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ちば山の会の山行報告

ちば山の会 山行報告のページ

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八ヶ岳西岳◆写真 

<八ケ岳西岳> 山行報告です。

【日時】  11月30日(土曜日)
【天候】  快晴
【コースと時間】 富士見ゴルフ場8:00発→不動清水8:45発→西岳山頂11:30山頂発12:05 → 不動清水13:25 → ゴルフ場13:55着 (ピストン)
【参加者】 CL:室・SL田中、SL柘植、大木、永田、大森、村尾(記録)


10山頂記念写真  [山頂記念写真]

【山行報告】  
首都高速の渋滞を避け、朝できるだけ早めに登山口につきたい為、朝3;30分発で千葉を出発した。

首都高速で進路を誤り環状線を1周してから中央高速へ、双葉SAでもう1台(田中車)と合流。
出発点の富士見ゴルフクラブの駐車場に車を止めて8;00に登山開始、なだらかな樹林帯をのんびり進み、湧き水のある清水不動に着く、軽く休憩し徐々に斜度が上がるが、まだまだハイキング的なのぼり。
8合目位でようやく樹林帯を抜けた広場に到着。後方を見ると展望が開ける。2時間も歩くだけで街は下界となってかすみ、平野部の向うには、南アルプスが、雪をまとって突っ立ている。進行方向右手に少しとがったかっこいい山が見える。八つの雄の赤岳とおもいきや、あとから権現の手前の義ボシ岳と判明。(この広場からの位置だと赤岳は西岳が邪魔になって見えない。)
合計3回ほどの休みをいれて、11;30にようやく西岳山頂(2398m)に到着。(のぼり合計3時間半)山頂では、北側に赤岳と阿弥陀の雄姿がしっかり望めた。南西すぐにほぼ同じ高さの編み笠山(2534m)がありそこの中腹から遠くに富士山が見えている。そこから(右へ)南アルプス、北岳、甲斐駒、独立峰の御嶽山は独特の山の形で雪がついて素敵だ。遠くに北アルプス穂高も望めた。

風もなく暖かく、雲一つない展望を三座同定しながら楽しんだ。お互いに記念撮影して、軽い昼食を済ませ、12:05分に下山開始。清水不動まで、かなりのハイペースでどんどんくだった。2時間40分でのぼったコースを1時間20分でおりてしましった。
その後は、なだらか裾野樹林帯をゆっくりのんびり話ながら、駐車場へ戻った。合計休みを入れて約6時間の行程だったが、1か月ぶりのせいか、膝とふとももが痛い。やはり月一ハイカーでは、毎回筋肉痛となることがわかる。

夜は、コテージで花のニッパチトリオ(柘植、永田、村尾)の還暦を祝う会に同行のめんめんを巻き込み、豚しゃぶ宴会で盛り上がった。


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青笹山~青薙山◆写真 

白川です。南アルプス前衛青笹山~青薙山登山の報告です。
二日間とも天候に恵まれ、雪、ヤブ、笹、急坂、景色等いろいろ盛りだくさんに楽しみました。


【山域】南アルプス前衛  
【コース】青笹山~青薙山  
【形式】ヤブ山登山
【日程】11月23日~24日(前夜発)  
【天候】晴れ
【参加者】柘植、尾高、峯岸、富樫、白川
【記録】前夜 てしゃまんくの里泊
11/23(土) 東河内林道ゲート6:35→切通し(尾根取付き)8:10→稜線12:25→青笹山12:55→14:25小笹平
11/24(日) 幕場6:40→青薙沢源頭の薙ぎ7:45→白峰南嶺主稜線8:45→青薙山9:00→無岳山11:30→筑波大演習林宿舎13:55→15:20ゲート

 
18靴幅程度のナイフリッジを慎重に歩く
 [靴幅程度のナイフリッジを慎重に歩く]

[11月23日]
 前夜泊のてしゃまんくの里から20分弱車を走らせ、東河内林道ゲートからスタート。周囲の木々はちらほら紅葉しており、早朝の空気も気持ちがいい。林道を一時間半ほど歩き、尾根の取り付きへ。CLがココだね、と指した先は微かに踏み跡のある急斜面で、歩きやすかった林道から一変、早速のヤブだった。
 木々が生い茂り、急坂が続く。テント泊荷物の大きなザックが木の枝に引っかかり歩きにくい。また今回自分は初めてストックを2本使ったので慣れないストックもあちこち木にひっかけ苦戦。木々をよけよけ、足の踏み場を考えつつ、手も使ってよじ登り、頭も全身も使っているなと実感した。
 しばらく尾根伝いに進んでいたが、途中CLは斜面を横切りはじめた。先ほどよりも足場は落ち葉とゆるい地面でボロボロ崩れ、小枝が蔓延ってザックにガンガンひっかっかる。途中身動きが取れなくなり、ザックを放り出したくなった。ちゃんとパッキングして荷物を小さくしておけばよかったと後悔。皆さんの助言をもらいつつなんとか通過。
 登っていくうちに雪が出てきた。はじめは谷筋だけだったがだんだんと稜線にも雪が乗り、ふかふかの雪の上を歩く。やがて笹が出てきた。青笹山の名前のとおりか、笹が一面にはびこり、雪と笹の上をかき分け進む。30センチ程雪が積もっている箇所もあった。
 
  テンバの小笹平は一変して雪がなく、開けていて別世界のようだった。到着して間もなくCLと峯島さんは水汲みへ。感謝。10分ほど下ったところに沢があったとのこと。
 落ち着いたところで宴会開始。一日頑張った後のお酒は格別うまい。夕食のご飯も火加減絶妙でおいしい。あたりはガスが立ち込め何も見えなくなっていた。6時過ぎには就寝。
 
[11月24日]
 夜中は鹿なのか獣の声がよく聞こえていた。朝になるとテントに霜が降りていて寒い。外に出していた水や靴が半分凍っている。
テント撤収し6時半には出発。心配していた雪は凍っておらず、アイゼンなしで歩くことができた。今日も天気よく、青笹山、青薙山、周囲の山々の展望がきれいに見えた。
 しばらくして両側が深く切れ込んだガレ場へ遭遇。足場はしっかりしていだが片足程度の幅しかなく、ロープもない。慎重に進む。

 昨日同様林の中、雪の上を笹をかき分け進んで行く。ふかふかの雪の上は獣の足あとしかない。倒木が連なった場所もあり、本当に人の気配がない、自然のまんまだと実感。雪の上の下りは滑りそうで怖い。慣れない自分は助言をもらいつつ、木や笹、岩につかまりながらとにかく必死であった。
青笹山山頂は林の中の少し盛り上がった所で、手書きの看板がなかったら山頂だと気づかないような場所であった。

 青薙山へは途中で登山道と合流。久々のちゃんとした道と赤テープがなんだかうれしい。すると向こう側から男性二人組の登山客と遭遇!人に会うと思っていなかったので話が弾む。コイケ平の湧水を確認しに来て青薙山までピストンするとのこと。その後もうひとり単独の男性にも遭遇。静かな登山はいいが久々に人に会うととてもうれしい。
 青薙山経由し、無岳山へ。展望よくぽかぽかと温かい山頂。ここから尾根を伝って下山。雪はなくなったが急斜面のヤブの中の下りは先が見えず、延々と続いていた。転がり落ちそうになりつつ、またもや必死。2時間ほどで林道へ到着。筑波大の演習林内になっており、かなり揺れる吊り橋を通過。その後は再び林道へ。下りで膝がおかしくなっていたが林道歩きでいいクールダウンになった。

 下山後は接岨峡温泉会館へ。お湯はつるつるしている。町営なのか料金は300円。ありがたい。
 帰りは手前の一般道でまさかの渋滞に会い、深夜に千葉へ到着。
 
  つたない文章ですみません。ヤブ山登山は経験の浅い自分には大変なところが多かったですが、たくさん助けていただき無事に終えられました。ありがとうございました。


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大菩薩小金沢連嶺 

大木です。
快晴の中大菩薩小金沢連嶺縦走してきました。
ぽかぽか陽気で静かな山たびが楽しめました。


【ルート】1日目 裂石~丸川峠~大菩薩岳~介山荘泊
2日目 介山荘発~石丸峠~小金沢山~湯の沢峠~やまと天目山温泉着

【参加者】CL 室まさみ 大木裕見子
【期間】 11月23・24日

23日・・千葉駅発6:38特急あずさ3号にて塩山駅8:53着。9:30発の裂石行きのバスに乗り大菩薩登山口まで向かう。
10:14スタート。楽ちんコースは避け、ちば山の会員らしくちょっと健脚コースをチョイス。。。。
12:45丸川荘着 森の住人を思わせるご主人が入れてくれた美味しいコーヒーを頂く。丸川荘を過ぎると山道は徐々に雪が取りつき始める。
15:50今宵の宿介山荘到着。あったか小屋で三代目も働き者で雰囲気も良し。夕飯はワインとサラダ付のカレーライスで乾杯。
介山荘オリジナル特性優れものボールペンも記念品で頂きました。今宵は山荘名物の日の入り、夜景も拝まずお布団ぬくぬくで早々と就寝。

24日・・
今日も快晴。美味しい朝ごはんを頂き、来年2014年にちなんで、介山荘若旦那の発案で急きょ作成したと言う小金沢山2014Mの記念バッジを購入。
やまと天目山温泉の半券チケットも購入し7:30発。
9:00小金沢山着。小金沢2014Mの看板を持って来年用の年賀状にと記念撮影。
右に雪の南ア甲斐駒(甲斐駒は雪はなっかた)北岳から聖岳、左に太陽をお供にササ原を軽快に歩く。根っこと岩の間の凍結の登山道をアップダウンを繰り返しながら慎重に歩く。ニット帽は汗ダラダラぽかぽか陽気。
白谷ノ丸11:45着。富士山と南アに囲まれお昼寝にはもってこいの場所。
12:23湯ノ沢峠に到着し、さらにひたすら林道歩きに精を出し15:15やまと天目山温泉に到着し入浴汗を流す。甲斐大和駅前の「雅」で乾杯して電車に揺られ帰葉する。おしまい。 。 。

