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ちば山の会の山行報告

ちば山の会 山行報告のページ

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西穂高岳◆写真 

ちば山、樋口です。
「西穂高岳山行」を報告します。
ちょうど気圧の谷でなくて気圧の尾根が通過。
西穂高岳登頂の前日夕方から快晴となり、
絶好の雪山登山日和となりました。
もちろん、西穂登頂に成功しました。


86ピラミットPにて

【山域】北アルプス南部
【ルート】ロープウェイ~西穂山頂
【登山方法】テント泊縦走
【メンバー】CL田中、SL三代川、樋口(文責)
【日程】H23.12/30 雪のち曇り、夕方から快晴
22:45木更津出発
23:15市原発
00:05津田沼発
04:40新穂高温泉(冬季無料駐車場)着
車中で仮眠。
09:00 〃 発 新穂高ロープウェイ
09:51ロープウェイ口発
11:21西穂高山荘着
テント設営

12/31 晴れ(午前中は快晴、午後から晴れ時々曇り、小雪舞う)
04:00起床
06:24テン場発
07:29独標着
09:20西穂高岳着
09:30  〃 発
11:21テン場着
テント撤収
12:18西穂高山荘発
13:05ロープウェイ口着
13:15ロープウェイ口発
14:00新穂高温泉(冬季無料駐車場)着
平湯へ立ち寄り汗を流す。渋滞なく千葉へ帰る。

【内容】

12/30
仕事納めの夜に千葉を出発。
つかの間の好天に西穂高岳にアタックできる可能性が高いので
心が弾む。
松本I.Cを出て安房峠に向かう。新村あたりから雪道となる。
スタットレスタイヤを履いているが、時々滑る。沢渡から先は
雪が激しく降っている。
新穂高温泉の冬季駐車場は既に空きスペースがなく、渋々、
駐車場の真ん中に停める。
仮眠する。。。。

早朝、槍平経由で槍ヶ岳方面を目指す登山パーティーが次々と発つ。
ロープウェイの始発は9:00なので、8:00頃に身支度を終えて
ロープウェイ乗り場へ向かう。
しばらくすると、始発に乗ろうと観光ツアーバスが次々と襲来。
長蛇の列となる。
ロープウェイ口から雪道の昇りがスタート。
トレースはバッチリ。夏道よりも歩きやすいのでは?。ですから、
あっという間に西穂高山荘に到着。
テントを張る。竹ペグでテントの細綱を張り、防風対策はバッチリ。
テントに入るが、やることないんですから酒を飲むしかないですね。

酒を飲みながら夕食の準備。夕食後、テントから出たくないけど
トイレに行かないと。
渋々外にでると、空に雲がなく周囲の山々が夕焼けしているでは
ないか!。わぁー、素晴らしい!。
霞沢岳、焼岳、笠ケ岳は確認できたぞ。西穂高山荘宿泊者とその
周辺のテント泊者の誰もが明日に期待しちゃいますね。

12/31
大晦日の早朝4:00に起床。快晴。絶好の雪山登山日和。
もう、西穂高岳を登頂できない理由など見当たらない。岩稜帯を
慎重に落ち着いて登降すれば問題なしですね。
アイゼンを履いて出発。7時頃に今年最後の御来光を迎える。
晴れているので少し汗をかくものの、やっぱり真冬の登山である。
風が非常に冷たい。
じっとしていると瞬く間に冷えきってしまう、暖かさを感じる
ことはない。

西穂高山荘から独標までは快適な尾根歩き。独標から先は尾根では
なく痩せた稜線に変貌する。
核心部は3つある。
1つ目は独標からすぐに下降する区間。独標の下降口の岩に支点あり。
2つ目は1つ目の核心から少し先、稜線一枚岩の左を下降気味に
トラバースする区間。5mもない。やはり支点がある。
3つ目は西穂高岳直下のスラブ岩。皆立ち往生している。ピッケルも
アイゼンも頼りない。
ここは、スラブ岩の取り付きからもっと西側に巻いて西穂高岳を直登
するルートが良さそう。
これら3つの核心部を登攀装備を使わずにクリア、無事に西穂高岳に
登頂。
山頂は狭く、薄っぺら。360°のパノラマ展望台。
10月の穂高岳集中山行での山容とは全く別者。急傾斜な岩肌に雪が
もっこり張りついている。
前穂~奥穂の吊尾根が素晴らしい。槍ヶ岳も見える。乗鞍岳って
こんなに大きかったっけ?。
遠くに白山もみえるぞ。富士山だってよく見える。
風が冷たく、山頂が狭いので、長居はできない。
直ぐに下山。背後にある、厳冬の穂高連峰の眺望に別れを惜しみつつ、
テント場へ戻る。

