山スキー◆写真 

池です。
富士山小御岳流しスキー報告です。


1、日時 2014.5.11(日)日帰り  
2、メンバー 単独
3、タイム
 家3:00-5:00スバルラインゲート6:00-6:20五合駐車場7:03-
 13:02山頂稜-15:44五合駐車場


07、左岩稜の右下が小御岳流し
 [左岩稜の右下が小御岳流し]

4、記録
・スバルラインは6:00開門2台の先行車あり、この後に付いて開門を待つ。
・消費税アップで道路代は2,060円、高井戸~河口湖1,610円より高い。
・取付きは、五合駐車場から雪に埋もれたお中道に入り最初の護岸堤の裾が小御岳流しの末端(樹林帯が開け小灌木がまばらな雪原状になる)。
・シールを貼って広い雪原を登っていく。

・快晴で南ア連峰、鳳凰三山、八ヶ岳連峰の白稜が鮮やかに輝いている。
・小御岳流しは、山頂左肩から、両側を岩稜に挟まれた樋状雪面となってやや緩やかなC形カーブを画きながら駆け降りている。
・下部雪原は表層が軟らかな大人しい緩やかな斜面であるが、次第に荒々しく変化して行く。
・両側がやや高い岩稜なので、そこから落ちた小雪崩デブリが波状に堆積し延々と続いている。
・レインクラスト、風紋皺、吹き溜まり軟雪など、まるでパッチワークのような多様な雪面構成で歩きにくいこと夥しい、しかし、気温が11℃と高く午後は融けて適度な滑降斜面になるに違いない。

・傾斜が増し、シールが滑るようになってアイゼンに変える。
・稜線直下は傾斜がきつく、部分的に40度を越えるうえ雪面はようやくピックが刺さる程度に硬く熟練のアイゼンワークが要求される。
・稜線に上がると、尾根の向こうは吉田大沢の広大な斜面がはるか下方にすべり降りている(去年2度滑ったっけなあ)。スキーで3人、壺足で8人のパーティーが8合周辺を登っくるのが小さく見える。
・俄かに風が強くなった雪稜を白山岳手前のピークまで登る。
・西北に次の目標、白草流しの純白の広い斜面が長く裾を引いている。
・岩陰で昼食、シールを剥いで滑降準備。

・リッジはその角度によって柔雪面と凍結面が交錯するので慎重にターンをつなぎ小御岳流しDPで停止。
・凍結した馬の背面で軸足が滑り転倒、小御岳流しへ堕ち込む。
・流れて身体が回転したようでビンディングワイヤが切断し、ストックが片方飛んで行方不明となった。
・ムムッ、これでは滑降不能だわい。
・しゃーない!これも山さ! と、いうわけでアイゼンを履き板を背負う。
・雪質絶好の滑降斜面をトツトツと降る(いいさ、次回の楽しみだ)。
・好天で五合の駐車場からは観光客のざわめきが雪斜面を這い上ってくる。

・帰路、奥庭駐車場から白草流しの偵察をする。
・まだ、雪がビッシリなのでお中道への入口は閉鎖されていて踏み込めない。
・ここも、まあいいさ だ。


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燧ヶ岳山スキー 

渡辺トシ@ちばやまです。おはようございます。
東北一高い山、燧ヶ岳で久しぶりに山スキーを楽しんできました。


【山域】尾瀬
【日時と天候】2014年5月11日 晴れ
【メンバー】CL渡辺トシ、SL板橋、藤田、峯澤、会員外2
【行程】7:40御池駐車場-9:03広沢田代-10:08熊沢田代-12:20燧ケ岳山頂-12:50熊沢田代-13:20広沢田代-13:55御池駐車場


・登山前夜は桧枝岐村の柳屋というそばや兼民宿に宿泊したが、他に例のない、料理に、ひたすら感動した。鹿肉・熊肉・山椒魚、そして春の山菜など、見たことのない品々が12皿も並んだ。昼飯を食べるんじゃなかったと思う程の味と量。とにかくお勧めです。(夕食付6200円)

・七入-御池間は夜間通行止めになっていた。朝7時には数十台の車がゲートの前に並び、皆、山スキーの準備を始めていたので、我々もそれに習う。

・御池に着くと、皆、ほぼ一斉にスタート。5-60名はいるだろうか。

・広沢田代までの急登に苦労する。朝方は特に日陰がカチカチなため、トラバース時にずり落ちやすいためだ。スキーアイゼンやスキー板を担いで登る人など、様々だが、スキーアイゼンの峯沢君を除いた我々は、シールだけで、何とか登り詰めた。

・ほぼ快晴で気温もぐんぐん上がり、広沢田代から先は、カチカチ斜面はなく、順調に高度を上げていく。素晴らしい景色だ。

・燧ケ岳山頂で、沢山の記念撮影をする。紫安爼では、果敢に50度はあろうかと思われる斜面をスキーヤーが攻めていた。また、ここで知る人ぞ知る、船橋山の会の植草さんに偶然出会った。ほぼ10年ぶりの再会で、お互いに、アッと、声を出し合った。

・極上ザラメの急斜面は、滑りには最高!奇声を発しながら、滑り下りる人もいた。特に板橋さんの滑りはダイナミックで見事でした。また、峯沢君へのアドバイスも的確で重みがあり、恐れいりました。

・一汗かいた後のお風呂は、定番の駒の湯で。昨夜泊まった民宿で500円の入湯券を300円で購入した。御池の駐車場代(1000円)も、民宿に領収書を持って行くと、返金してくれ、至れり尽くせりだった。

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焼峰山・鋸山◆写真 

鈴木愛子です。
山菜山行で焼峰山と鋸岳に行ってきましたので報告致します。


16翌日の鋸山山頂:今日はいい天気
 [翌日の鋸山山頂:今日はいい天気]

【山域】越後山脈   
【ルート】焼峰山と鋸山   
【期間】H26年5/9(金)夜~5/11(日)
【メンバー】
CL柘植秀樹 SL橋本丈夫 山菜L吉川りつ子 藤新太郎 杉山喜代枝 安岡敏子 富樫富久美 庭田容子 鈴木憲二 鈴木愛子
【行程】
 5/9(金)千葉20:30⇒関越道の豊栄PAで橋本車は仮眠  柘植車は黒崎PAで仮眠
(橋本車と柘植車が連絡が上手くいかなかった為)
 5/10(土)各PA4:45⇒日本海自動車道 聖籠新発田IC⇒焼峰山登山口駐車場6:20→うぐいす平→修蔵峰→焼峰山頂上10:20→登山口13:10 駐車場周辺で30分位山菜取り⇒馬下保養センター(泊)
5/11(日)馬下保養センター⇒安田IC⇒長岡IC⇒鋸山登山口8:45→鳥滝→花立峠→鋸山頂上11:00→往路を下山→登山口12:15→各車それぞれ帰葉 橋本車 千葉着19:30頃 柘植車18:30頃


【報告】○焼峰山
5/10(土)天気 曇り後時々雨 後ガス深し

カッパを着てスパッツを付け、いざ出発。
歩みを進めて行くにしたがい、いかり草、名前のわからない小さな黄色の花、紫や白のスミレ、チゴユリに似た花、イワウチワ、ショウジョウバカマ、カタクリ、オオカメノキ、コブシの花を大きくしたような花(吉川さんに教わったのに忘れてしまった)の花々が私達を迎えてくれ、疲れを癒し、励ましてくれた。
それと共に、コシアブラ、ミズ、ウルイ、ワラビ、アケビや山ぶどうの新芽、カタクリ等々の山菜を各自、持参の袋に収め、山頂を目指し歩を進めた。山菜博士の吉川さんや杉山さんに確かめながら山菜取りをした私であった。
コゴミや根曲がり筍は全然なかった。
   
頂上までの3分の2位まで歩き、その上部からだったか、雪が沢山残っていた。登る時はアイゼン無しで登れた。
そのころより道が不明瞭で藪こぎをした部分もあった。けっこう急斜面で厳しい所もあった。
柘植さん、橋本さんのGPSが頼りであった。
帰り道、迷わない様に採った山菜を入れてある袋を、要所要所の木の枝4か所にぶら下げ、目印とした。
         
山頂はけっこう広く、360度遮るものが無く、飯豊連峰、二王子岳、俎倉岳、新発田市街が見えるはずであったが、ガスが深く、何も見えず、残念であった。
         
休憩をし、下りる時は頂上でアイゼンを付け、下り始めた。
登って来る時、要所要所に目印として木にぶら下げた山菜の入っている袋を回収しながら下山した。
中間部の岩稜地帯まで降りてくると、ガスが晴れ、近くの山や麓の町が見えた。もう少し早くガスが晴れてくれれば良かったのになと思った。 
        
登山口まで下山してから、駐車場の周りに、ワラビとタラの芽がけっこうあり、そこで30分位山菜採りをした。
特にワラビが沢山あった。
         
夕食は皆で採れたての山菜を天ぷらやお浸しにして食べ、山の話しに花が咲き、楽しいひとときであった。
自炊室に電気鍋があり、それを部屋に持ち込み、それで天ぷらを揚げ、皆で揚げたての天ぷらを食べた。
蕨は重曹を振りかけ、熱湯をかけ、1~2時間位置いておき、その後、塩コンブで和えて、食べたが、あくはとれ、美味しかった。採れたての物は一晩そのままつけておかなくても大丈夫なのだなと学んだ。
         
山ぶどうの新芽の天ぷらを初めて食べた。ほのかな甘さ、ぶどうっぽさを感じ、美味しかった。そんな味の為か、油が汚れやすくなるので、コシアブラやタラの芽などを先に揚げ、山ぶどうの新芽は最後に揚げると良いという事も、吉川さんに教わり、良い勉強になった。
もう一つ、吉川さんに教わったのだが、カタクリの茎はそーっと引き抜いてとる。そうすると、土の中にある白い部分が長く採れ、それがお浸しにすると、美味しい由、なるほどとても美味しかった。 
   
○鋸山
5/11(日) 天気 快晴

朝食は各自持参のインスタントのうどんやそばの中に、夕べの残りのコシアブラの天ぷらを入れて食べ、美味しかった。
 
昨日の焼峰山は出合った人が一人だったが、今日の鋸山の登山口の駐車場は先客の車が沢山あった。山の中でも沢山の人にあった。                 
歩き始め、大きく育ったミズバショウが沢山あった。白いがくは殆ど残っていない物が多かったが、少し白いがくをつけている物もあった。
        
更に歩を進めると、「鳥滝あり」の看板あり。
少し道からそれるが、皆で滝を見に行く。しばし滝を眺め、元気をもらい、更に歩を進めた。
「いっぷくもみじ」の辺りからであったか、それからはカタクリの群落がしばらく続き、とても綺麗であった。焼峰山は群落として咲いている所はなかったので、それを見られ、とても嬉しかった。
        
カタクリに元気をもらい、さらに歩を進めると、ピンク色のヤシオつつじの様な花があちこちに見られやがて花立峠に着いた。
そこで休んでいた人が「半蔵金方面への道を少し行くと、越後三山などが良く見えますよ」と教えてくれ、行ってみた。
越後三山、浅草岳、守門岳、平ヶ岳等々が良く見え、まさに絶景であった。みんな歓声をあげ、しばし見とれた。
       
花立峠から先はブナ林となり、新緑の綺麗な中、足元にはイワカガミが沢山咲いていて、とても良い気持ちで歩いた。
頂上では東に守門岳、浅草岳、右には毛猛山群、越後三山、西には、米山、角田山等々が見え、遠く、佐渡ヶ島もうっすら見え、素晴らしい眺望に感動した。
往路を下り、駐車場着12:15.