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立山山スキー◆写真 

菊池です。
立山初滑りの報告をいたします。


【山域】立山室堂周辺
【日程】2013年11月23日(土)~24日(日)
【メンバー】CL:菊池・SL鶴田・斉藤(健)・吉川・板橋・小泉・鈴木夫妻・村上・会員外3名:計12名
【行程と天気】
23日:晴れ 扇沢―室堂山荘―浄土山―北斜面―浄土川―登り返し―マル秘ルートー浄土川―室堂山荘:累計標高差約600m
24日:ガスの晴れ 室堂山荘―浄土山と室堂山の鞍部―国見岳ボトムー国見岳―ボトム―室堂山荘―浄土川―山崎カール下の台地―浄土川―室堂山荘


27 今日はここまで・記念撮影

・22日が悪天のため1泊2日の短縮日程とした。直前の3日間で100㎝~120㎝の積雪増加で積雪は220㎝ほどであった。真砂岳の雪崩れは我々が室堂山荘に到着したころの10:50頃発生した。2泊3日の場合3日目は真砂岳の尾根の往復ルートを考えていた。

・1日目最終のマル秘ルートを滑走後、Kさんのシールが低温などのため付が悪くトラブル、標高差70mほどツボ足で山荘まで登った。締まっているが凍っていないトレースであったため事なきをえた。

・2日目は山崎カールに向かったが、安全なカール下の台地までで終了とした。ツアールートの上部に30度を超える大きな斜面があるところを通過することは危険でるが、我々の辿ったルートは雪崩の可能性はまずないルートであるが、今後も事前に十分検討し慎重に行動したい。雪崩事故に関連し会員の皆様にご心配をおかけいたしました。電話・メールなどご配慮有難うございました。

写真館にツアールートと雪崩れ地点を掲載します。

以下1日目を鈴木玲子さん、2日目を板橋さんのレポートを紹介いたします。



11月23日(土)

鶴田車に鈴木(秀)(玲)が搭乗し22日午後8時30分出発、途中、村上、板橋をピックアップし軽い渋滞に巻き込まれながら23日午前2時ごろ扇沢駐車場に到着。
満車状態、テントを設営し仮眠。(その日は一段と冷え込み寒くて眠れませんでした。)

7時30分ごろ、ほかのメンバー、菊池、斉藤、吉川、小泉(会員外3名)と合流し大混雑のアルペンルートで室堂山頂駅に10時20分ごろ到着。そのまま室堂山荘に向かい部屋で荷物をデポして山荘前に集合。ピーカン、雲一つない冬山特有の空。ハイク前から気合が入る。
この日は浄土山へ。風もなく穏やかで、汗ばみながら標高差400Mを時間をかけて登り、山頂へ。笑顔の記念撮影をして、滑降開始。
雪は多少重めだがこのシーズン納得のパウダーを満喫。それぞれおもいおもいにシュプールを刻み沢を下る。室堂山荘の東側穴場の斜面をさらに下り登り返す。鈴木(秀)(玲)は、先に山荘へ戻る。

3日前からの降雪で本当に最高の条件での初滑りとなり、楽しい山行となりました。
その後宿での座談も有意義で疲れと睡眠不足で早々解散となりましたが、私ども新参者には皆と打ち解けるいい機会となりました。
心に残る山行を本当に感謝いたします。
雪崩で犠牲になった方があったことが驚きでした。山の怖さを改めて痛感しました。


11月24日(日)

この日は朝からうす曇りの天候でしたが気温はやや高めの印象でした。
朝食を早めに設定していただき7時には行動開始しましたが、この時刻でも寒さはまったく感じない陽気でした。

この時点では前日の真砂岳での雪崩事故の情報も確かなものはなく、真砂沢カール方面での事故ではないかと判断していました。天候は午後から回復に向かうとの予報でしたが、雪崩事故のこともあり無理せずに昼の段階で状況をみて決めるというリーダー方針でした。

午前中は室堂山荘の眼の前の室堂山の北斜面を登り国見岳との鞍部に滑りこみました。気温が高いため雪はやや重めでしたが、それでも膝までの深雪を楽しめました。
ガスも出てきたため見通しが利かず鞍部から国見岳への登り返しは取り付きの選択が難しい状況でしたが、ここは菊地先生の経験がものを言い、迷うことなくシールでの急登が始まりました。

およそ100mほど高度を上げたところでガスが薄くなり、ターミナルからの直登を目指す若者の姿も見られるようになりました。我々の足元はやや重めのディープパウダーで、キックターンでの切り返しの度に疲れがたまりました。やがて新潟BCのメンバーが後方から現れ、頂上で合流しました。彼らはターミナル方面に向かいましたが、われわれは山荘方面へと滑りこみました。高い気温のため雪煙りが舞う、とまではいきませんでしたが、それでも快適な深雪滑降を堪能しました。

山荘に戻り小休止。それまでは天候具合により午後はこのまま上がりもあり、という話だったのですが、空は急速に青くなりガスも綺麗にあがりました。雄山や奥大日岳の雄姿が現れ、このままでは帰れない・・・ということで山崎カールの基部までは行こうという話になりました。

国見岳の重い深雪を一人でラッセルで牽いてお疲れの菊地先生も、山崎カールを見たことのないメンバー(私も含みます)にその素晴らしさを教えたいとのことでした。
しかしなにぶん好天=高気温となり汗だくの登りとなりました。はじめは山荘から東へややトラバース気味に進み、そこから山荘裏のパウダーを浄土川に向かって滑降。
フカフカの浮遊感で遊び、気分爽快。ここからカールに向かいましたが、これがほとんどピーカン。汗かきの私は、それこそTシャツでもいいくらいの陽気でした。

この登りで大走りを舐めるように行き来するヘリが気になりました。大きな雪崩後のデブリが判りましたが、この時点でも昨日の事故は真砂岳の反対側でのことと考えていました。しかし至る所で雪崩が発生しており事故の危険が高いと判断され、山崎カールの基部のほんの一部が見えるところから山荘への帰路を取りました。ここでも気温の割には条件のいい滑降が楽しめました。

山荘に戻るとすでに小屋閉めの準備にはいっていました。荷物をまとめ室堂ターミナルに向かうと、トロリーバス最終便まで15分というタイミングで、急かされるようにしてアルペンルートを下りました。その後は大町温泉郷で汗を流して、案の定の中央高速渋滞でしたので帰りは深夜となりました。シーズン初めで疲れはしましたが、楽しく充実したツアーでした。とくに私は3年越しの念願であったので、好天にも恵まれて忘れられない山行となりました。

ところで、山荘にかえったときのことですが、ここで前日の雪崩事故がさっきまで眼の前にあった大走りでの出来事であったことを知りました。ヘリはいまだ行方の確認できない1名の捜索であったことも知らされました。事故現場を目の当たりにしたことで、まさに山スキーでは天国と地獄が紙一重の背中合わせに存在していることを思い知りました。また帰葉してからちば山のメールで皆さまが心配して、もしものときの対応策まで考えてくださっていたことを知りました。本当にありがとうございました。
この場をお借りして御礼申し上げます。


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権現岳~編笠山◆写真 

今期冬山のスタートに南八ツ権現岳を歩いて来ました。
その報告をさせていただきます。


【山域】八ヶ岳連峰
【ルート】西岳~権現岳~編笠山
【登山方法】小屋泊り縦走
【参加者】CL竹下 SL澤田(淳) 内堀 斉藤(一)記録
【行程日】【天気】
11月23日 晴れ
富士見高原ゴルフ場9:40~西岳13:40~青年小屋避難所(泊)14:40
24日 晴れ
青年小屋避難小屋5:50~権現岳7:55~編笠山10:40~高原ゴルフ場13:40


12、権現岳山頂に到着  [権現岳山頂に到着]

一日目
総武沿線の参加者をピックアップ。早朝の首都高を抜け、笹子トンネルまでの渋滞に時間を心配したが、四時間でゴルフ場に到着。この時点で予想より暖かく、薄着で皆登り始めました。
樹林帯のスタートから工事作業中の不動清水を横目にどこまでもゆるゆると登る道がこのまま山頂迄続いて欲しいっ、と言う期待はブナに植生を変え、雪が斜面を白くする頃に登降角度があがります。山頂まで100mの所にガレ場の展望場所が広く開けていて、ここからの眺望は素晴らしく、雪を頂いた南・中央の名立たる主峰が同定でき、霞む事なく望められました。

紅葉に色付く麓の様子が絨毯を思わせます。ここは暖かく、いつまでも居たい気持ちを抑え、更に樹林帯の中を進みガレた西岳の頂に立ちます。ドームの編笠山、権現方面のギボシが美しく迫ってきますし、これを西岳から見ると違う山に思えて来るのがとても新鮮です。さて、ここから今晩の宿となる青年小屋冬期避難所を目指しましょう。樹林帯をかなり下降しての移動に登り返しが少々心配でしたが乙女の水に着くことで小屋が近いことがわかります。水をたっぷり補給し、まだ新しい避難小屋に明るい内に入れました。
内部は10畳敷き位の広さに客は我々だけです。畳がとても心地よく銀マットも必要ないようですが汚さないようこころがけます。それぞれが持ちよった酒、肴で早速夕飯です。豚汁が暖かくうまかった。
そこにもうひとり、この宿を求め名古屋から来た男の子も加わり山談義で夜を迎えました。

二日目
四時に起床。朝方はマイナス七度に下がり寒かったァ。
今日は権現岳ピストンなので必要品だけの軽装で準備を整え小屋より安全の為、軽アイゼンを装着。ヘッ電を点け出発。樹林帯の中、雪を踏みしめる音だけが聞こえます。白んで来た空間に富士のシルエットがうつり、南・中央アルプスが焼け始める至福の時間。これを観るためにここまで上がって来たんだと皆、感無量。カメラでこの瞬間を写し込む。
西ギボシのトラバース、鎖場の連続に気は抜けませんがこれら岩場には着雪していません。権現小屋が近づくと主峰赤岳が顔を出し、続く八ヶ岳稜線の山々を見ながら権現岳に到着。こちらも壮観で群馬、新潟方面の山々を遠望出来る、この天候がとてもありがたい。狭い山頂で一息吐いたら今度は編笠へ向かいます。

