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ちば山の会の山行報告

ちば山の会 山行報告のページ

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富士・宝永山スキー 

渡辺トシ@ちばやまです。
先週土曜日の富士・宝永山スキーの報告です。


【山域】富士山
【日時と天候】2014年3月29日 晴れ 山行中の最高気温8℃
【メンバー】CL渡辺トシ・会員外1名
【行程】8:30太郎坊トンネル-11:30標高2000m付近―12:20太郎坊トンネル


・今年からバックカントリー(以下BC)を始めた会員外の方より、BCに連れて行って欲しいとの要求により、お手軽BCコースを検討。那須?根子岳?武尊山?と悩む。17時には東京付近に下山している必要があり、前週の長池さんの宝永山の山行記録を読んで、富士山山麓に決定。

・太郎坊トンネルは付近の路肩はすでに15台程度の車が停まっていたが、何とか、空きスペースを見つけ、駐車する。この付近には雪はほとんど残っていないが、御殿場口の駐車場に向かって、県道を歩いて行くと、すぐに雪道になった。そして駐車場からシール登行。

・時より強風が吹くが暖かく、下着にフリース1枚だけで、緩斜面の大雪原をひたすら歩く。空は真っ青で目の前には富士山の雄姿があり、気分が良い。飛行機雲が幾筋も見えた。雪は薄く残っているだけで、後1週間もしたら、この付近は滑れなくなりそうだ。

・会員外の友人はまだ2時間以上の登りを経験したことがなく、2000mを超えた所で、多少弱音が出始めたので終了。スキーに切り替える。彼の登行記録は3時間に増えました。

・ここはすでに春スキーの様相で、滑りやすいザラメ雪。アルペンスキーの上手な友人の後ろをテレマークターンで追掛ける。

・あっという間に御殿場口に到着。ここから先は、登りに使った県道でなく、森林限界が終わった林の中を、先行者の後を追い、太郎坊を目指す。所々 雪が繋がっていない所があり、多少無理があったが、富士スカイラインまで滑って降りれた。

・下山後のお風呂は、山中湖に近い紅富士の湯(700円)がお勧め。設備良し、露天風呂から富士山が見えるのも最高。但し、温泉成分はほとんどないようだ。

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栗原山~南小太郎山◆写真 

昭文社山と高原地図の「西上州 妙義・荒船山」の中央部に東福寺川というのがある。
小さな川だが川の中流部から源流部はゲジゲジマークで囲われており、この山域が一筋縄ではいかないことが読み取れる。
やや古い地図では「この山域岩場多く、道不詳」などと書かれており、やぶ岩派には興味をそそられるところで、私も過去2度ほど主に東福寺川の左岸の山稜を訪れている。
ただ西半分(右岸側)は未踏であり、おまけに「夜叉の瓔珞(ようらく)」などという怪しい地名?も記載されていて、いつかは行かねばならぬと思っていたが、今回総会前の半端な一日を利用して踏査してきたので報告します。


07たどり着いた栗原山の山頂
 [たどり着いた栗原山の山頂]

【山域】西上州 
【コース】栗原山~南小太郎山 
【形式】やぶ山登山
【日程】前夜発3/29(土)日帰り 
【天候】晴れ時々曇り
【参加者】CL柘植(記録)、SL石橋、富樫(富)、永田(元会員)
【記録】駐車地点6:40→尾根取付7:00→栗原山9:15→持倉越9:45→南小太郎山10:30→瓔珞橋11:30→12:30駐車地点


距離的にそんなに時間がかかるとは思えなかったが、念のため前夜発とし、仮眠場所の道の駅万葉の里を早朝出発する。
駐車地点から30分ほど林道をたどり、目をつけていたポイントからやぶ尾根に踏み込む。
ただこの山域、近年林道がずいぶん伸びているようで 林道に出合う→やぶに踏み込む→また林道に出合うを何回か繰り返す。
おまけに途中で栗原山を示す指導票まで出てきてしまってややテンションが下がるが、まあ登っている人がいるのは間違いないようで本心ではWelcomeでもあった。

最後の林道を見切ったあたりから次第に急登となるとともに近くの二子山・両神山から佐久の山、八ヶ岳方面の眺望が広がって思わず歓声をあげてしまう。
東福寺川を囲む稜頂に出るとやせ尾根となり右手は絶壁のようになる。岩を巻いたり細いリッジを慎重に歩いたりというところがしばらく続くが特に問題となるようなところもなく無事栗原山に到着。
ここから先は持倉越まで数年前に歩いており、もう余裕。
持倉越から最初の急登は巻き道もあるが岩場を直登。
その先もざれた急登ではあるが問題となるところはなく、明瞭な尾根に出るとほどなく南小太郎山に到着した。

永田さんの最新昭文社地図ではここから瓔珞橋まで赤破線になっており、もう秘境とはいえないところのようだ。
実際目標とする下降尾根はしばらく行くと明瞭な道が現れ、場所によっては林道ではと思えるほどの広さもある。
途中でカモシカに出会って1枚パチリ。道に頼らずに尾根を忠実に下降したため、一部スリリングなところもあったが、1時間ほどで瓔珞橋に出ることができた。
ここからは林道をのんびり下り、取付きポイントを経由して無事周回縦走を終えた。
この山域は期待したほどのほどの秘境性はもうなくなっていたが、好天の一日を十分に楽しむことができた。

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木戸山~相ノ倉山◆写真 

白川です。
群馬県四万温泉付近の木戸山~相ノ倉山に行ってきました。前日に降った雪で3月でもふかふかの雪の上を楽しめましたが、最後の約3時間の林道歩きは大変でした。


H260322-23 木戸山~相ノ倉山 木戸山の山頂
 [木戸山の山頂]

【山域】奥上州
【コース】木戸山~ 相ノ倉山
【形式】雪山登山
【日程】3月22日~23日(前夜発)
【天候】晴れ【参加者】柘植、内堀、石橋、白川
【記録】前夜 道の駅おのこにて仮眠。    
3/22 四万温泉駐車地点8:30→渡渉地点8:45→木戸山直下幕場13:50→14:10木戸山→14:30幕場
3/23 幕場6:30→相ノ倉山9:15→林道10:35→13:20四万温泉駐車地点