今日の山行で採れた山菜は各自の家へのお土産となる由。
今日の山はコシアブラ、ワラビ、コゴミは全然なくて、あけびと山ぶどうの新芽、ミズ、フキを持ち帰る事が出来た。
        
登山口の駐車場で柘植車と橋本車、挨拶をし、それぞれ帰路に着くこととなった。
橋本車は、花立峠から見た山古志村が綺麗だったので、山古志村経由でそばを食べて帰ろうという事になった。
峠から見た様に、濃い緑の木と、黄緑色の段々畑があり、その里山の風景が素敵であった。
数年前の大地震の時の、爪後の崖崩れの跡のような所が何箇所かあった。「水にうもれた村」という立て看板の所もあった。
道の駅の様な店で山ウドを買い、その少し先のそばやで、山古志の手作りそばを食べた。ツルツルしていて、シコシコこしがあり、とても美味しかった。
柘植車の皆さん、お誘いもせず、ごめんなさい。
       
自分達で採った山菜を皆で料理し、たくさん食べ、皆さんと楽しく歓談し、歩き、満足満足の思い出に残る良い山旅でした。
来年はまた皆さんと福島の山菜山行に行ってみたいと思いました。
山菜山行の為に準備をしてくださった柘植さん、橋本さん、吉川さん、誠に有難うございました。
準備と共に、山旅の間中も大変お世話になり、感謝の気持ちでいっぱいです。
また他のメンバーの皆さん、お世話になり、有難うございました。


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編笠山・飯盛山◆写真 

編笠山・飯盛山 報告

P5101075.jpg

【山域】八ケ岳連峰 【場所】編笠山・飯盛山
【行動日】5月10日 編笠山 (晴れ)  5月11日 飯盛山 (晴れ)
【メンバー】CL室昌美 SL内堀孝信 澤田路子(記)
【行動】 
 5月10日 千葉⇒中央道⇒観音平10:15⇒雲海展望台11:10⇒青年小屋分岐⇒
      編笠山山頂13:35⇒雲海展望台15:40⇒観音平16:15⇒コテージ(泊)  
 5月11日 コテージ⇒平沢峠8:45⇒飯盛山山頂⇒9:45・10:05平沢峠10:45⇒千葉


【内容】
(5月10日 編笠山) 

今回の山行は雨模様の天気予報から、急きょ中止はもったいないと、当初の鳳凰三山(2泊テント山行)の予定を変更したものだった。そして澤田にとっては有り難いことに自宅近くまで迎えに来てもらってピックアップという嬉しいスタート。しかし順調な滑り出しはいつか小仏トンネル出口付近での事故による渋滞にはまり、結局約1時間遅れで目的地の観音平駐車場に到着した。以前はトイレのない駐車場だったので、コンビニで用を済ませて行ったが、簡易トイレが設置されていた。途中の車中でのスマホ調べでは山頂がかなりの強風で、明日予定の飯盛山とのチェンジも検討しようと話されていたが、現地に着くと心配なさそうなので、身支度をして出発。ここで1570mの高さがあるだけに、登る前から遥かに連なる南や中央アルプスの山々の眺望はすばらしく、いやでもテンションがあがる。しかも晴天で初夏の陽気である。

クマ笹とから松林の中のゆったりとした路を気持ちよく行くとワンピッチで雲海展望台(1851m)に到着。素敵な名前にそん色ない絶景スポットで、先行者もおもいおもいに小休止している。八ケ岳連峰の雄姿はもちろん、遠く雪をいただく南アルプス、中央アルプスを一望できるうえ、休まないと申分けないようなベンチあり。もちろんわれわれもちょっと一息。このあたりはまだ雪は全くない。ここから岩ごろごろの少し急な登りが続いた後、押出川、青年小屋分岐付近からやっと雪が出てくる。苔に覆われたこの辺りの平坦地はかつてこんこんと冷水が湧く押出川だったと、看板に説明あり。うっかり青年小屋のルートに進みかけ、すぐ修正。こんなところの方がつい無造作にトレースを追ってしまう。ここから雪の上の登りとなってくる。下ってくる人はほとんどアイゼンをつけているがこの時間になると雪は腐っていてアイゼンは必要なさそうだ。2368m付近で右のしっかりした踏み跡をたどって登っていると、上の方から声がかかる。下山して来る方から「おーい そっちへ行くとえらい目にあうよ。こっちが正しいルートだよ」と。ご親切にありがとう!どうやら右の踏み跡は道迷いのトレースだったようだ。少し戻って見渡せばちゃんと赤テープもあった。

次第にまわりの植層がかわりハイ松・しゃくなげがでてくるようになると、振り返れば眼下に清里の街が広がり、駐車場でも見えた大パノラマに富士山も加わっての絶景が再び目に飛び込んでくる。意外と千丈岳がまだ真っ白なのが印象的。途中で室さんの足がつり、澤田が持っていた漢方薬「芍薬甘草湯」を飲んだら結構効果があったとのこと。最近同年代の澤田の回りではそのききめから密かに愛飲者が多い。ほどなく森林限界を過ぎ、ひと登りすると、以外にあれっもう山頂という感じで編笠山のピークに立つ。山頂にはほとんど雪が無い。やはりここはかなりの強風で、証拠写真を撮って早々に風の当たらない陽だまりまで移動して絶景をおかずに昼食タイムをとる。

下りもなんとかアイゼンをつけずに行けそうと、足場を選んでいっきに降りる。時々ずぼっと踏みぬきもありつつ、やはり残雪期はざくざくと下りは早い。室さんは「私が遅くて・・・」と何度もつぶやくが「いえいえ」そんなことはなく、りっぱに無雪期コースタイム内のペースで駐車場に到着。

何か1000mの高度差を稼いだ山にしては、あっさりしている印象があるのは山頂までのアップダウンが全くなく、登りだけでいっきにシンプルに山頂に立つコースだからかもしれない。

あとは本日のお宿、泉郷の素敵なコテージで豪華なしゃぶしゃぶが待っていると思うとこれまた幸せな気分いっぱい!
山行報告としては蛇足ではあるが、室さん関係で手配していただいた泉郷のコテージ夕食無料プランについて触れないわけにはいかないので、ちょっと一言。
室さんの会社が法人会員になっている施設で、キッチン用品もすべて揃っている、おしゃれで奇麗な貸別荘。こんなおしゃれな所なら家のかみさんも喜んでついてくるかな、と内堀さん。さらにただで夕食のしゃぶしゃぶ一式(うどん・米つき)がついて3400円(お風呂別料金500円)というその格安さは驚きだ。シーズンオフのセットサービスとして設定されているプランのようだが、心から室さんありがとう。付属ホテルの温泉で汗を流し、もちろん旨いお酒と高級ビールなどなど持ち込んで、美味しく、楽しい夕べのひとときだった。ふかふかの布団に寝て、幸か不幸か、うーん当初の計画「鳳凰三山のテント山行」とは大違い。中止にしないでよかった!山は勇気?ある撤退と臨機応変は大事ですぞ。


(5月11日 飯盛山) 
当初日曜は雨模様の予報だったが、晴れにかわったので急きょ二日目も計画書変更をスマホで送付し、短時間コースの飯盛山に行くことになる。ちょっとわかりにくく地図やナビで迷いながら平沢峠の登山口に到着。室さんの記憶のように広い駐車場で、ここですでにすばらしい絶景かな。デッキチェアーを出して朝食としゃれこんでいる人もいるる。短時コーで雪も全くなく、スニーカーで充分のハイキングコースをのんびり歩きで楽しむ。しかも歩いている間中、可憐な山桜や足元のすみれと一緒に大パノラマがずっとついてまわる。遊びで行くならなんという美味しいコース。「老後にとっておきたいコースだね。」と室さん。「私の老後はいつから?今でしょ!」と思う澤田。後から登って来た謎のビーサンおじさんの奏でる山の歌メドレーをハーモニカでききながら、山頂でりんごとデコぽんを食し、遠目でもくっきり見える、行くはずだった鳳凰三山も確認して、ゆっくり下山。

ちょうどそんな時間なのか下り始めると、続々と登ってくる。ダブルストックでセオリー通りのいで立ちの山ガールさんやら、ワンちゃん連れの一寸お散歩風のファミリーやら・・・あっという間に駐車場に着いて、渋滞に巻き込まれる前に一路千葉に向かい、3時頃には自宅に着いて、またまた寿命をのばしてしまった贅沢山行終了。

おまけに談合坂Pで採れたての筍や蕗を買ったので、すぐに調理し我が家の夕食をかざって、母の日会食を欠席した母の我儘をなんとかごまかしたのだ。


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乗鞍岳山スキー◆写真 

井上志津子です 
こんにちは
沢田さんより乗鞍岳山スキーに誘っていただきまして、ちょうど都合よく行ってきました。


066.jpg

[日 時と天気] 5月8(木),9日(金)、 晴れ、曇り、霰
[山 域] (乗鞍岳)、 富士見岳(2817)、摩利支天岳(2872)
[メンバー] (CL )沢田(正)、小泉、岩橋(会員外)、井上(報告)
[ 行程 ]
5/8 乗鞍観光センター8:30-(シャトルバス)-位ヶ原山荘9:20/9:50-富士見岳手前(2650m)11:00-(滑降)--(2450m)11:30-富士見岳山頂(2817m)13:30/14:00-(滑降)-位ヶ原山荘15:00
5/9 山荘7:20-位ヶ原(2600m)8:40-(滑降)-(2400m)9:00-摩利支天手前(2740m)11:40-(滑降)-山荘


5月8日4時、松戸駅近く樋野口のパーキング(1日500円)に車2台置いて出発した。
久しぶりに乗せていただいた沢田さんの車が新しくなっていた。
岩橋さんはスキーは1級で、これからテレマークで山スキーを始めるそうです。
三郷インターから高速に乗り松本インターで降りて158号線を乗鞍高原へ向かった。
途中コンビニで行動食を買い足して、シャトルバスに乗り換え位ヶ原山荘に着いた。

荷物を置かせてもらい、5分程車道を歩いて雪山に乗る。
天気は最高!、沢田Lの確実な案内で樹林帯をハイクアップ。すぐに開けた沢となりやがて少しきびしい尾根になる。
「明日の方が天気がいいからきょうは富士見岳を軽くやろうよ」とリーダーの話を聞きながら登る。
前の週に乗鞍へ来た時は雪質が悪く今回もあまり期待していなかったとか、それがなんと極上ザラメどころか細かくキラキラ光る上白砂糖に私たちは乗っている。美しいフィルムクラストもあちこちに見られた。
時間があるからと1度滑走し、登り返して安全なところにスキーをデポして富士見岳頂上に立つ。
すばらしい360°の景色に皆興奮して、写真をとりあった。