日が上がるにつれ気温も上昇。暑い。
青年小屋には9時に戻りましたがゆっくり下山準備をし出発。今日は荷が軽い。
編笠への岩稜帯で雪踏み抜けに注意して歩くと夏より時間がかかったようだ。
再びの樹林帯から山頂へ出た時、若い登山者の多さに少し驚いた。
登り易い山、好天でも有り人気は高い。
さあ、下山ですが駐車場所まで以外に大変で、長い下り坂は1000m以上の高低差です。早朝よりの行動で踏ん張りが効かなく、お疲れモードでクルマに皆到着しました。

二日間の山行を癒しにここより5分、八峯園鹿の湯へ。
元はリゾートホテルのここでは「お湯+食事セット」が安く、1200円で両方を賄って、和・洋・中華のメニューから更に追加料で選択肢が増えます。
但し、14時半迄のセットなので時間には注意をして下さい。
帰葉では笹子トンネルより高井戸までの渋滞に巻き込まれましたが
21時に幕張PAに到着。

今回は二日間好天気に恵まれ、冬仕度の見直しにもなった良い体験でありました。
参加の皆さん、ありがとうございました。


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丹沢広沢寺岩トレ 

田上 光彦です。
ぽかぽか陽気であった岩トレの報告申し上げます。

 
【日  時】11/17(日)日帰り
【場  所】丹沢広沢寺
【内  容】岩トレーニング(アイゼン登攀)
【メンバー】CL樋口、井本、田上記
【時  間】7:45開始 15:30終了

 
天気が良ければすべてが許される、良いトレーニングになりました。
向う車中にて樋口さんが人が多いと思うので一番でロープを張りたいと仰る。
目論見通り、1番手で岩場に到着でき朝から気持ちが良い。
 
まず1本目は【一般中央ルート Ⅳ級】
トップロープで登ります。素手で登ったがまだ日差しが通ってなく手が少しかじかむが、初心者にやさしいルートで安心して登る事ができた。
 
2本目は【プレゼントファイブ 5.7級】
こちらも樋口さんにトップロープを張ってもらい登ります。
1本登るとここからが今回の目的アイゼントレーニングです。
樋口さんに手本を見せてもらい、
 ・前爪の2本もしくは3本で登る
 ・足は水平に保つ
と説明を受ける。
田上挑戦致します。登ります。ふくらはぎと足裏が悲鳴を上げ始めます。
しんどいです。わずか2本に体と命を預けます(トップロープですが・・・)。
アイゼンの前爪はこういう使い方をするのかと納得しました。
ふくらはぎもこういう使い方をされるのかと思い知ったことでありましょう。
 
ただ、アイゼントレーニングの岩場らしく前爪で削り取られた凹が所々に発見でき遺跡の様で歴史と想いを感じることができます。
多くの先人達の訓練の跡に私も爪を合わせます。
私も精進しますので、どうぞよろしく。
 
井本さんはアイゼンもつけても物ともせずすいすいと登って行きます。
樋口さんに至っては、ザックも背負った状態ですいすい登って行きます。
 
本日のトレーニングもこれで終わりかと私は満足しておりましたが、このお二方に関してはまだまだ終わりはありません。終わりの始まりにも至っておりません。

3本目【右スラブ5.9級】
まず井本さんがリードしてトップロープを設置、お見事でした。
ただ中段からのスラブがいやらしく一筋縄ではいかない模様。
田上もトップロープで挑戦。中段で断念しようかと思ったのですがテンションも張って頂いて大方の予想を裏切って登り切りました。
最後に樋口さんがリードでスラブを中央突破し見事に登り切る。
 
天候も良く、てんとう虫にも祝福された充実したトレーニングとなりました。
樋口さん、井本さんありがとうございました。
 
ただ告白しなければならない。
5.9級のスラブ上部でハンガーボルトを握ってしまった。
握り手がなく藁をもすがる思いで握ってしまった。
登山の神様は許してくれるだろうが、登山の仏様にも大目に見て欲しい。
仏の顔も三度までで。


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芦沢山~サカリ山◆写真 

【山域】大菩薩連嶺
【ルート】芦沢山~サカリ山
【登山方法】ヤブ山登山
【期間】
 出発日11/16(土)夜
 行動日11/17(日)日帰り」
【天候】11/17快晴
【参加者】CL柘植、杉山、白川、清野(報告)
【コースタイム】
 芦沢山北東尾根取付6:15→芦沢山8:00→サカリ山10:00→藤タワ11:25→芦沢山北東尾根取付戻り12:20


07芦沢山の山頂  [芦沢山の山頂]

山梨県北都留郡丹波山村内に位置する芦沢山とサカリ山は、昭文社地図にはルート表示はない。晩秋の登山道のないバリエーションルートを楽しんできた。
当初、鳩ノ巣駐車場の予定だったが、満車だったため、道の駅たばやままで移動し仮眠した。
翌朝、5時起床。寒いので、車の中で朝食をとった。
その後移動し、子之神社前の駐車スペースに車をとめた。

山々は紅葉で、美しく色づいていた。
鳥居をくぐり、丹波川の橋を渡り、グリーンロード入口の標識のある階段を上がってすぐに、バリエーションルートをとった。
斜面を登るので、いきなりの急登であった。30分程で尾根にでたが、急峻さは続いた。
しばらくいくと、緩やかな尾根になった。
落ち葉の積もったふかふかした地面、上を見上げれば、木々の上の方に紅葉が残っている。
太陽の光に照らされて美しい木々の合間からは、丹波山の山並みが見えた。
芦沢山山頂に着いた。平らで、木々に囲まれ、展望はあまりよくなかった。

急な下り坂を降り、鞍部になると、「戸沢、丹波山、芦澤山」と書かれた標識があった。これはハイキングルートが崩壊する前の名残りらしい。
ヤブっぽい急登を行き、イノシシのヌタ場を過ぎ、歩きやすい水源巡視路と合流した。左にはサカリ山が見えていた。
ほっとしたのも束の間、直に巡視路に別れをつげて、ヤブ斜面に入っていった。
生い茂ったスズタケをかき分け、馬酔木の緑の葉がめだってきたころ、サカリ山山頂に着いた。ここも樹木に囲まれ展望はあまりよくなかった。

大休憩の後、下山開始。
スズタケをかき分け、落ち葉の積もった急斜面を転げ落ちるようにくだって行った。

藤タワにつくと、今日はじめての登山道に合流した。
案内標識にタバスキーの刻印があり、改めてここが丹波山村だと実感した。
登山道を貝沢川方面に進んだ。よく整備された登山道で、歩きやすかった。
眼前に広がる山々の紅葉が美しく、眼下に流れる渓流はすがすがしかった。
やがて林道となり、今朝入っていった取付き地点のグリーンロード入口に戻ってきた。

帰りに、道の駅たばやまにある「のめこい湯」に入った。
ピンクのタバスキーが出迎えてくれた。


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富士山◆写真 

登った山:富士山
登った人:永田・小俣
登った日:平成25年11月16日~11月17日
天候:晴れ


11月16日(土)
行動開始11時30分頃~7合目幕営地14時30分頃
11月17日(日)
行動開始 6時10分頃~山頂10時40分頃


還暦を山で迎えよう。
漠然と昨年からそう思っていた。
振り返れば節目節目を良い山で迎えている。
ミレニアムは谷川の笠ヶ岳山頂で迎え、21世紀を甲斐駒ヶ岳で迎えた。
ならば還暦は日本一の富士山で迎えよう・・・・・そう思うのが山屋の自然な心理だと思う。
それもただ単に山頂を往復するのではモッタイナイ。
自分の最も好きな山行スタイル、」衣食住を持って登り富士山に包まれながら還暦を迎えたい。
そう思って今回臨んだ富士山だった。

前々日、富士土木事務所に富士スカイラインの通行情報を確認し、富士宮警察に登山計画書を提出。
しかし、前日の降雪で富士宮口は通行止め、一気に冬富士に突入だ。
自分は富士宮が通行止めならば須走口と決めていたので小俣さんと相談し(計画書にも記載)須走口から登ろうと計画を変更した。
須走口5合目に向うも凍結で5合目の駐車場にまでは届かず、御殿場口に向かおうかと一瞬思った。
しかし、小俣さんのアドバイスでナビを確認すると駐車場まであと僅かな所まで来ていることが分かる。
側道に車を駐車し、身支度を整え出発。

初日は目標7合目以上、出発が遅れたので14時過ぎに7合目の小屋に到着、小屋を風よけにテントを張る。
テントの中で50代最後の晩酌を堪能し、夕食をとって早めにシュラフにもぐり込む。

翌17日、天候は良い事は分かっていたので明るくなってから出発することにしていた。
(この朝今回初めて携帯トイレを使用したが、今後冬山では必携品になるかもしれない)
身支度を整え6時過ぎに60代最初の1っ歩を踏み出す。
新雪で踝から膝までのラッセルが辛い。

8合目以上からはキックステップで15歩ほど進み、立ち止まってはまた進む繰り返し。(自分は高所に弱いな~と実感)
時折冬富士特有の突風が来るので耐風姿勢の練習が出来る。
10時40分、富士山頂に立つ。
60代初めての山頂は雪をマトッた冬の富士山。
感無量でした。


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鬼怒川支流湯沢遡行◆写真 

辻本です。11月16日~17日に行った沢納め&温泉ハイクの報告です。
私の担当は前半16日の温泉ハイクの報告です。後半は上茂CLから報告します。

 
沢納め山行&温泉ハイク
【山域】鬼怒川支流湯沢遡行
【行動日】平成25年11月16日~17日
【参加者】上茂CL 橋本SL 辻本 今泉 竹下 加藤 内堀 浅井 会員外1名
【行程】
   16日……県道川治・川俣線=湯沢出合い駐車場~湯沢左岸登山道~広河原テン場(泊)
   17日……広河原~湯沢噴泉塔~広河原~湯沢出合い駐車場


04 温泉前で記念写真  [温泉前で記念写真]