[3月22日]
 ・四万温泉付近は一面雪景色。ノーマルタイヤでの走行に緊張しつつ、駐車場へ無事到着。民家の脇を通り林道から尾根に向かう。昨日に雪が降ったようで、ふかふかの雪に、ずぼずぼ足をはまらせて歩く。雪山初心者の私はそれだけで少しわくわくする。歩きだしてすぐ渡渉のポイントへ。この雪の中、裸足で渡る覚悟をするがなんとか靴のまま濡れずに渡れ一安心。
 ・渡渉後は尾根取り付きの急坂を登る。斜面は雪は深くないが雪下の落ち葉もあり、滑る。慣れない私は一人でよく滑って登れず、アドバイスをいただきながら登る。木にザックがひっかかったりと苦戦。時折、上からの雪爆弾に襲われる。雪深くなり膝下くらいになるところも。雪の分だけ足を高く上げて歩かねばならないことに気づき、雪山歩きの大変さを実感。先頭のリーダーがつけてくれた足跡のおかげで歩きやすい。ただ感謝感謝で後に続く。
・中腹からわかんを装着。沈みこまない歩き心地に感動するが、疲れか足の重さか、足取りが重くなっていることに気づく。てっぺんの見えない急坂を何度か登り、すっかり疲れていた頃、リーダーから「いい景色だ」との声。振り向くと周囲の山々に囲まれた絶景が広がっていた。晴天に雪景色の山が映えてきれい。遠くに真っ白な浅間山が見える。少し力が湧く。
・木戸山肩の幕場へ到着。テント設置後、空身で木戸山山頂へ。約20分の道乗りであったが、疲れの為か遠く感じる。山頂は展望はそれほどなく木々の中の平坦な場所だった。表札のような手作りの小さい看板が出迎えてくれた。
・夜は風が強かったようだがテントの中は天国。群馬市街の夜景も遠くに見えた。
 
[3月23日]
・相ノ倉山への道のりは、昨日ほどの急坂ではないがアップダウンを何度か繰り返していた。昨日幕場手前から見えていた雪庇の脇を進む。近くで見ると屋根のように張り出している。近づかなくてもなんだか怖い。
・相ノ倉山周辺はシャクナゲの木が群生していた。冬でも葉が枯れずについているのが不思議だ。今日も雪はふかふかでわかんを装着するが、笹や藪に足を取られる。相
ノ倉山頂も木戸山と同様な看板で山頂と知る。順調に到着。
・林道に向かい下山するが、谷のような急坂にぶつかる。リーダーが他のルートを見つけてくれたが、人が通るのを拒んでいるかのような藪の中を突き進む。ザックやストックを放り出したくなりながらなんとか突破。
・藪や急坂をぬけ、林道へ到着。ここからは平坦な道のりでほっと安心。林道も雪が積もりわかんのまま歩くが、雪がない場所も。“もういいか”とはずすが、再びズボズボに。つけたりはずしたりを繰り返し、すっかり疲れていたが道のりを見るとまだ半分。後半は会話もなくただひたすら歩いていた。下山後の林道がこれほど大変とは。駐車場に到着後、車内で待っていたから揚げは最高に美味しかった。
・下山後は岩櫃城温泉不動の湯へ。お城のような立派な外観だが、町営というのに驚き。入浴料400円で食事も美味しかった。

雪山登山に緊張がありましたが、アドバイスやサポートを頂き、無事に楽しく登ることができました。柘植さん、内堀さん、石橋さん、ありがとうございました。


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富士・宝永山スキー 

富士・宝永山スキーの報告
1、日時 2014.3.23(日)晴れ 
2、メンバー 長池
3、タイム
 3/23 千葉3:18→6:13太郎坊トンネル6:45発→11:38 宝永山→13:24太郎坊トンネル

 
※従来計画を組んできた富士宮・須走・吉田大沢はアプローチが通行可能となり、雪面の軟化が進んで滑落等の危険が少ない時期(5月連休明け)を対象としてきた。
だが、唯一宝永山のみ冬季アプローチ可能で標高も低いところから、冬季も安全な滑降対象にならないだろうか
また、3/14スバルラインを破壊した今年の大雪や積雪層の実態を調べてみようと宝永山滑降を計画した。

 
【結果】
積雪量:ここに踏みこんだことがないので過去との比較はできないが、小屋の埋没程度、ガイド杭の埋没量等を見て特に今年異常な積雪があるとは思えない。
積雪層:表層3cmはここ3日ほど続いた好天で軟化したザラメ 中層5cmは硬いがスコップで打ち砕ける程度の硬度
 下層積雪深は不明、スコップで打ち砕けない強固な層
層結合:表層と中層の結合は緩く、スキーの回転で容易に剥離し小石大の氷片となって滑り落ちる
 中層と下層の結合は十分に強く剥離は起こらない 
斜度 :最大27°概ね18°程度で転倒しても滑落の危険は少ない
アプローチ:3月末までスカイラインから直接雪に乗ることができる
ルート:宝永山のほか二つ塚ピークが登山対象になり選択肢が多い(宝永山まで5~6時間、二つ塚まで3~4時間)
 滑降1~2時間
 緩斜面が多いので初心者にも適応可能
駐車 :太郎坊トンネルの両サイド路肩 計15台程度
 
※積雪の状況は環境によりかなり変化するので、上記が十分な情報とは言えないが、冬季の初・中級の訓練フィールドとして良い条件が得られる。千葉から近いということも。

 
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車山ネイチャースキー◆写真 

菊池です。
車山のスノーハイク(ネイチャースキー)の報告をいたします。


H260323 車山ネイチャースキー 車山山頂で記念撮影
 [車山山頂で記念撮影]

【山域】車山・霧ケ峰
【日程】2014年3月23日 晴れ気温最高1~2℃
【メンバー】菊池単独 フェイシャーGTS(細版ステップソール)・革靴(スカルパエクスプレッソ)・10本爪アイゼン
【行程】信濃町―上田ー車山肩駐車場(コロボックルヒュッテ)9:35―車山頂上ー姫木平‐蝶々深山―20mほどの緩斜面を登りかえして5~6本テレターンーコロボックルヒュッテ-12:15駐車場-車山スキー場ゲレンデ2本滑走(膝の怪我リハビリ中の試し滑走、アルペン・テレマーク1本ずつ)-17:15信濃町


・スキーバブルの25年ほど前まで数年、眠い子供たちをたたき起こし日帰り家族スキーで年間3~4回通っていたスキー場である。晴天率が高く、アルプスと富士山を眺めながら、固く急なハードバーンでウエーデルンの練習を繰り返していた。
当時リフト待ちが15~20分ほどで長男と左の急斜面狙いで回数券8回分を滑りまくり、へとへとで帰宅していた。若く体力があったのだの感慨深く思い出した。

・16年ほど前、革靴・細版で始めたテレマーク、北八ッや奥日光はネイチャースキーの適地で、以前は白井夫妻・渡辺俊ちゃん・鶴田さんなどと楽しんでおり、2003年、会のイベントとして北八ッネイチャースキーを計画し12名もの参加があった。
ファットスキーや軽量兼用靴などの進歩により深雪滑走主体の山行計画が中心となっていたが、気軽に軽量ギアでネイチャースキー・スノーハイクを楽しみ自然に親しむことは人生のスパイスとして極めて良いものである。

・ゲレンデスキーだけの対象としていた車山であったが、2006年の4月下旬、車山の肩から車山・蝶々深山・八島ヶ原湿原をハイクしてからコロボックルヒュッテの手塚宗求さん(2012年没)のエッセイにはまってしまい、いまでもAmazonから購入して愛読している。
当地はサマーレセキューのセット小屋が建設され撮影現場となったとのこと。テレビを見ていて、霧ヶ峰であろうと思っていたがやはりそうであった。