遠く登ったことがある奥穂、前穂、岳沢がはっきり見える。よく見ると雪がなくなった槍の穂先もみえた。
行動食をとり、少し降りて、滑走開始。(えっ急斜面じゃないですか)とかっこでくくりながらずりずり滑り始める。
うまくトラバースして広い斜面を4人じめしてフォームの注意を受けながらも気持ち良く滑り降りた。
もう1度登り返して明日への期待をもって終了した。
夕食は鍋物材料とおつまみ持ち込みで安くおいしく楽しかった。
夜中、雷と暴風雨で「どうなるの」という天候の変化であった。

5月9日朝、どうにか収まり朝食後、曇りの中ハイクアップを開始した。
乗鞍本峰を目指すには天候の好転が期待できず、位ヶ原へ登り、滑降して登り返し、摩利支天岳手前で滑降した。
天気の予想はむずかしく2日目は終了時点山荘に着いたところで霰となった。
13時30分のバスの時間までゆっくり過ごし、乗鞍観光センター近くで入浴して、途中直売所で山菜を入手し、帰途に着いた。

始めての乗鞍が山スキーで今回は見るだけでしたが、ぜひ登頂してみたいです。
リーダーの沢田さん大変お世話になりました。
小泉さん、岩橋さんご一緒していただきありがとうございました。


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奥穂高岳・北穂高岳◆写真 

奥穂高岳・北穂高岳山行報告

「山行日」5月4日~5日(計画:5月4日~6日)
「山域・コース」北アルプス穂高岳/上高地~横尾~涸沢(泊)~横尾~上高地
「メンバー」大塚(CL)、三代川(SL)、岩元、神山、萱野(香)、高梨、渡邊(三)、渡辺(理)、齋藤(健)(記録)
「行程」
5月4日上高地7時~横尾10時~本谷橋11時30分~涸沢14時(テント泊)
5月5日涸沢8時~横尾10時~上高地13時


H260504-05 涸沢  
 [涸沢]

「報告」
計画では4日上高地~涸沢テント泊、5日奥穂高岳往復、6日北穂高岳往復、上高地下山であったが天候不順により4日上高地~涸沢テント泊、5日涸沢~上高地下山となった。下山後に知った、奥穂高岳近辺での複数の遭難のニュースは衝撃であったが、天候を見て下山を躊躇なく決定したリーダーとメンバーの判断は正しかったと実感した。

5月3日:
車2台に分乗し、夜10時満天の星空のもと沢渡駐車場に到着し、仮眠。

5月4日:晴天、
朝6時予約した10人乗りタクシーに乗り、上高地へ。出発時の千葉は夏日、暑くてとても登山用長袖シャツが着られない状況であったが、沢渡はちょうど1月前の気温で桜が咲き、淡い芽吹きの葉が目を楽しませてくれた。朝の大正池は水面が穏やかで対岸の山々をきれいに映しこみ、朝日に真っ白に輝く穂高の稜線とともにベテランの山家の目にも新たな山の魅力を焼き付けていた。

7時身支度を整え、河童橋にて写真を撮り、周りの景色などを楽しみながら歩を進めた。連休の性で沢渡駐車場の車も多かったが、小梨平のテント数も通常の倍はあろうかと思うばかりに張られていた。
同方向に向かう登山者は多く、そしてその多くは泊り山行の様子で、比較的大きな荷物を担いでいた。その人たちと前後して、我々9名もいいリズムで先へ進み、明神、徳沢、横尾へと、途中適度な休息を入れながら10頃には横尾に到着した。

横尾を過ぎてから、登山道に本格的な残雪が現れ、スリップに用心しながらの登りとなった。本谷橋は架かってはいたが通行止めで夏の登山道から外れ、谷筋を上る。初めに覗く流れは澄んでいてとても美しい。

すぐに登りもきつく、そして本格的な残雪となったため、何人かはそこでアイゼンを付け登る。先頭の歩みはリズム良く、それにメンバーが離れず続く。約40分ごとの小休止で活力を取り戻し、いいペースで登る。途中、何人かの知人にも会い、言葉を交わしながら進む。しばらくして、小屋に掲げてある鯉のぼりが目に入る。こんな晴天はいつまでも期待できるものではないと青空のあるうちに記念撮影する。メンバーの笑顔がたまらなく美しい。ヒュッテまでの最後の登り、一歩一歩登ると小屋に到着。上を見るとスマートな好青年がヘルメット姿で我々に手を振る。慶応尾根経由前穂を登ってきた樋口会員だった。

ともかく、天場確保だ。数多くのテントが所狭しと張られている。樋口隊と協力して、隣り合わせの場所を確保。それぞれ、スコップ等で整地、テント3張り、ツエルト1張を設営。
まだ、早い時間だがテントに入れた。中で懇談中、今日北穂高岳に登ってきた広木隊が訪ねてきてくれた。今日は晴天だったがいつの間にか薄い雲がかかり、日の光が弱くなって、明日雨だよ!と言わんばかりの傘が太陽の周りに懸っていた。しばし、樋口隊とともに懇談&楽しい食事、そして就寝時間となった。

直近の天気予報では明日6日は下界では雨、奥穂は難しいので、登山は北穂に変更し、そのまま下山する、最終判断は6日朝の状況次第と話し合った。

5月5日:曇りのち雪そして雨。
朝4時起床、空は曇っているが視界良、風は微か。奥穂を目指す小豆沢には1パーティ、北穂を目指す北穂沢には2パーティがヘッドランプを点けて登っているのが見えた。このままの天気が続くなら、食事後すぐに北穂高岳に登り、その後撤収して下山と想定して作業した。

しかし、食事中に稜線にガスが現れ、さらに視界が悪くなって雪が降ってきた。
この段階で、北穂高岳も諦め下山することとなった。雪は降り続いていた。
後はゆっくりと撤収作業、テントの中でそれぞれパッキング、そしてテント撤収。

8時、下山開始、全員アイゼン装着。視界は良くないが雪は固くアイゼンの効きは良い。下山の踏み跡もしっかりとしていて、30分ほどで本谷橋まで一気に下山。このころには残雪も柔らかく、さらに雨に変わった。下山道は融雪が進み、1日で変更されていた。本谷橋を過ぎて広木隊と合流、横尾まで一緒に下る。横尾では避難小屋の軒で雨宿りしながら休息、濡れた体が冷えた。上高地13時半で迎えのタクシーを予約し、横尾を後にする。以後は各自日頃のトレーニングの成果か、急ぎ足で歩を進め、予定時間より大幅に早く到着し、ビジターセンターで時を過ごしてタクシー乗り場に。

これにて、今回の山行は終了となった。主目的の奥穂高岳・北穂高岳登山は叶わなかったが後で知る遭難のニュースを見ても今回の山行はこれで良かったと思う。何より、メンバーが協力して登り、テントで楽しく過ごせたのだ。各々の役割を理解し、てきぱきとした行動、美味しい食事、酒、お茶、更に何より楽しい歓談、心地よい山行であった。

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北穂高岳◆写真 

小原です。

広木(愛)さんに導いていただき、北穂高岳登頂する事ができました。
GW中残念な事故や地震もあった中、無事何事もなく帰還できました。
感謝致します。


02 良いお天気
 [涸沢]


【山域】北アルプス前衛
【ルート】上高地-涸沢-北穂
【メンバー】 CL 広木(愛)・小原(記)
【日程】5月3日~5月5日(6日までの予定を天候不良の為、5日に変更)
【行程】
5/3 上高地(6:50)→明神(7:40)→徳沢(8:50)→横尾(10:00)→本谷橋(12:10)→涸沢(15:30)
5/4 涸沢(8:40)→北穂(12:30)→涸沢(15:30)
5/5 涸沢(7:45)→本谷橋(8:40)→横尾(10:00)→徳沢(11:15)→明神(12:15)→上高地(13:10)

【内容】

・5/2
Hさん宅へ向かい16時過ぎ出発、沢渡第3駐車場へ21時過ぎに到着し車中泊。
*第3駐車場は、道路と川から少し離れており、騒音を気にせず良く眠れました。
 
・5/3(曇/晴)
沢渡BTを5時45分→上高地にて登山届を提出し出発。
鳥の声を背に、おいしい空気を味わいながら気分も上がる。

徳沢で横になりながらマッタリしている人々がちょっと羨ましい。徳澤園のアイスは帰りのお楽しみ。
横尾で昼食をとりながら40分程ゆっくり休息をとり、本谷橋へ向かう。
本谷橋から沢筋を登ってゆく、アイゼンはつけなくても大丈夫そうとのことで、涸沢までツボ足でゆっくり歩く。

涸沢ヒュッテの鯉のぼりが見えてきました。
鯉のぼりに元気をもらいながら、最後のひと頑張り!なかなか到着しない。。
思わせぶりな鯉のぼりマジックにいつも騙されます。

涸沢到着後、早々とテント設営し、温かい飲み物で疲れを癒す。
疲れて食欲減退していたが、Hさんの美味しい美味しいご飯のおかげで、しっかり食べることができた。

食事後、突然グラグラ!っと地面が大きく揺れた。地震だ!
思わず声が出てしまう程驚き、雪崩てないか外を見る。
とりあえず大丈夫そうだ。

不安一杯な気分を煽るように夜はものすごい強風で、体が揺すられあまり熟睡できず朝を迎えた。
 
・5/4(晴/曇)
夜の不安を吹き飛ばすような雲ひとつない晴天、風もなし。
気力がみなぎってきた。
すでに、たくさんの人々が北穂、奥穂方面それぞれに向かっていました。
朝食を食べ、予定よりゆっくり出発。

最初の上りは、遠目で見ていたよりは急ではなくホッとする。
ゆっくり一歩ずつ、Hさんの踏み跡に続き無心で進む。
1時間程上がったところで、小休止。
テント郡がだいぶ小さくなってきた。

半分程登ったあたりから、少しばかり雲が出てきた。
早く到達したいが、傾斜がすごく雪も緩み始め、体力的にも無理である。

最後の1/3程まで来たあたりで、ゴゴッ!っと大きな音と共に揺れた。
また地震だ。。
揺れは小さかったものの、こんな急斜面で勘弁して欲しい。
雪山の北穂というだけで緊張しているというのに、心臓に良くない。

気を取り直して、Hさんに何度も励ましてもらいながら、両手両足フル活用。
あともう少し!
先に到達したHさんが叫んでいる。その声で、槍が雲に隠れていなかったことがわかった。
まだ私には見えていなかったが、嬉しくなり叫んでしまった。
とうとう目標の北穂山頂に到着!
何も遮ることのない素晴らしい眺望に感極まった。

北穂高小屋テラスで、しっかり休憩をとり、後ろ髪引かれながら北穂をあとにする。

登頂出来たことにより高揚しており、急な下りの恐怖心が薄れていた。
気を引き締め、より慎重に進む。

途中より自然の大滑り台を、Hさんは快調に滑り降りて行く。気持ちよさそうだ。
私は上手く滑れない。スピードがうまく抑えられず、滑落停止姿勢で止まる始末。
怖いので歩きと半々で下山しました。