今回の山行は、今年の沢納めと銘打ち沢を遡行し、野天風呂、宴会を楽しむ計画を立てた。
合わせて野天風呂が好きなハイカーにも呼びかけ、合同で芋煮会をやることになった。
千葉を午前6時に出発。しかし土曜の6~7時台は通勤時間帯と重なり、各所で渋滞に巻き込まれる。渋滞を抜けたのは佐野IC手前から。予定より1時間遅れで、今市のスーパーに着いた。全員から2千円を集め、芋煮会の食材とアルコールを仕入れる。目的地の野天風呂
用に、デカブルーシートも買ったが、これが思いのほか高くて、そして重かった。
 
すっきりと晴れ渡った秋空の下、男体山、太郎山、大真名子、小真名子、女峰山などの日光連山と、高原山の展望を楽しみながら、川治温泉を過ぎ、川俣湖近くのサービス精神に溢れる食堂で昼食を楽しみ、平家平温泉手前の駐車場に13時に着いた。
テント2張り、スコップ2本、サトイモ、肉、野菜などの食料、酒1升、焼酎1升、缶ビール18本、デカブルーシートなどなど・・・、各自の背中に配分し、湯沢左岸登山道を辿った。
 
湯沢には大きな砂防ダムが2ヶ所もあり、沢遡行は諦めた。登山道は今年の台風9号の爪痕が随所に現れる。倒木が道を塞ぎ、崩壊も激しい。巨大な砂防ダムの高巻も、結構な高さまで持って行かれる。沢沿いの登山道とはいえ、短いながらアップダウンも結構ある。
 
やがて道は沢と同じになり、渡渉が始まる。渡渉は4度も繰り返す。
ミニゴルジュの突破を試みるも、腰まで水に入りそうなので、突破を諦め、登山道に引き返したりもした。鼻先に硫黄の匂いが漂ってくると、広河原となる。
 
広河原は台風9号の爪痕で、流れが変わっていた。砂地の台地を挟んでインゼルの流れは、右岸側が本流だったのに、左岸側が本流となっていた。左岸側は大きく砂地が抉られ、登山道も崩壊していた。岩がゴロゴロしていたが、少しの整地で2張り分のテント場を確保。

メインの野天風呂は小さくなっていたが、デカブルーシートは健在。重い思いをして持ってきたブルーシートは、新品の状態で現地に置いておくことになった。
お湯を引くのに工事が必要。温泉改良に3人、薪集めに3人、料理の支度に3人と作業分担。
それぞれが作業に散らばった。
源泉からパイプを通し、温泉の格好がつく。しかし水が入らず熱い! 沢水を引き入れる工事を浅井さんが一生懸命。やっと完成した風呂は二人が限度。泉質は白濁していず、透明できれいなお湯。
 
その頃、焚火も燃え盛り、宴会の準備が整う。まず「乾杯!」の雄叫びが沢中にこだまし、沢納めの芋煮会が始まった。ビール、日本酒、焼酎が次々とノドを湿らせていく。
芋煮も絶品の味わい。満足げな顔、顔、顔・・・。重い荷物を担いできたことも忘れる。
 
晩秋の空に月が輝きだすと入浴タイム。二人ずつ交互に野天風呂を楽しむ。
ランタンの灯りに白い裸体が浮かび、ほろ酔い気分も手伝って、もうムニャムニャ、フーフー。
「満月を 湯けむり隠す 野天かな」
てな具合で風呂上がりのポカポカ気分に、ビールをグビリッ。焚火で火照り、日本酒をグイッ。 山の唄を谷合に響かせ、沢納めの夜は更けていった。

 

沢納め山行&温泉山行2日目報告
【山域】鬼怒川支流湯沢遡行
【行程】広河原~噴泉塔ピストン  沢遡行メンバー CL上茂 今泉 加藤 内堀 浅井
    17日 広河原8:30~噴泉塔9:30~広河原10:30


沢納めにはすでに時期が遅すぎではなかろうかと後悔しても仕方ないので、のろのろと準備を始めた。
そこら中に散乱した沢道具を拾い集めると、霜でカチカチになった靴下やら靴やらスパッツなどがこれまた遡行意欲を減退させる。でも大丈夫、温泉くぐらせれば凍った靴も一瞬でぽかぽか。気を取り直していざ出陣。

噴泉塔までは片道1時間ほど。山道でも沢歩きでもさほど時間は変わりない。
河原歩きから始まり、時々流れを渡る。渡渉はせいぜい膝下くらい、水は少し白濁しておりさほど冷たくはない。
しばらく行くと滝のある枝沢を左に見る。ガレているが上のほうに湯気が数箇所立ち上っている。
いたるところから湯が噴出しているようだ。途中崩壊した山道が合流したりして、沢に戻ったり高巻いたり思い思いに進む。
ちょっとしたゴルジュあり、へつりあり特に問題なく朝の憂鬱な思いも吹っ飛ぶ。
一箇所だけ深みを嫌って右岸をトラバースするところがある。残置シュリンゲに捕まり1m位スタンスが乏しく、滑ったらドボンである。
皆落ちることなく通過した。すると目の前はがらりと景観が変わった。噴泉塔に到着。
塔は壊れてしまったので噴泉穴だ。ガレ沢との出合あたりが硫黄成分で岩が変色し
ひっきりなしに熱い湯が噴出していて、その下は2m位の滝になっている。
先客が一人のんびり野天風呂を楽しんでいたようだが、どやどや遡上してきた私たちはその静けさをぶち壊し、しばらく屯して記念撮影などしてこの場を後にした。なんて風情の無い奴らだと感じていただろう。

今回はタイムリミットでここまでだが、実はここからが沢登りらしくなるようだ。奥に滝が見える。それは来シーズンにつなげることにしよう。

 
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瑞浪クライミング 

ぽかぽかクライミング報告第一弾です

【日時】2013年11月16日(土)
【場所】岐阜県瑞浪市
【内容】クラッククライミング
【メンバー】牧野、会員外(平野)、平野(記)


暖かい岩場を求めてはるばる岐阜まで日帰りしてみた。まだまだ紅葉真っ盛りの為、渋滞を警戒して朝4時出発、おかげでスムーズに移動出来た。前日の雨の為、途中富士山、南アルプス、八ヶ岳、中央アルプスは全て冠雪。下部の紅葉とのコントラストが美しかった。清里周辺では朝霧がレモン色に染まりカラマツを浮かび上がらせた幻想的な風景が。ちば山プロ写真家S藤さんならさぞかし傑作が撮れただろう。

途中買い出しをすませ9時前に岩場に到着。

①    ロンパールーム 5.9 今シーズン初瑞浪の為、まずはスラブでアップ。牧野、平野、平野の順でリード。これがものすごく怖い、下から見ると寝ているようだが実際に登ると気分は垂直。手がかり足がかりが見えず一歩が恐怖。息を詰めながらなんとか終了。

②    エースをねらえ 5.10b このルートは下部スラブ、中間部シンハンド(手よりちょっと狭い隙間)、ハンド(手がちょうど入るサイズ)、フィスト(グーが決まるサイズ)、オフウィドゥス(手より広い、ジャムが決まらないサイズ)とサイズが変化する好ルート。

早速牧野さんがリードで取付くも上部で惜しくもテンション。そこで岩の上部に回り込みトップロープを張り、再度ムーブの練習。続いで平野×2もトップロープで練習、クラックは本当に難しい。三人とも既に色んなところから血がにじむ。

③    ルート探し、岩場もそこそこ混んできたので人気ルートは譲り合いながら登る。毎度思うが東海エリアの岩場はどこに行っても友好的。知らない人同士でもすぐに打ち解けて話がはずむ。こういうアットホームな雰囲気が好き、などと思いながら新たなルートを探す。ひばりチムニー5.7(ワイドクラック)はグレードにもかかわらずノープロテクション(途中支点がまったく取れない)の為、心が負けてギブアップ。ところでひばりチムニーのある岩は上から見るとリンゴを4つに割ったように岩がパックリ十字に割れている。どの十字も登れそうなワイドクラック。次回はここをトライしたいな。

④    あ~らよ! 5.8 ハンドから上部オフウィドゥス。大きなサイズのカムを腰にジャラジャラ付け、牧野さんトライ。上部で苦闘するも見事オンサイト!素晴らしいクライミング。続いて平野夫はトップロープでジタバタ登る。最後に平野がリードトライ。惜しくも核心部でテンション、悔しい~!!あたりも夕焼けに染まってきたので下山、途中ハナイグチなどのキノコを大量ゲットして駐車場に戻った。なぜか帰りの中央道も渋滞知らずで22時前に帰宅した。

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大笠山-人形山-位山◆写真 

吉川です。一級寒波到来前の駆け込み山行報告。

【山域】両白山、岐阜 
【登山方法】日帰り登山 
【行動日】11/9~11 
【メンバー】吉川(単独)記 
【行動日】
11/8 茂原16:00-大宮IC-中央道-松本IC-高山-ななもり清見道の駅(仮眠)
11/9 高山西-中部縦貫道-東海北陸道-五箇山IC-桂湖奥駐車、桂湖登山口~大笠山ピストン-入浴後-人形山登山口(仮眠)11/10 中根平登山口~人形山ピストン-五箇山IC-東海北陸道-中部縦貫道-高山西IC-飛騨一ノ宮(宿泊)11/11モンデウススキー場登山口-位山~川上岳ピストン-入浴、食事後-高山-松本IC-中央道-帰葉


05 大笠山山頂  [大笠山山頂]

11/9(晴)【行程】桂橋登山口6:20-小屋跡9:34-大笠山10:18/11:10-前笈ガ岳12:48-桂橋登山口14:16
【内容】

昨晩、中央道入り口付近のトラック火災のため一時通行止めとなり予定外に時間が掛かり疲れたので、高山の道の駅で仮眠三時間後五箇山に向かう。まだ暗くてよく解らないが登山口らしき所で、明るくなるのを待ちながら支度をしていると、次々車が四台入ってきた。登山者がいる事にホッとする。大畠谷にかかる吊橋を渡ると直ぐ、岩壁に梯子や鎖が、頭上に続いて
いる。黄葉のフカバラ尾根の急斜面をひたすら歩く、一時緩やかに進み一登りで前笈ガ岳山頂を通過すると、山道のアップダウンと共に、見晴らしがよくなり遠景に立山連峰、槍穂、乗鞍、御嶽山がはっきり見えてくる。そのうち境川の谷底から険しく立ち上がる岩稜帯を目にとめながら進む。笈ガ岳です!やはり素晴らしい山!1552mのピークからは、益々眺めの良い尾根歩きに気分爽快!右手には、大笠山から延びる奈良岳から大門山への山々が連なり、こちらの稜線も魅力的!避難小屋跡の水場で一息入れ笹の登山道を一登りで草付きの登山道になり再びの展望に大笠山が、大きく迫ってくると以外にあっけなく頂上直下の避難小屋を経て山頂に立つ。白山、三方岩岳、笈ガ岳と続く白山北稜線上に立っている。目前の笈ガ岳に登れるチャンスを願う。
明日登る予定の人形山や周辺の山々の情報収集など大休止後下山。庄川を挟んだ向こうの稜線に人形山と三ヶ辻山を見定める。フカバラノ尾根700mの急な下りは長く感じながらもようやく大畠谷の吊橋が見え紅葉狩りのハイカーの姿を見ると登山口に降り立つ。