・鶴田さんと細版テレ・革靴でネイチャースキーを毎年でもやろうと語っていたが、そのころ、ここ車山・霧ケ峰も対象として考えていたがなかなか実現できなかかった。今年は膝の怪我により、山スキー・パウダー滑走は一時休止せざるを得なかったが、ようやく回復、そのリハビリとして細版・革靴で、このところ戸隠奥社・野尻湖畔・戸隠古池のスノーハイクを行い、今回のスノーハイクが実現した。

・スノーシュー・わかんなどによるハイカーが数組、肩の駐車場には5台ほど駐車しており、かろうじて最後のスペースに停車できた。

・気温の上昇が期待され、雪が緩むことを期待したが、前半は0℃前後の気温でガリガリのところが多く、スキーで登り始めたが、途中からアイゼンに履き替え、車山山頂で記念撮影、ガリガリのゲレンデをアイゼンで少し下り、斜度が緩んだゲレンデでスキーに履き替え平原に降り立ち、ゆっくり行動食休憩をとった。姫木平から蝶々深山に向かった。

・前半は景色を楽しむには良いが、予想通りに気温は上昇せず、スキー滑走を楽しむわけには行かない、アイゼンが気持ちよく食い込み、今日はこれで仕方ないかと、半分あきらめていたが、蝶々深山に向かうあたりからやや気温も上昇、車山湿原方面に下り緩斜面でようやく滑走を少し楽しめる状態となった。

・コロボックルヒュッテへの緩いトラバースでは安定した軽い新雪がさらりと斜面を覆っており、快適テレターンが刻めるではないか。30mほどを5~6回登り返し、少ないテレ滑走の快感を貪った。 コロボックルヒュッテの直下に到達、ヒュッテとその周辺の防風林の生い立ち(エッセイには興味深く掲載されています)を考えながら、玄関前で写真撮影した。以前、夏に家族でベランダで美味しいきのこピラフとコーヒーを頂いたが、この時期は宿泊のみOKであるが、カフェーはGWころからの営業のため、今回はコーヒーを飲むことはできなかった。
近いうちに、仲間や家族とハイクや宿泊できてみたいものである。

・細版・革靴などによるネイチャースキーとしては、車山・霧ケ峰は林間が少なく、固い雪質・ハードな条件が多いようで北八ッ・奥日光・戸隠近辺の方が適地と考えられた。スノーシュー・アイゼンなどを利用したスノーハイクには好適である。

・今回の他の目的は、リハビリのためのゲレンデの試し滑走である。そのため細版・革靴以外にテレマークとアルペンのセットを計3セット、すなわち板3本、靴3個にアイゼンも持参したのである。
スキー場の駐車場に移動、1回券を2回購入、まずは購入したばかりの軽量兼用靴(スカルパのマイストラーレ)でアルペン、そしてなれたアトミックの板でテレマーク、そのつど少し離れた駐車場に戻り道具を取り換えて、初級者ゲレンデを2本滑走した。
かなり披露していたが、まあまあの滑走ができ、4月からの山スキーツアーへの復帰のめどが立つのではと思われた。


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八ヶ岳小同心冬季登攀◆写真 

木更津の樋口です。

本日の総会で、リーダー部 副部長、
アルパインクライミングと雪山のジャンルリーダーを担当することになりました。
攻めの姿勢で取り組んで参ります、皆さまよろしくお願い致します。

 八ヶ岳横岳の顔である大同心と小同心。
先日の3連休で、小同心クラックの冬季登攀に成功しましたので報告します。


22 小同心クラック登攀終了。横岳をバックに小同心の頭にて (1)_R
 [小同心クラック登攀終了。横岳をバックに小同心の頭にて]

【日時】2014.3.21-23
【山域】八ヶ岳 
【山名】横岳 小同心クラック
【形式】アルパインクライミング (冬季登攀)
【参加者】CL樋口、寺門(食当)
【行程】
2014.3.21 曇り時々雪 
   美濃戸 9:00 
   赤岳鉱泉 11:30 テント設営
   大同心稜を偵察出発14:00
   大同心基部直下 15:15
   偵察終了16:45 テント泊
2014.3.22 快晴
   赤岳鉱泉 4:50
   大同心基部 6:30
   小同心クラック取り付き 登攀開始 8:30
   小同心クラック2ピッチ目終了 10:20
   小同心の頭(登攀終了) 12:30
   横岳 山頂 13:40
   硫黄岳経由、赤岳鉱泉 16:53 テント泊
2014.3.23 快晴
   テント撤収、赤岳鉱泉 9:36
   美濃戸 10:00


【内容】
2014.3.21 

これから寒気が通過するということで、八ヶ岳の麓は晴れているが稜線は雪雲がかかっている。初日は赤岳鉱泉までのアプローチ。
3連休ということもあり、赤岳鉱泉は大小色とりどりのテントで大賑わい。
テントを張って一休み。小同心クラック登攀に備え、大同心稜から大同心基部まで偵察した。硫黄岳方面の登山道から1つめの沢、大同心ルンゼに入る。
さらに200mほどあるくと、大同心稜への分岐点となる。
樹林帯の急登が続く。脹脛がパンパンに。1時間ほどたつと、大同心が正面に現れる。

時折雪が降る、雪雲に見え隠れする大同心をみて、心細くなる。
大同心基部に接近すると、右手に小同心が見え隠れ。
ハッキリと小同心クラックを確認できた。
大同心基部から小同心クラックまでのトラバースルートを観察できたところで、偵察終了。
なかなかすっきりと雪雲が切れす、しっかり観察できなかったので、歯がゆい気持ちで引き返す。
大同心基部から先は、踏み跡はなかったので少し不安が残る。
テント場に戻ったら、小屋で缶ビールを購入し、飲みに入る。
寺門さんはビール、日本酒、焼酎、ウィスキーと次から次へと飲んでいく。お酒を好きなようで。

2014.3.22 
3時過ぎに目を覚ます。朝食とって、身支度完了。
少し明るくなってきたか、無風快晴と絶好の登攀日和だ。。
あっというまに大同心基部へ。
遠く北アルプスが朝日で染まる、モルゲンロートだ。
大同心を観察後、小同心クラックへの取付きルートを目で辿る。
やはり踏み跡はない。

大同心基部をトラバースする、その先は岩とルンゼの氷雪の境目に沿ってトラバースするが、結構、緊張する。なんだかやる気が湧いてきた。早く登攀したい気持ちが増してくる。
次々とステップを切り開き、踏み跡を残していく、これまた気持ちよくてたまりません!。
振り返ると、後方から次々と、クライマーが私たちの踏み跡を辿ってくるではないか。
ちょっと焦り出す。小同心クラックを一番手で登攀しないと、登攀渋滞に巻き込まれる可能性があるぞ。