――――――――――――――――――

次の穂高の目標は?、小生は決まっています。

以上、厳冬期・西穂高岳山行の報告でした。


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赤面山◆写真 

村野です。
山スキーに行けるかどうかの下見がてら登って来ました。


009エビの尻尾

【山域】那須連峰
【登山方法】雪山
【山行日】2011/12/31
【メンバー】村野
【天気】晴れ後雪(西郷村:4/-3度)
【コースタイム】
県道290号路肩(09:00)-上部リフトトップ(10:50)-赤面山(12:00)-上部リフトトップ
(13:00)-県道290号(13:30)

【内容】

「ベストバックカントリー 100」という本に「白河高原スキー場跡から赤面山へ」
がコースとして紹介されていた。下見がてらスノーシューハイクに出かけた。
 ガイドではスキー場跡の駐車場を利用できるとなっていたが、防風雪柵で覆われて
いて入れなくなっていた。仕方が無いので路肩に車を停めて身支度を整える。スノー
シューを履いて歩き始める。空気は冷たいが青空が広がっている。お目当てのゲレン
デは荒れ果てていてスキーが出来る状態ではなかった。
 ゲレンデの中を登りリフト終点に着くと赤面山登山口案内板があった。ゲレンデを
抜けると樹林帯に入る。幸い赤テープがあったのでそれをつないで進む。登山道を外
れると潅木や笹の隙間に一気に足が沈む。なるべく登山道をはずさないように歩く。
雪が4~50cm程度は積もっている。
 稜線にでると横殴りの風が吹き、バラクラバとゴーグルをつけないと顔が凍傷にな
りそうだった。山頂は立っているのもやっとなくらいの暴風で、写真だけ撮ってさっ
さと樹林帯まで逃げ込んだ。行きのトラックはすっかり風と雪で消されていた。
 樹林帯から先はトラックも残っており登ってきた道を車まで戻った。

県道290号路肩 2~3台分 (トイレ無し)
温泉 ちゃぽランド西郷 600円


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今倉山から猿焼山◆写真 

【山域】道志山塊 
【山名】今倉山から猿焼山 
【形式】日帰りハイク
【日程】2011.12.30(金) 
【天候】快晴 
【参加者】CL柘植(記)、石橋、加藤

00コース概念図

【記録】
赤岩登山道入口10:00→今倉山西峰11:05→パラジマの頭12:05→
 エビラ沢の頭13:00→猿焼山14:00→猿焼山登山口15:00→16:20赤坂駅
本年最後の山行は道志のヤブ山にした。このコースは数年前の岳人に載って
いたそうで、石橋さんがいつか行こうととっておいたものだそうだ。都留市駅
からタクシーで道坂隧道手前の登山口に向う。ここで身支度をして沢沿いの
赤岩登山道というのを1時間で登りきり、今倉山西峰に着く。山頂からは近くの
富士山はもちろんのこと、南アから八ヶ岳の真っ白な山々が美しく眺められる。
東峰は割愛し、西峰山頂の30m手前のテープから縦走コースに踏み込む。
今倉山北面はだだっ広い斜面で踏み跡がないと迷う地形だが、今日は見晴らし
もよく、また先行者の踏み跡が残っているので、問題なく進む。そのうち尾根が
細くなると踏み跡も明瞭になり、間違いやすい枝尾根の分岐にだけ注意すれば
問題ない。途中にクマの○○コが随所に見られ、熊鈴を持参してよかったと思う。
コースは大半が樹林帯の中なのだが、一部檜の植林帯を除けば落葉した雑木
の間から大菩薩方面の山々がきれいに眺められる。中央にやや高く九鬼山、
その手前に目標の猿焼山も確認できた。冬枯れの尾根を辿って、ほぼコース
タイムで終了点の猿焼山に到着できた。下山は芭蕉月待の湯の手前に降りる
ルートを選んだが、温泉は休館であった。バスもあるが随分待時間があるので
駅まで歩いてしまうことにする。今年は山は別にして世の中つらいことのほうが
多かったが、来年はなんとか少しでも明るい兆しが見えるといいなと思いながら
GOALの赤坂駅を目指した。