無事涸沢に到着し水汲みに行く途中、ちば山他の隊の皆様を発見。
すでに宴が始まっており、美味しいものを沢山おすそわけ頂いた。

空には珍しい逆さ虹が出ていた。通常であれば、きれいきれい!と思うのだろうが、
昨日今日と頻繁に地震があった為、不気味に見えた。

テントに戻り夕飯の支度をして、今日もHさんの美味しいご飯と本日の感動をつまみに飲むビールは、
とてもとても美味しいものでした。

明日は奥穂方面に行く予定を立てていたが、小屋の方が天気が崩れるとのお話をされていたので、
朝の状況で決めることにした。
 
・5/5(雪/雨)
雪で真っ白、何も見えない。ご近所さんたちもすでに撤退している。
朝食をたっぷりとり、テント撤収し下山する事に。

本谷橋でアイゼンを外す。この先あたりから、雨に変わり寒さに震える。
徳澤園のアイスなどとても食べていられない。
早くあたたかいお風呂に入りたい一心で、黙々と歩き上高地BTに無事到着。

竜島温泉せせらぎの湯で汗を流し帰葉した。


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前穂高岳北尾根◆写真 

アルパイン、樋口です。

GW後半、北アルプス南部、前穂高岳北尾根の登攀に挑戦、成功しましたので、報告します。
残雪期ですが、雪のある北尾根は結構手強い、そういうイメージが強いこと、先の年末年始で北尾根八峰のラッセルで敗退していることもあり、事前準備は可能な限り実行し、体力も技術力も共にレベルUPして、とにかく力尽くの、真っ向勝負の山行でした。


奥穂高岳山頂_R
 [奥穂高岳山頂]

【日時】2014.5.2-5
【山域】北アルプス南部 
【山名】前穂高岳 慶応尾根・北尾根の縦走/登攀
【形式】アルパインクライミング
【参加者】CL樋口、前田

【行程】
2014.5.1 前夜発 
習志野東部体育館 21:10
松本市営沢渡駐車場 01:30 (仮眠)

2014.5.2 晴
沢渡市営駐車場 7:00
上高地 7:28着 7:40発 計画書を提出し、出発。
徳澤園 9:28着 
新村橋 9:59通過。奥又白谷に入る。
パノラマ新道方向に方向転換 11:13
慶応尾根合流 12:52 慶応尾根に取り付く。
年末年始の敗退地点 14:12 通過 悪夢を思い出す。
2460mマイナーピーク 14:36着 八峰へつづく慶応尾根の素晴らしい雪稜!北尾根丸見え!。
北尾根八峰 16:25着 テント泊 だれもいない。涸沢のテント村が足元に。槍ヶ岳から奥穂、吊尾根から前穂、そして北尾根全て見える。素晴らしい眺望。
 
2014.5.3 晴 昼前から霧時々雪、日の入り前から晴れ
テント撤収、北尾根八(Ⅷ)峰 5:00出発 
北尾根Ⅶ峰 5:26通過 この先懸垂下降地点あり。
Ⅶ・Ⅷのコル 5:58着 Ⅵ峰核心の昇りに取り付く。
Ⅵ峰下部岩稜核心部 6:15通過
Ⅵ峰下部雪稜核心部 6:33通過
Ⅵ峰狸岩基部 7:07着 狸岩にハーケンが刺さっていて狸が泣いている。
Ⅵ峰上部雪稜核心部 7:25通過
Ⅵ峰 7:45 通過 Ⅴ峰が目の前に。涸沢からⅤ・Ⅵのコルに向かう踏み跡が見えてきた!。
Ⅴ峰 8:37着 あたりまえだけどⅣ峰が目の前に迫る!。
Ⅳ峰核心取り付き 9:23
Ⅳ峰 10:10着
Ⅲ・Ⅳのコル 10:56発 北尾根Ⅲ峰 登攀開始!!
Ⅲ峰核心部通過 12:53 3ピッチ目へ
Ⅲ峰 14:18着
Ⅱ峰 14:46着
前穂高岳本峰 15:10着 北尾根縦走登攀終了 前穂高岳山頂にてテント設置、テント泊

2014.5.4 晴 昼前から時々曇り
テント撤収、前穂高岳山頂 7:49出発 5時頃目が覚める、モルゲンロートが始まっている!。
素晴らしい吊尾根の雪稜歩き。
南稜の頭 9:58 通過
奥穂高岳山頂 10:07着 10:45発
白出のコル(穂高山荘) 11:45着、
涸沢 13:45着  やったやった、大塚隊に会えた!。ヤッホー。大塚隊と隣り合わせでテント張り。大宴会にお邪魔します。広木隊とも会えました。

2014.5.5 早朝から雪、下部は雨。
涸沢 テント撤収 7:02出発
横尾 8:45着
徳澤園 9:43着 ソフトクリームとコーヒーを注文
上高地 11:40着 


【内容】   
GWは前半と後半の2本立てで、前半は劔岳八峰主稜を後半は前穂高岳北尾根をそのように計画を立てたが、前半は天気が崩れ(結果的には天気の崩れが後ろにずれた)、八峰主稜は中止に、後半戦の前穂高岳北尾根登攀のみとなり、失敗は許されない、そんな心境に追い込まれた。そもそも前穂高岳北尾根登攀は無雪期は3年前の集中山行で
Ⅴ峰から上部のみの経験で、積雪期は経験がない。先の年末年始に慶応尾根から北尾根を挑戦するもあまりの積雪量でラッセル敗退していまった、今となってはラッセルも楽しかったけれど、敗退したことの悔しさだけが強く残ってしまった。

とりあえず、春でよいから雪の豊富なうちに慶応尾根から北尾根Ⅷ峰に取り付き、北尾根末端のⅧ峰から本峰の前穂高岳を登頂することが私自身の課題である。
その相棒を探すが、これがなかなかいない。でも、ちば山の新人である、前田さんがGWに北尾根に行きたい、と私に訴える。
習志野フリークライミングクラブで、急成長中の若い女性であることは承知であったが、ほんとうに行きたいのか、という問いかけに対して、行きたいと返ってくる。

前田さんは雪山の経験としてはマチガ沢雪上訓練と白毛門雪山に参加したので、見た感じでは問題ないだろう、縦走重荷も夏山で経験しているようなので、残るはザイルワークとアイゼン登攀が課題か、4月の一か月間で猛特訓しないと行けないことを伝えると、とんとん拍子で岩トレのスケジュールが決まる。
鋸山、三つ峠、市原の長い階段、丹沢広沢寺と岩トレ・ロープワークとアイゼン登攀の練習を重ね、なんとか一緒に登攀できるレベルに向上できたかな。
私、樋口と前田の前穂高岳北尾根登攀隊を結成した。

不安と緊張感とワクワク感が混ざり合って、そんなときに、渡邉(三)さんの「慎重かつ大胆に」という言葉をいただき、がらりと変わる、挑戦したい気持ちで一杯になる。これまでやってきた経験・筋トレ・トレーニングしたことを思い出し、自分を信用しよう。

2014.5.1 
習志野東部体育館でクライミング後、出発。
天気は良くなりそうである。でも後半崩れる予報となり、ちょっぴり心配。
幕張SAで夕食をとり、一気に沢渡へ、突っ走る。

2014.5.2 晴

沢渡の市営駐車場は3割程度の稼働率か。なんだか暑くなるような雰囲気がする、陽ざしを強く感じる。上高地も想定外ですが、ガラガラで。
順調にいけば二日後に雪稜を歩き登頂するだろう、前穂と奥穂、その間の吊尾根が河童橋の梓川からバッチリ見える。

先を急ぐ、徳澤園で前田さんはソフトクリームを食べる、今となっては少し後悔する、俺も頼めばよかったかと。でもやっぱり下山に食べた方がいいかな。
徳澤園で水を補給し、新村橋から先は人里離れ無人地帯に入る、この先、北尾根Ⅳ峰まで誰とも会うことなかった。
出会えた生き物は、ぐわぁぐわぁと鳴くまだまだ色白の雷鳥ぐらいかな。

奥又白谷に入ると雪上歩行となる、北尾根を全て見渡せるようになったところで、パノラマ新道沿いの急な雪渓を効率よく昇る。パノラマ新道は標高約2100mで慶応尾根を横切る。
そこで、慶応尾根に取り付く、すると、年始に付けた赤布が出てきたぞ。
樹林帯の中の急登が続き、嫌な記憶が蘇る、そして徐々に木々の密度が小さくなり急斜面の尖った雪稜にとなる、そうだ、ここは年末年始で1m前進するのに1分以上かかる、そんなラッセルとの闘いであったことを思い出す、それで早くこの急な雪面から脱出したい、そんな辛い記憶を打ち消したく、ひたすら前進する、そうすると樹林帯を抜け出し、2460mのマイナーピークに到着する。

すごいぞ。北尾根が目の前にどか~んと現れた。屏風の頭からⅧ峰・・・Ⅵ峰の狸岩、Ⅳ峰そして前穂高岳本峰まで北尾根を全て見渡せる。Ⅷ峰までの美しい慶応尾根の雪稜も素晴らしい。これこそアルパインを挑戦しないと観賞できない、アルパインの特権である。
初日の目的地Ⅷ峰までもう少し、Ⅷ峰に付けば、涸沢や北穂高岳、槍ヶ岳がみえると思うと、重たい足が前に出る。もう16時をまわっている。Ⅷ峰に到着。

Ⅷ峰はちょうど風よけとなる窪地があり、そこにテントを張る。
Ⅷ峰からの展望は予想通り、いや、想定外の大パノラマ展望台で、槍ヶ岳から奥穂高岳までの槍-穂高連峰を全て見渡せる、そして視線を左に逸らし吊尾根・前穂高岳から
足元のⅧ峰までつながっている北尾根を一望できる。こんな展望を独占できるからたまりませんね。
涸沢のテント村も見えます!、まだ規模が小さいです。

でもこれから先の北尾根の雪稜をみるとちょっぴり心細くなる、
あんな急峻な雪稜のアップダウンを登降できるのだろうか?。
1ついえることは、雪が腐る前にできるだけ早く標高の低い雪稜を通過すること。
ということで、朝4時半出発することで就寝する。


2014.5.3 晴 
昼前から霧時々雪、日の入り前から晴れ
今日もまた素晴らしい青空のもと、テントを撤収。5時に出発。
振り向けばいつでも槍-穂高連峰がみえるんですから幸せですね。

Ⅷ峰まで頼りない?踏み跡はあったのだが、なんとこの先涸沢に下りているではないか!。
ということで、Ⅷ峰からⅤ・Ⅵのコルまでの区間は私たちが先陣となってトレースを付けることになる。
少し不安となるが、自らルートを決めて前進するわけで、これまた遣り甲斐があるわけで。
細い雪稜は崩れちゃうんじゃないかと踏み出す初めの一歩は腰が引けるが、バランスとれると快適な歩行が可能となる。
あっという間にⅦ峰を通過、Ⅵ峰が迫ってくる。コルへの懸垂下降の支点を発見するも、クライムダウンでコルへ降り立つ。

Ⅵ峰はどのようにルート取りすればよいのだろうか?。悩みだす。
結構やばいんじゃない?。これだという答えがないまま、Ⅵ峰の昇りに取りかかかる、やっぱりスタンスの細かいコーナーの岩昇りだけどこれが弱点じゃないかと読んで、アイゼンの前爪を効かせて強硬突破。
その先も非常に急な雪稜斜面で、しかも早くも雪が腐りだし、そうとう時間をかけて足場を踏み固めないと崩れてしまうので前進できない。気が遠くなる作業となる。
でも手を抜けない。

