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ちば山の会の山行報告

ちば山の会 山行報告のページ

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権現岳~鉾ヶ岳、烏帽子岳◆写真 

吉川です。海谷山塊山歩きの報告です。

【山域】海谷山塊 
【ルート】権現岳~鉾ヶ岳、烏帽子岳 
【登山方法】ヤブ山登山 
【行動日】5月26、27日 
【メンバー】L柘植、吉川(記)
【行程】5/26土気20:00-上信越道-妙高SA仮眠
 5/27妙高SA4:30-能生IC-柵口-権現岳登山口6:40-権現岳10:10-鉾
ヶ岳12:30-権現岳14:40-登山口16:20-柵口16:50-権現荘(風呂)-
梶屋敷駅テント泊
 5/28梶屋敷4:40-谷根林道5:40-烏帽子岳登山口7:10/7:30-1270m
P10:00/11:20-烏帽子岳登山口13:35/13:55-谷根林道15:50-長者温泉-
北陸道-上信越道-帰葉

【内容】

5月27日(薄日)
 柵口の集落から望む権現岳は、標高こそ高くないが、どっしりとした威厳
を感じさせる断崖の山だ!集落には、雪崩止めの柵があった。十数年前大雪
崩が発生し集落を襲いその後、建てられたらしい。雪のない現在では想像で
きない場所にあり、豪雪地を思わせるものだった。水量の多い湯沢川沿いの
雑木林の急登から始まる。対岸には、雪解け水を集め見事な白滝が眺められ
る。カタクリの群生と残雪の登山道は、急斜面の雪渓に消え少し戸惑うが、
GPSのお陰で、何とか登山道に這い上がる。この後、登山道に雪は無いが、
苔むした滑る岩や、急斜面の岩登りが続く。大岩が折り重なった暗い洞窟を
潜り抜けたりもする。北側に日本海、反対側には草付きスラブの岩尾根上に、
集落を見守るように白山権現小社がある。鎖場を次々に越しようやく権現岳
山頂に立つ。眼下には、能生町の田園風景が日本海まで延びている。ほっと
一息次ぐ。正面のトッケ峰にヤブ尾根が伸び、そこから90度向きを変え、な
だらかな白い稜線の先が鉾ヶ岳だ!トッケ峰までの、南東斜面は、スラブや
崩壊箇所が多く歩きにくい。ホンシャクナゲの花が見ごろで綺麗に咲いてい
た。トッケ峰からの雪稜は快適に進んで、鉾ヶ岳山頂に立つ。霞んだ焼山、
火打山、海谷山塊を望む。帰路は、大沢岳から、金冠を通って溝尾根コース
を下る予定だったが、リーダー判断で来た道をもどることにした。権現岳か
らは、急斜面の岩場にロープ、鎖は下がっているものの緊張の連続だった。

 5月28日(晴)
 水のはられた田んぼ、新緑のまぶしい村の道からできるだけ奥まで車で進
み、がけ崩れの手前に駐車して出発。林道と言えど、るんるん気分で歩くの
とはわけが違う。残雪の杉林は、GPSに頼り、残雪を跳ね除ける枝をよけ、
今季折れたであろう多くの杉の木をくぐったり乗り越えたり大変な労力を要
した。目指す尾根が見えてからも、気持が焦っていたのか登山口を遠く感じ
た。登山道のない山なのに烏帽子岳登山口の立派な標柱にはびっくりした。
暫くは、急登ながら、しっかりした踏み跡をたどる。その後は、雪とヤブを
交互に歩くようになる。ブナの雪原から稜線に登ると、昨日登った鉾ヶ岳が
裾野を広げて姿を現してきた。ここから見る鉾ヶ岳は素晴らしい!ヤブの稜
線を進んでいる時、藪越しに烏帽子岳と阿弥陀岳が、目に飛び込んできた!
やった!と言う気持で嬉しくなる。この後、今まであった目印のテープはぴ
たりと無くなってしまった。このヤブを出て1270mのピークに立つが、
ここから、雪は消え猛烈な藪となり一旦下りながらやぶから出て、入れそう
なところを探すが、全く歯が立たず、赤テープもなく、進んだとしても時間
切れになる。撤退を決め、来た道をくだる。非常に残念だが、想った通りそ
う簡単に登らせていただけなかった。数少ない登頂の記録からも納得した。

写真集へのリンク:権現岳
写真集へのリンク:烏帽子岳


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小川山クライミング講習 

宮下です。小川山クライミング講習の山業報告です。
遅くなってすみません。
 
【日時】2012年5月25日(金)~27日(日)
【場所】小川山
【メンバー】CS平野夫妻、SL川本、SL上茂、井上、萱野夫妻、齋藤、広木、藤、堀内、宮下
【タイム】
 25日21:30千葉→01:00道の駅南きよさと(泊)
 26日06:00道の駅南きよさと→07:00小川山廻目平キャンプ場着→09:00父岩着→16:00廻目平キャンプ場着→買い出し→晩飯→廻目平キャンプ場(泊)
 27日廻目平キャンプ場→08:30ソラマメスラブ着→15:30廻目平キャンプ場出発→川上村ヘルシーパークかわかみ(温泉)→帰葉
【内容】
 25日千葉を出発。道の駅に到着後4~5人用を1つ設置し、あとはみんなで軒下で就寝。肌寒く、寝れるか心配だったが快適に眠れた。(私だけかもしれないが、、、)
 26日小川山廻目平キャンプ場に到着後、テント設営、そして個人装備の準備が完了して岩場に行く。川を越え、山を登りそこに見えるは父岩。
まず父岩の人気ルート小川山物語(5.9)と、小川山ストリート(5.9)を川本さんと、上茂さんがリードですいすいと登る。続いてトップロープで次々に交代で登っていく。
 初めて外岩でのフリークライミングに挑戦の私は、上手い人がすいすい登っていくのでそれに続こうとトライするが何度も山の洗礼にあい、休みながらの登頂。自分で登った場所からの景色は最高に気持ち良く気分爽快。
次に同じ岩のルートのモラリスト(5.1.a)、タジヤンⅡ(5.10a)にもトップロープを設置してもらい挑戦。川本さん、上茂さんは(5.10d)をリードで登り、1日目が終了。
 
薪を拾いながら下山し、ナナーズで夜食を買出しし、猫がいる店で焼き肉定食を食べ、焚き木をしながらお酒片手に体も心も温まり就寝。
 27日はソラマメスラブでのクライミング。スラブが特徴的なソラマメ(5.9+)、やわらかソラマメ(5.8)、クラックがあるロングロングアゴー(5.10b)、ハングがあるソラマメハング(5.10c)と、多種類のルートを登ることができた。
平野さん、川本さん、上茂さんは裏ジェットストリーム(5.11b)にも挑戦。最初のハングと、距離の長さが特徴的で、その難易度に初心者の私は下から凄さに唖然として何度もシャッターチャンスを逃してしまった。
 
 人は多かったが2日間共に人気のルートを登ることができ大満足であった。そして今回の講習でクライミングの魅力がわかり、これからもっといろいろな場所やルートを登ってみたいと感じた。
CS、SLの方々、大人数の安全管理や、初心者でも楽しめたスケジュール調整ありがとうございました。とても有意義で楽しい2日間でした。
 
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南会津山菜山行◆写真 

富樫(富)です。先日の山菜山行の報告をさせていただきます。
 
07 乾杯そして舌鼓
 [乾杯そして舌鼓]

【日時、天候】 2012年5月26日(土)晴れ、27日(日)晴れ
【山域】 南会津
【メンバー】 CL橋本、SL竹下、山内、村尾、高梨、大木、舟山、
  加藤、清野、富樫(富)
 
【内容】

 26日0時に千葉を出発し、目的地の福島県只見町に着いたころには、
白々と夜も明け朝5時になっていた。叶津付近では、昨年の豪雨のため
道路が寸断されており、その手前で駐車し、早速山菜取りにとりかかる。
しかし、ここでは、わずかにふきのとう、カタクリ、コゴミ、細いワラビ
があるだけで、満足いくものではなく、すぐに場所をかえた。         
 そして昨年も沢山山菜が取れたと言う山を目指すが、途中豪雨の被害の
只見線の崩壊には心が痛む。博士山付近では期待を裏切らずにわずか2時間で
ウド、ワラビ、笹竹のたけのこ、タラの芽、クレソン、山椒、コシアブラなど、
今夜の宴に十分な山菜がとれた。

 早くも今回の山行の目的をはたした一行は、余裕のルンルン気分で道の駅や
スーパーに酒などの買出しに出かけたが、道の駅に山菜を卸に来ていたおじさん
の話では、コシアブラはセシウムが多く検出され今年はだれも採らないそうだ。
まあ、そんなアドバイスをきく人はメンバーの中にはいないのだが、まだまだ
福島原発の事故の爪痕は大きい。買出しの後は、名湯つるの湯でまったりとすごし、
今夜の宿泊地の昭和の森キャンプ場についた。
キャンプ場につくと皆で山菜を仕分けし、竹下さん、大木さんの揚げてくれた、
あつあつの山菜の天ぷらを美味しくいただき、大満足で1日目を終了した。
 