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ルートバン、マウントクック◆写真 

杉山喜代枝です。
2011年12月21~29日ルートバン、マウントクック
あるいてきました。


P105004 マウントクックリリー513

21日成田発18;30
22日オークランド9;20-クイーンズタウン13;55-
   ルートバン事務所でミーテングホテル泊
23日ホテル発7;00-テェアナウーデバイド峠11;00-
   キーサミット往復ー滝3;15-オーチャードヒル4;31
   -マッケンジー小屋5;30泊
24日小屋発9;30-ハリス峠12;10-コニカルヒル往復
   2;30-ルートバンホールズロッジ3;55泊
25日小屋発9;30-湿原ートレースエンド2;30-クイーズタウン泊
26日ホテル8;00-マウントクックハーミチーンホテル12;00
   -フッカー氷河往復ー6;10ホテル泊
27日ホテル9;08-セアリーターンズ12;35-ケアポイント
   14;00-ホテル16;40泊
28日ホテル10;00-クライストチャーチーオークランドーホテル泊
29日オークランド9;15-成田16;25


ニュージーランド南島ルートバン、マウントクックトレッキング報告
全行程快晴で、氷河を持つ山と湖、滝、地とうを堪能してきました。
ツアーリーダーの小暮一男さんは現地15年在住のガイドで亡くなった
田中良子をミルホードへ案内してTVでおなじみの方で、植物、
動物、ビュウポイントに詳しくラッキーでした。参加者6人の足が
揃っていたので行程以外の場所も登れました。ルートバンガイド
(日本人ガイド1名含む)3名は色々な国からの参加者25名をロッジ
2泊40キロのコース全て手際よく楽しくガイドしてくてました。

クリスマスイベントのゲーム、ロッジの2時間ですべて乾く乾燥室に
びっくりしました。日本の山小屋とは段違いです。マウントクックの
ハーミテージホテルのコースガイドはネパール青年でマナスル、
アンナプルナも登ったベテランで、マントクックは7回登って2回しか
登頂出来なかったそうです。案内してくれたセアリーターンズは
ミューラー小屋手前の池(1250M)でマウントクックリリー
真っ盛りでした。奥又白池、マッターホルンを逆さに映す池、に似て
風がなければ、マウントクックが映るそうですが、少し風があり
だめでした。フッカー氷河先端までのルートはモレーンの中で吊り橋
2回渡りエメラルドグリーンの氷河湖まであるきました。ホテルの星
観察ツアーも夜10時集合でしたがまだ暗くならず、空港までバスで
行きレザー光線によるガイド説明で日本で見れない南十字星、
カノーブス、南極の位置をしることができました。
ハーミテージホテルの前にはヒラリーの像がありました。彼はこの国の
人でマウントクックで訓練をかさねて、エベレストへいったそうです。
富士さんより低い山山ですが、氷河を持ち変化があり、アップダウンが
少ないルートで私に会っていると思いました。


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八ヶ岳阿弥陀北稜クライミング 

新人熊倉です。
クリスマス山行:八ヶ岳 阿弥陀北稜クライミングの報告をさせて
いただきます。
初めてリードをやらせてもらいました♪ 
美しい樹氷の森でクリスマスを迎えられたことに感謝して。。。


【期間】12/23~12/25 
【山域】八ヶ岳
【天候】晴れ→曇り
【ルート】阿弥陀岳北稜
【登山方法】アルパインクライミング
【メンバー】CL山田(会員外)・SL熊倉・会員外2名(Mさん・N先輩)
【行程】12/23 5:20千葉駅発 ⇒ 11:00 茅野駅 ⇒ 12:30 
     美濃戸口 ⇒15:30 赤岳鉱泉
    12/24 7:30 赤岳鉱泉発⇒10:30 北稜取付地点 ⇒ 12:00 
     阿弥陀岳山頂 ⇒15:00 赤岳鉱泉
    12/25 7:00 ラッセルトレーニング 10:00 赤岳鉱泉発 ⇒
     13:00 美濃戸口 ⇒ 15:00茅野駅 ⇒新宿