 明日は、全国的に大荒れの天気予報に宿泊まりにして、人形山を諦めるか迷ったが、大陸からの寒気に南風が入り込む予報だった。北斜面ルートの登山道なので、朝の状況によっては登れる可能性はある。と、なったら、明るいうちに、風呂に立ち寄り、人形山の登山口に向かう。時々、ダート混じりの林道に水が流れたり、路肩が崩れたり、その上夕闇が迫ってくると心細い限り!ようやく広々した東屋のある駐車場に無事到着できた。お腹も満たされホッとした時揺れる木々の奥の月がとても綺麗だった。


 11/10(強風、曇り後時々雨)【行程】中根平登山口6:15-人形山山頂8:45/8:55-宮屋敷跡9:56-登山口11:20-五箇山IC-東海北陸道-中部縦貫道-高山西IC-飛騨一ノ宮、臥龍温泉(泊)
【内容】

娘が、母の病気快復祈願のため頂の白山権現に詣でていた途中行方不明になった。翌春、山腹に手をつないだ娘が踊るような雪形が現われ、それ以後「ひとがたやま」と言われるようになったという伝説の山。
 雲間に青空を覗かせているが、空は大荒れ!
遠くの風音は、凄まじい!三、四時間この天気がもってくれる事を願って出かける。針葉樹林帯から明るい潅木帯を緩やかにすすむ。1200m付近で、湯谷の先にこんもり山の稜線が見えた。多分人形山だろう。直線距離は近いが、谷を越えて回り込むのでまだまだ遠い。谷向こうの風音はいっそう厳しく感じるが、相変わらず登山道の風は静かだった。鳥居のある宮屋敷の広場を過ぎても潅木の単調な道が続く。この頃から時たま雨粒が落ちてきた。背丈以上もある笹の急斜面を登った所が、県境稜線の三ヶ辻山の分岐になる。ここ
から、小ピークを二、三越えて山頂に立つ。登山道は殆ど笹に守られ、強風を免れたが、耐風姿勢を取ながら進む所もあった。山頂は広々した台地で白山の絶好の展望らしいが、かろうじて、三ヶ辻山が見えただけ!風にあおられ、そうそうに退散。この荒天にピークハントで来ただけでも幸せです。三ヶ辻山は、登らずに今来た道を下り登山口に戻る。この後、風は弱まって、雨脚は強くなった。 トンネルばかりの東海北陸道を経て、飛騨一ノ宮の臥龍温泉に浸かり、泊まりの予約をしてから、明日の登山口の偵察をしてくる。

 11/11(曇り時々晴れ、午後風強)【行程】モンデウススキー場登山口6:10-天の岩戸7:48-位山山頂8:14-川上岳への分岐8:25-川上岳10:51/11:21-川上岳分岐13:55-モンデウススキー場15:22
【内容】

頂上近くには原生林の根が巨岩を抱え込むように立っている姿は、長い年月を感じる。そんな巨岩がたくさん点在し、日本誕生のロマンを秘めた天の岩戸等などたくさんの巨岩が命名され祀られている。
 雪が降りそうな空模様に位山のピストンに終わるかな?との想いでスキー場のリフト終点から尾根に取り付く。落葉樹やモミ、檜、などの混合樹の緩やかな道を登り、天の岩戸伝説のうっそうとした原生林の巨岩帯を抜け、明るい広場に出る。展望台らしき木がにょきにょき点在しているが、満足な展望はできない。山頂を踏んで、川上岳分岐に進む。川上岳まで7、4kmの標識を見る。雪雲が漂う怪しげな空模様だが、11:30をタイムミリットとし、天空遊歩道に踏み入る。ドウダンツツジ郡を過ぎるとぬかる道から、刈り込ん
だ熊笹の道のアップダウンで一向に展望に恵まれない。これが天空遊歩道?それでも、落ち葉の敷き詰められた道はふかふかで気持ちが良い。こんな荒れた天気には、天空に青空が広がったり、ガスに覆われ幻想的な景色や、木々の間から虹を見ることもできる。道は単調だが天気が目まぐるしく変わる。
アップダウンを七、八回繰り返し、なだらかになると前方に標柱が見え穏やかな広々した山頂に出た。丁度晴れわたり大パノラマの展望!飛騨や美濃の山々を見渡せるが三座同定は、さっぱり解らないが、小春日和で爽やかな山頂を後に、又、長い長い天空遊歩道を帰る。中間点を過ぎた頃から風が強くなり、霰がパラパラ降り出す。位山に着く頃には、天気は回復したが、今度は、風が冷たくなり冷えてきた。人形山に続き、今日も誰一人会わなかったがリスとはちあわせ、互いにびっくり、リスは、木の枝伝いに逃げてしまった。久々野や宮村の山里を眺めながらモンデウススキー場登山口に下る。


+写真集へのリンク 大笠山+
+写真集へのリンク 人形山+
+写真集へのリンク 位山+
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裏妙義と金剛ノ萱◆写真 

朝から失礼します。峯澤です。
先日のヤブ山登山の山行報告をします。


【山域】妙義
【コース】大黒岩→大烏帽子→ジャンクション岩峰
【天気】晴れ
【日時】11/9(土)
【参加者】CL柘植、SL藤、杉山、富樫、峯澤
【記録】
  登山開始(6:30)→大黒岩(7:50)→大烏帽子(9:45)→小烏帽子(10:00)→ジャンクション岩峰(11:15)→千駄木峠(11:55)→下山(12:40)


08登高中に望む大黒岩(右)高岩(中央)と中間に浅間山  [登高中に望む大黒岩(右)高岩(中央)と中間に浅間山]

自分としては初めてのヤブ山登山。
前日夜から柘植さんの運転で妙義方面へ向かい、途中で仮眠を取り出発地点へ。
スタート地点の鳥居を目印に登山を開始する。

最初からけっこうなヤブの中を進んだ。
自分は木の枝を避けるテクニックが足りず、そこら中に服やザックを引っ掛けてしまいメンバーの方々についていくのが大変だった。

やっとヤブを抜けたかと思えば、今度は脆い岩場に突入した。
頑丈なように見えてボロボロと崩れる岩場のため、落石に気を付けながら登っていった。
登山でヘルメットを使うのは初めてだったがヘルメットの大事さを体感した。

ヒヤヒヤしながら登っていくとようやく最初の目的地の大黒岩に到着。
大黒岩から西を見ると電線と上信越自動車道を挟んで、遠くの方に高岩が見える。
やはり妙義付近の岩山は雄大で良い。
周りの紅葉も全盛期というでは無かったが、岩山を映えさせていた。
休憩を少しだけ取り、大黒岩から下っていく。

ここから先は足元が崩れやすく、ラックさせないよう気を付けて下って行った。
登り返して少し行くと大黒岩と高岩が見える絶景ポイントに着いた。
柘植さんは「見晴らしが良いなぁ」と言いながらもあまり景色を見ずにガンガン進んでいく。
最初のヤブ道よりかはかなり歩きやすい道になり、いつの間にか大烏帽子に到着。

しかしながら、見晴らしが無いため大烏帽子の看板と記念撮影をして、少し休憩を取って出発。
小烏帽子にも比較的楽に到着できた。
ここでも記念撮影。

次にジャンクション岩峰を目指すが、ここからは大烏帽子・小烏帽子の時よりも急登になってくる。
また、ラックが増えてきて足元も脆くなってくるため、木の根っこを手懸りにして上方に気を付けて登る。
ヤブの中をどんどん進んでいくと、少し開けたところが見えてきた。ジャンクション岩峰だ。

ジャンクション岩峰に到着すると、眼前には表妙義の荒々しい岩山が見える。
右手には特徴的な形の荒船山も。
足元が若干狭いため落ちないように気を付けながら、ここで大休止。
景色を楽しみながら休憩を取る。

ここからは下山に向けてひたすら下る。
ずーっと下っていくと、山を崩れないようにするための金網が地面に敷いてある場所に出た。
その金網を超えると、送電塔のメンテナンス用の林道にでる。かなり荒れている道だ。

ここまで来れば迷うことは無いだろうと思っていたが、下手に道がある方が間違えてしまうようだ。
少し道から外れながらも何とか一般道まで到着して無事に出発地点まで戻ることが出来た。



【山域】西上州
【コース】金剛ノ萱
【天気】曇り時々晴れ
【日時】11/10(日)
【参加者】CL柘植、SL藤、杉山、富樫、峯澤
【記録】登山開始(6:40)→607m鞍部(7:30)→金剛ノ萱東峰→(金剛ノ萱8:00往復)→下山(9:30)


道の駅しもにたで夜を過ごし、翌日朝から金剛ノ萱を目指して登山を開始した。

バーベキュー広場なるところに駐車し、車から降りて狭い林道を登って行く。途中で後ろから車がやってきた。
なんでこんなところに車が?と思ったが、答えはすぐにわかった。
林道の上の方に湧き水が出ており、みんなその水を汲むために車でやってくるのだ。
登ってくる車はみんな荷室に水を入れる容器を積んでいた。
そんなこんなで林道を登っていくと柘植さんが脇道(道には見えないが)に入っていく。

今日の山はハイキング程度だと聞いていた他のメンバーは目を疑った。
かなりの直登の道を延々と登っていく。
前日の大黒岩までの道のりも険しかったが、斜度で言えばこちらの方がきつかったかもしれない。
ヤブは少なかったが。