小同心クラック基部のテラスに一番着。
直ちに登攀準備に入る。後方から熟練パーティーが来た。先に登攀させていただきます。
小同心クラック冬季登攀のスタートです。
ザイルはダブルロープ50m2本、リード・樋口、フォロー・寺門で。

【1ピッチ目】

 左上のピナクルに向かって登攀。左上し、なんとなく岩溝に吸い込まれてゆく。
岩溝に入ってからは、アイスハンマーは邪魔ものだった。忠実にアイゼンの前爪で水平に立つことを心がける。
ピナクルの手前にビレイ点があるが、ピナクルのテラスまで一気に昇った。
岩溝ほぼ垂壁か、支点はところどころにある小さなピナクルを利用した。

寺門さんは初めての冬季(アイゼン)登攀ということもあり、時間がかかる。
凍てつくホールドを頼りすぎたことあると思う、手先(中指)が痛みだす。

【2ピッチ目】
寺門さんの指先の痛みがなくなり、温かさが戻ってきたところで2ピッチ目の登攀を開始。
ここはテラスから少し右に寄って、チムニーっぽい大きな岩溝を昇る。
大胆に両足を大股に開いて大きな空間をぐいぐいと昇っていく、とても爽快な昇りだ。

 このピッチの上部にテラスがあってビレイ点がある、ここで頭上のクラックを昇るルートと右のルンゼっぽい岩溝(クラックあり)を昇るルートに分かれる。後者のルートを選び、一気にコルまで昇り詰めた。
コルにビレイ点はないのでピナクルを利用し、ビレイ点を作る。
結果として、ルートが分岐するテラスでピッチを切るべきであった。
後ほど、小同心クラック登攀の経験あるパーティーと雑談して知ったが、後者のルートに入ると、ザイルがクラックに入り込みザイルの流れが悪くなるとのこと。
そのお話通り、ザイルの流れが悪くなり、ビレイ解除後のザイルアップはとても辛かった。
でも、快適な昇りであった。支点はところどころにピトンがあるし、カム(キャメロット#3、#4)もも有効にセットできた。

 コル手前の岩溝が核心か。コルはセルフビレイをとらなくてもレストできるちょっとした広場だ。
横岳西壁が丸見えとなる。

【3ピッチ目】
コルを越えて一旦ルンゼを下り、小同心の頭の横岳側から氷雪を少し昇り返したところで、再び登攀準備。
(支点として使えそうなピトンが1か所ありました。)
ここまでコンテで移動して3ピッチ目に入ったのでロープが絡まるトラブルあったものの、小同心の頭まで一気に昇り詰める。途中、イボイノシシで中間支点をとった。
小同心の頭では腰がらみでビレイした。寺門さんはイボイノシシを回収くださる。

登攀終了。陽ざしが強く、まぶしいばかりだ。雪はもこもこたくさん積もっているが、なんとなく春山っぽいかな。
最高の眺めだ。寺門さんと握手を交わす。やったね!。
石尊稜はクライマーが結構いるね。でも、横岳への道のりとなる雪稜を追ってみるとまた横岳直下に岩壁がある。
登攀ルートを偵察する。ちょっと気にかかる。

一旦ザイルを片付けて担いで横岳に向かう。横岳直下の岩壁までは快適な雪稜歩きかな。
岩壁に辿り着いたら、再びザイルを出して登攀準備。よく観察するが、中間支点が見当たらない。
樋口がリードで。昇ってゆくとやっぱり支点の取りようがなくて焦り出す、そのまま、核心部の凹状岸壁部へ。
あっ、核心部直下でリングだけど中間支点を取れる。ヌンチャクを掛けるのも結構苦労した。
その先は頼りになるホールドが見つけられず、でもアイスバイルが気持ちよく突き刺さって、難関突破。
小同心クラックよりも、横岳直下の岩壁の方が難しく感じ、メンタル面でやられてしまった。

横岳頂上でピッチを切る、最高ですね。
あらためて握手を交わす。朝からずっと眺めのいい中を登攀できて幸せかな。

 
2014.3.23 
目が自然に覚めるまで寝たかな。また、本日も快晴なり。
大同心と小同心もよく見える、やっぱり横岳のシンボルですね。
テントを撤収し、下山する。

最後に、今回の小同心クラックの登攀は、後ろ2パーティーは小同心クラックの登攀経験者のいるパーティーで、私たちの登攀に少し時間がかかりましたところを我慢下さり、
私たちの登攀を後ろから見守って下さりました、とても感謝します。
アドバイスも下さり、登攀後も貴重な情報を提供くださいました。
またリピート登攀する際に、必ず活かします。


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戸隠・古池スノーハイク◆写真 

菊池です。

膝の怪我はほぼ完治に近い状態となっており、スノーハイクでせっせとリハビリを行っています。
この数年パウダー中毒にはまりきっており、自業自得の怪我。一時は十字靭帯損傷かとも思い、これからの山スキー自体が危ぶまれましたが、不幸中の幸い、神様のご加
護でこれからのスノーライフをゆっくり考える機会を与えてくれました。
バックカントリーはバランスのとれた種々の形態のスノーライフを楽しむことであると、あらためて実感しています。
今日は昨日のお彼岸の大雪に恵まれ、新雪でリセットされた戸隠・古池のスノーハイクに行ってきました。


H260322 戸隠・古池スノーハイク 黒姫山をバックの種池
 [黒姫山をバックの種池]

【山域】戸隠
【日程と天気】2014年3月22日(土)昨日30~40cmの降雪、晴れ日中はやや高温 大橋には約20台駐車
【メンバー】菊池単独 細版ステップソール(フィッシャーGTS・3ピン) 革靴(スパルパ・エクスプレッソ)
【行程】9:40古池登山口―種池―古池1週―12:10登山口
    スノーハイク終了後、戸隠スキー場緩斜面にて短い距離を2本、ゲレンデ滑走(ほぼ膝の状態はOKのようだ)


・信濃町では42㎝の降雪であったが主に湿雪、戸隠では標高が高く30~40cmのまあまあの軽いパウダー、往路のラッセルは快適であった。
 GPSをセットしルートを頻繁にチェックしながら種池に向かった。紺碧の空に純白の新雪でリセットされた林間ツアーは気分最高。
 黒姫山をバックにした静寂の種池は趣があった。

・古池も独り占め、ゆっくり湖畔を一周、日なたでは徐々に重くなるラッセル、往路に帰還すると軽快と思いきや、ワックスを塗ったにもかかわらず、この時期に特有の
エッジから新雪が団子状に少しなったが、ソールを前後させて団子を落としながら進んだ。

・行程2時間半のお手軽スノーハイク、軽快なギアーで林間や緩い丘陵地を巡るスノーハイクの楽しさを再認識する今日この頃である。

3月は雪崩・千変万化する難しい雪質など、山スキーにとってはやや厳しい時期である。無理をして山に入るより、このようなお手軽スノーハックを、もっとちば山の仲
間と楽しむようにしていきたい。4月に入れば安定したザラメの山スキー適期である。スノーハイクで一息入れながら、残雪期の山スキーに思いを馳せよう。

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赤岳雪山◆写真 

先日、赤岳鉱泉小屋泊で赤岳へ行ってきました。赤岳の名物のステーキを食べよう!女子でワイワイしようという趣旨でした。
今回はリーダー役に仰せつかりました。影リーダー達のおかげで安全にとても楽しく行ってこれました。
雪山初心者(会員外)のメンバーが一人いましたが強力なサポーターのお陰で無事みんなが登頂できました。
初日の風の少ない晴天は続かず、赤岳登頂時の強風と下山時の吹き飛ばされそうな強風が久々に強烈でしたが、思い出に残る充実した山行となりました。また、女子山行やりましょう!