【内容】

この冬一番の寒気が日本列島を覆ったクリスマス。今年もいつもの
メンバーと八ヶ岳。
23日朝、いつものように新宿集合。しかしCLが時間を過ぎても現れない。
そこへ携帯が鳴り「今起きた!」と、連絡あり!
どうやら3時過ぎまで飲んでいたらしい(苦笑)
約1時間後全員揃い、新宿駅を少々遅れて出発となる。
3時まで飲んでいたというのに、列車でもビールを普通にあけている
山田氏。
お酒を飲みすぎるとちょっと困ったさんになることもあるのだが、
“ここぞ”というときは、とても頼りになるのが山田CLである。

美濃戸口から2時間ほど歩き、林道に入ったころから寒さが厳しくなる。
ペットボトルのお茶はすでに凍り始めていた。寒い。
3時過ぎ、赤岳鉱泉に着く。すでにテントがいっぱい。
仕方なしに トイレからは遠いが 一番下の方にテントを張る。
テントの前でくつろいでいると、向こうから見覚えのある人たちが
近づいてくる。
「ん?澤田さん?樋口くん?」
なんと、となりのテントがちば山のテントであった。
やはり、ちば山とは【縁】があるのだなあと感じる。
23日は早々に眠りにつく。テントの中は思ったより暖かかった。

24日イブの朝。4時に目覚める。しかし…熊倉起きられない!
割れるように痛む頭と吐き気。何も飲めない、食べられない。
とりあえず、薬を出して飲み再び眠る。その間 2時間。全く記憶がない。
6時、再び起こされる。頭痛が少し引き、吐き気はおさまった。
7時30分。予定よりかなり遅くはなったが、 阿弥陀へ向かうことにする。
雪が昨年より1メートル以上少ない。北稜取り付きまでの道のりもラッセル
の苦労なく進むことができた。

10時半 取り付き地点へ。他に5人パーティがいた。
(山岳ガイドが1人いて、山田氏の知り合いであった!偶然!その場は
 とても和んだ♪)
CL山田氏とМさん。 熊倉とN先輩の2組に分かれる。
熊倉、はじめてリードをやらせてもらう。
雪が少ないので ちょっと登りにくいと感じる。
山岳ガイドさんが、下からアドバイスをくれた。有難い。
しかし北稜は2ピッチしかないので、あっという間に終了。もう少し登り
たかったな。 
リードは少し緊張したが、やっぱりクライミングは楽しい!
12時。全員無事に山頂に到着!4人で握手。 みんないい笑顔。
下山後は、鉱泉の小屋で乾杯!
ストーブの前で飲む ビールの味は格別♪
イブの夜は 楽しく更けていった。

熊倉 今回の反省点は、体調管理が出来ていなかったこと。
頭痛を鎮める為に、山頂までの間で バファリンを6錠も飲んでしまった。
前日にしっかり水分補給と、深呼吸が出来ていなかったことが原因
にもあると思う。
アルパインクライミングの場合、メンバーが欠けると迷惑をかけて
しまう。今後はきちんと体調管理をしなければと思う。
メンバーのうち3人が高校山岳部時代からの長い付き合いの仲間で
あったので「いつもの頭痛ね!」と私に合せて行動してくれたおかげで
山頂を踏むことが出来た。
メンバーには心から感謝!
本当にありがとう。

初冬の八ヶ岳は空気が冷たく、素晴らしく美しい氷の森であった。
私はやっぱり八ヶ岳が大好きだ。

次は赤岳主稜に登りたいと思う。
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石尊稜登攀◆写真 

ちば山、樋口です。
「(横岳西壁)石尊稜 登攀」を報告します。

登攀中にクリスマス寒波の寒気が流れこみ、気温が急降下。
下部岩壁と上部岩壁で渋滞に巻き込まれ、寒さとの闘いでした。
登攀が終了するも主脈稜線の偏西風に吹きさらし。転げ落ちるように
地蔵尾根を下り樹林帯に入ったところで石尊稜登攀に成功したことを
実感できました。


65 石尊峰で5(石尊稜登攀終了)