  2日目、27日はカッコーの泣き声で目を覚ます。今日もいい天気。今朝の
メインメニューは、昨夜から灰汁抜きをしたワラビです。
なんともいえないいい色、歯ごたえ(竹下さん調理)。朝食の後は矢ノ原湿原を
散策し、小1時間、大自然の中にゆったりと身をおいた。
いよいよ帰路。途中観光地大内宿に寄ったが、観光地での団体行動に慣れていない
メンバーはバラバラだ。メンバー集めにリーダーが走る。
今回の山行一番の難所だったのでは?大内宿では名物ねぎそば、岩魚の塩焼きなどを
いただき、渋滞もまぬがれ午後5時に千葉駅に着いた。
 
今年は全員が山菜採りをしたおかげで、やっと私も山菜がわっかてきました。
お金をかけないのに贅沢な気分。
CL,SL、皆様、楽しい時間をありがとうございました。

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鳥海山・月山山スキー 

長池です。鳥海山・月山山スキー山行報告です。

【日時】2012年5月25(金)~27日(日) 早朝発2泊3日 晴れ
【場所】鳥海山祓川口、月山
【メンバー】CL長池、鶴田、石橋、小泉(27日のみ)
【タイム】
  25日 9:00千葉→18:00鳥海山祓川ヒュッテ(泊)
  26日 5:25祓川ヒュッテ-5:59雪面に出る-7:07七ツ釜避難小屋
     -9:19七高山山頂-10:30新山-11:23七高山山頂から滑降
     -12:29祓川ヒュッテ-17:30道の駅「西川」(泊)
  27日 5:30道の駅「西川」-8:00姥沢-8:22リフトトップ-8:55
     姥ケ岳-10:06雪割れ地点-11:08雪渓トップ-滑降-12:31
     姥沢駐車場-道の駅「西川」-帰葉

【内容】

25日 小雨 アプローチ
 ・市川から外環を経て東北道、山形道へ車を進め、象潟から鳥海山へ登る。
 ・祓川ヒュッテは金・土に管理人が入り有料の小屋となるが今日は不在で
  無料開放、炊事設備、毛布、清潔なトイレなど気持の良い小屋であるが
  発電機が動かないので照明はない。

26日 快晴 鳥海山祓川ルート登降
 ・小屋横の湿原に掛った木道を渡って登山道に入っていく。赤布の掛った
  樹林の岩道を板を背負って30分ほど行くと雪原に出られる。
 ・正面に七高山の岩峰が高く、雪渓がいくつかに分かれて昇っているが、
  雪渓には赤布を巻いた竹杭が、山頂まで一定の間隔に打たれており、
  春山登山に人気のコースらしくルート整備も充実している。
 ・真っ青、無限の高天で雪は最良ザラメ、登高も滑降も良好な環境である。
 ・避難小屋付近、中間沢状地形、山頂直下と3ケ所ほど急斜面があり、
  そこにジグを切る他はシールでほぼ直登できる。
 ・山頂下の急斜面にしばし汗を流すと雪が切れて岩峰に出た。
  2230mの三角点の置かれた七高山山頂である。振返って登ってきた祓川
  方面に目を降ろすと、ブナの新緑と白い雪原の織りなす斑模様の大きな
  台地と、さらにそれに続いて広がる緑の平原が広大な裾野を作り富士に
  も劣らない鳥海のボリュームに圧倒される。
 ・七高山頂の西側は断崖になっていて、その谷向こうに新山が同じ程の
  高度で雪を被って切り立っている。崖のガラ道を下って雪の新山にも
  登ってみた。累々と火山岩に折畳まれた岩峰から、千蛇谷を裾に引き
  行者岳から文殊岳への断崖が屏風を連ねているのが見える。
 ・往路を滑って戻る。いくつかの雪渓を繋ぎながら滑るので“一様な富士
  を滑るより変化があって楽しいね”などと言いつつ爽快なダウンヒル。
 ・残雪と雪解け尾根で作る山肌の斑模様と、雪とブナの織りなす樹林の
  絶妙な色合いの美しさに感動を口々にしつつ鳥海を後にした。

27日 快晴 月山登山ルート登降
 ・自然園に寄って石跳川の残雪を確認し、下から眺めて姥ケ岳から石跳川
  へ降りる雪渓が繋がっているらしいと見て登ってみると、石跳川左岸尾
  根の上はブッシュで遮られ川への降下点は見いだせない。
 ・そこで姥ケ岳を降り月山へ転進を検討する。山頂は既に露岩が出ていて、
  雪渓は山頂下100mほどで切れているが滑降のボリュームは十分と雪渓
  頂部へ登り詰めることにする。
 ・春の月山は競技スキートレーニングやボーダーの競技大会が開催される
  など大いなる賑わいである。月山をめざす登山者は山スキーや、壺足登
  山で列をなす程だ。
 ・緩斜面から傾斜の強い斜面に接して亀裂が入ってクレバス化している深
  溝が散見される。我々もトラバース中にそのいくつかに遭遇した。危険
  なほどではないが滑走スピードが早ければそこに突っ込む可能性もある。
 ・さて、雪渓トップで大休止。雪面はほど良い上質ザラメ。雨溝もなく滑
  降には申し分ない。人間が豆粒に見える大斜面を気儘にルート取りして
  いくのはまったく快適この上ない。駐車場まで滑りこむことができた。
 ・登山や滑降の楽しさも去ることながら、この時期の東北は、残雪の白と
  ブナを始めとする、樹々の初々しい黄緑が織りなすハーモニーと、その
  清々しさに心の奥底が清められる思いがするのだ。
 
【参考】
祓川ヒュッテ http://www.city.yurihonjo.akita.jp/yashima/tanbou/haraikawah01.htm 
道の駅「西川」http://www.gassan.co.jp/  

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三沢岳山スキー◆写真 

菊池@ちば山の会・信濃町在住です。
山スキーシーズンの終盤戦、26日好天に恵まれ、かねてから目論んでいた
中央アルプス・三沢岳へ行ってきました。


430935_1338066383.jpg   [木曽駒・宝剣をバックに]

【山域】中央アルプス・三沢岳
【日時と天候】2012年5月26日(土)晴れ、最高気温2~3℃、風弱し
【メンバー】CL菊池(TM),他1名(アルペン)ともに63才
【行程】菅の台駐車場7:12-バスーしらび平ーロープウェイー千畳敷
(2612m)8:40-9:30極楽平(2530m)-南西斜面滑走(2570m)-
 12:13三沢岳山頂(2846m)12:50ー北東斜面滑走ー2530m付近まで
 ー極楽平ー千畳敷ロープウェイ駅下(2520m)まで滑走15:40-ロープウェイ
 16:00-しらび平16:10-バスー菅の台駐車場
 登行・滑走とも累計標高差約900m


・数日前の天気予想では曇り時々晴れであったが、好転し絶好のツアー
日和であった。前日5cm前後の降雪があった。最高気温2~3℃で風は弱く、
雪面の状況は山頂までのシール登行には問題なく、標高差300m前後の繰り返し
滑走は快適そのものであった。

・できるだけ快適な滑走ラインを採るようにルートを選びトラバースはできるだけ
少なくした。

・千畳敷周辺の山スキーは2回目である。標高2600m以上のエリアのため、気象状況
では、硬い雪面・表層雪崩などの危険性もあるが、この時期(5月4週前後)の好天を
選び、、前日までの降雪状況などを参考に(今回は前日の数cmの降雪のため、表層
雪崩の危険性はなかった)安全に楽しむことのできるる穴場的エリアである。(菅の
台駐車場からのバス・ロープウェイ往復券3800円)

・千畳敷のTバーリフトを使ったスキーは27日で終了とのこと、千畳敷での積雪は
200cmで例年並みのようであるが、昨年より少ないとのこと。あと少しの間(5月中
くらいか??)は山スキーを楽しめそうである。

速報をちば山の会HP http://chibayama.sakura.ne.jp/ の掲示板に掲載しまし
た。

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三ツ峠岩トレ 

木更津の樋口です。

永田さんと三ツ峠へ岩トレに行って参りました。簡単ですが報告します。

三つ峠 樋口

【山域】御坂山系
【ルート】三つ峠
【登山方法】アルパインクライミング
【メンバー】CL永田、樋口
【日程】H24.05/26 晴れ
04:30君津・木更津発
07:15三つ峠登山口着
08:30ゲレンデ到着、岩トレ開始
15:00岩トレ終了、下山開始

【内容】
 天気がよいので日射し強く、肌が焼けてしまいました。
登山道から1ピッチの反復練習を行いました。
終了点につくと必ず残雪の富士山がお出迎え、見晴らし最高です。

都岳連の方々が一般ルートや都岳連ルートにたくさん、どこもかしこもクライマーで
たくさん。
Ⅴ級以上のルートが比較的空いていましたので午前中は観音ルートを独占利用させて
いただきました。

右フェースの下記ルートで岩トレしました。
トップロープのセットやリードは小生が行いました。
トップロープでのクライミング練習のほか、システムや懸垂下降の練習も行いまし
た。

①.観音ルート右(Ⅴ-)
②.観音ルート左(Ⅴ-)
③.地蔵ルート右(Ⅴ)
④.リーダーピッチ(Ⅳ+)