タヌキ岩の基部で小休止、ここまでの区間は際どい昇りの連続でザイルを出すべきであった。
少なくとも2個所、使える支点があったのだ。タヌキ岩から先は再び急な雪稜斜面となり、気の抜けない慎重な昇りとなる。
Ⅵ峰に到着、いよいよ、Ⅴ峰、Ⅳ峰と北尾根の核心部に侵入する。
Ⅴ・Ⅵのコルから先は、涸沢からの先陣の踏み跡があって利用させていただく。

Ⅴ峰の昇りは特に問題なし、Ⅴ峰からⅣ峰を見上げる、上部で結構厳しい昇りになるだろう。
稜線を忠実に辿ると、少しハング気味の大岩にぶつかる、ここで涸沢側か、奥又白側か、正面直登が迷う。
結果としては無雪期と同じ、ルートを選んだが、奥又白側へのルンゼに取り付くまでの区間が悪い。慎重に通過する。
またこの先は無雪期のルートとは異なり、ルンゼを直登し、そのままⅣ峰まで直登した。
ここも支点があった。不安を感じる登攀者がいるならばアンザイレンすべきだろうか。

Ⅳ峰からⅢ峰を観察する、登攀コールが聞き取れる。涸沢からの先行パーティーがⅢ峰核心部をちょうど登攀中だ。
あ~、難しいルートを昇っているぞ。左の3級ルートか中央の4級ルートを登攀するか、迷いながら、Ⅲ・Ⅳのコルに到着。
ここも、テント張れます!。当初の計画では、二日目はここⅢ・Ⅳのコルにテント泊し、翌朝一番にⅢ峰を登攀する計画であったが、まだ10時半であること、登攀渋滞が発生していないこと、さらにやはり明日から天気が崩れるかもしれないということから、前穂高岳本峰まで一気に登攀することとした。

Ⅲ峰の登攀開始地点はザイルを出して解くような場所がないので、Ⅲ・Ⅳのコルで登攀準備に取り掛かる。
そして、コルから3峰の登攀開始地点までの区間もアンザイレンした。

いよいよ北尾根核心部Ⅲ峰の登攀です。ダブルロープ50m1本で、つるべ登攀スタートです。
<1ピッチ目>
コルから3峰の登攀開始地点までの区間もアンザイレン。リード前田さん。
ザイルワークのおさらいにちょうどいいですね。

<2ピッチ目>
樋口リード。通常、25mでピッチを切って2ピッチで昇る区間をザイル50mフルに使い、1ピッチで核心部を突破した。
核心部のルートは左の3級ルートか中央の4級ルートを登攀するか、最後まで迷い、初めは4級ルートに進んだが、人口登攀になってしまうことと、やはりテントと炊事・寝泊まり道具を持ってのアイゼン登攀は難しく、前田さんが昇ることも踏まえ、左の3級ルートに切り替えた。
ただ、シングルロープなので、ロープの流れが悪くなることを心配し、中間支点は長めのスリングを使い、ザイルの屈折を極力すくなくするよう心掛けた。
ピッチを短く切ること考えたが、無雪期で使ったピナクルの支点(ビレイ点)を見つけられず、そのまま、チョックストーンのあるチムニー上部のビレイ点までロープを全長50mギリギリまで使い、なんとかピッチを切ることできた。ロープの流れは思ったよりも悪くなく、結果的に登攀時間を短縮できたと思う。
このピッチ、前田さんが苦戦したようだ。なかなか上がってこない、でも初めての登攀が北尾根の、それもアイゼン付けて、重荷を背負ってですから。よく頑張りました。頼もしいです、これから先が楽しみですね。

<3ピッチ目>
前田リードでここは無積雪期と同じ左上するクラック沿いを昇ってゆく。
うん、前田さん、いいんじゃない。経験積んでくださいね。

<4ピッチ目>
樋口リード、一気にⅢ峰頂上直下へ。頂上直下の手前に少し短いけれど前傾している岩があって、そうそう、ここは3年前の集中山行ではザックを背負ってはどうしても昇れず、ザックを引き上げてもらい、昇った記憶がある。
今回は、前回よりも重たいザックを背負ってしかもアイゼン履いて、するっと通過。クライミング練習の成果かな?。
少し成長しているということで。

Ⅲ峰登攀終了!。
Ⅲ峰登攀中から天気が急変し、霧に覆われしまし、視界が悪くなる。
Ⅱ峰はあっというまに到着、さっさと懸垂下降して、いよいよ本峰の昇りとなる。
でも霧に包まれた前穂高岳山頂はどこなのかはっきりせず。
そういえば山頂は広かったかな。視界が悪く、風も強し。小雪も舞ってきた。
今日は、前穂高岳山頂にテントを張って一晩明かそう。
最後の力?を振り絞り、スコップで雪を掘り起し、テントの整地を行う。
掘り起こした雪のブロックを積み上げて風雪ブロックを築きあげる。
これで安眠を約束できる。お疲れ様。テントの中で登攀成功を祝う!!

温かいおでんをつつく。今日こそ好きなだけ寝るぞ。起床時間はともに目が覚めたらでいいよね。
明日は、吊尾根から奥穂高岳をめざし、あとは涸沢に下山するだけさ。一般ルートを歩けるんだから安心です。
そして、涸沢に入るちば山の方々に会えることがとても楽しみで。

2014.5.4 晴 昼前から時々曇り
夜明けとともに目を覚ます。また快晴か。朝食を取ったころに、岳沢から昇ってくるパーティーでにぎわい出す。
軽装であることに驚く。今朝は冷え込んだ。雪面もガチガチだ。
昨日登攀した北尾根をマジマジと観察する。昨日と同じく、槍-穂高連峰がそこにある、ていう感じ。
吊尾根をみて奥穂高岳を見る、西穂高岳方面の稜線は今回初めて見れたかな。
明神岳東稜で一夜を過ごしたパーティーもテントをたたんでいるぞ。
さて、われわれも前穂高岳山頂を出発しよう。
吊尾根は快適な雪稜歩きだ。途中懸垂下降地点もあったが、ダガーポジションでクライムダウン。
思う存分吊尾根の雪稜歩きを楽しめた。奥穂高岳山頂は大賑わい。
私たちのザックの大きさは半端じゃないですね、よく背負ってここまで来たもんだと語り合う。

去年のGWで苦戦したロバの耳をみて、西穂高岳方面の核心であること痛感した。
奥穂高岳山頂で小休止後、白出のコルへ向かう。いつもの急斜面で大渋滞。
仕方がありません。渋滞を抜け、涸沢に急降下。一昨日の3倍ぐらいテント村が膨らんでいる。
涸沢に着いたら、今日涸沢入りする大塚隊のテントを探す。ないぞと思ったらとりあえず、テントの設置場所を確保して、涸沢ヒュッテで待っていようと向かったら、なんと、大塚隊の皆さんがちょうどいらっしゃいました。
お疲れ様です。大塚隊の男性陣、高梨さん・渡辺(三)さん・岩元さん・三代川さんがテントの整地作業に入る、私も加わる。あっという間に整地完了。ツエルトを含め
4つのテントが並ぶ。宴会会場に招待下さり、お邪魔します。
太陽の周りに虹ができているとのことで、写真家・斎藤(健)さんがテントを飛び出す。
宴会場に広木隊もやってきました。
涸沢にちば山13名、ねぇねぇ、ひょっとしたら例会よりも人数多いんじゃない、なんてね。
神山さん、お酒のおつまみや夕食を提供下さりありがとうございます。なんだか、一口入れるごとに幸せ感じちゃって。
つくづく思う、いろいろなパーティーが最終目的地に集合する山行も楽しいかな。
すみません、過度の水分不足で、気分が悪くなり、お先に失礼しました。

2014.5.5 早朝から雪、下部は雨。
今日は上高地へ下山するだけ。一足先にテント撤収、大塚隊の皆様にお別れの挨拶を。
お世話になりました。下山は、徳澤園でのソフトクリームを食べるとこ、下界で温泉に浸かり、美味しい食事をすること、登頂するときとは全く別な楽しみ。

無事に下山。お疲れ様でした。

下山してから一週間後、山行報告を書こうと、デジカメの写真を覗く。
これが、観賞モードにはいちゃって、あっという間に時間がながれてゆく。
輝いていて、懐かしい思い出ばかり。やっぱり今回の山行はとても楽しかったんだ、あらためてそう思った。恐らく前田さんも私もお互いそう思っているのではないかと。


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高谷池~火打山山スキー◆写真 

ちば山の峯澤です。

遅くなりましたがGWの山スキーの山行報告を展開させて頂きます。
今年のGWは最高の連休になりました。


05 スタート前のテンションアップ
 [スタート前のテンションアップ(火打山をバックに)

【山域】頸城山塊
【日時と天候】2014/5/3晴れ時々曇り、5/4晴れ、5/5雪(雨)
【メンバー】CL鶴田・SL石橋・渡辺(俊)・菊池・住田・鈴木(秀)・鈴木(玲)・会員外2名・峯澤(記)
【コース】高谷池ヒュッテベース火打周辺
【記録】5/3笹ヶ峰登山口(9:00)→十二曲り(12:30)→富士見平(14:00)→高谷池ヒュッテ(15:30)、5/4高谷池ヒュッテ(8:00)→火打山(10:10)→濁俣川左俣源頭(11:50)→黒沢池ヒュッテ(14:30)→茶臼山(15:30)→高谷池ヒュッテ(15:40)、5/5高谷池ヒュッテ(7:20)→富士見平(8:10)→十二曲り(9:10)→笹ヶ峰登山口(11:30)

<一日目>
5/3早朝3時頃に鶴田さんの車にピックアップしてもらい、石橋・住田・峯澤の計4名は千葉から妙高へと向かう。
GWの渋滞に巻き込まれないかと心配していたが、特に渋滞に巻き込まれることもなく現地へ到着。
現地にて鈴木夫妻、菊池先生、会員外2名、渡辺さんと合流。
前夜発の鈴木夫妻に聞いた話だと深夜帯はかなりの渋滞があったようで、自分達が渋滞もなく来れたのはちょうど渋滞の無い空白期間に当たったためだった。

そんなこんなで、笹ヶ峰登山口の駐車場にて各自へと食糧分配をして登山開始。
序盤はなだらかな道のりが続き、雑談を交わしながら進んでいく。

橋に突き当たったため、そこでスキーを外して橋を渡る。
そこから先は十二曲りに向けての急登が始まるため、橋を渡った後アイゼンを装着。
ツボ足にてかなりの急登を登っていく。
スキー板を背負っての登りは初めてだったがヒイヒイ言いながらなんとか十二曲りに到着。
遠くに見える乙見湖を見ながらカロリーと水分補給をする。

そこから少し歩くと、ようやく緩やかな傾斜に戻りシール歩行に戻る。
スキーを担いだ肩の痛みからやっと解放される。

そこから富士見平辺りまでは天気が良好だったが、富士見平を過ぎてトラバースし始める頃にはかなりのガスが出てきてしまいはぐれないように気を付けて進む。
トラバースを抜けてすぐに高谷池ヒュッテに到着。
一日目の登りオンリーな山スキーが終わった。