 
47登頂
 [登頂]

【メンバー】 神山SL、大塚、渡辺(理)、齋藤(会員外)、萱野(香)
【山域】八ヶ岳
【ルート】
1日目 美濃戸口(9:54)赤岳山荘(11:00) 北沢 行者小屋(14:44) 赤岳鉱泉(15:40)
2日目 赤岳鉱泉(7:15)行者小屋(8:00/8:15出発)赤岳山頂(11:30)行者小屋(12:45)赤岳鉱泉(13:25)※赤岳鉱泉で齋藤さん&サポーターを待つ。
赤岳鉱泉(15:30) 南沢 美濃戸山荘(16:47)下山(17:30)

 
※ 美濃戸まで車で行きたかったのですが、予想以上の凍結悪路のため車で行くのを断念して、美濃戸口から美濃戸まで歩きました。
なかなか長かったです。行きは、歩行訓練をかねてあえて北沢-行者-赤岳鉱泉のルートを行きました。
ゆっくり行者小屋経由で赤岳鉱泉に到着するともう小屋は満員御礼のような人の多さでした。5人だったので個室を予約しておいてよかったです。
赤岳鉱泉の夕飯(ステーキ)は噂通りの美味しさでみんな満足でした。冬は温泉に入れないのが残念でしたが。
 
※ 朝から二日酔いで気持ち悪い人も居ましたね。朝ごはんを食べたら復活したのでよかったです。
当初の予定は文三郎から登って地蔵尾根下山を考えてましたが、雪山初心者にはキツイとの判断で登りも下りも文三郎でした。
下山には凄い強風になってしまったので文三郎でよかったです。私は自分が下山するのにいっぱいいっぱいでしたから。
齋藤さん(会員外)のお世話は途中から男組にお任せしました。ちば山女子は先に登頂して下山して赤岳鉱泉で齋藤さんを待つ形になりました。
どんどん荒天になって行くので心配でしたが、無事戻って来ました!感動した彼女の目には涙が浮かんでました。こちらも感動しました。

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百村山~黒滝山~大長山◆写真 

【山域】那須連峰
【コース】
(一日目)百村山登山口→百村山→サル山→山藤山→幕営地
(二日目)幕営地→黒滝山→大長山→黒滝山→幕営地撤収→山藤山→サル山→百村山→百村山登山口
【天候】二日とも快晴
【参加者】CL柘植、SL橋本、安岡、内堀、富樫、大木、竹下、峯澤(記録)
【記録】百村山登山口(7:10)→百村山(9:30)→幕営地(14:00)、幕営地(6:40)→黒滝山(6:50)→大長山(8:40)→黒滝山(10:10)→幕営地(10:15)→百村山(12:55)→百村山登山口(14:30)


 H260315-16 百村山~黒滝山~大長山 黒滝山にて
 [黒滝山にて]

金曜の夜に出発し、道の駅明治の森にて一泊。
夜は風が非常に強く翌日の登山が非常に心配だった。
しかしながら、翌朝起きてみると風も落ち着いていて雲一つ無い快晴となっていた。


早々にテントを片付けて登山口へと向かう。
最初に橋本さんの案で、林道を車で登って少し標高の高い登山口へ行けないかと挑戦したが、残雪期の林道はツルツルだったため途中で断念して下のお寺近くの登山口から登ることになった。

登山口にはほとんど雪は無く、普通の登山道を登っていく。
とても天気が良いため、すぐに暑くなってみんな服を脱ぎ始める。
登るにつれて段々と雪が姿を現し始める。

無心で登っているといつの間にか足元が雪で埋め尽くされていた。
百村山までは延々と雪道が続くがワカンやアイゼンが必要なほどでは無かった。

百村山を抜けた後は結構な直登が続く。
ここから雪も深くなってきてかなりのツボ足になってきた。
ここで柘植さんからワカンを付けるよう指示が出た。

一応ワカンを付ける練習をしておいたので、問題なくワカンの装着完了。
初めて履くワカンは歩きにくく慣れるまでに少し時間がかかったが、慣れてくるととても歩きやすい。

直登を抜けると素晴らしい景色が私たちを迎えてくれた。
空は澄んでいて栃木の街並みが一望できた。
橋本さんが「ここの夜景を見ながら酒が飲みたい」と冗談交じりに言っていたが、確かにそれもアリかなと思えるくらい良い景色だった。

途中、軽アイゼンに頼る場所もあったが何とか幕営地まで到着。
すぐに整地を始めてテントを設営する。
テントが完成したら、今度はすぐに水作り・料理を始めて宴会モードに入る。
雪山でのテント泊は初めてだったが、楽しく夜を過ごすことができた。

翌朝は4時起きの予定だったが、大いに寝坊して5時起きになった。
急いで食事、準備を済ませて6時30分から登山開始。

すぐに黒滝山に到着し、トレースに頼って進むが途中でリーダーが道がおかしいことに気付く。
ヤブの中を漕いで進み、なんとか正しいルートに戻ることができたが時間をロスしてしまった。
後でわかったことだが、黒滝山の看板の裏に正しい道があったらしく気付かずに進んでしまったらしい。
トレースに頼りきりになると大変な思いをするという良い教訓を得た。

元々は大佐飛山まで登る予定だったが、寝坊の影響もあり大長山で引き返すこととなった。
景色の良い場所で全体写真を撮り、元来た道を引き返す。
テントも早々に撤収、前日に軽アイゼンで通った場所は太陽の熱でシャーベット状になっていたため安全に下ることが出来た。
そこから先は足元に気を付けて延々と歩き下山完了。

下山後の温泉に入っていると、いつの間にか外は大雪に。
もし大佐飛山まで行っていたら、大雪の中を延々と歩くことになっていた。
そう考えると、大長山で引き返したリーダーの判断の的確さに感謝せざるをえない。

初めての雪山ワカン登山&テント泊でしたが最高の天気の中楽しく登ることが出来ました。
色々と不手際もありましたが、皆さんのご協力のおかげで事なきを得ました。
まだまだ初心者ですが、これからもご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。

P.S.
個人的には帰りの車での花粉との戦いが一番キツかったです。
春山歩きでは皆さんも気を付けてくださいね。

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東谷山山スキー◆写真 

鈴木秀です

ここ数年毎年恒例にしている東谷山に行ってきました。
今年も昨年に続きハイーズンに行けずこの時期になってしまいしましたが、
天気も良く風もなく10cm程の新雪があり大変良かったです。