三つ峠 永田さん
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袈裟丸山◆写真 

高地郁美です。
平日山行第1回目 ~足尾の袈裟丸山のアカヤシオを楽しむ~
報告させていただきます。


2012.5.23kesamaruyama 048

【日程】平成24年5月23日(水)
【山域】足利山塊
【ルート】袈裟丸山
【登山方法】縦走
【メンバー】CL石橋きよみ 渡辺理恵子 清野淑子 広木国昭 広木愛子
       杉山喜代枝 高地郁美(記)

【コースタイム】
折場登山口8:30~《弓の手コース》~賽の河原9:30~小丸山10:00
~前袈裟丸山12:00=往復7時間
~折場登山口15:30


天気は晴れ。
折場登山口(1200m)からスタート
しばらく急な木の階段が続き、20分くらいで
勾配がゆるやかな尾根にでる。
つつじ平では、アカヤシオ、シロヤシオ、ヤマツツジと
次から次へと、可愛い花の咲いた樹がみられた。
しばらく行くと左側は樹がなく、展望が素晴らしい。
沢まで丸見えで、じっと見るとめまいがして、ため息や「お~」とか声が出た。
ゆるやかな尾根歩きは大好き、どこまでも行きたいが、この後は
アップダウンを繰り返し進む・・・。

山の中腹は木が生えておらず、大小の石が転がっていたり、積まれていたり。
石仏がある、賽の河原。
案内板をみると、仏に会える場所・・うれしいような淋しいような、
怖いようなところ。
しばらくすると小丸山ピーク(1676m)
さらにアップダウンのをくりかえしながら進んでいく。
ダケカンバがササ原の間からたくさん伸びている 、樹林帯を通りぬける。
シラカバの林、明るくて気持ちのいい広場 。
カマボコ型の避難小屋があり、のぞいてみた。トイレもあった。
このあと、よじ登るような急坂があり、 ついていくのに必死でひたすら登る。
また、しばらく勾配がゆるやかになり、前袈裟丸山の頂上(1872m)
この先の後袈裟丸山へのルートは登山道の崩壊で通行禁止となっていた。
ここで昼食をとり、休憩して下山開始。
 後袈裟丸山に行けなかったが、時間ができて下山中、展望台に登ったり
写真を撮ったり、できました。
賽の河原手前で休憩とし、広木さんが
湯を沸かして、コーヒーを入れてくださり、美味しくいただだきました。

午後3時30分に下山終了。
帰路につき、7時半には千葉着となり、定例会に出席して帰宅しました。
樹木、花、景色と見所がたくさんあって、往復7時間も
あっというまの楽しい山行でした。
みなさん、ありがとうございました。

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逆川沢講習◆写真 

堀内です。遅くなりましたが、沢講習2回目、逆川の報告です。
天気も良く楽しい沢となりました。


19 大滝前で記念写真   [大滝前で記念写真]

【日時】2012年05月19日(早朝発)
【目的地】奥多摩 逆川 (沢登り)
【メンバー】CL上茂・SL石橋・SL辻本・SL高梨・加藤・大塚・
   杉山・富樫富久美・深谷・細谷・村野・尾高・石井・堀内(記)
【天候】晴れ
【コースタイム】
奥多摩駅 バス→逆川入渓点10:40→ウスバ林道15:30→鳩ノ巣駅18:00

【内容】

 今回は、電車移動で移動。奥多摩駅は人人でいっぱい!なんか山
ブームを感じる。
バスも大行列となるが、ちば山流に自然に入り(割り込み??)、
最初のバスに乗れる。
沢に向かうのは我々だけで、皆、川苔山へ向かう。山ガール達に好奇な
目で見られながら、道端で準備して入渓。

 なんだかんだで、入渓は11時近くとなる。晴れているが、やはりまだ
水は冷たい。最初のゴーロ帯を抜けて、しばらくは難所も無くサクサク
進むが、大釜をもつ滝にぶつかる。結構深く、胸から肩位まで浸るほど。
まずは深谷さんが空身で、トップを行く。かなり、足場が滑るようだが、
クリア。続いて、ザックを背負った高梨さんが行く。半分位登ったところで
ドボンと音!「オニ落ちた!」と歓声が湧く。これを見て、皆、迂回し
ようとするが、辻本SLより「新人はGO」とのことで、挑戦する。まずは
細谷さんが向かう。取りつきが難しそうであったが、深谷さんのロープを
使いクリア。続いて自分。ロープ使いゴボウで登れとのアドバイスもらうが、
足場が滑って全然立てず、滝の方へ引っ張られてしまい、濡れて結局断念。
 その後は泳ぐような釜はなく、各々自由に進む。そして、ラストは25mの
大滝を登り、遡行終了。

帰りは登山道を通り下山。下山後は、鳩ノ巣駅付近でお疲れ様の一杯。
これが電車の特権!

サポートしていただいた皆様、ならびCL上茂・SL辻本企画ありがとうございました。

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富士山須走り山スキー 

長池です。富士山須走り山スキー山行報告です。

430935_1337465715.jpg
  [
まぼろしの滝]

【日時】2012年5月19日(土) 日帰り 晴れ
【場所】富士山須走り口
【メンバー】CL長池、菊池、鶴田、板橋、吉川
【タイム】
 6:21須走駐車場→7:38雪面に出てアイゼンを履く→
 8:
32・2831m→13:43・3468m→14:00滑降開始→
 15:
30滑降終了→16:23駐車場

【内容】
・2:30家を出たが、やはり登高開始が少々遅れた。
・今年の富士は積雪が多く富士宮では新五合目から板を履いたが、
 須走はブル道に所々残雪が残るものの、ザックに括った板を降ろした
 のは概ね例年通りの2400m地点であった。
・ここからシールかアイゼンを履くかして登りにかかるのだが、
 今日は雪面が程良く締まっており全員アイゼン登高とする。
・平滑なザラメが主体であるが、風が吹き抜ける膨らみ状の雪面では
 凍結斜面が顔を出し、アイゼンの爪が滑る部分もある。
・1時間に1本休憩のペースでジグを切っていく。
・午後1時を過ぎ、3000mを越えて序々に雪面の凍結が始まっていき、
 シュカブラ状の風紋凹凸の部分は歩きにくくなってくる。
・あと、1ピッチで山頂に出られるが以後の凍結スピードは早くこれ以上の
 登高は安全を欠くと判断、3500m弱で登高を打切る。
・今日は登頂を果たすぞと密かに狙っていたのだが、し遅れて登り始めた
 分、やむなしだ。
・滑降にかかる。
 上部ではクラストした雪襞が板を跳ね返すのでガタガタと
 膝に衝撃がくる。中間からは雪が緩んで絶好のザラメになった。
・富士の斜面は大きくでかい。存分に滑ってまだおつりがくる。
・滑り終える頃、振り返り見る富士は、靄のなか残照に山肌がきらめいて
 墨画のごとき幽玄を醸し出す。しばしうっとりと眺めい入る。
・下部雪原から沢に入ってしばらくは雪が繋がっていて靴を汚さずに
 済む。
・雪解け時期しか見られない「幻の滝」ひとつが顔を出していた。
・最後はやはり火山灰のブル道に出て、いつもの通り靴からズボンの裾は
 真っ黒泥んこで車に到着。

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爺が岳東尾根◆写真 

木更津の樋口です。
後立山連峰、爺が岳積雪期のバリエーション入門ルートであります、
「爺が岳東尾根 雪山縦走」に行ってまいりましたので報告します。

4月中旬に計画したものの天気が悪く中止にしましたが、
この山域を開拓したく、偵察を兼ねまして再度計画・実行しました。

初日(18日)鹿島山荘から東尾根を登り、P2(標高2198m)
への急登手前、2160mにテントを設営。
初めは雨でしたが、強い寒気の影響で、標高1600m以上で雪が降り、
徐々に風雪が強まりました。
夕方には雪が本降りとなり一時吹雪となりました。
翌日は、天気が急速に回復、前日の降雪のおかげで厳冬期に様変わりした
山容に感動!。
爺が岳を登頂、冷乗越まで国境稜線を歩き、赤岩尾根・西沢を経て東尾根の
登山口である鹿島山荘に戻りました。


鹿島槍ヶ岳
 
 [5/18積雪後の鹿島槍ヶ岳(5/19)]

【山域】北アルプス北部
【ルート】爺が岳東尾根(積雪期ルート)
【登山方法】雪山縦走
【メンバー】樋口(単独)
【日程】H24.
05/18 雨のちミゾレのち雪 午後から風雪強まる。
21:10習志野東部体育館出発 03:20爺が岳スキー場着(仮眠)
06:30爺が岳スキー場を出発
06:42鹿島山荘(爺が岳東尾根登山口)通過
07:33標高1254m 小休止
08:40標高1506m 小休止
09:43標高1664m 小休止 (猛烈な藪コキで一進一退、雨がみぞれに変わる。)
11:05標高1798m 小休止 (下のJPの上、雪となる。幕営適地。)
14:00標高2160m 到着、テント設営。 (P2手前。風雪強まる。)
05/19 曇りのち晴れ、快晴となる。
01:30起床
04:00出発。
04:41日の出。
05:14 P1(標高2411m)通過
06:15標高2575m 小休止 (もうすぐそこが頂上なのに早くもシャリバテ。)
07:00爺が岳山頂(中央峰 標高2670m) 到着。
08:39冷乗越 到着。 (素晴らしい国境稜線の歩き。)
09:05冷乗越 出発。 (赤岩尾根へトラバース、途中から西沢へ。)
11:05西沢出合 到着。 (ここから林道歩き)
13:00鹿島山荘 通過。
13:15爺が岳スキー場 到着、信濃大町温泉郷 薬師の湯に立ち寄る。帰葉。
21:30木更津 到着