一日目の夕食は渡辺さん提案のBBQだったが外はあいにくのガス模様。
高谷池ヒュッテの自炊室でやるしかないか...と思っていたところ、いきなりガスが晴れてきた。
神の思し召しだと思い、さっそくBBQの準備を開始して一日目は美味しく肉を食べることが出来た。(外はなかなかの寒さだったが…)
重い食糧を担いだ甲斐があったと満足し、その日は就寝。

<二日目>
朝食は早めに済ませ登山準備を開始する。
本日は予報通りの晴天、最高の山スキー日和だ。

朝一のガリガリな雪の上を進んで火打山山頂を目指す。
雲一つ無い空のおかげで雪もすぐに緩んできて、火打山手前の急登の辺りではかなり良いザラメになっていた。
鈴木さんにシール歩行のコツを教えてもらいながら急登を登り火打山山頂に到着。

火打山山頂では休憩&記念撮影を済ませて滑走の準備に取り掛かる。
このために昨日、今日と延々と登り続けてきたのだからテンションが上がらざるを得ない。

滑走開始。
火打山からの南東方面へ滑走する。
雪は良質なザラメ雪。
雪面に荷重を掛けると気持ち良く雪が舞い、クセの無い気持ちいいターンが決まる。
目の前には北アルプスが広がり最高のロケーション。
山スキーを初めて良かったと心の底から思える滑走だった。

ある程度滑った先からシール歩行に切り替え、本日のメインイベントである濁俣沢へ向かう。
濁俣沢のドロップポイントはなかなかの急斜面でメンバーも何人か転倒してしてしまっていた。
さぁ、自分の番が回ってきた。
ドロップイン。
確かに急斜面だが滑れないほどの斜面ではない。
急斜面に臆することなく前傾での滑走を心がける。
こんなに気持ちいい急斜面を滑っていると、つい呼吸をするのを忘れてしまう。

全員滑走完了し、振り返って各自のシュプールを確認してニンマリ。
シュプールを背景に記念撮影して移動を開始する。

そこからは小さな滑走はあったが延々とトラバース。
シール歩行に切り替えてからのトラバースでは、途中50mほどだが滑落してしまった。
下方斜面は緩やかになっており雪も緩んでいたため何とか止まったが、固い斜面だったらと思うとゾッとした。
無事に登り返して事なきを得た。

そこから黒沢池ヒュッテ、茶臼山を経由して高谷池ヒュッテに到着。
夜は豚汁&BBQの余りでお腹を満たして就寝。

<三日目>
この日の悪天は予想されていたことだったが、朝食時点で既に降雪が始まっていた。
午後からはもっと悪くなる予報だったため、予定よりも出発時間を30分ほど繰り上げて出発。

ガリガリの雪をシール歩行で慎重に進み、トラバースを抜けて富士見平に出てからスキーに切り替え。
スキーに切り替えてからはスピードコントロールに気を遣いながら慎重に下る。
林間を滑るのはニセコのスキー場以来だったが、何とか落ち着いて抜けることが出来た。

十二曲り手前にてアイゼン歩行に切り替えてスキーを背負う。
この頃には雪も緩んできており、比較的安全に下ることができる状態だった。
サクサクと快調に進み、一日目にアイゼンに履き替えた橋の手前に到着した。

橋を越えてからは快調なツリーラン。
お昼前には登山口に着いてしまった。
スキーの下りは楽で良い。

<峯澤感想>
皆さんのご教授のおかげで楽しく山スキーツアーを終えることができました。
ゲレンデ練習の成果もあって滑走はそれなりにこなすことが出来るようになったのですが、シール歩行ではまだまだ未熟さを感じてしまうのでなるべくツアーに参加してシール歩行に慣れていこうと思います。
今までは日帰りの山スキーばかりでしたが、小屋泊の山スキーも良いもんですね。


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常念岳◆写真 

内堀です。
5月4日・5日常念岳の山行報告をします。

 
10常念岳山頂2
 [常念岳山頂]

【山城】  北アルプス 常念岳(2857m)
【コース】 一の沢(ヒエ平)~常念小屋~常念岳~常念小屋~一の沢(ヒエ平)
【日時】  5月4日(日曜日)~5月6日(月曜日)
【天候】  5月4日:晴れ  5月5日:雪→雨
【参加者】 CL:内堀(記録)・SL:斉藤  菅井・富樫(富)
【山行タイム】
1日目 一の沢駐車場:6:30 ~ ヒエ平:7:10~: ~ 常念小屋:12:40 ~ 常念岳:15:10 ~ 常念小屋:16:20
2日目 常念小屋:6:10 ~ ヒエ平:9:05 ~ 一の沢駐車場:9:20 


5月3日夜、自宅:7:00(自宅)・四街道:7:30(斉藤さん)・千葉駅北口:8:00(菅井さん)・京成津田沼駅:8:30(富樫さん)を拾い、花輪ICより京葉道路・首都高速・中央道を経由して、安曇野ICで降りて道の駅:ほりがねの里(13:40)にて仮眠する。

(1日目)
道の駅:ほりがねの里 4:00起床して、テント撤収し、いざ出発、当初計画は燕岳登山であったため、しゃくなげ荘経由して中房温泉に向かうが、途中通行止めになっている。この時間帯での通行止めは深夜のみ通行止めになっているのだろうと思いつつ、斎藤さんが通行止め先頭に向かう
ここで、新たの情報を得た。先頭車は報道関係者で通行止めの原因は落石事故により道路が通行止めに至ったと報告を受ける。
開通は遅くとも午後3:00以降との情報を得て、思案を巡らせメンバーと相談の上、山域が近く2日で行ける山を選択した結果、「常念岳」一の沢コースと決定、車を飛ばしいざ出発、登山口へ向かうが三股に向かってしまい、慌てて車を戻し一の沢に向かう。
途中携帯の電波が通じる場所にて、山行管理者(古関さん)・会長(平野さん)へ連絡を行い、登山変更の了解を経て一の沢駐車場へ到着する。 
鈴木ご夫妻も今回の落石事故で巻き込まれた模様であった。後で常念小屋付近で携帯メールをキャッチして情報を知る。
 
準備を済ませ、一の沢駐車場を出発して車道を30分近く歩くとヒエ平(登山口)が現われる。ここで登山カードを提出して、出発する。
一の沢沿いのため、沢の音が激しく推量が多いことがわかる。この音を聞きながら登山は楽しい。重い荷物を忘れてしまうが、やはり荷物は重い。
1H程度で休憩に入り、大量の汗を拭く。登山口より雪は無く、どこまでこの状態で行けるかと思うが、途中より雪がちらほら現われる。
笠原手前で2回目の休憩に入り、アイゼンの装着を検討するが、更に進み、丸太橋を渡った所で全員でアイゼンを装着する。
夏の時期は胸突き八丁を登るコースであるが、この時期は沢に雪があるため沢に下りて雪渓登りとなる。
始めは緩い雪渓も徐々に高度を増していく、人込みのある場所を発見、ここで最後の休憩ポイントとする。水場を発見した。水分補給する。
その先は常念乗越が見える。かなりの急登である。気を引き締めなおして、出発する。徐々に高度を稼ぐが到着する様子は無い。
休憩するにも休憩場所が無いのでひたすら、歩き続ける。1H程度でこの急登終点が常念乗越であたった。

テン場を確保して、アイゼンを外しテントを設営し、しばしの休憩・トイレタイムとする。常念乗越からの槍・北穂岳の景色は圧巻であった。素晴らしい。
明日の天候を考えると本日中の常念岳への向かう必要がある。急いで準備を済ませ、全員で出発する。
常念乗越には雪がほとんど無く、常念岳へのコースも雪がチラホラでアイゼン無しで上り始める。途中、雪が出てきてニセピークを過ぎすると雪は全面についている。そのまま登り常念岳山頂である。記念撮影と周りの景色を何枚か写真に収め、アイゼンを装置して下山開始する。
テン場に戻り、夕食の準備と宴会が始まる。酒と食事が終わり就寝するが、強風が吹き荒れテントが上下左右の大きく揺れる。
強風で眠れないと思いきや、男子は気持ちよく就寝している。女子は少し眠れなかった様である。少々のイビキも強風にかき消されて行く。
菅井さんは荷物を減らす事から小屋泊まりです。
 
(2日目) 
早朝4:00頃起床する。やはり強風は健在である。外を覗くと槍・北穂岳が見えている。
このままの天気であって欲しいと、急いで食事を済ませテントを撤収する時間(5:30)には風雪となっている。慌てて防寒具を着て登山靴を装着、急いでテンと撤収であるが、風雪のため中々テントがたためない。
ようやくテントを片付け、ザックに収め準備完了となる。この頃になると更に風雪は強くなる。急いでアイゼンを装着して下山を開始する。(6:10)
ピッケルとアイゼンを利かせての下山である。常念乗越からこの雪渓面に入ると風はなくなる。雪は霙交じりである。
昨日最後の休憩ポイントで衣服の調整を済ませ、更に下山をすると雪渓終了ポイントまで来る。相当早く到着(7:20) 
途中雨に変わりザックカバーを装着し、更に進み丸太橋を渡った場所にてアイゼンを外す。
あと少しと思い下山するが、中々到着しないようやく、小屋が見えてきた。ヒエ平小屋である。(9:05)

後続のメンバーの到着時間を予測して、車を取りに走る。15分程度で駐車場に到着してヒエ平まで車を飛ばす。到着まもなく後続メンバーが到着、(9:30)
急いで車に乗り、温泉を目指すが時間が早く1件見つけ行くが、オープン時間が11:00のため、断念し更に国道まで降りて、三股口に向かう道路沿いにある、ほりでー湯に向かう、10:00からの開始のため丁度良かった。汚い汗を流し、早い昼食を済ませ、安曇野ICへ向かい、悩んだ末、関越周りを選択する。
途中、軽井沢手前で100分以上の渋滞に巻き込まれる。地震の影響か、のり面の崩落である。一車線規制であるが、工事期間は100mmも無いのに、5Kmにも渡っての一車線規制である。酷すぎる。それを過ぎると、藤岡JCTを過ぎた辺りから断続的な渋滞に巻き込まれ、皆様疲れ気味である。
最後の休憩ポイントである。高坂SAでトイレ休憩を取った。この先は比較的順調に進み1H程度で三郷南から松戸駅・千葉駅・四街道を経て自宅へ戻る。(20:40)
この日は渋滞を覚悟していたが流石に疲れました。早めの出発のため遅くならず帰宅できたことは有難い次第です。
 
早朝に山行管理者(古関様)・会長(平野様)へのご連絡し快くご了解を頂き有難うございます。早朝へのご連絡、誠に申し訳ありませんでした。
スマホでの計画変更を試みましたが、ビュワータイプのため修正できず、今後はスマホに修正対応が出来るソフトを入れ、事前連絡と共に変更計画書が提出出来るように対応していきたいと思います。
 
【追伸】
常念岳の由来は、残雪部前常念岳の中央に、黒い姿のとっくりを手にした坊さんの雪形の常念坊が見られることから付いたそうである。
常念坊と山名の由来、古くは乗鞍岳と呼ばれていたようです。昔、毎年暮れに不思議な常念坊という山姥が酒屋に酒を買いに来たからという説や、坂上田村麻呂
がこの地に遠征した際に、重臣である常念坊がこの山へ逃げ込んだとされることから付けられたという説など、いくつかの説がある。春に前常念岳の東北東の雪
の斜面に、とっくりを手にした坊さんの黒い姿の常念坊の雪形が見られ、安曇野に田植えの時期を知らせる雪形とされている。