ヒイヒイ言いながら登っていくと、比較的平坦な道に出てそこからは普通の登山となった。
平坦な道を軽快に歩いて行くとすぐに金剛ノ萱東峰に到着。

直登の道はきつかったが確かに距離的には確かにハイキングレベルだった。
そこから下りの道中はヤブがきつい場所もあったが難なく通過し、林道まで到着。
行きで見掛けた湧き水を飲んで無事に下山しました。

<峯澤感想>
初めてのヤブ山登山でしたが、諸先輩方のおかげで非常に楽しむことができました。
自分のいつもの登山よりもスリリングで、登山の新しい一面に触れられたように思います。
また、登山後に食べた下仁田ネギを使った鍋が疲れた体に染みてとても美味しかったです。
これからも積極的にヤブ山山行に参加していきますのでどうぞよろしくお願いします。


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高社山◆写真 

菊池です。
信州百名山の信仰の山・高社山(たかやしろ・こうしゃ)を今年のハイキングの締めくくりとして登ってきました。


【山域】長野県・中野市、高社山(1351m)
【日程と天候】2013年11月9日(土)晴れ
【メンバー】菊池(職場の同僚2名が当日同行)

【行程】信濃町―よませ温泉スキー場駐車場に車1台デポー谷厳寺駐車場9:30―谷厳寺裏山守り本尊見学―岩室―天狗岩―13:00山頂―14:45よませ温泉スキー場駐車場―遠見の湯入浴(600円)―谷厳寺


07 迫力の「なぎなた岩」が見えた  [迫力の「なぎなた岩」が見えた]

・前日職場の同僚2名の参加希望があり、よませ温泉スキー場に1台車をデポ、下山は楽なゲレンデ経由とした。
・登山口の谷厳寺(450m)は桜の名所、裏山には高さ8mほどの金色に輝く十二支の守り本尊が8体点在しており不思議空間を作り出していた。

・スタート間もなくの山道左側には「ムラサキシキブ」の群落が続き、右側の赤い実と一緒に癒してくれた。

・信仰の山であり、登山道には多くの石碑が鎮座しており、杉と唐松の林から間もなく広葉樹が多くなり見事な楓の紅葉が多くなると、迫力の「なぎなた岩」「大黒岩」などが眺められテンションがアップした。

・ダイレクトに登って行く尾根道から稜線に達すると、北信・妙高の山々と雪を頂いた北アルプスまで見渡せるグレイトビューを振り返りながら進んだ。間もなく岩室があり、天狗岩の展望台から間近に「なぎなた岩」とその眼下に中野の街々が眺められ
た。

・山頂でゆっくり昼食休憩、志賀高天原・一ノ瀬のゲレンデは既に真白くなっており、スキーシーズン間近の感であった。よませ温泉スキー場へゆっくり下山、スキー場トップにはなんとマツムシソウの狂い咲きが見られた。谷厳寺入山口より標高差で
200mほど高い駐車場であるため下りは楽なお勧めルートである。


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富士山お中道 

長池です。
富士山お中道(滑降ルート偵察)の報告
 ※報告が遅くなりましたが、M氏からの富士山初滑降のメールに触発されて富士にはこんなところもあるというところを書いてみます。

 
1、日時 2013.11.9(土)日帰り  
2、メンバー 単独
3、タイム
 千葉2:30-5:30五合目駐車場-6:58六合引返し点-7:51表大沢-8:38主杖流し-9:08桜沢-9:35不動沢-9:58引返し点-11:43主杖流し-12:53五合目
4、富士山お中道の概況

 富士山には、かつてお中道と言われるハチマキルートがあったことはご存じだろうと思います。
 山スキーでの富士山滑降は通常、富士宮口、御殿場口、須走り口、吉田大沢の4本がノーマルですが、他にも富士山をめぐる多くの沢筋はスキー滑降の良いルートになる筈、ですがアプローチや滑降後の帰還ポイントが上記地点に限られるため、あまり多くの滑降記録がありません。
 そこで、今後のバリエーションを増やそうと、上部に積雪があり偵察ルートが歩行可能な時期を狙って、お中道一周によって滑降可能なルートを見届けようと好天をねらって出掛けてみました。
 
 結果は、少し出遅れたのと、予定のルートから外れ、大沢崩れの大迂回を消化する時間が不足して大沢崩れ手前で引返すことになってしまいました。
 
 お中道の現況ですが富士宮口から入ると、新六合を過ぎたあたりに立入禁止の立札があり左に踏跡がある筈ですが見当たらず、登り過ぎて山腹に見える踏跡をめざしてガレをトラバースしお中道に入りました。
 すぐに立場沢、表大沢の大斜面を横断し、赤沢、青沢、箱荒沢、主杖流し、鬼が沢、桜沢、不動沢と続く広大なガラ沢を越えると大沢崩れに到達します。
 このうち主杖流しは溶岩流が露出した荒々しい岩沢で富士山登山の好ルートだそうです。いずれの沢も雪が付けば滑降の好ルートになると思われますが、帰還ルートが難物で2500m以下のブッシュ帯は歩行困難で、滑降後は上記登山口まで長いトラバースが必要なので、登山口に近い立場沢、表大沢が対象になります。
 主杖流しは傾斜が比較的きつくダイナミックな滑降感が得られると思います。
 
 お中道のガレは踏跡が明瞭で結構歩いているらしい痕跡がありますがブッシュに入るとときどきルートを失うことがあります。ブッシュ内では行く先にジッと目をこらして見ると、古びた赤布などが見つかります。
  
 大沢崩れは巨大な断壁崖で、一の道、二の道、三の道と3本のルートがあった模様ですが、手前の不動沢あたりからルートはまったく途切れます。400m登って沢が浅くなる地点か、500m下って横断するか、いずれにしても道無き大藪漕ぎで相当な急斜面のアルバイトが必要で時間もかかるでしょう。
 大沢崩れを渡るとハイキング道が吉田口まで整備されています。
 
 吉田口近傍にも、御岳流し、大流し、青草流し、白草流し、不浄流しなど偵察すべき滑降ルートがあるのですが、いずれもハイキング道に出るので滑降記録も結構あり、そちらは後日に、ということで富士宮に戻ることにしました。
 雪を被った南アの遠景や、富士山麓の樹海の眺めを楽しみながら火山灰斜面をザクザクと下ってくると五合目は観光のお客さまで賑わっており、女性リポーターに富士登山について長い質問を浴びてしまいました。
 
【余禄】
 時間があったので「イエティー」ゲレンデに寄ってみました。長さ1000m、幅10~20mほどの人工雪ですが若いボーダーで大混雑。びっくりしてしまいました。
 もちろんテレマークなど私だけ。ボーダーが傍若無人に回転したり飛んだりするので危険きまわりない。今時には初級スキーヤーの行くところではありません。

  
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三船山◆写真 

行動日:11月9日(土)
天 候:くもり
場 所:郡ダム~三船山
メンツ:永田(海斗と)


007ロケ地の案内と風景  [ロケ地の案内と風景]

内 容:
 最近走る目標が今一見当たらず、ジョグを少々サボって短い距離を漫然と続けてました。
その結果山でバテることが多かったです。
今回Tさんに誘われた年末年始の南アの山を登るために、もう一度気合いを入れ直そうと今月から朝ジョグの頻度を多くしました。
・・・といっても海斗とのお散歩ジョグですが。
その一環で行ってきました。
 
三船山は標高200メートルも満たない山で一周しても2キロ弱です。
ただ、自分は初めてですが、地元のランナーは良く走ってるようです。
なので地元の自分がジョグ再開にはもってこいだと思い今回行ってきました。
目標の10キロには1.5キロ足らなかったですが、これは郡ダムを一周できないってこと知らなかったためです。(地元なのに)
でジョグした感想は、これからトレランを始めようと思う方たちに最適な入門の山?丘?でした。
今日久しぶりのトレラン気分とシンドさを味わってきました。
それとココNHKの大河ドラマのロケ地でしたよ。
 走行8.56㌔・所要時間1時間3分45秒・1キロ7分27秒のゆる~いペース

 
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屋久島宮之浦岳 

鈴木愛子です。
遅くなりましたが、屋久島 宮之浦岳の報告を致します。


【山域】屋久島  
【ルート】淀川入口~宮之浦岳~白谷雲水峡  
【登山方法】テント泊縦走
【期間】出発日11/4(月) 行動日11/5(火)~11/6(水)  帰葉11/7(木)
【参加者】CL鈴木憲二  鈴木愛子(記録)
【行程】
11/4(月) 自宅発4:00→成田発6:40→鹿児島空港8:45→鹿児島港11:02発→宮之浦港13:45→安房15:30(泊)
11/5(火) 安房5:00発→淀川入口5:55→淀川小屋6:40着 7:05発→花之江河→宮之浦岳12:12着12:42発→新高塚小屋15:08着(テント泊)
11/6(水) 新高塚小屋5:55発→縄文杉7:08着7:25発→楠川分れ10:35→辻峠11:40→白谷雲水峡バス停13:10着→宮之浦港16:00発→鹿児島港18:00着(泊)
11/7(木) 鹿児島市内観光→鹿児島空港20:15発→成田22:00着→帰葉23:00

【内容】

11/5(火) 晴れ時々曇り時々ガス深し
安房の宿をタクシー(前日、予約)で5時出発。淀川入口に5:45着 5:50登山開始
千葉より西なので夜明けが遅く、真っ暗でヘッ電をつけ、モミ、ツガ等々の大木がある樹林帯の中を登った。6時半頃やっと明るくなってきた。
淀川小屋近くの沢にかかっている橋から見える所に、殆ど常緑樹の中、赤く染まっている木が1本あり、とても綺麗であった。
大木の樹林帯を抜けると、シャクナゲ、アセビ等が多かった。
        
1700mのピークを越え、暫く下ると小花之江河に着いた。
屋久杉が枯れて幹が残っていて、日本庭園を思わせる湿原で綺麗であった。
その後、ひとつの尾根を越えると花之江河に着き、湿原の背後に黒味岳、その他の山が見え、疲れも吹き飛んだ。私達を入れて3パーティしかいなく、静かでいい感じであった。