【内容】

05/18(金曜) 雨のちミゾレのち雪 午後から風雪強まる。
 久しぶりの雪山縦走で心が弾む。パッキングも楽しい。
初日は雨の中を登ることになる可能性があったので、濡れ対策を万全に。
また、雪稜上にテントを設営するので、スコップとスノーソーを持参。
さらに、国境稜線から赤岩尾根の下り80mは急な雪壁であることを警戒し、
ザイル50m、懸垂下降に必要な登攀ギアーを持っていく。
また、バックステップで下りることも想定しダブルアックスもザックに
くくりつける。
ザック重量は25.5kgとなる。こりゃ、重荷訓練ですね。

案の定、登山口から雨が降り出す。鹿島山荘にて登山計画書を提出。
東尾根登山口の小さな看板あり。オババの碑の脇道を通る。積雪なし。
いきなり急登となる。道はなんとなくわかる。
2本目の途中から、笹があらわれてきた。やな予感が的中。
猛烈な藪コキとなる。背丈以上あるので先が見えない。
赤布があっても、恐らく積雪期に巻いたものなので、藪コキに最適な
道筋なのかわかりません。
やはり雪があるうちに挑戦しないとこうなっちゃうんだよと独り言。
早く雪よ出てこい。
下のJP(ジャンクションピーク、標高1767m)手前から尾根の北側に
雪が現れ出す。
雪が残っていると、雪の重みで笹が倒れているからとても歩きやすくなる。
でも今度は横殴りの雪に打ちつけられることになる。冷たい。体感温度が
下がってゆく。
さらに登り詰めると立派な雪尾根となる。P3(標高1987m)への急な
雪壁の登りの手前まで幕営適地。P3の先、標高2060m付近も幕営適地。
どちらも風を遮る樹木はほとんどない。
計画ではP3付近にテントを設営する予定であったが、これから今晩に
かけて雪が積もり明日はラッセルすることも考えられるので明日の行動距離を
減らしたく、P2(標高2198m)まで頑張る。
でも、P2の直下の急登で挫けた。標高2160mのところにテントを無理くり設営。
傾斜のある雪稜にテントを張るために、整地に時間を要する。スノーソーと
スコップで掘り下げ平地をつくった。
風よけの雪ブロックを積もうとしたが、積雪量が多くないし、テント1張りの
幅しかない稜線なのであきらめる。

一晩中、強風雪でテントがバタつく、バタバタ・バチバチ音が鳴りやまず、
寝苦しい一夜を過ごすことになる。

明日の行程を考える。爺が岳に8時までに辿りつかなければ、往路を引き返そう。
でも藪コキは大変だから、やっぱり後立山連峰の国境稜線にでて予定通り
赤岩尾根を下る方が確実ではないか?。
その場合、積雪量次第かな。赤岩尾根の雪壁の下りも不安がある。早い
時間帯に通過しないと。
1時半起床とする。

05/19(土曜) 曇りのち晴れ、快晴となる。
1時半に起床、お腹は空いてないが行動時間が長くなるのでα米を流し込む。
真っ暗な中、テントを撤収。
まだ風がおさまらない。でも星がところどころみえるぞ。あっ、信濃大町や
穂高町の街灯りがギラギラみえる。
天気は回復方向に向かっているようだ。なんだかんだで4時に出発。あっと
いう間にP2を通過。
明るくなって、廻りの景色がはっきり見えて少し驚く。春山でない、厳冬期
の姿だ。雪のつき方に驚く。
爺が岳中央峰・北峰から冷尾根にかけて見事な雪のヒマラヤ模様。こりゃすごい。
でも鹿島槍ヶ岳はまだ霧の中。晴れないかなぁ。
そうこうしているうちに東尾根の核心部に迫る。
しばらく平らな稜線を歩くと眼下に見事な雪のナイフリッジの登場だ。稜線の
両側がスッパリ切れ落ちている。
若干北側に張り出しているので雪を踏み貫かないようナイフリッジの南側を
歩かないと。
ナイフリッジの手前まで雪に覆われた傾斜のきつい痩せた岩稜を降りる、
結構危険!だ。
ガイドブックによると初心者のいるパーティーや危険を感じたらザイルを
出すことと記載あることに少し納得。

次に身の危険を感じたのがP1(標高2411m)への登り。結構、新雪が深く、
雪崩そうな急斜面。
わずかな木々ある雪面と雪壁の境界を登る。そこを登りきると、目の前に
爺が岳の本峰だ。
素晴らしい稜線あるきとなる。ところどころラッセルある。本峰を登る
ルートを考えながら前進。頂上直下の雪壁に辿りつく。一気に頂上まで行き
たいところだがバテてしまう。
小休止をとる。振り返ると東尾根は私の踏み跡以外になにもない、純白な雪稜だ。
北アルプス南部の見晴らしがよくなってきた。槍ヶ岳・穂高連峰が見える
ではないか!。
でも、ここ北部の山々は雲が取れない。やっぱり寒気が残っているのだろうか。

爺が岳中央峰に7時ジャストに到着。頂上も私一人ですから大声で、「やったぞー」
と一言。
眺めは相変わらず。
写真を撮影後、先を急ぐ。国境稜線を鹿島槍ヶ岳方面に目指す、
でも、しばらくすると周囲が一気に明るくなり、霧が晴れて立山連峰が出現。
おーい、剣岳よ、久しぶり。9か月ぶりに再会したね。
そして最後まで雲がかかっていた鹿島槍ヶ岳もどっかぁ~んと姿をあらわす。
わぁ~すご~い。ほんとうに今って5月の中旬?。こちらも見事なヒマラヤだ。
あっという間に快晴に。国境稜線はパノラマ展望台と化す。
でもさぁ、国境稜線から爺が岳を振り返ってみるとちょっと情けない姿だよね。
爺が岳の西斜面はおとなしい姿で、東斜面の荒々しい姿と対象的ですね。
ん~、まぁいっか。思う存分、雪稜を楽しみましたから。

国境稜線は基本的に夏道を歩くが、昨日の積雪で結構吹き溜まりとなって
ラッセル混じりの苦しい歩きとなる。
踏み跡はなし。突如、夏道が消えてしまうところも。積雪量が多いようだ。

鹿島槍ヶ岳がぐんぐん迫ってくる。でも冷乗越でお別れかな。
必ず来年挑戦するね。心の中でそう呟き、赤岩尾根を下りにかかる。
懸念事項だった赤岩尾根の最初の下り80mの雪壁は雪が少なく、
すーっと通過しちゃいました。高千穂平まで赤岩尾根を下って、そこから
西沢に急降下、雪渓歩きとした。
雪渓を歩くことでコースタイムを短縮。あっという間に林道に辿りつく。
林道歩きは辛いけども他の単独行と山話を楽しみながら歩く。
猿の群れに遭遇、ちょっと怖かった。

----------------

今回の山行は体力面でなんとか問題なかったものの、北アルプスの豪雪地帯の
雪山に挑戦するという精神面での闘いとなった。
行ってみないとわからないという、不安要素の対策として、必要とする装備を
持参して装備を使いこなす技術でカバーするしかなく、
必然的に背負う荷物が増えてしまった。
それをカバーする体力が今回はたまたま持っていたような感触はある
(いつもより筋肉痛が残りましたけども?。)。
でも、鹿島槍ヶ岳を挑戦するならば、・・・。
そこは単独行でなく、なんとかなるか。

以上、北アルプス爺が岳東尾根の雪山山行報告でした。


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小川山◆写真 

うわしげです。大変遅くなりましたが、小川山マルチピッチの報告です。
 
小川山 025

初級マルチピッチ講習IN小川山
メンバー CL平野 渡辺三 吉川 上茂
日時 5月12,13日
ルート 屋根岩3峰 南稜神奈川ルート5P 5.9 
9:00取り付~13;00頂上~15:00終了

 
土曜日は寒気にすっぽり覆われているようで、季節が冬に逆戻りしたような
乾燥した天気だ。朝9時ごろ到着しテント設営後
明日のためにクラック練習、小川山で一番いや、日本で一番有名なクラック
ルート小川山レイバックのある親指岩に向かう。
ちょっと迷走したが到着すると1パーティー取り付いているだけでほかにはいない。
大変ラッキーな状況のようで、いつもなら行列ができるほどの賑わいだとか。
平野さんにまずトップロープをセットしてもらい、カムのセットの練習や
ジャミング練習などしました。待っていると凍えそうに寒く、花崗岩の粉が
舞い散っているのかと思いきや雪でした。寒さに耐え切れず、他のエリアを
探索しに岩巡りをした。それでも寒いので今日の行動終了。食事の後焚き火を
囲んで明日のミーティングをする。
 