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天地山読図山行◆写真 

辻本です。4日に行った奥多摩読図山行の報告です。

07 懸垂の練習
 [懸垂の練習]

読図山行報告
【山行日時】26年5月4日
【参加者】CL辻本(記) 細谷 澤田(路) 狩野
【山域・コース】奥多摩/海沢集落~天地山~鋸尾根~奥多摩駅
【コースタイム】
鳩ノ巣駅10:30~海沢集落co370地点11:45~天地山山頂13:30~(ザイル講習)~鋸尾根15:40~奥多摩駅17:10=鳩ノ巣駅=帰葉

【山行報告】

GWも中場だから空いているとにらみ、奥多摩に向かった。
しかし中央道が事故渋滞。ノロノロ運転が1時間半も続き、事故現場で恨み言をつぶやいて、八王子ICを下りる。
いつものように石川PAで休息もできなかった。

鳩ノ巣駅に車を停め白丸まで電車の計画が、20分も待ち時間があるので渓谷道を歩くことにした。しかしこれも誤算。
白丸ダムから先の右岸道が崩壊で行き止まり。ダムを渡り再び青梅街道を歩き、白丸駅下から右岸道を歩く。ここでも30分のロス。
千葉を6時にスタートすれば、9時半にはスタートできるだろうと計算していたが、合計2時間のロスで計画は短縮せざるを得なかった。

鋸尾根から大岳山方面には向かわず、奥多摩駅に下りることにした。
やっと11時45分、取付き地点の天地山北尾根の端部、海沢集落co370m付近に着いた。
ここでザックを下し、地形図とシルバーコンパスの使い方を講習。11時50分北尾根に取りついた。

始めは踏み跡もなく、鬱蒼とした植林帯の急登。第1ポイントのco500mから尾根形が顕著になってくる。道なき道を歩くのが始めての狩野さんは、少々戸惑い気味。しかし段々と地形図、方位、磁北線、進行方向が理解されだした。
地形図にco550m~650mにかけて窪地の水線を入れておいた。これは岩菅山で目標の地形を見逃し、谷筋を読み間違え、下りる方向を迷ったことによる教訓だ。地形図はco650m辺りで窪地は消え、右に尾根が派生している。下山なら迷うところだ。実地も窪地があり地形図とおりco650mで窪地は消えていた。

細谷さんには地形図で入れた窪地の水線と、実地との比較を説明。
下山時なら多分、右の尾根に行くだろう要注意ポイントだ。Co800mから50mほど数度目の急登で、左から登山道が出合う。山頂は目の前。
天地山山頂(13:30)で遅い昼食を摂り、今日は鍋割山からの下山はタイムアウトなので、鋸尾根から奥多摩駅に降りると告げる。

食後は簡易ハーネスの作り方や、狩野さんにはエイトノットを教え、末端エイトで急斜面を登ってもらい、細谷さんにはマスト、半マストでのビレーを講習。ハイキングでもロープ、カラビナ、シュリンゲが必要になるシーンがあるので、できるだけ携行することを勧める。
山頂から直ぐに急崖になり、ここで懸垂下降の練習をする。
しかし8.5㍉のダブルロープでカラビナ+半マストではカラビナが小さいためロープが滑らず、無理をするとカラビナが壊れてしまう危惧がある。やはり中型のナス形の安全環付きカラビナを携行することをお勧めする。
狩野さんには安全環付きカラビナに取り替え、懸垂下降を味わってもらった。

1時間半ほど天地山で遊び、鋸尾根に向かう。
160mほど登ると鋸尾根になり、ハイカーの声がする。そういえば、ここまで一人のハイカーにも会わなかった。
あとは山ツツジ、シロヤシオ、三つ葉ツツジなど愛でながら、17時15分、無事、奥多摩町氷川に下山し、駅前の餃子屋で、ノンアルコールビールの乾杯をした。

若竹煮、ワラビ、餃子、奴豆腐、ニラレバ炒めで満腹し、電車は一台乗り過ごした。

【情報】
1.八王子ICから滝山街道バイパスは新滝山街道となり、あきる野ICまで4車線の広い道が完成していた。これだと圏央道をグルッと回り道しなくとも、安い、早いで奥多摩に向かえる。
2.鳩ノ巣駅下の駐車場は、GWで満杯だったが、根気よく廻ると空きがある。
3.鳩ノ巣渓谷から白丸ダムにかけて、渡渉訓練の良い場所が2ヶ所ほどあった。焚火はできないが。


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ブナオ峠~大笠山◆写真 

【山域】両白山地 
【コース】ブナオ峠~大笠山 
【日程】5/3(土)~4(日)
【参加者】 CL柘植(記録)、吉川 
【天候】5/3雨のち曇、5/4晴のち曇


09奈良岳付近から来し方を望む
 [奈良岳付近から来し方を望む]

【記録】
5/3(土) 道の駅上平8:00→ブナオ峠11:45→13:45大門山分岐(大門山往復40分)

前夜発で松本ICと沢渡の間の道の駅風穴の里で仮眠。翌朝は5時過ぎに道の駅を発って五箇山IC近くの道の駅上平に駐車して出発。今日は天気予報は雨なので、覚悟して林道を歩いていると途中から予定通り雨。雪は例年よりも少ないみたいで、ブナオ峠近くになってようやく道を覆う程度。峠からゆるい登りを2時間で大門山分岐。峠に着くころには雨もあがり、雲もとれてくる。
峠に荷物を置いて大門山をピストンして戻るが、風が強く、幕営の場所選定に気をつかう。夜は下界(たぶん金沢市)の明かりが遠く美しかった。

5/4(日) 幕場5:15→赤摩木古山6:00→見越山7:30→奈良岳8:20→11:20大笠山11:50→15:45桂湖畔

今日は朝から快晴で、これから歩く稜線のほか、遠く北アルプス、乗鞍、御岳まで一望できる。吉川さんはこのあたりの山は2回目だが、柘植は初めてなのでとても新鮮な気分。今日はこのあたりの山域の盟主ともいえる笈ヶ岳がGOALだが、とりあえずは行程の2/3くらいに位置する大笠山が目標。大笠山ははるか遠くに見え、そこまでの稜線もいくつもの湾曲と大きな登下降があって見ただけで疲れそう。
出発して2時間くらいまではアイゼンもよく効き、快適に歩けるが、時間とともに雪が緩んで歩きにくくなってくる。雪はやはり少ないようで雪堤をたどれない部分も多いが、大笠山までは夏道があるので、結構夏道を使わせてもらうことも多かった。

はるか遠かった大笠山には出発してから6時間後に到着する。このころは朝の晴天はとっくにどこかに行ってしまい、どん曇りになって風も強くなってくる。明日はまたまた雨模様らしいので、どうしたものかと悩む。大笠山には麓の桂湖から夏道が登ってきているのだが、取付きの橋の床板がこの時期はまだ外されており、通過できないはずなので、ここまで来たら実は悩むまでもなくもう行くしかないのだ。しかしなぜか山頂には登山者の姿、聞けば今年は小雪なので、5/1に橋が通れるようになったとのこと。今日もいつ降ってくるかもしれないし、明日は雨ということなので、ここから下山を決める。

眼前には笈ヶ岳がその姿を見せているが、まだそこまでは3時間以上の道のりだ。ここから先は夏道もないので、雪を追えないときはヤブ漕ぎして笈ヶ岳を目指さなければならないのだ。昨年秋にすでに大笠山をピストンしている吉川さんは笈ヶ岳が目標だったので残念がっていたが、納得してもらい下山に移る。途中小ピークがいくつかあり、最後は無茶苦茶急でなかなか疲れるルートだが16時前に無事登山口のつり橋に降りることができた。
途中から一緒に歩いた南砺市の二人連れが親切にもクルマで送ってくれるというので、ありがたくお言葉に甘え、16時すぎに道の駅上平に戻ることができた。
笈ヶ岳の山頂を今回の県境縦走路から踏めなかったことはやはり残念。登山道のない笈ヶ岳はどこから登るのも大変そうだが、一応一般ルートらしきものが石川県側にあるので、元気なうちにそちらから登って目標達成したいと思う。


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燕岳◆写真 

鈴木愛子です。
燕岳の山行報告を致します。


5 燕岳をバックに燕山荘の前で
 [燕岳をバックに燕山荘の前で]

【期日】H26年5月1日(木)~5月4日(日) 
【山域】北アルプス南部
【天気】5/1(木)曇り後雨 5/2(金)晴れ 5/3(土)晴れ後雨 5/4(日)晴れ後曇り
【メンバー】CL鈴木憲二 鈴木愛子
【行程】
 5/1(木)千葉~豊科~中房 登山口でテント泊
 5/2(金)登山口5:50→合戦小屋9:30→燕岳荘11:30→燕岳頂上12:10着 12:30発→燕岳荘13:00(泊)
 5/3(土)燕山荘6:55→蛙岩→燕山荘8:30→合戦小屋9:25→登山口12:00→有明荘12:30(泊)
 5/4(日)有明荘15:00→千葉22:40

【記録】

5/2(金)
歩き始めて10分位から雪あり、そしてドロドロ土、第二ベンチから先は殆ど雪道、富士見ベンチでアイゼンを付けた。残念ながら霞みがかった空で、富士山は見えなかった。
合戦小屋を過ぎ、森林限界を抜けると、槍、穂高、燕岳、大天井岳等が真青な空の中、雪をかぶった峰々がとても綺麗で、元気をもらいながら歩を進めた。
      
燕岳荘でリュックを預け、サブザックで燕岳頂上を目指す。
頂上では少し雲があり、槍、双六、三俣蓮華、水晶、針の木等は、はっきり見えたのだが、穂高は前穂だけしか見えなかった。鹿島槍、新潟の山等は頂上が見えなかった。

5/3(土)
朝は冷え込み、小屋の前の雪が固く凍っていた。
小屋の前で、5時前、素敵なご来光が見られ、感動。
小屋の前からの槍穂高他の北アルプス、後立山連峰、新潟の山々、富士山、南アルプス八ヶ岳が昨日よりはっきり、くっきり綺麗に見え、素晴らしい展望であった。やはり早起きは三文の徳である。

朝食を済ませ下山なのだが、今日は有明荘に泊まる予定なので、ゆっくり遠回りして、帰る事にする。次回の為に蛙岩まで行ってみる事にする。
計画に書かず反省している。次はちゃんと計画に書きます。

蛙岩からの景色は槍ヶ岳の北鎌尾根と穂高がより近く迫って見え、綺麗であった。
燕山荘のオーナーが「常念岳へ縦走する人は、蛙岩の真ん中のトンネルをくぐり、大天井岳は夏道をトラバースする事は、危険なので頂上へ直登して行くように」と言っていた。
その岩のトンネルの入り口は小さくて、リュックを背負って立って歩き進めず、先にリュックを送り出し、その後から人が這うようにして進んでいた。