更に歩を進めると、黒味岳まで往復50分という所に着いた。
新高塚小屋のテン場まで登山開始より9時間位かかりそうなので、黒味岳まで往復は予定に入れてなく、素通りした。

投石平につくと宮之浦岳、永田岳が見えた。ここから先は稜線歩きで360度山々が見え、気持ちが良かった。山々が瑞牆山の岩を少し丸くしたような山波が続いていた。 
11月だからであろう、高山植物は何も咲いていなかった。

宮之浦岳頂上着12:12。
頂上はそんなにガスがかかっていなかったが、周りの山はガスが深くかかり、何も見えなく残念であった。
稜線歩きが終わると、シャクナゲ、アセビなどが沢山茂っている道となり、花の咲く頃は綺麗だろうなと思いながら歩いた。

新高塚小屋着15:08。
小屋の手前に板が、すのこ状にはってある所があった。そこにテントをはった。
屋久島は原則、キャンプ禁止だが、小屋が満杯の時は良いようだ。実際そこにはフライを固定する為の物らしき石がけっこうころがっていた。

屋久島の情報をネットで見た時、「夜、ネズミが来るので、ごみや食べ物をテントの外に置かない様に、小屋に泊まる時もリュックの中にきちんとしまう様に」と書いてあったので、しっかりしまって寝た。

夜、風が強く、小雨が降り、寒かった。
メリノウールの長袖下着とタイツを持って行って良かった。
南の島の山だが、1400m位の所は11月は寒い。11月に宮之浦岳に登りたい人は
寒さ対策もしっかりして行くと良いと思う。


11/6(水)  晴れ
新高塚小屋を5:55出発。縄文杉着7:08。平日の早朝の為か、誰もいなかった。
ゆっくり縄文杉を見られた。樹齢3000年未満とのこと。一部、根が腐ってきており、倒れる危険性がある由、まじかでは見られない様に、ロープがはってあった。
頑張って3000年近くまで生きている屋久杉はすごいなと思う。一見の価値があると思う。未だ見てない人、お薦めです。

更に歩を進め、ウィルソン株(想定3000年で切られた)に着いた。
アメリカの植物学者のウィルソン博士が研究で屋久島を訪れ、世界に紹介し、この名前がついた由である。
内部は畳10畳は敷ける空洞をなし、木魂神社が祀られてあった。
昔、島津藩主がこの木を切り倒し、豊臣秀吉に献上した由、ロマンを感じた。
他のグループのガイドさんが、この中に100人はは入れる由を話していた。物凄く太い屋久杉だったのだなと、ただただ感嘆、感嘆である。

大株歩道入口までは、物凄く太い屋久杉が沢山あり、苔の緑も深く、綺麗で、雨の多い屋久島らしいなと感じた。

大株入口から楠川分れまでは林野庁の業務用森林軌道が走っていて、登山道と共用している由。
その軌道の上に赤や黄の葉が沢山落ちていて、とても綺麗で、その上を歩くのが、いい気持ちであった。真上や両側の木を見ても、赤や黄の葉がついている木はなかった。
すっかり落ちてしまったのだろう。
でも、もっと北側を見ると、沢があり、そのすぐ側には赤や黄に染まっている木がチラッ、チラッと見えた。

楠川分れから辻峠、そして白谷雲水峡へ向かった。
白谷雲水峡は木や岩についている緑の苔、滝、屋久杉等々がとても綺麗であった。
(「もののけ姫」の映画は見てないので何とも言えない)
        
何度か沢を渡渉したが、昔々、島津藩の役人が渡渉しやすいように整備したのか、渡り易い様に石が配置されてあった。
タクシーの運転手さんが言っていた。「昔、小杉谷に人が住んでいて、屋久杉の林業に従事していた人がいて、藩の役人が屋久杉を盗まれない様に管理するよう命じたとか、役人がどの屋久杉を切るか、見に来て、命じた事があったようだ」とのことである。

屋久杉は本州の秋田杉などと比べると、生育が遅く、年輪が濃密で、樹脂が多く、防水、防虫に強く、耐久性も良く、島津藩の宝であったようである。現在は屋久杉は世界遺産なので、切り出しは出来ない。

白谷雲水峡の終点のバス停に13:10着。
バスが14:40までなかったので、タクシーで宮之浦港まで行き、16時発の鹿児島港行きの船に乗り、鹿児島港着18時(泊)。11/7帰葉。
        
ネットの情報で、携帯トイレを持参のことと書いてあったので、持参したが、要所要所にトイレがあり、使わないで済んだ。が、淀川小屋のトイレも新高塚小屋のトイレもきれいではなかった。新高塚小屋の携帯トイレ用のブースは、見てみたらきれいであった。


今回の山旅を終えて思う事
人間の一生に対し、屋久杉の一生は、樹齢が1000年以上は屋久杉で、1000年以下は小杉と言うそうで、時空を超えた生を感じた。だが、この小島で、豊かな生態があるのか不思議だった。

今回のコースは深い樹林帯あり、湿原あり、ロープにつかまって登る岩場あり、沢の渡渉あり、滝があり等変化にとんだコースで良かった。
水場が沢山あり、美味しい水であった。水の豊かな山だなと思った。

高山植物の咲いている頃、もう一度屋久島を訪れ、他の山を登ってみたいと思った。

おさしみとトビウオのから揚げが美味しかった。
これから屋久島に行こうと思う方、ぜひ、トビウオのから揚げを食べてみてください。
お薦めです。


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丹沢大山 

宮城奈々子です。 丹沢大山のハイキング報告をします。

【山域】 丹沢
【メンバー】 CL萱野香織 宮城奈々子
【コース】 大山ケーブル駅~女坂~富士見台~山頂~見晴台~男坂
【タイム】  11月5日 6:30 JR船橋駅 9:10 第一駐車場 10:45 阿夫利神社下社 12:20 山頂 13:50 下山開始 15:30 ケーブル阿夫利神社駅  16:10 第一駐車場  温泉後 帰葉


計画では5時発でしたが、二人でのんびりしてしまい6時半に最寄り駅を出発。
3連休で 東名の渋滞が気になりましたが、特に混雑する事もなく順調に到着…と思いきや、最後のコンビニを見逃してしまった為、車で10分くらい戻って朝食と昼食を購入。(最寄りのコンビニはチェックしとかないと!ですね)
到着すると第二駐車場は既に満車で、少し離れた第一駐車場にギリギリで駐車できました。

豆腐屋さんのおから無料配布を横目に見つつ、こま参道の階段を黙々と上り大山ケーブル駅に到着。
天候にも恵まれた為 乗り場は家族連れや行楽グループで大変な賑いです。
八意思兼(やごころおもいかね)神社に軽くお参りして、女坂をてくてく上りました。

遠足コースとの事で、ちびっ子ちゃん達も可愛いザックを背負って頑張ってます。
が、私は山へ行くのが1年以上ぶり。最初は体が重くて、大丈夫かな?と心配になりましたがCL萱野さんに励まされつつ、自分のペースでゆっくり上っていると、汗も出てきて少し楽になりました。

女坂の七不思議を一つずつ確認し、途中で行き交うケーブルカーを見送り大山阿夫利(あふり)神社下社に到着。 萱野さんは、瓦を投げて(失敗)私は玉こんにゃくを頬張り、かごや道へ。
途中の天狗岩で、本坂を上って来た人達と合流すると、道は一気に混雑し下山する人も次々と向かいよりやって来て 大渋滞です。

人の流れに任せて続いて行くと、富士見台へ到着。
秋の富士山が本当に美しく、その周囲が雲海の様になっていて桃源郷って、こんな感じかな?と思う程に感激しました。

そして、山頂へ。
気持ち良い風が吹いていて、絶好の行楽日和なので山頂も 見渡す限り人だらけ。
阿夫利神社本社へお参りして、運良く空いたテーブルに陣取り優雅なランチ状態で気がすっかり緩んでしまった私。

下山開始直前に、段差の杭に気付かず 右膝を上から垂直に強打…
阿呆な自分を心の底から呪いながら、しばし悶絶。
思わず出た涙と鼻水をふいて、軽く動かしてみると、
骨に異常はない感じです。大丈夫と判断して下山を開始しました。

下りはサクサク歩くつもりでしたが、岩と鎖の難所付近で渋滞が起きてました。
予定より だいぶ遅い下山開始時刻だったので、見晴台は通過。
二重の滝を見たら、ケーブルカーだ!と思うと足も軽くなります。
ウキウキと阿夫利神社駅へ向かうと、そこは待ち人の大行列。
計画を変更して、ケーブルカーを使わず下りる事にしたのですが、
愚かな私たちは、大きな葛籠を選択して男坂へ。

確かに距離は短く、時間もかかりませんが下りの男坂の段差は膝にも腰にも強烈で、その日の夜より数日の筋肉痛に涙する事になったのでした。

近くの、秦野天然温泉さざんかで汗を流し、高速へ向かう途中で、東海大学の学祭最終日の花火に遭遇。
ちょっぴりお得な気分になれた帰り道でした。

CL萱野さん、私のレベルに合わせた計画をありがとうございました。


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奥白根山~黒檜山◆写真 

奥白根山から皇海山への県境尾根はこれまでも何回か計画したのだが、
いろいろ事情があって実行に至らなかったが、今年の11月の連休で参加
メンバーを得てようやく実施できた。日光湯元を起点とした場合、皇海山
まで行ってしまうとクルマの回収が大変なのと、日数が一日足りないため、
途中で黒檜山方面に折れて中禅寺湖に下山という周回コースで実行した。


【山域】日光 
【コース】奥白根山~錫ヶ岳~宿堂坊山~三俣山~黒檜山
【期日】11/2(土)~11/4(月) 
【天候】11/2~3晴 11/4曇
【参加者】 CL柘植、SL斎藤(健)、石橋、澤田


11岳樺と笹原のコントラストがきれい   [岳樺と笹原のコントラストがきれい]