【山域】八ヶ岳連峰
【ルート】(横岳西壁)石尊稜
【登山方法】アルパインクライミング
【メンバー】CL樋口、SL三代川、澤田、
【日程】H23.12/23  無風快晴
03:20木更津出発
04:05千葉発
04:40津田沼発
08:35美濃戸口着
09:05 〃 発
10:06美濃戸山荘着
10:19 〃 発
11:16堰堤広場着
11:31 〃 発
12:30赤岳鉱泉着
テント設営
13:30 〃 発  石尊稜下部岩壁 偵察
14:00無名峰南稜付根(小同心ルンゼと三叉峰ルンゼの二俣)
14:15 〃 発
14:35石尊稜付根(三叉峰ルンゼと日の出ルンゼの二俣)
偵察終了、テン場へ戻る。
(ここで、1つミスを犯す。無名峰南稜を石尊稜と判断してしまった。)

12/24 快晴のち曇り、昼前から次第に偏西風が強くなり、午後から小雪
04:00起床
06:19テン場発
07:02無名峰南稜 付根 着
(ここで、石尊稜と思いこみ無名峰南稜に取り付く、
 視界の利く稜線で横岳西壁を観察、石尊稜がもう1つ右隣の小さな稜で
 あることが判明
 石尊稜下部岩壁を確認のうえ、三叉峰ルンゼへ下りる)
08:19石尊稜取り付き 着
 下部岩壁の登攀(草付スラブ壁 1ピッチ。急な雪面 1ピッチ。)
11:55石尊稜上部岩壁手前の雪稜 着
 上部岩壁の登攀(小さな階段状の岩壁 1ピッチ)
14:05石尊峰(横岳稜線)着
16:15赤岳鉱泉(テン場)着
 テント撤収
17:15赤岳鉱泉発
19:58美濃戸口着
もみの湯へ。千葉へ帰る。

【内容】

12/23
積雪期~残雪期のアルパインクライミングの入門道場として、
またアプローチも近いことから、今冬は八ヶ岳で雪のアルパイン
クライミングを磨こう。
先ずは易しい登攀ルートから。雪稜を楽しめる石尊稜に挑戦しよう。
こうして、経験を積んでいけばよい。そう決心した。

早朝に千葉を出発。
笹子トンネルを抜けると、文字通り白峰三山が。天気は良さそう。
八ヶ岳も全て見渡せる。今日登攀すればよかったかな。
美濃戸口に到着する。車の多さに少し驚く。もう既に相当の登山者が
入山している。また、ヘルメットを持っている登山者が多いようで、
皆様の登攀ルートが気にかかる。
お昼時に赤岳鉱泉に着く。アイスキャンディーがひと際目立つ。
見方を変えると氷の塊がテント場にあるなんてなんだか寒そう。
テントが多いけど驚かない。
社会人である以上、3連休に登山するのが当たり前。
少ない休暇を有効利用する、皆同じ考え。

テント(4-5人用エスパース、冬用内張り付)を設営後、石尊稜の
下部岩壁取り付けまで偵察へ。中山乗越へ向かい北沢にかかる赤い橋を
渡ったところで、北沢沿いに入る。
雪上の踏み跡はしっかりしており迷うことはない。
2つめの二俣が石尊稜の付根(始点)という認識であったが、
結果論であるが小同心ルンゼを見誤った。その結果、無名峰南稜の
付根(始点)を石尊稜の付根(始点)と判断してしまった。
そこから稜にあがり(たいした登行距離でない)、横岳西壁を見渡せば
判断ミスを発見できたのだが・・・。
石尊稜の付根(始点)の確認だけで引き上げたことに反省。

当初計画通り、下部岩壁を確認すべきであった。攻めの心が足りなかった。
他方、机上の事前検討で、国土地理院の地図上で石尊稜を読み取ることが
出来なかったことも反省。
山と渓谷2010年12月号の八ヶ岳特集で横岳西壁の全体写真上で登攀ルートが
示されているが、地図と照らし合わせるとはっきりしない。他の山岳会の
HP等でGPSルートが紹介されていることも期待したが、見つけられず。
でも、次回から問題ありません。カシミール上の地図ですが、翌日の石尊稜
登攀ルート(赤岳鉱泉~石尊峰)をスマホでバッチリGPSの軌跡を記
録しました!!!。
登攀中のGPSの軌跡は少し誤差が生じるが、それはザイルをだして登攀
(岩登り)している区間であると判断できる。
写真集の方に石尊稜登攀GPSルートを公開します。