H260316 東谷山山スキー となりの日白山
 [となりの日白山]

[日時] 3月16日 
[天気] 晴れ
[コース] 6時23分 貝掛温泉(車)~ 二居(バス)~6時50分 林道860m~二居峠~7時50分 鉄塔1170m          
 ~9時10分 1440m地点~9時30分 東谷山山頂1554m~北斜面150m滑走~山頂~北西斜面 
 ~12時20分 貝掛温泉 車~雪ささの湯~5時30分自宅



湯沢ICを降りたあたりの積雪は例年なみか?
昨年は3月の高温の為、積雪がえらい少なかった(山に入ると普通だった)記憶がよみがえる。

貝掛温泉からの始発のバスになんとか間に合い二居に向かう、バスの運転手さんから同ルートでの行方不明者がでているとのことを聞く、女房いわく最近、山渓に紹介されてから入山者が増えてすごいことになっているらしいと。
6時50分登行開始、うっすらと新雪があるが前日のトレースをたどり二居峠で定点観測、積雪はかなり多い。尾根上を順調に進み鉄塔の先で休憩、ここからツボで難所を突破、1350を過ぎたあたりで再びシール登行に切り替え山頂に9時30分に到着。ここでも無風、快晴だ。
北斜面を150m程滑り、山頂に登り返す。

貝掛温泉に向かい滑走開始、雪質はクラストしている上に5~10cm程の新雪が乗り快適、今日はいつもの沢よりも尾根1本左側を滑る。上部をトラバースぎみに高度を下げてゆく、いつもの沢はかなりのトレースだらけだがこちらは全くのノートラック状態、上部は少し樹林が少ないが途中からは多くなりわりと安心できる。
予定より少し右を滑りすぎて沢に出そうになったがまた少しトラバースして予定してた沢に出る。

下部でいつものルートに合流し橋をわたって国道をくぐり貝掛温泉バス亭に到着。
やはり東谷山は良いところ、かなり人が入っていても探せばノートラック斜面がいくらでもありそうだ。

帰りに苗場の雪ささの湯に寄り、月夜野ICから高速に乗り5時30分には自宅に到着。


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黒斑山スノーハイク◆写真 

高地です。黒斑山スノーハイクの報告です。
(追伸は、内掘さんより)


8黒斑山頂1
 [黒斑山頂]

【山域】浅間山周辺
【ルート】 車坂峠~黒斑山~蛇骨岳
【日程 天候】3月9日(日) 晴れ
【登山方法】 スノーハイク
【メンバー】CL内堀 SL辻本 石井 富樫(富) 澤田(路) 斉藤(一) 山内 高地(記)
【行程】千葉5:45=高峰高原ホテル駐車場 ~車坂峠(10:00)~トーミの頭(12:00)~黒斑山(12:25)~蛇骨岳(13:10)~黒斑山~駐車場(15:40)

【内容】

千葉駅発、四街道駅発と車2台で出発し、高坂SAで合流、関越自動車道は渋滞なく予定通り、高峰高原ホテル前駐車場に到着しました。
雪はたくさん積もっていましたが、ふみ跡はしっかりついているとのことでワカン、アイゼンは背負って、登山靴でしばらく登りました。
車坂峠(2000m)前日まで曇り予報でしたが、風もなく穏やかな晴天となり、青空に雪景色が美しく、うきうきスノーハイクのスタートです。

しばらく登っていくと暑くなり、ザック下ろして衣類調整、登りは表コースからで樹林帯の切れ間からアルプスや上信越の山々が美しく見えていました。
その先しばらくすると、目の前に浅間山がドーンと現れて、赤ゾレの頭に着きました。
このあたりから外輪山の尾根を登って行きます。
展望がよく、めまいがするほどでした。

このあたりでアイゼン装着。
アイゼン2回目、サイズも合わせて詰めて行きました。
ワカンは買ったばかり、装着の練習をしていきましたが、今回は使用しなくてもいい状態でした。
トーミの頭(2300m)の方を見ると何人かが降りてくるのが小さく見えました。
本当に見晴らしがよくて、どこを歩いていても楽しいコースです。
急坂に見えましたが、実際行ってみると、ゆっくり登れば大丈夫、この先登りが続き息切れしましたが、黒斑山(2404m)到着し、浅間山バックに記念撮影して、黒斑山は浅間山方面しか景色は見えず残念。時間が予定通りのため蛇骨岳へ向かいました。

黒斑山~蛇骨岳の稜線はすぐ右側が崖で、スリルです。ひたすら用心して歩きました。
爆裂火口跡がクッキリ見え、その当時の爆破の状況や浅間山の大きさが容易に理解できる。
低い木をくぐるような道は、枝にニット棒や荷物が枝に引っかかり、枝が跳ね返ってきたり雪が落ちてきたりの中進みました。
蛇骨岳(2366m)山頂は広々として、黒斑山より人も少なくこちらも絶景、300°の景色で少し樹林帯で隠れているが黒斑山に比べ景色は最高である。その先の仙人岳や鋸岳に繋がるルートもしっかりトレースがついていた。人が沢山入っていることが判る。しばらく休んで、行動食をとったり、風景を写真に収めたりしました。
黒斑山にもどり、帰りはトーミの頭~トーミの口から中コースで、谷あいの樹林を下り車坂峠に戻り、駐車場に着きました。車に荷物を置いて、高峰高原ホテルで日帰り入浴@500にてさっぱりした後、帰路につきました。横川SAに寄り、大混雑の中夕食をとり、帰りの高速道路で大渋滞が発生しているということで、それを避けての北関東道・東北道ルートのコースでの長い長い帰り道、運転大変お疲れさまでした。
また、アドバイスなどいろいろいただき山行に参加するたび勉強になります。
みなさんありがとうございました。

追伸
浅間山(あさま)と富士宮浅間大社(せんげん)の意味は違うのか疑問に思うのは私だけだろうか?
調べてみると、「あさま」は火山を示す古語とされる。富士山の神を祀る神社が浅間神社(せんげんじんじゃ)と呼ばれるのも同様の理由であり、阿蘇山の「あそ」も同系のことばであると言われる。浅間山も多くの山々と同じく、古くから信仰の対象となっており、浅間神社(通常の浅間神社(せんげん)とは祭神が異なる)が鎮座している。
浅間神社(せんげん)は富士信仰に基づいて富士山を神格化した浅間大神(浅間神)、または浅間神を記紀神話に現れる木花咲耶姫命(このはなのさくやひめのみこと)と見てこれを祀る神社である。
また、黒斑山は浅間山第一外輪山の最高峰に位置する。黒斑という山名の由来はあきらかではないが、東側の急崖である旧火口壁をはじめとして、随所に出現する黒味を帯びた岩石がその理由ではないかと容易に想像できる。