11/2(土) 赤沼駐車場7:20⇒(バス)7:50湯元8:30→前白根山11:15→11:50避難小屋12:20→奥白根山13:20→14:00避難小屋
下山予定の赤沼駐車場にクルマを置いて、バスで湯元へ行く。ここからスキー場経由で前白根山を目指す。なかなかの急登で重荷にあえぐが、2ピッチで傾斜もゆるんでくる。前白根に至ると眼前に奥白根山が堂々とそびえて見える。先週結構雪が降ったとの情報だったが、ここ数日の好天でほとんど融けてしまったようで問題なし。一旦五色沼の避難小屋に降りて荷物を置き、軽装で奥白根山をピストンする。こちらから登る人はあまりいないのだが、山頂は丸沼高原からロープウエーで来た人でかなりの賑わいだった。避難小屋に戻って齋藤さんと柘植で水採りに行く。往復40分くらいか。
避難小屋は結構広く、毛布なども豊富で快適なところだが、泊りは我々だけだった。早朝発で睡眠不足もあり、宴会もそこそこに18時ごろには寝てしまった。

11/3(日) 小屋5:45→白根隠山6:25→錫ヶ岳9:45→宿堂坊山14:05→15:00幕場
明るくなるのを待って小屋を出る。稜線に出るとかなりの強風、昨日と比べると雲は多いが今日も晴れだ。白根隠山から白桧山までは展望はいいのだが、木がなく吹きさらしなので、風をモロに受けてなかなか大変だった。ただ白桧山から先は樹林が出てきて風の影響もやや弱まる。このあたりは笹原と岳樺のコントラストが美しくすばらしいところだ。錫ヶ岳手前で女性二人組とすれ違うが、唐突な出合でお互い相手がクマかと思って身構えてしまった。錫ヶ岳から先は宿堂坊山まで緩やかに(凹凸はあるが)下っていく。ただヤブがこれまでと比べるとひどくなり、プレートはあってもときどき踏み後を見失うほどであった。途中で男の単独行、宿堂坊山の山頂で女性の単独行とすれ違う。こういうところに単独で来るなんてすごい根性だと思う。宿堂坊山と三俣山の最低鞍部付近に水場案内(7分)がある。笹を倒してテントを張り、今日も斎藤さんと柘植で水採り。ただ水場への踏み跡がなく、強引に笹ヤブをかきわけて沢に下って採りに行くという感じ。
確かに近いことは近かったが、水容器を抱えての登り返しも大変だった。
今晩から明日の午前にかけて雨の予報。ラッキーにも全員テントに収まったころ見計らったように雨が降ってきた。今日は結構シビアなコースだったので、少し酒を飲んだらすぐに酔いがまわってしまい、またまた早めの就寝となった。

11/4(月) 幕場7:00→三俣山8:05→シゲト山10:10→黒檜山11:50→登山口13:15→13:40千手ヶ浜13:50⇒(ハイブリッドバス)14:20赤沼駐車場

夜通し雨で、起床時刻の4時になっても雨。今日は半日コースなので、雨があがるまで寝てようかということでシュラフの中でグダグダすごす。5時ごろになると幸い雨があがる。今日は雨中のヤブコギかと観念していたのだが、ラッキーだ。
1ピッチで三俣山に到着する。休憩後少し戻って黒檜山への稜線に踏み込む。
このあたりは深いガスの中で暗い樹林帯、倒木、ヤブ・・・単独だったら心細くなるような雰囲気だが、仲間がいるということはなんと心強いことか。シゲト山に近づくころは日差しもでてきて、GOALの黒檜山もまぢかで気分もウキウキしてくる。
黒檜山は広い山頂で、標識が2ヶ所にあり、どちらが本峰なのかよく分からない。
ここから中禅寺湖までは一般コースのはずだが、小広い尾根が落ち葉で覆われていて登山道も不明瞭。これまでと同じような注意深さで下降していく。最後は結構スリリングな谷沿いの道でこれではハイカーは大変だろなと話し合う。中禅寺湖畔に出ると立派な道標があり、そこから千手ヶ浜までは今回の山行の余韻を楽しんでのんびり歩いた。ハイブリッドバスで赤沼駐車場に戻り、渋滞のいろは坂を下って、日光温泉で入浴。いつもの今市の食堂で早めの夕食後帰葉した。

NETで調べると今回のコースは残雪期・無雪期問わず結構記録が出ているので、安易に考えていたのだが、思っていた以上にルートは不明瞭、特に錫ヶ岳~宿堂坊山間のヤブが厳しかった。それだけに無事踏破できたことは嬉しく、2013年の山行のなかでも記憶に残るものとなった。同行してくれたメンバーにも心から感謝したい。


+写真集へのリンク+
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宮之浦岳 

【山域】屋久島 
【コース】白谷雲水峡→宮之浦岳山頂→ヤクスギランド 
【天気】曇ときどき雨 
【日時】11/2(土),11/3(日),11/4(月)小屋泊 
【参加者】CL峯澤
【記録】11/2登山開始(7:00)→辻峠(8:30)→縄文杉(12:30)→新高塚小屋(14:30)→小屋泊、11/3登山開始(7:00)→宮之浦岳山頂(9:10)→黒味岳山頂(11:30)→花之江河(12:00)→石塚小屋(14:30)→小屋泊、11/4登山開始(8:00)→大和杉(10:30)→下山(12:30)


登山も終わり、今泊まっている宿ではやることが無いので早々に山行報告を書きます。

早朝にタクシーで白谷雲水峡まで行った。
そこで入山連絡しようとしたところ、auの携帯では電波がイマイチで携帯電話と格闘。
そのせいで出発が30分遅れてしまったが、無事に登山開始。
天気は曇り。

白谷雲水峡は聞いていた通り、もののけ姫の世界そのものだった。
色々と見て回りたかったが、2泊3日の縦走で最初から時間を浪費する訳にはいかないと思い、昂ぶる気持ちを抑えて辻峠まで進んだ。

辻峠まではなかなかの傾斜で、背中の荷物が非常に重く感じた…
辻峠を下った先にはトロッコ路線跡があった。

トロッコ路線跡を歩ける山道は初めてだったので、とても気分が高揚した。
路線を辿って歩いて行くと、幾つも橋が掛かっており、橋の上から見た川沿いには紅葉もチラホラ。
ゆっくりと登っていくと、縄文杉への分岐路が。

分岐からは縄文杉に向けて延々と登り坂。
ここから先は観光客が多く、賑やかになってきた。
道中に大王杉などの名所もあったが、写真を撮るくらいであまり休憩を入れずに登る。

ずーっと登っていくと人だかりが。
やっと到着した、縄文杉だ。
しかしながら、撮影客がいっぱいでなかなか写真が撮れない。
携帯電話を片手に近くの人に声をかけ、なんとか1枚だけ写真を撮ってもらえた。

写真も撮れて満足し、宿泊予定の小屋へ向かう。
途中、旧高塚小屋を通りましたが旧とは名ばかりで新しく建て替えられて、とても綺麗になっていた。
木ではなくロールペーパーのような物で作られており、中は3階建てになっていた。
結構キレイな作りだったので、機会があれば泊まってみたい。

なんだかんだで新高塚小屋に到着。
自分は何とか入れたが、かなりの人数で入れない人達も大勢いた。
そこでは岩手県の労山の方々と出会い、一緒に食事を取らせてもらった。
というよりも、ほとんどご馳走になってしまった…
誕生日ケーキを持って登ってきたとのことで、山小屋でケーキまで頂いてしまいました。
山スキーの話や登山装備の話をして盛り上がり、とても楽しい夜になった。

翌日の天気も同じく曇り。
朝ご飯のうどんを早々に食べて出発。

天気はやはり芳しくなく、靄の中を進んで行く。
ヒイヒイ言いながら登って行くと、思っていたよりも早く山頂に到着。

山頂は真っ白で全く展望無し!
しかしながら、百名山最南端を制覇できた事に満足(するしかない)。

そのまま花之江河方面へ進む。

途中、黒味岳にも寄り道をしたが無事に花之江河に到着。
だが、お腹が痛くなったため少し写真を撮っただけで、近くの携行トイレブースへ駆け込む。
携行トイレは買っておいてホントに良かった。
屋久島登山には必須ですね。

そのまま二泊目の石塚小屋へ向かう。

道中はかなり歩き辛く、ヒヤヒヤしながらなんとか石塚小屋に到着。
石塚小屋には誰もおらず、自分一人で独占できるかとウキウキしていたが、続々と登山者達がやってきた。
特に辛かったのが、10名ほどのツアー客が入ってきたことである。
小さい小屋の中はすぐにいっぱいになってしまい、かなり窮屈な思いをした…
しかも当然のように詰めてくるからタチが悪い。
まぁ、ツアー会社にお金払ってるから寝る場所があるのは当然だと思ってしまうのかもしれないけど、一般の登山者側としては挨拶くらいはして欲しい。
僕自身、ツアー登山に関しては良い印象を持っていなかったのですが、更に印象が悪くなりました…
愚痴はこれくらいにして、翌日はツアー客の片付けが終わるまでは寝たふりをして、出て行った後にゆっくりと準備をした。

今日は下るだけだと思い、軽い足取りで出発したがそれが思い違いだった。
ヤクスギランドまでの道程はほどほどに荒れており、しかもアップダウンが激しい。
下るだけと思っていた体には非常に辛かった…
しかもルートも分かりにくいところが多く、何度も足を止めて周りを見回しながら進んだ。
もしGPSが無かったら、不安でしょうがなかったと思う。

何とか道迷いもせず大和杉に到着し、ようやくそこで他の登山者達と出会った。
結局、ヤクスギランドに着くまでに出会ったのはその登山者達だけだった。
それくらい登山者の少ないルートだった。
大和杉は近くに立てる屋久杉の中では比較的大きいようで、間近に見た時は屋久杉より感動したかもしれない。

大和杉に別れを告げて、ヤクスギランドへ向かう。
ヤクスギランドへは荒れた道を一時間ほど歩いて到着。

ヤクスギランドに着いたらすぐに売店近くまで行けるかと思っていたが、それは誤算だった。
一時間程度、更に歩いてようやくヤクスギランド出口へ。

長旅を終えて公衆電話でタクシーを呼び、帰路についた。

以上、長々と失礼しましたが峯澤の山行報告でした。
今回は屋久島らしさ(ずっと曇り)を体験できたので、また来る時は是非晴れた屋久島を堪能したいです。
近いうちにリベンジしたいなぁ。

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