夕食&クリスマスイブ・イブパーティー(ケーキとスパークリングワイン)
で大いに盛り上がり就寝。

12/24
4時起床、無風快晴。星の輝きで夜空が明るい。でも冷え込みが緩く、
なんだか暖かい。
懐中電灯なしで行動できる明るさになったら出発することとした
(今思えば、この判断は間違っている。寒気は遅くとも午後から南下する
ことは出発前の予報でわかっていたので、暗いうちから出発すべき。
ここも出発前に描いた計画を貫けなかった弱い自分が悪い)。

先に述べたように、石尊稜と思いこみ無名峰南稜に取り付く、
視界の利く稜線で横岳西壁を観察、石尊稜がもう1つ右隣の小さな稜で
あることが判明。
既に2パーティーが石尊稜下部岩壁に取り付こうとしている。45分ほど
ロスしてしまった。
日の出ルンゼを詰め、石尊稜下部岩壁の手前の雪壁に取り付き、稜に出る。

石尊稜の核心部である下部岩壁(草付けスラブ壁・岩Ⅲ~Ⅳ級)の
アイゼン登攀の準備に取り掛かる。
リード:樋口、セカンド:三代川さん、サード:澤田さん、
登攀ルートは3つあるようだが、右寄りの中央ルートを選択した。
先行パーティーは皆、中央ルートを登攀しているようだ。それもそのはず、
ランニングビレイ用の支点が結構ある。

アイゼン登攀開始は9時過ぎか。
シングルアックスのピックをところどころにある氷雪や草付に突き刺し、
アイゼンの前爪2本に自重を預け立つ。
ピックが刺さらないところは、ハンドホールドで。でも氷雪つきの岩は
とても冷たく指先の感覚が次第になくなる。
登攀プロテクションを4箇所セット。スラブ壁の終了点に灌木があり、
それを支点ビレイとして使う。

しかし、ここで登攀渋滞にはまる。支点ビレイをセットできない。
先行パーティーが立ち去るまで待つこと1時間。
ここでピッチを切るか迷ったが、この先しばらく灌木帯の急な雪面が
しばらくつづくようなので、ザイル50m1ピッチで昇れるところまで登攀。
計7つプロテクションをセット。
今度こそ灌木にシュリンゲを巻きつけ支点ビレイをセット。
三代川さんと澤田さんを引き上げた。複数のパーティーが入り乱れている。

時刻11:22。なんと下部岩壁を登攀するのに2時間以上もかかった。
ここでの登攀時間は正味30分程度か。待っている間に天気も急変。
気温が下がりだした。雲の流れから偏西風が強まっていることがわかる。
寒気にすっぽり包まれたようだ、クリスマス寒波との闘いが始まった。
しばらく雪稜の昇りとなる。上部岩壁に迫ってくる。こんなところを
昇れるのだろうか?。
と思いつつ、登攀ルートを観察するとまたしても渋滞しているではないか!。
ここでの待ちがとても辛かった。偏西風が容赦なく襲いかかってくる。
先行パーティーのフォローもザイルさばきがギクシャクしている、
手がかじかんでしまい、ザイルをまともに握れなくなっているかもしれない。

今度はリード:三代川さんで、上部岩壁(岩Ⅱ~Ⅲ級)を登攀開始。
取り付き点からみて階段状の凹角を昇り10m先の小さなピナクルまでが
核心部(岩Ⅲ級)。
プロテクションをセットする支点がなく、ピナクル等を利用してプロテク
ションをセットするしかない。
その先はリッジあるが岩Ⅱ級以下と思われ、特に危険なところなし。
27m 1ピッチ程度で登攀終了。
最後は横岳主稜線上の石尊峰を目指し(雪で覆われている)ガリーを
詰めるだけ。

石尊峰に到着、3人で交互に握手を交わす。
写真撮影後、急いで下山に取り掛かる。
地蔵尾根は人工物の階段やハシゴがあり、行者小屋へ急降下。
樹林帯に入ってほっと一息。緊張感から解放された。