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阿弥陀岳南陵◆写真 

木更津の樋口です。

2月の大雪で断念しルートを変更、心残りでした阿弥陀岳南稜ですが、リベンジしましたので報告します。
冬季アルパインの山行はなかなか成功しないものですが、今回は成功しました。久しぶりの快進撃!!。
厳しい寒さでしたが天気がよくて風が弱かったので、救われました。
参加者の皆さん全員が、久しぶりに達成感ある山行であったこと、間違いありません。

各自の課題も見えたかな?。

H260308-09 阿弥陀岳山頂
 [阿弥陀岳山頂]

【日時】2014.3.8-9
【山域】八ヶ岳 
【山名】阿弥陀岳 南稜
【形式】アルパインクライミング 
【参加者】CL樋口、寺門(会計) 井本(記録)
【行程】
2014.3.8 曇りの晴れ 
   舟山十字路 7:10 (外気温 -12℃)
   広河原林道・南稜分岐 8:01
   立場山直下 11:37
   青ナギ 13:07
   無名峰の先(P1手前)15:00 テント泊

2014.3.9 快晴
   無名峰の先(P1手前)6:30
   P1通過 6:55
   P2通過 7:11
   P3ルンゼ取付 7:30
   P5通過 9:05
   阿弥陀岳 山頂 9:13
   御小屋尾根を下山、舟山十字路 14:33


【内容】
  以下、井本君の山行報告です。井本君、報告の作成ありがとうございます。

3月7日
21:30千葉中央駅で樋口さんと合流、それから寺門さんを穴川IC付近のサンクスで合流後八ヶ岳舟山十字路に向け出発。
途中、中央道でも雪が多く談合坂SAにも雪がかなり積み上げられていた。
1:30分頃に舟山十字路近辺に到着、しかし舟山十字路まで100mのところにスタックしている乗用車がいるためすれ違いができるところまで下がる。
そこで車中泊。約1時間後に結局JAFが来てスタックした車と下って行きました。
(樋口さん談井本は爆睡してました)樋口車が新車のオデッセイ4WDのためスタックなしでした。

3月8日 天気 曇りのち晴れ
7時頃に起床。舟山十字路まで車で移動。車内で軽く食事 を取る。準備をして8時過ぎに出発。
舟山十字路から広河原林道分岐まで雪道を歩く。この時天気はまだ曇り、雪は降ってない状況悪くない。
南陵取付から急登になりわかんをつける。初めてのわかんでしたが、問題なく装着。南陵を登っていく。
登って行くが、スビードが上がらない。樋口さん、寺門さんはどんどん行くがついていけず。あきらめてマイペースで登りました。
わかんで歩いたうちの15分程度しかトップ(ラッセル?)ができず、8割は樋口さんがトップでした。
昼近くになると天気が良くなり、阿弥陀岳の全景が見え始める。気分もよくなり上る始めるもペースは上がらず。
何とか立場山と青ナギを超えて、ばて気味でテント予定地まで来れました。15時くらいでした。
それからは、 テントを張り、夕食と宴会の準備をさっさと済ませ、テントで温かい食事とお酒で明日のやる気をチャージしました。
樋口さん餃子おいしいけど3人で50個は多すぎです。自分のカップラーメンは食べれませんでした。
2・3人用のテントで男3人寝ると寝返りも打てず、同じ体制で寝るため体が痛い。しかし-20℃超のなか温かく寝ることができました。

3月9日
5時頃起床。朝食と準備を済まして、アイゼンとハーネスをつけ6時半頃出発。天気は晴れ。
阿弥陀岳までの登りは状態がよくロープ等も出さなくても問題なくサクサクと登りました。
風は冷たかったですが、稜線で景色も大変良く、八ヶ岳はもちろん富士山、南ア、北アルプスの山々を眺めながらの歩きでした。
天気よし、工程も順調に 進み良い状態で行うことができた。
しかし、歩くスピードが上がらない。また、2人に置いて行かれてしまう。
下りでもペースは回復せず、帰りは直接舟山十字路に降りるルートに変更し進む。
15時頃に車に戻ることができた。体力もぎりぎりでした。やはり20キロの荷物を持っての山行は慣れてない。
それからモミの湯に入りさっぱりして、ラーメンを食べて帰ろうとのことで3年くらい前に食べた焦がし味噌のラーメンを思い出し食べることになったが初めて食べた時と味が違うのかふつうだった。樋口さんと寺門さんに聞いても同じような意見でした。樋口さん寺門さんごめんなさい。
17時頃に諏訪南を出て渋滞もなく千葉まで帰ることができました。

樋口さん リーダーとしてありがとう ございました。ルートミスもなく快適に歩けました。

しかし私のペースが合わずに待たせてすいませんでした。
     阿弥陀岳山頂では360°の展望を見ることができました。
     ラッセルもほとんどやってもらいました。

寺門さん 前回の山行から鍛えてきたとのことで、早かったですね。負けました。

井本 アルパイン的なところは問題なくできましたが、歩きがダメでした。
   日頃の行いが山行に出ますね。やっぱり走り込みと筋トレが必要です。


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三本槍山スキー◆写真 

鈴木(秀)です

鶴田さんが風邪でダウンの為、渡辺トシさんと連絡を取り合い急遽ツアーを実施致しました。
初級者ツアーということで根子岳か那須か直前まで迷いましたが諸々の事情で、那須に決定しました。
都合により日曜日帰りとなりましたが、最高の天気にめぐまれすばらしいツアーが出来ました。
終始トップをしていただいた渡辺トシさんに感謝致します。
今回ツアー主役の峯澤さんに報告をお願い致しました。

08 峯澤君最高の笑顔です
 [峯澤君最高の笑顔です]

【山域】那須連峰 
【コース】マウントジーンズスキー場トップ→中の大倉尾根→三本槍岳(スダレ山)往復 
【天気】快晴 
【日時】3/9 9:00~14:00 
【参加者】CL鈴木(秀)、SL渡辺(俊)、古関、鈴木(玲)、峯澤 

【記録】マウントジーンズ駐車場(8:00)→スキー場トップ(9:15)→中の大倉尾根をシール歩行→スダレ山1860m(12:30)→マウントジーンズ第二駐車場(14:00)


天気は快晴、朝から雲一つ無い空が広がっていた。
自分としては2回目のバックカントリーで、このような天気に恵まれて行きの運転中から気分が高揚していた。

自分は単独で前日練習をたかつえスキー場にて行っていたため、他メンバーの方々とは現地であるマウントジーンズ那須の駐車場にて合流した。
とりあえずシールなどの持ち物確認をしてゴンドラへ向かう。

ゴンドラが終着駅に着いたらさっそくシールを装着。
自分はまだシールを付けるのも2回目のため皆さんに待ってもらいながら装着完了した。

昨日からの降雪のため、雪質も最高。
天気も快晴で、ほとんど風もなく天候も最高。
渡辺さん曰く、ここでこんなに条件が良いことは今まで登った5回の中でも初めてとのこと。
渡辺さんのラッセルに引き連れられて登っていく。