朝から晴天。屋根岩3峰に向かう。2峰を回り込んで上がっていくと3峰南稜
神奈川ルートの基部に到着。平野、吉川ペア、渡辺、上茂ペアに別れツルベで行く。
1ピッチ目、クラックからフェイス直上。2ピッチ目、レモンルートと別れ左に
上がると、第1の核心部。レイバック気味に上がる一歩が出ない。
川本さんにお守り代わりにお借りした4番カムがきまった。おかげで踏み出す
勇気が出た。平野さんはそれをノープロテクションで行った。
第2の核心チムニーは途中にボルト1本。荷物は邪魔になるので荷揚げし空身で
ずり上がる。
平野師匠は気合でリード。ここは勇気が無くフォローで登らせていただいた。
2峰を眼下にすっきりした景色が広がる。
最終ピッチ前で懸垂支点を確認。直登スラブは避けて右からトラバース気味に上る。
スリングをもらい忘れたので、流れが悪くなったロープを思いっきり引きながら
登るのに苦労した。
高度感たっぷりのフェイスを上りきると3峰の頂上。一服したら懸垂3ピッチで
基部に戻る。
 
小川山で初級ルートとはいえまだまだ余裕がない。平野隊長に見捨てられないよう、
更なる練習でテクニックを磨きたいな。
 
 

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鳥海山山スキー◆写真 

菊池です。
遅くなりましたが、鳥海山山スキーの報告をいたします。


08 山頂に向けての楽しいシール登行は楽し   [山頂に向けての楽しいシール登行は楽し]

【山域】鳥海山
【日時と天候】2012年5月12日 霙~雪 13日 新雪10cm前後、晴れ一時曇り(滑走
開始地点ホワイトアウト)
【メンバー】菊池、IT(CL)、IK,N夫妻(sTsメンバー)計5名
【行程】1日目:新潟4:30-鳥海高原牧場上630m付近で駐車ー760m付近からシール
登行ー滝ノ小屋(1280m)休憩ー八丁坂(1520m)ー滑走ー小屋の下部(1230m)ー
小屋泊
2日目:小屋発6:53-行者岳下部2000m-滑走ー滝ノ小屋ー滑走(宮様ルート)ー
760m地点ー14:20駐車地点


・GW後半と同様、北の低気圧が中々東へ移動せず寒気が抜けず厳しい気象条件と
なった。1日目小屋まで標高差650m、霙から湿雪が終始降り続き、雨合羽のズボンを
持参しなかたためずぶ濡れとなった。小屋の室温5℃、下着などの替えは持参しな
かったため、着たま乾かそうとしたが乾ききらず3時間ほどの昼食・休憩後、私を含
め3名は視界不良のなか、標高差300mほどの湿新雪滑走を楽しんだ、
4時半から早々と夕食・宴会が始まった。焼肉・ワインパーテイ、山歌・山談義に盛
り上がり、寝具を利用させていただきぬくぬくと快適な夜を過ごした。(使用料一人
400円)

・2日目5時に起床したが、風とガスは収まっていない。6時半に新たな山岳天気予
想がでたが、曇りベースで期待外れ、出発を1時間以上送らせ神頼みで天気の回復を
待った。その甲斐あってか徐々に風も収まり視界が開けてきた。行けるところまで行
こうと意を決して外に出ると、一気に晴れ間が広がり、広大な斜面が山頂に続いてい
る。テンションが一気に舞い上がり硬い斜面をトラバース気味に高度を上げた。青空
のもと霧氷の美しさを眺めながら進んだが、太陽の部分だけL字型の奇妙な雲に隠さ
れてなかなか気温が上昇せず、シール登行が緊張する状態となったため、しばし時間
稼ぎで休憩した。間もなく日差しが差し込むようになり雪面が緩み始め登行再開。1
か所10m程度、板を外してハイ松帯を横切る箇所があったがその後は快適なシール
登行が続いた。

・稜線まであと200m余りとなった頃より急速に雲が湧いてきてホワイトアウト状
態、気温も低下、雪面が再び硬くなっており2000m地点から滑走することとした。暫
くはシュカブラ・新雪が入り混じった硬い雪面にやや苦労したが、間もなく快適なザ
ラメ滑走となった。小屋で休憩・荷物をまとめヘロヘロになりながらブナ林を縫うよ
うに滑走した。
・下部は新緑と残雪のコントラストが素晴らしく、蕗の薹の採取に興じながら駐車地
点に到着した。小生は2日目朝より、お腹が張りむかつきも加わり体調不良、食欲も
なく午後になると倦怠感も強くなり、帰路下痢が始まった。前日のずぶ濡れ・冷えた
身体で我慢していたのが影響したかとも思った。回復までに4~5日を要し、白色下
痢・便の状態であり、どうやら子供たちに流行していたロタウイルス下痢症であった
ようだ。発症の2~3日前にどこか(職場か??)で感染したようだ。

天候に恵まれれば、山頂を目指して、千蛇谷などの滑走を目論んでいたが寒気の影響
で念願が叶わず残念であったが、ビッグスケールの鳥海山はいつ来ても、種々の経験
ができる素晴らしい山スキーエリアである。

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越後白山と迦葉山~尼ヶ禿山◆写真 

新人の斉藤です。
5月12日と13日に越後白山と予備案迦葉山~尼ヶ禿山に行って来ました。
12日の記録は自分が報告します。


山で採れたエビを揚げる   [山で採れたエビを揚げる]

【コース】1日目:越後白山    2日目:予備案迦葉山~尼ヶ禿山
【日程】5月12、13日  
【形式】ハイキング
【メンバー】CL柘植・SL竹下・杉山・深谷・八角・菅井・田中(利)・斉藤(一)
【記録】 駐車場7:30→慈光寺8:05→10:10山頂避難小屋
 11:05→慈光寺13:55→駐車場14:10
  
12日    1日目:越後白山    【天候】雨時々曇り

柘植車、八角車が それぞれの配車人員をピックアップしながら関越道、
上里SAで合流・・・の、筈が自分の見落としで赤城高原SAに変更となり
(皆様、スイマセン)ミーティングを開始しました。
天気予報では「新潟方面 曇り一時晴」と出ましたので、1日目予備
案迦葉山~尼ヶ禿山を当初の新潟方面に計画を戻し、栄PAでテントを
張り仮眠を取る。

5時半、起床! 準備を整え出発! 三条燕ICで下り、夕飯の材料、
酒の買い出しを済ませ、登山口となる慈光寺へ到着。
現地は雨・・・? 予報はこの時間に、「新潟方面 雨のち一時曇り」
に変化してしまいました。駐車場の東屋で身支度を整え、いざ越後白山
の頂上を目指します。この時点での気温は8~9℃。チョイ寒いが行動
すれば暖かくなるとメンバーの士気は上々!
駐車場から15分の慈光寺に立ち寄り見学。荘厳な雰囲気。天然記念物の
杉並木に見とれてしまうが、他のメンバーは早くも、今晩宴会の主役と
なる山菜を物色しはじめている。「それは食える。それは偽者。」
山菜に日ごろ興味も無い方々も、しだいに選別出来るようになり、高度
を増して行くうちに夢中になりはじめた。
自分としては、新参者で諸先輩方程の脚力もないので、この山の急登に
苦闘を強いられていましたが、度々停滞する山菜収集に、「やれやれ
一息つける」と思いながら口には出さず、「これぜんまいですか?」とやる。

800mを過ぎた辺りから谷を渡って来る冷気が体感温度をグッと下
げるが、第一目標の避難小屋まであと少し。
残雪も山頂付近の北斜面に張り付いているが、雨のお蔭でシャーベット
状になり、難無く通過。
急登が緩みはじめたら頂上は近い。 唐突に避難小屋が現れる。
土間は狭いが8人でも余裕の室内。濡れた雨具を干しながら昼食をとる。
それにしても寒い。発泡スチロールの座布団・銀マットが置いてあり、
床の冷たさを遮断できたが、発熱したからだを冷気が冷やしてゆく。
コンビにのパンとおにぎりでは温まらない。 が、八角さんガスセットを
ザックに忍ばせてくれていた。これはありがたい。お湯を一同に振舞って
くれた。さあ、すぐに出発。山頂まで数十メートル!