計画書通り、24日中に下山することとした(25日は予備日)。
一旦アイゼンをはずしテント撤収。
我々のテントの下隣の、熊さん阿弥陀北稜隊にお別れの挨拶。
お互いに目標達成できたね。どうも熊さんパーティーはクリスマスイブ
パーティーに突入しているようでした。さようなら。
小雪の舞う中、美濃戸口までヘッドランプを付けて下山。堰堤広場で
13時間ぶりにアイゼンを外しての歩行となる。

積雪期のアルパインクライミングは危険が一杯。でも今回の山行は
貴重な経験ばかり。今回の課題は次回の登攀に活かしますね。


以上、石尊稜登攀の報告でした。


+写真集へのリンク(初日) +
+写真集へのリンク(二日目)+
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黒姫・池の平山スキー合宿 

長池です。
信濃町合宿報告です。


【日時】2011年12月23~24 1泊2日
【場所】BC:信濃町菊池邸
【メンバー】GM菊池、CL長池、SL石橋、沢田、村野、鶴田、吉川、
       加藤、石井、住田、柘植
【タイム】
 23日 4:00千葉-8:30道の駅「しなの」合流-10:00~16:00
     黒姫スキー場にて技術講習夕食後、菊池邸にて机上講習会
 24日 8:30池の平スキー場にて技術講習-10:00赤倉山へシールアップ
     -13:30合宿終了

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【内容】

 折から強い冬型到来予報で合宿の実行を危ぶまれる状況ではあったが、
現地に強力なGMが住まいするおかげで、天気読みも的確に山スキージャンル
初の合宿を成功裏に終了させることができた。現地GMに感謝である。

[23日] 黒姫スキー場
 時折ガスに包まれるが、雲も雪も、我がちば山チームの熱気に合宿を
妨げる力などない。
一通りゲレンデ講習を行ったあと黒姫山に登る予定であったが、上部は
積雪が少なくブッシュに覆われていて登山禁止のプラカードが出ている。
従って今日は、山スキーの安全登山に必須の斜滑降、横滑りをベースに
滑降の基本技術習得のためゲレンデ滑降をくりかえす。
 積極的に非圧雪バーンに踏みこんで新雪滑降も練習する。
 今シーズン始めて雪を踏んだ人もいる筈だが、さすがに暦年の経験が
ものを言うのか脛中を没する雪でもスムーズに降りていく。
シーズンの幕開けに心強い印象が得られた。
 夜、BCにおいて簡潔ではあるが、ビーコン特性の勉強、今シーズンの
計画打合せ等を行い冬前半のツアースケジュールを摺り合せた。

[24日]池の平スキー場
 事前の予報を覆す好天に恵まれた。
 今日は非圧雪のゲレンデサイドで新雪滑降の訓練を行ったあと、リフト
トップから赤倉山に向けハイクアップする。短距離ではあるがオープン
斜面の新雪滑降を試み再度ゲレンデに降りて、随所で基本技術の練習を
くりかえしながら、当スキー場の長い長いスロープの、大腿四頭筋耐力
いっぱいの存分な滑走を楽しみ、満ち足りた思いとともに短いが実り多い
合宿を終えた。

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タル沢尾根?将門馬場 

以前から行こうと思っていたタル沢尾根を登って来ました。

【山域】奥多摩
【山名】タル沢尾根?将門馬場 
【形式】日帰りハイキング
【日程】2011.12.23(金)
【天候】晴れ
【参加者】CL室(記)、Hさん&Bさん(会員外)
【記録】コースタイム 登山口9:50?将門馬場12:54?奥多摩15:28


会社の人を誘って、奥多摩の地図読み山行をしました
(じつはそれほど地図よみでもなかった)
奥多摩駅に8:30待ち合わせだったが、Bさんが大遅刻でタクシーにて東日原へ。
取り付き地点がよくわからず、日原川の河原まで下りてしまったら間違いでした。
もう一度登り返し舗装道路の先に細い登山道のようなのが見え、そちらをたどって
行ったらネットで調べた通りのきれいに架け替えられた
吊り橋があった。吊り橋を渡り、登山道を歩いて行くとほどなく右の斜面へ登って
行く道との分岐で、そこから登りが始まる。赤テープがつけてあって迷うことも
無く登って行くが、途中、トラバース気味のところで道がわからなくなってしまい、
尾根をめざして沢のツメみたいなところを登って行ったらしっかり踏まれた跡が
ある尾根に出た。赤テープがまた出て来てほっと安心。