渡辺さんの解説を聞きながら中の大倉尾根をひたすら登る。
途中の休憩ポイントからは朝日岳、那須岳の雄々しい姿が見えたため、みんなで記念写真を撮影する。
最初は談笑しながらの歩行だが、少しきつくなってきて言葉数が減ってくる。
しかし、登るにつれて最高の景色が迎えてくれるため、モチベーションが落ちることは無い。
やっぱり天気の良い日の登山は最高だ。

渡辺さんがいつも使うドロップポイントを迎えたが、非常に良い条件ということもあり更に上を目指す。
途中から雪の量が減ってきたため、とりあえず目立っている岩まで板を外して登る。
そこでまた記念撮影タイム。

そこからはスキーを担いでドロップポイントまでツボ足で歩行。
スキーを装着するタイミングになったが自分のスキー板はビンディングが硬く、軟らかい雪の上ではなかなか固定できず苦戦したが、なんとか装着完了して滑走開始。

ゲレンデでは体験できない最高の雪面だった。
前回のツアーでは自分の実力不足でまともに滑れなかったが、今回は練習の甲斐あって気持ちよく滑ることが出来た。
滑走中に2、3回転倒してしまい、その際にスキーのエッジで顎を切ってしまったが鈴木さん夫妻の看護のおかげで止血できた。
自分は流血に慣れているのであまり焦りはしなかったが(あまり良いことではないが)、雪面に赤い血の跡はかなり目立っていた。
なるべく怪我をしないようそこからはフェイスガードを装着して滑走。

途中からツリーランに入り、段々とスキー場が近づいてきた。
楽しい時間も終わりかと思いながら、スキー場に入るとそこは競技会で貸し切られているゲレンデだった。
ゲレンデが完全に塞がれてしまっていたため、コース整備の合間を縫って滑らせて頂く。
なにはともあれ、なんとか駐車場まで出て本日のツアーは終了となった。

怪我をしてしまったものの、自分のスキー上達を感じられて最高のツアーでした。
しかしながら、シール歩行も滑走技術もまだまだな部分を感じて課題が明確にもなったと思います。
前回のツアーで色々とご心配を掛けてしまいましたが、なんとか滑れるくらいまで漕ぎつけましたのでここから更に精進していきたいと思います。

以上、峯澤の山行報告を終わります。


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那須赤面山スキー◆写真 

柘植です。この週末は守門岳の山スキーの計画でしたが現地の予報が悪く、好天を確約できる那須の山スキーに行ってきました。

09赤面山の山頂
 [赤面山の山頂]

【山域】那須 
【ルート】赤面山 
【天候】晴れ
【参加者】 L沢田、吉川、加藤、村上、柘植(記録)
【記録】 駐車地点8:00→10:00赤面山10:30→11:50駐車地点


出発地点は2000年ごろまでは営業していたらしい旧白川高原スキー場というところ。遠目に見たかぎりではセンターハウスやリフトなどもまるで現役のようで10数年前に営業を止めたとは思えない。
しかし近くから見るとハウスのガラスは割れており、人気のない無機質な建物は栄枯盛衰というかモノの哀れを感じさせる。ただ山スキーヤーにとっては廃スキー場はひとつの狙い目かもしれない・・・などと思いながらスキーを滑らせる。
今回は若手の村上さんがガンガン先頭を引っ張るので、後続は口に出さずとも結構大変。
リフトトップから上は密度の濃いヤブ交じりの斜面となり、帰りは苦労しそう。
ところどころによい斜面も広がるが、雪室は重たそうでヘタッピの私は少し不安になる。
尾根上部に出ると茶臼岳から朝日岳の那須の代表的な風景が広がってくる。
そこからもう一息頑張ると待望の赤面山の山頂。風もなく穏やかな山頂からはまぢかに旭岳から二岐山、遠くは南会津の山々が見え隠れする絶景の地。東北方面は磐梯山らしき山が見えるが雲が多く、あまりよい天気ではなさそう。

しばし休憩の後に滑降に移るが、若手3名(年齢順に数えたら上から2人ではないというだけ)はスキーの裏に氷が付着してまったく滑らない。こんなのは個人的には初めてだが、気温や雪質次第ではこのようなことになるらしい。自助努力やリーダーの支援でなんとか滑るが、上部はヤブジャングルや重たい雪であまり快適とは言えなかった。
このころになると下から登ってくる何組かのパーティーに出会う。旧ゲレンデに至るとヤブからは解放されるが、重たい雪質は変わらず、柘植とKさんは結構コケまくり、今季醸成されかけた自信は木端微塵となる。
ただ障害物がないのは何よりで、昼前には駐車地点に戻れた。鹿の湯で汗を流し、4時ごろ松戸に戻って解散。
那須の山スキーは初めてであったが、千葉から近く、天気もよいことが多いので、困ったときにはよいエリアと思われる。


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大戸沢岳山スキー 

沢田です。
大戸沢岳スキーの報告です。

今回は前日雨だったため、中間くらいまでの雪が非常に硬く、経験の浅い人は急斜面の登りが大変でした。
幸いに、スキーアイゼンを持っていったことが大変役立ちました。


P1080098.jpg

【期日】 3月1日(土)
【山域・山名】 桧枝岐・大戸沢岳
【参加者】 CL沢田(正)、SL鈴木(秀)、柘植、吉川、加藤、小泉、庭田、村上、鈴木(玲)(記)、会員外2名
【行程】 大戸沢スノーシェッド8:20-コル(1660m)11:55/12:15-山頂手前(1967m)13:15/13:35--(中ノ沢の南尾根)-(中ノ沢)-大戸沢スノーシェッド15:05

【報告】 

5時30分ごろ上河内SAで鈴木車が先に着いていた沢田車、吉川車と合流、3台で大戸沢スノーシェッドへ向かう。
準備をして8時20分ごろシールでのハイクアップ開始。
天候はいまいちで薄曇り。気温は高くちっとも寒くない。

総勢11名、足並みそろえて急登を頑張り、軽く休憩をはさみながら1660mあたりで昼食をとる。
山頂まであと1時間30分ほど。滑ったり、こけたり、痙攣したり、おしゃべりしながら和気あいあいと高度を稼ぐ。

1960m付近、1時15分。ここでものすごく視界が悪くなる。ホワイトアウト寸前。
山頂はやめることにしてここからのドロップとする。

最初の150mほどは雪が悪く、滑りにくいが少し高度が下がると締まっているが滑りやすい雪になってくる。
視界も良くなってきて次々に変わる雪質をそれぞれおもいおもいに滑る。
天気さえよければ奇声が上がってもよさそうなダイナミックな尾根から沢筋に入り込み沢田さんの「みんなを濡らさないように」との言葉通り、ピタリとスノーブリッジまでリードしていただき渡渉の苦労もなく終了地点へ。

天気も何とか持ってくれて満足の楽しい山行でした。


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