到着した越後白山 の表示は雪の中に頭だけ・・・。雨は止んだが視界は
無い。晴れていれば佐渡が島、妙高連峰、飯豊連峰、名峰守門岳などが
見えたはず、残念!記念写真を皆で撮り、これを後にする。田村線を
下山路にどんどん高度を下げると次第に視界が良くなり、五泉の町、新緑
を纏った周辺の山々が見えてきて気持ちを和ませてくれた。
幾度か残雪に道を惑わされたが、CL柘植さん、深谷さんに誘導してもらい
登山道へと修正してもらう。「天狗の腰掛け」のブナまでくると、また
山菜探しがはじまった。杉山さん、竹下さんはこれに良く目が利く。
菅井さんがたくさん採れるよ~と皆を呼ぶ声がする。でも、誰も行かない。
あまりの騒ぎにひとり、ふたりと行ってみると育った枝に「こしあぶら」
が葉をつけている。しかも大量に!これは大猟?ビニールにいっぱいになった。
駐車場に戻るとまた雨が。気温も朝より低い気がする。早く風呂に入ろうと
即く移動。

立ち寄り湯に着くが雨は止まず。この風呂、宿泊が格安で出来ると案内
にはあるが、予約でいっぱいであった。皆、がっかり・・・。当初の計画
では道の駅でのテント宿泊なので、あえてがっかりすることはないはずなのだが、
気温は低く、昨晩のテントで仮眠をとったからだは風呂で温まり、また
一晩外で過ごすと思うと少々辛い。そこに田中(利)さん、ふと掴んだ
パンフレットの地図に「チャレンジランド杉川」・・・
五泉市の建設したキャンプ場に宿泊棟らしき物がアルようですとCL柘植
さんに。即電話の指示!空いてますよとアッサリのOKに、一同拍手! 
しかし「 ドンナ・・・所?」と、向ってみれば、驚愕!驚嘆!腰を抜かさん
ばかりの豪華さにこころが晴れた!
10畳の部屋、小さいが風呂、食器が揃った厨房、水洗のトイレ!どれもが
しっかりと管理された、きれいな宿泊施設だ。おまけに、安い!1部屋
2100円(8人で割ると262円)+ひとり1100円。土曜なのに宿泊
は我々だけ。暖かい厨房で、あり余る揚げたての山菜を頬張りながら祝杯を
あげる夜となりました。


【山域】迦葉山・尼ケ禿山
【山行日】2012・5・13
【天気】晴れ
【メンバー】CL柘植・SL竹下・杉山・深谷・八角・菅井・田中(利)・斉藤(一)
【コース】弥勒寺駐車場9:30→9:55和尚台10:25→迦葉山11:00→
 尼ヶ禿山13:50→15:
20センターハウス駐車場
 
今回初めて投稿させて頂きます田中利治と申します。
出張でパソコンを大破させてしまい報告が遅れてしまいました。
前日越後白山で散々雨と戯れた我々は、晴天を求めて国境のトンネルを
抜けて関東へ。打って変わって紺碧の晴天!やはり国境の山脈は偉大です。
今冬の大雪もみんな国境の山脈がこそぎ落してくれてたのですね。
ありがとうございました。

さて迦葉山(かしょうさん)。
私はこの山を寡聞にして全く知らなかったのですが、登山口に弥勒寺という
巨大な天狗の面のある有名なお寺があります
結構観光客で賑わっていて、我々は下山した後に観光バスの集団の熱い
視線に晒されました。
柘植さんと八角さんが尼が禿山の下山口に車をデポジットしてくれました。
いざ獲物(山菜)を求めて山の中へ。しかし結局この日は山中では山菜を
見つけられませんでした。
登りはじめて暫くするとチムニー状の切り立った鎖場に出くわしました。
柘植さん、深谷さん、杉山さんはスルスルとチムニーの中へ。元気だなぁ。
このチムニーは和尚台という岩峰の上に出て、頂上には抜けられません。
見た訳じゃないけど。
迦葉山の頂上では周囲の山々のパノラマを堪能しました。やはり山は晴れてこそ。
迦葉山の下り、白樺湿原で私は踏み跡を辿ってたつもりがコースを右に取り
すぎて
しまいました。やはりどんな山でもナメてはいけませんね。
私は村尾さんのGPSを覗き込んで「なるほどー」とか言ってましたが、実は
良く分かってませんでした。
途中、熊のフンが落ちており、ふと秋田の熊牧場の事件が頭をよぎりました。
尼が禿山の山頂では鶴田さんが大勢の女性に囲まれていました。すごいです。
山頂では眼前に上州武尊山、眼下に玉原湖と、なかなかの景観です。
下山路は2つあるコースのうち、やや大回りのカエデルートをとりました。
まだ木々の緑は若く、穏やかな春を感じながらの山行でした。
下山口では、若干ですがフキノトウを採ることができました。

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富士山富士宮口山スキー◆写真 

長池です。富士山山スキー山行報告です。

【日時】2012年5月12日 日帰り
【場所】富士山富士宮口
【メンバー】CL長池、齊藤健、舟山、井上、会員外1名
【タイム】
  7:30ゲート→新五合目駐車場8:20→2720m地点9:58→3240m地点13:19
  →駐車場14:42

07、斜面に立つm
【内容】

・今年、富士の積雪は例年より多く富士山土木事務所では富士スカイラインは
 19:30~7:30の間雪のため通行禁止となっており、解除時期は不明という
 ことであったので、その時間に合わせてゲートに向かったのだが何と、既に
 多くの車がゲートを開けて進入しており駐車場はいっぱいになっていた。
 “ムムーっ、してやられたか!弩”
・例年、6合目までは板を担いで夏道を登るのだが、今年は駐車場から石垣を
 登ると雪に乗れる。(何年か通って始めての経験)
・石垣の上に出て登山道尾根の左沢に入ると雪渓が山頂へ一直線に伸びている。
・雪は締まりザラメなので、ここからアイゼンを履く。

・セットしたGPSポイントは登山尾根の右沢なので役に立たない。登りつつ
 新たなポイントを打ちつつ登る。富士はガスに巻かれると一律の大斜面ゆえ
 下山方向がまったく分からなくなるのである。
・真っ青な晴天を期待した予報に違い濃いガスが去来する生憎の空模様。時折
 ガスが風に吹き上げられると白い大きな山体が高く頭上にのしかかる。
・アイゼン登高の練習をしながらジグを切って登る。ガスのなかに時折登山者
 の影がポツリポツリと見える環境であった。

・尾根越えに七合小屋を見てさらに登ったあたり、13時をまわり気温の降下で
 冷たくなったと感じ雪面をチェック、やはり表層クラストが始まっていた。
・始動時間が遅く登頂は期待していなかったしここで登高を打切る。3240m。
・さて、滑降は。格好の良好ザラメ、元気老人S、男伊達O、ガンガン下る。
・30分で標高差800mを滑降、もうゴール目前。早すぎというので大休止。
・結局、例年には覗いても見なかった登山尾根の西側雪渓を登降したことで
 また、新たな富士の1頁が加わった。

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丹沢主稜主脈縦走 

丹沢主稜主脈縦走報告 

【日程】2012.5.5~6 
【山域】丹沢 
【形式】小屋泊まり縦走
【コース】ヤビツ峠~丹沢山(泊)~蛭ヶ岳~西丹沢自然教室
【メンバー】井上(志) 単独

【記録】

 5/5 曇り/晴れ ヤビツ峠9:00―三ノ塔11:30―塔ノ岳15:00
―16:50丹沢山(1567m) みやま山荘泊

 柏から千代田線小田急線と乗り継ぎ1番バスに乗ることに決めて
秦野に7:28に着いた。既にバス乗り場は長蛇の列。最後尾につい
ても次々人は並び、2台目の臨時バスに乗ってヤビツ峠に着いたの
は9時であった。スタートは下りの車道歩きだ。12,500分の1のマイ
マップを作り、昭文社の地図などでできるだけ書き込みをして予習
をした。丹沢山塊は東西40㎞、南北20㎞の首都圏近くの広大な山地
で、その成り立ちは約500万年前の造山活動により、フィリピン海
プレートの突端にあった盛り上がりが本州に衝突した時にできて、
平らなピークが多い比較的新しい山地で、まだ浸食が進んでいない
ことを示しているそうだ(山渓の登山技術全書⑧による)。丹沢は
何度も歩いているが、塔ノ岳より上にいくのは初めて。富士見山荘
から100m先の「護摩屋敷ノ水」の豊かにほとばしる水を汲んで、
ゆっくり歩き始める。きらびやかな若者の団体と追いつ追われつ歩く。
集団は実は小パーティの連結であった。二の塔、三の塔と休憩し、
にぎやかな山頂から富士山を親しく眺める。稜線歩きは眺めもよく、
左前方に低く烏尾山荘が見える。何度もアップダウンを繰り返した後、
行者ケ岳でゆっくり休む。クサリ場で登り優先を守り、ずっと後続者
を50人以上も待たせる先頭の人は「交互通行」を思いつかないのかと
思った。こちらが登りじゃないのかな。塔ノ岳を過ぎると人の気配が
変わり、ぐっと静かになる。ホンシュウジカ4頭にも会えた。つい休
みが長くなり丹沢主脈の中心、丹沢山みやま山荘に着いたのは17時
少し前であった。みやま山荘はきれいで食事もおいしくリーズナブル
でとてもよかった。夜は満月で明るく八王子、町田、横浜の都会の灯
がとてもきれいだった。

 5/6 晴れ/曇り/雷雨/晴れ/また雨 丹沢山6:30―8:30蛭ヶ岳(1673m)9
:00―13:00檜洞丸(1601m)13:30―15:20ゴ―ラ沢出合い15:40 ―
16:15西丹沢自然教室バス16:25