蛙岩を後にし、また燕山荘を目指し歩く。燕山荘から下山。第二ベンチから下は、来る時よりも大分雪が溶けて、ドロドロ土の部分が多くなっていた。登山口へ無事12時着。

私達は燕山荘の会員になり、今回の燕山荘泊で10泊した。11泊目は無料で宿泊できるとの事、5月3日は有明荘で、入湯税を一人150円支払ったのみで、後は無料で宿泊出来た。
食事も美味しく、温泉も良かった。部屋が少し狭く展望もあまり良くなかったが、無料なのでそれは仕方がないと思う。
 
5/4(日)
朝食を済ませたら、すぐ帰って、洗濯をしたかったのに、中房線の林道が土砂崩れがあり、通行止めとのこと、解除されたのが14時半であった。すぐには走れず、有明荘を出たのが15時であり、中央道の渋滞にもあい、帰宅が22時40分になってしまった。

土砂崩れの現場を通ったら、物凄く大きな岩が落ちていた。それが、もし自分達の車に当たったらと思うとぞっとした。

今回の登山を終えて
過去、毎年5月に燕岳に登ってきた。何度も大天井岳~常念岳への縦走を計画したが、いつも天気が悪く縦走出来た事がなかった。もう諦めていた。
今年は天気が良く、有明荘に泊まらず、早立ちし、気をつけて歩けば、常念岳まで行けそうであった。蛙岩まで行ってそう感じた。
蛙岩のトンネルをくぐって、来年には、天気が良かったら常念岳まで縦走しようと夫と話し合った。


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立山三山縦走◆写真 

田中孝平です。
5月2日から4日に立山三山へ小屋泊縦走に行って来ましたので報告を致します。

私は剣岳には沢山通ったが、立山は若き頃に剣の帰りに時間が有る時に1回のみ寄り道しただけで、中々再び訪れる事が無かった。
今回決意を新たに立山登山を考えた。
(何時もは時間が有るだけ全てを剱岳に回し立山には回す余裕が資金的にも時間的にも無かった為、横目で通過がほとんどであった。)


1161陽光の立山
 [陽光の立山]

(1)期 日:平成26年5月2日(金)~5月4日(日)(2泊3日)
(2)メンバー :田中単独
(3)時 間:
5/2日 市原(自宅4:45)=信濃大町(扇沢駐車場)10:30 11:00発=
室堂13:00(写真撮影)~立山室堂山荘13:30(泊)
5/3日 立山室堂山荘6:40~一ノ越7:40~雄山9:00~大汝山9:45~
内蔵助カール10:08~真砂岳10:36~別山11:58~別山乗越(剣御前小舎)
13:00(泊)
5/4日剣御前小舎7:40~雷鳥沢キャンプ地8:40~のんびり~室堂10:00
=扇沢駐車場=往路を帰途につく。

(4)記 録:

2日の予定は室堂までであるが、東京~大月あたりの渋滞を考えて、早朝の出発として信濃大町に向かう。
扇沢バスターミナルに着くと無料の駐車場は既に満杯で、止む無く有料(日/1000円)に停めて身支度の後にアルペンルートにて室堂に向かう。(往復9050円・荷物代往復1000円)
今日は室堂山荘泊の為、室堂で写真撮影で、のんびりしてもまだ時間が余るが、早々と室堂山荘に入り、お風呂と風呂上がりのビールで雪景色を肴にマッタリと過ごして終わる。(夕食と朝食も十分に美味しく良かった)

3日 本日は本当の意味で唯一本番の雪山登りであり、天候も12時頃から崩れることが、判って居るので出来るだけ先を急ぐことにする。
一番での食事をガアッリ頂き、身支度を早々に出発をする。
午前中は快晴であるが風強く防寒具を着ていて少し暖かい程度で午後の悪天が体感的に予想できる中を一ノ越から雄山の山頂に立つ。
遠く槍・穂高・笠・鹿島槍なども望めて悪天が来るのが驚きでもあった。
稜線は尚も風が強く、北から、雲がグングンと湧いて迫って来るのが確認される。

雄山の下りと大汝山~富士の折立付近は岩場と雪面の急なところがあり、慎重にバイルも使い、単独でもあり念のためダブルアックスで下降を2か所ほどした。
真砂岳あたりからいよいよ、天候が悪くなりホアイトアウト状態となり、衣類に水滴が付着する様になって着た、慎重に地形図と方角を確認して、別山から90度左に折れて剣御前小舎へ目指して早々に小屋に入る。
小屋に入ると悪天の為、早々と非難している泊人で多く、1回目の夕食は無く、2回目になると告げられ、部屋に入る。(相部屋は10人部屋に6人で楽であった)
今日も天気が荒れ狂う間にお酒で時間つぶしとなってしまった。
(ここも山の上にしては夕食と朝食も十分に美味しく良かった)
夕方に予想通りに晴れ間が出て来たが風は相変わらず強い、グングンと雲が流れ夕焼けの中に剱岳が姿を表す。

4日 今日は帰るだけで、時間にはゆとりが有るが、渋滞を考えるとそうはノンビリは出来ない、剣御前まで行き、写真を撮ってから雷鳥沢ルートから下山帰途につく。
(そんな中 小屋の若い衆が3人ほどスノーボートを持って剣沢に走って行った。何やら事故が発生した様である。)
晴天でもあり、下から来るわ来るわ、人/人の列が絶えない。
快適な雪面にアイゼンを利かして快調に下り、みくりが温泉で何時ものチーズケーキとアイスコーヒーでこの山旅を締めくくり、アルペンルートから帰途に付いた。
お風呂は大町温泉(薬師の湯)につかり、帰途を急ぎ21:40頃に帰宅した。


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至仏山山スキー◆写真 

古関です。GW前半に至仏山に山スキー行ってきました。天気は良かったのですが、連日の好天で随分と雪が溶けてしまっていました。
核心はムジナ沢上部の岩場の通過でした。ちば山山行初めての早川さんの報告です。

 
04もうすぐ至仏山
 [もうすぐ至仏山]

【日程】2014年5月3日
【山域】尾瀬 至仏山
【メンバー】CL古関、石井、早川(報告)
【行程】
千葉 5/2 23:30出発 4:00鳩待峠到着(仮眠) 8:30登山開始-12:00至仏山山頂―12:30滑降開始-ムジナ沢滑降-15:00山の鼻-16:00鳩待峠 
道の駅白沢で入浴・食事、帰千葉

【内容】

新人の早川です。
千葉を23時に出発。途中、寄居PAまで20キロほどの渋滞にはまりました。GW後半の初日の影響だったようです。鳩待峠か戸倉の駐車場で迷いましたが、Uターン覚悟で鳩待峠に向かいました。峠には(4時)頃到着。駐車待ちで2台ほど並んでいました。1台目はギリギリ駐車。2台目は諦めて帰りました。私たちの車は入り口の駐車場の法面ギリギリに何とか駐車。車が傾く中7時まで仮眠をしました。

8時頃の出発を目途に準備を始め、駐車場のおじさんからは、
・ワル沢滑降は川上川の渡渉が大変で登り返す人がいたこと。
・ムジナ沢は上の方の雪が少ないこと。
前日までの好天で雪融けのペースが速いようでした。

登山口で記念写真を撮りながら、8時半に出発。尾根伝いに登り始め、後続のスノーシューや登山靴の方たちに道を譲りながら登りました。
途中、山の景色を楽しみながら、小至仏山のトラバースもトレースバッチリで難なくクリア。
山頂には12時半頃に到着。山頂は岩が露出し階段も見えていました。

食事と記念写真撮りながら、他の方達の滑走ルートを観察。山の鼻までの夏道を降りて左に向かっているように見ていました。
私達もムジナ沢へ向けて滑走開始しましたが、50mほど下ると雪がなく、岩が露出しハイマツが茂っている。仕方なく板を脱ぎ、リュックに背負って4~50mを這い降りました。そこから、ムジナ沢へトラバースしてようやく本格的に滑走開始。
上部の広いバーンはアクセスしにくいようであまり荒らされておらず、滑りやすいザラメでした。
下部の沢状の地形も楽しみながら、山の鼻へ向けてトラバース気味にツリーランも楽しめました。
山の鼻からの登り返しはしばらくの間は急坂もなく快適で、16時頃無事鳩待峠に到着。
白沢の道の駅で温泉と夕飯を楽しみ帰りました。

今回は初めての山スキーかつ20年振りの本格的な山登り。
古関さんと石井さんの配慮もあり登りやすいペースで安心して山行を終えることができました。有難うございます。
また、行き帰りの運転を一人で頑張っていただき有難うございました。


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富士山成就ケ沢山スキー◆写真 

長池です。
富士山成就ケ沢スキー(撤退)報告です。


04、いつもの砂利道が今は雪道
 [いつもの砂利道が今は雪道]

1、日時 2014.5.3(土)日帰り  
2、メンバー 単独
3、タイム
家2:30-6:00須走り五合6:26-7:29ブル道末端-12:18伊豆ケ岳
直下到達点-14:14五合駐車場

4、記録

・連休とあって夜中から東名は渋滞、止まるほどではなく30分ほどのロス。
・快晴で富士の山体が大きく見える。だが、御殿場の町中から富士山腹の白い雪崩痕を発見。かなりの大雪崩で新しい。
・しかも何と目的の成就ケ沢ではないか。他にも遠目に雪皺がいくつかある。
・上部は健全に見えるので、成就ケ沢下部から直登せず須走側から斜行して伊豆ケ岳と成就ケ岳の頂稜樋状鞍部へ抜けるルートを上がることにする。

・近づいてみると表層が30~50cmごっそり剥げ落ちて、山の下半分を抉ってザックリと白い。周辺の各沢も下部は地擦りで黒く汚れている。
・さらにさらに、手前の伊豆ケ岳山頂付近から下る沢も薄い表層が剥がれて裾までデブリが続いており、この沢を横断しないと成就ケ沢には行けない。
・残念ながら、これでは目的を断念せざるを得ない。

・3000mを越すと傾斜が増していくのだが、青い下層ザラメの上に3cmほどの薄い氷粒ザラメが張りついていて、歩くとこの表層がパリっと剥がれる。
落ちてもスラフ程度だと思うのだがどうにも気持が悪い。
・目標を伊豆ケ岳に変更して登高を継続していたが、次第にアイゼンの爪が滑るほどになり撤退を決める。
・目的は果たせなかったが、過去には無かった五合駐車場まで大滑降のご褒美が待っていた。
 
・伊豆ケ岳の氷結斜面は洗濯板で、切ると表層ザラメがガラガラと落ちていく。
・この斜面に見切りをつけていつもの須走り斜面へ尾根2つをトラバースしていく。この斜面は富士特有の西・北方向の強風の陰に入るようで、いつも雪質が良い。今日も絹布のごとき潤滑大斜面を思い切り楽しんだ。
・しかも、例年、火山灰のブル道を砂塵とともに歩かなければならないのだが今年は駐車場まで雪に乗れたのだ。
・“幻の滝”沢右岸の雑木林を、パチンコ玉が右左に弾けて落ちるように木々の間をすり抜けて滑るのだが樹間も程良く結構楽しめる。
・最後は適当なところで沢を渡って駐車場に戻る。行きすぎては深い谷を渡らなければならず、駐車場の手前で浅い沢を渡るのがコツだ。


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