 5:30朝食で、続いて自前でコーヒータイムをとり、丹沢山に名残を
惜しむ。まず目指すは丹沢最高峰蛭ヶ岳。15分程で「水場まで3分」に
誘われて、下りてみた。急なザレ場で水を汲みながらもこれは推奨で
きないと思ったが、他に良い水場はなかった。蛭ヶ岳に着き曇ってきた。
このあと急ごうにも結構急坂で気を抜けない。これが丹沢主稜かと妙に
納得しながら、クサリ場、はしごを通過する。檜洞丸は遠くて13時到着
であった。後は下山と立ち上がったら、急に風が強くなった。軽いウイ
ンドブレーカーで楽になった。14時半、風音がバラバラ言いだし雨に
なった。雷も遠くで鳴っている。急いでカッパの上下に着替えて間に
フリースも着た。ゴアの手袋もして濡れと冷えに備えた。これだけ着れば
後は転ばないように気を付けて進むこと。今まで諸先輩が教えてくれた
ことを鮮明に色々思い出される。45分程で雨は止み暑くなったのでフリース
だけは脱いだ。ツツジ新道を過ぎ、沢音が聞けてゴーラ沢出合いに下り
立った。見渡すと対岸に赤リボンが見える。ところが橋がない。増水で
靴のまま渡れない。水深はくるぶしちょっと上と判断し、浅いところを
選んで、裸足で渡った。道は正解であったが、まだ2㎞以上をこの調子
では次のバスにも間に合わない。なだらかな下り坂で、ランと決めて走り
出した。また雨が降ってきたけどカッパを着たままでよかった。西丹沢
自然教室まで完走し、次のバスに間に合った。運転手さんに「カッパは
脱いでください」と言われる程濡れていたものの中の服は無事であった。
バスからすぐに下山連絡のメールをしたが、電波が弱い上にバッテリー
がなくなり暗くなってしまった。新松田でauショップを聞き、秦野駅近
くの店で充電させてもらい、無事下山連絡ができた。雷雨あり渡渉あり
トレランありで応用問題たっぷりの山行でした。


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黒川山甲斐金山遺跡遡行◆PDF 

黒川山甲斐金山遺跡遡行報告

【山行日】5月5日~6日  
【メンバー】CL辻本(記)・橋本
【行 程】 5日・・・三条新橋~黒川谷遡行~黒川山金山遺跡(泊)
6日・・・野営地~金山遺跡循環道~登山道~三条新橋~帰葉


昨年、橋本氏と二人で竜喰谷の精錬場と呼ばれる付近から、尾根を
上がり大常木林道を歩いた。このルートを調べるうちに秩父縦走路
の笠取山~大常木山南麓に牛王院平、将監峠、一ノ瀬、二ノ瀬、お
いらん淵、竜喰谷、精錬場など気になる地名が多々あった。これら
は全て戦国時代の武田家金山にまつわる地名だ。そして丹波川を挟
む黒川山東面1,300付近に武田家最大の金山跡がある。そこには千
人軒と呼ばれる集落跡も残っているらしい。ここで焚火をしようと
二人が合意。GWの一夜を過ごすことになった。

5日午前4時過ぎ千葉を出発。市川から三郷に抜け、外環~関越道
~圏央道を走り青梅まで高速代¥1,350の割安ルートを取る。
青梅街道の路面は、早朝の降雨で鴨沢付近から、所々水が流れている。
これから遡行する谷の増水が頭をよぎる。7時過ぎに三条新橋に着き、
沢支度、釣り支度を済ませ、今宵の嗜好品をザックに詰め込み、バス
が走ったという旧青梅街道の廃道を行く。新緑が美しく映え、眼下の
丹波川がゴウーゴウーと音を立て、白く流れる。道はバスが1台どう
にか通過できそうだが、随所に崩落した岩が道を塞ぐ。800m付近の
黒川谷出合は、バスが回転出来るようなスペースがあり、7~8m
上に崩落した橋の一部が見える。
沢はやはり増水していた。出合い上には8mの滝が豪快に水を落と
していた。左から巻き、沢に下り、左岸登山道に上がる。「おいおい、
黒川谷は沢屋に相手もされないショボイ沢と違ったのか!」
増水して迫力満点に流れる沢に怖気づく。水線通しにはなかなか行か
せてくれない。沽券に関わると5mの滝は水線際を登った。岩は秩父
特有の苔とヌメリで黒光りを放つ。

二つ目の堰堤を越えてから、イワナの骨酒呑みたさに竿を出すが、
まったく反応なし。激流にはなかなかイワナが隠れそうな渕がない。
やっと小さな渕を見つけ餌を流すが、流木に引っ掛ける。その時、
ゆらっと黒い魚体が出た!逸る心を抑え仕掛けを付け替え、再び、
餌を入れると、ググッとした手ごたえ。23cmくらいのイワナが上
がった。その後、同様サイズをもう1匹釣り上げたが、それっきり。
相棒はボウズ。
この沢は蛇行がない。ゴルジュもなく、真っ直ぐに落ちてくる。
堰堤下には滝があり、変化に富んだ渓相だが、上は急なゴーロばかりで、
釣り師も堰堤下までしか来ないのだろう。でも水が引けば穴場かも知
れない。

右に10m程の滑滝が見えると三俣になり、地形図にある1157mに着く。
右から登山道も下りている。左の沢には大岩があり、その左岸道を登っ
て行くと、苔むした中に屋敷跡と見受けられる整地された箇所が、
至る所に現れる。黒川金山の千軒集落跡だ。
1280m付近にテントを張り、早速、焚き火の準備。周りには大木の切
残しや枯れ枝、枯れ芝など燃やす材料は豊富。焚き火も早々に盛んに
なり、まずはビールで乾杯!時間は午後2時。 日はまだまだ降り注い
でいる。
ワラビ、漬物、乾き物、メインの春飛びのクサヤ2匹、ベーコン、チーズ
など副菜も豊富。だけどアルコールは酒1カップ:2本。ビール700ml:
2本+350 ml:2本、ウィスキー:500 mlだけ。口ほどにもない呑んべが
二人。もう少し若ければ1升瓶を担いでいたろうに。
春飛びのクサヤでチビチビと酒を飲む。「う~ん、美味い!クサヤは春
飛びだね。最高!」
1カップを熱燗にし、焼きあがったイワナで骨酒を楽しむ。

「若い奴に焚き火の面白さを教えてやりたい。壁登りとか、ハイキング
とか、軟弱な奴ばかり!山でもっと遊ばにゃー」「そうだ、そうだ!」
出るのは不良オヤジの愚痴ばかり。それでも至福の時は過ぎていく。
疲れて5時前にはテントで横になり、小用のために這い出した10時頃、
「ひゅるるぅー、ひゅるるぅー」と、どことなく哀れで、不気味な声が
聞こえてくる。殺された遊女の声か・・・? だんだんと二人の目が冴
えてくる。その声が何時までも続くので「鳥だよ、鵺だよ。鵺の鳴く夜
は恐ろしい~」と寝袋に頭まで潜り込む。(鵺=ヌエ/トラツグミという鳥)
午前4時、どんよりと明るくなり、活動開始。1.5合の米を分け合い、レト
ルトカレーで朝食を済ませ、荷物をテントに掘り込んだまま、いよいよ
金山探検に向かう。

黒川金山循環歩道は所々、踏み跡程度になるが、標高1400m辺りまで雛壇
に整地された千軒集落跡が広がる。工夫や役人、遊女の嬌声、馬の嘶きなど、
今にも蘇ってきそう。
間歩(まぶ=坑道)には残念ながら入れなかった。入口付近の岩が崩れ、
県が造った鉄製の柵も押し潰されている。間歩を覗いて見るが、今にも
岩が落ち埋まってしまいそう。とても危険で入れない。写真を撮っただけで
循環を続ける。ほぼ循環を終えようとした頃、橋本氏が財布を落したと顔色
を変えた。ウエストポーチがぱっくりと開いたまま。ただちに道を引き返し、
「現代の金」の捜索が始まる。間歩入口まで登り返し、沢を渡り、忠実に
歩いたコースを辿る。「あった!」野営地近くで、金色ではなくコバルト
ブルーの「現代の金」は発見された。
焚き火跡を処理し、飲み水を確保し、テントの撤収となる。千軒集落を名残
惜しそうに観察しながら、ゆっくり登山道を下り、2時間余りで三条新橋に
下山した。

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小蓮華金山沢、小日向台地山スキー◆写真 

長池です。小蓮華金山沢、小日向台地山スキー山行報告です。

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  [40度ほどの急斜のエントリーに内心緊張]

【日時】2012年5月5~6日 前夜発1泊2日 八方民宿「くりた」泊
【場所】北ア栂池~小蓮華金山沢、猿倉~小日向台地
【メンバー】CL長池、菊池、鶴田、住田、鈴木、吉川、会員外1名
【タイム】
 4日 19:00千葉→0:30サンサンパーク白馬(仮泊)
 5日 8:47栂池ゴンドラ終点→9:58天狗平→11:29乗鞍岳→12:07白馬大池
   →13:01船越ノ頭→15:04金山沢・大雪渓出合→15:38猿倉
 6日 7:20猿倉→8:25小日向台地→8:55猿倉

【内容】

【5日】 晴れ
 ・ 小蓮華岳の遭難で栂池ゴンドラ窓口で計画書を一人ひとり厳重にチェックされた。
 ・ 茶色の芝が広がるゲレンデを見下ろしながらゴンドラ・ロープウエイで終点へ。
 ・ シールを貼って自然園から天狗原へハイクアップ。上空をヘリスキーや遭難捜索の
   ヘリの轟音が往来し騒々しい。
・乗鞍岳の急な雪面をアイゼンで登り、ハイマツを渡って白馬大池に降りる。
 対面に船越ノ頭へ純白の大きな三角錐が碧天に向かってせり上がっていて
 目に眩しい。この無垢の雪面にジグを切ってシールアップするのは心躍る
 清々しさだ。
・登りきると船越ノ頭。自然園からたくさんの山スキーヤーが登ってくる。
 白馬方向からの縦走者もある。昨日の小蓮華遭難の厳しさなど面影もない
 絶好の天気で白馬への稜線、雪倉、朝日への山並が指呼の間に波打つ。
・さて、十分に身体を休めたあとは、35°の急斜面にドロップ。薄いスラフが
 板の下からスルスルと落ちていく。
・やがて斜度が緩むと長い長い金山沢のザラメ滑降が続く。小蓮華尾根から
 いくつか中規模の雪崩が出てデブリも溜まっているが、沢なかの斜面自体は
 十分に平滑で滑りは“楽しい”の一言に尽きる。何度もいくつものターンを
 重ねてやがて大雪渓との合流点に降りていく。
・沢末端の滝が出ていて少々危なげな横滑りで滝横をクリアするとすぐ出合の
 雪原に出る。ここから猿倉まで細い踏み跡を拾って滑っていくのである。

【6日】曇りのち雷雨
・早朝は細かい雨が落ちて民宿の庭を濡らしているので、今日はダメかと観念
 していると、間もなく雲が切れて薄日さす天気になってきた。では、と
 小日向から鑓温泉のルートに乗って天気と相談しながら無理のない範囲で
 行動することに決める。
・猿倉では高曇り。小日向のコルへの夏道に上がって台地の樹林帯を奥に向か
 っていく。
・狙いを長走沢の源頭付近に開けた雪面にシュプールを刻もうと決めた。
・樹林が消えかかって沢の奥に大きな雪面が開けるころ、突然、遠雷が響き
 始め、次第に間近くなってきて小雨もパラつき出した。
・急遽登高を停止、シールを剥ぐのも慌ただしく撤退だ。猿倉の車に戻る頃は
 かなり強めの雨脚になっていた。
・まあ、昨日のすっかり満足で今の不十分を補って余りある。よしよしこれで
 エンドとしようではないか!
 

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雨乞岳と経ヶ岳 

こんばんは。たけしたです。
5月4、5日に雨乞山・経ヶ岳に行ってきましたので報告します。


04雨乞岳山頂で記念写真   [雨乞岳山頂で記念写真]

【コース】1日目:雨乞山(南アルプス前衛)
  2日目:経ヶ岳(中央アルプス最北端)
【形式】ハイキング 
【日程】5月4、5日 
【天候】晴天 
【メンバー】CL柘植 大木 竹下(記) 
【コースタイム】
 雨乞岳=ヴィレッジ白州登山口8:05→11:30雨乞岳12:30→14:35登山口
 経ヶ岳=仲仙寺6:40→10:45(山菜取り半時間含む)8合目→12:00経ヶ岳
 →8合目13:00→16:10仲仙寺

【記録】

千葉を3:30分に出発。途中雨が降ったり止んだり、小淵沢ICを降りる
頃には青空が見えてきた。
登山口から長く続く階段にはうんざり!!日向山を見下ろす頃、新緑の
樹林帯から鳳凰三山や甲斐駒ヶ岳が姿を現し、眺めながら割とあっけなく
山頂に着いた。
残念ながら甲斐駒は頭を雲の中に隠したままであった。
下山途中から遊歩道を行くことにしたが、荒れ果てた上に下山口から
駐車場まで舗装道路をしばらく歩くことになってしまった。

杖突峠を越え、高遠で美味しい中華ランチ(ボリュウム、味、価格とも満点)
をご馳走になる
アルプスむら長谷道の駅でテントを張る。

2日目、雪をまとった中央アルプスを目の前に見ながら仲仙寺を目指す。
境内から登り始め、山菜の気配を感じコシアブラを発見する。標高1250m
付近がちょうど食べ頃である。
リュックを置き、しばらくコシアブラ摂りに集中する。
スミレやショウジョバカマがチラホラ見られ、6合目からは急登が続き、
息が切れかかった頃に8合目に着く。
8合目はさえぎるものがなく中央アルプスの峰、南アルプスの大展望が開け
小休止する。
御岳の展望もあり、9合目からは残雪を踏みながら山頂に着く。山頂は
二等三角点であるが、ツガ林に囲まれていて展望はなく、8合目に戻り大休止。
摂り残したコシアブラをもうちょっといただきながら、皇族のおしるしをまねて、
Tさんはタムシバ。Oさんはハクサンコザクラ。 Tはチングルマの笠車。
などと勝手に自分の好きな植物をおしるしに決めながら下山。

見晴らしの湯で汗を流し、経ヶ岳のシルエットを眺めながら高速を走る。
サービスエリアやパーキングに入る車の渋滞を横目に石川SAまでとばすと
難なくトイレはガラガラ!
千葉着一時を過ぎていた。天気に恵まれた山行でした。
ゲットしたコシアブラをてんぷらにして美味しくいただきました。

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宝剣岳◆写真 

田中です。
中央アルプスの宝剣岳の登山報告を致します。
槍の山行が天候その他の諸事情で中止となり、連休の晴れ間を狙い、
単独で中央アルプスの宝剣岳に千畳敷より往復登山をしてきました。


817宝剣山頂にて
  [宝剣山頂にて]

1)田中(孝)単独登山
2)平成24年5月5日(土)日帰り
3)自宅早朝1:00発=駒ヶ根菅の台駐車場5:00着 6:10バス発=ロープ
  ウェイ=千畳敷駅7:30 7:50登山開始~乗越浄土8:50~宝剣岳山頂9:10
  ~9:20下山開始~往路を写真撮影をしながら下山~千畳敷駅10:20着
 ロープウェイ10:30発=バス=駒ヶ根菅の台駐車場11:20着=往路を帰還
 =自宅17:00着


4)夜中の1時に目覚めてそのまま自宅を出発する。
 (衣類は登山スタイルで自宅で仮眠をして出発となる。)
  深夜の高速はスイスイと走れて真ん丸お月さんと甲府の夜景にラジオの
  ギター曲に夜のドライブはルンルン気分で今日の雪山の絶景を思わせる。
  5時に菅の台駐車場に着き、身支度の後ですぐにバス待ちの列に並ぶと
  臨時が出ると言う。(ラッキー)バスとロープウェイを乗継して、千畳敷に
  1番で到着した。ここでは山岳指導員が沢山いて大勢のボーダーやスキー
  ヤーと登山者に注意や指導をしていた。特に宝剣岳は事故多発で計画書の
  中を良く確認していて、一律に単独ではダメと言う。当方はバイルや
  12本アイゼンでのダブルアックスで山頂部の急な斜面は登りますと言うと
  OKがでた。千畳敷駅前で衣類とアイゼンを付けて正面の夏道伝いはダメと
  の事で、右側のカールの底の部分を通り、乗越浄土を目指して登り出す、
  カールでは写真を撮りながら行くと1時間ほどで乗越に到着した、軽い食事と
  飲み物をとり、すぐそこに見える宝剣山頂に向かう。(風が強く晴れては
  居るが、寒さはありファスナーを締めて山頂へ)途中の急斜面の始まる
  手前に穴を掘り、風を避けながら、指導員が2名見張りをしていた、しきりと
  登山者を停めて単独はダメ、技術の無さそうな人等をチェックしていた。
  私の通過する時は他の人に気を取られて私はスルーであった。
  それにしても見た目に雪山の経験の無さそうな方がかなり居て、ピッケルは
  有るが使い方も判らない様な方が多いのには驚いた。

  私は20m位の急な斜面を程よく氷付いた雪面をダブルアックスで登り
  山頂を踏む、その途中では私と年頃が同じぐらいのベテランの方が3人も
  ザイルで?いで登られていた。(3人は年配の御婦人で山頂では嬉しい
  表情がありありと見られた。)
  記念写真を撮って早々に下山に掛かるが、北側斜面は昨日の吹雪の雪が
  冬山そのもので岩肌に着いていた。
  下山も慎重におりて、指導員の隣を通り、ありがとうございましたと
  会釈して通ると、単独でしたか?本当は行かせるなと指示が出て居たの
  ですがね?と声掛けを頂く。
  (私は心の中で先ほどの4人パーテーの様に登れそうにない人を1~2人
   つれて居れば単独で無いのでOKなのかな?と思ったが、ダブルアックスで
   危険地帯は抜けましたからと返事して通過する。)
  下山の頃は天気が快晴になり、写真を撮りまくりルンルン調子で下山をした
  途中の中央稜も黒々としていて12年ほど前の冬期登攀の思い出が甦って
  きた。千畳敷に着き衣類とアイゼンをザックにしまうとロープウェイが
  出るとアナウスで飛び乗り、バスの臨時が出てスイスイと菅の台に帰り着き
  午後の渋滞が心配の為、風呂も食事も行動食を車内で食べながら帰途に
  つき、途中の小仏トンネルあたりで2時間渋滞は有ったが17時に自宅に
  帰り着いた。

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