結構な急坂をひたすら上り、足が疲れてきたがなかなか将門馬場に着かない。
日が短いので、遅くなったらいやだなと思いつつ、頑張って行くとようやく
将門馬場に到着。
大遅刻のおかげで登りはじめの時間が40分くらい遅くなったが、日のあるうちに
下山出来そうでホット安心。
あとは登山道をひたすら奥多摩駅まで下りて行った。
三河屋さんでゆっくりお風呂に入って奥多摩駅前のちいさな飲屋街?にある
おそば屋さんで宴会。Bさん大遅刻の罰でお酒をおごってもらいました。
Hさんは登山歴5ヶ月ですが登りが早くてバランスもよく、私は何年も登って
ようやく今のようになったのにもともとこのような能力が備わっている人って
いるんだなーと感心。Bさんは昔日のクライマー、滝谷にしょっちゅう行って
たとのことですが見る影も無いメタボと相成っておられます。
「もっと痩せなくっちゃ!」と言いながらお酒はガンガン飲んでいた。

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藤坂ロックガーデン岩トレ 

ちば山、樋口です。
「藤坂ロックガーデン岩トレ」を報告します。
藤坂R.G.を開拓された斎藤氏(元・館林山岳会)とお逢い出来ました。
正しい登攀ルートや、クライミングの技などを助言いただき感謝です。
広大なゲレンデで3パーティーだけ、内容の充実した岩トレでした。


【山域】栃木南部
【ルート】アルパインクライミング
【登山方法】岩トレ
【メンバー】CL樋口、SL上茂 澤田、三代川
【日程】H23.12/18 
 05:25千葉出発
 06:00津田沼発
 09:30藤坂ロックガーデン着
  岩トレ
 15:40藤坂ロックガーデン発
 途中、佐野ラーメンきくやにて夕食後、帰葉

【内容】

  岩トレの内容を以下に記す。
① 西壁 パピヨン岩稜 Ⅳ級 22m
核心は取り付き2mと、終了手前のハング中央。
トップ&トップロープのセット・・・上茂さん
登山靴でクライミング、ハングを乗り越えられず・・・樋口
トップロープの回収・・・澤田さん
岩が冷たくて指先の感覚がなくなる。
   
② 南西壁 クラックアラカルト Ⅴ級 33m
核心はスタート取り付け、やや被り気味のクラック。
マルチピッチの練習。上茂さんと澤田さん、三代川さんと樋口でつるべ登攀。
登山靴でクライミング、核心越えに時間かかった(管理者の斎藤氏に御指導いただきました)・・・樋口
上茂さんと澤田さんは2ピッチで。三代川さんと樋口は3ピッチで。

下りは全員、横山会長が伝授する懸垂下降の標準化方法で懸垂下降。
両手を離してもマッシャーでブレーキかかる。

③ リードがセカンドを引き上げ救出する1/3システムのおさらい
④ 南壁 南稜 Ⅱ~Ⅲ級 (南稜テラスまで15m) 
アイゼン登攀の練習
リード&クライムダウンのアイゼン登攀練習・・・樋口

以上です。
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芦鞍山と笹塒山◆写真 

【山域】上毛三山 
【山名】芦鞍山と笹塒山 
【形式】日帰りハイク×2
【日程】2011.12.17(土)芦鞍山 12.18(日)笹塒山  
【天候】晴れ
【参加者】CL柘植(記)、大木、藤、井上、村松、杉山、加藤、藤平(新人)

20静かな笹塒山の山頂

【記録】

12/17芦鞍山 登山口(天狗の湯)10:50→12:05芦鞍山12:30→13:30登山口
 芦鞍山は吾妻渓谷入口に門番のごとくそびえる山だ。短時間で登れて周囲の
山の展望に優れているというので初日の山に選んだ。八ツ場ダムに沈む地域の
振興策として建てられた天狗の湯に駐車して11時近くの遅い出発。山頂までは
1時間少しで着いたが思ったより急で脆い尾根の登りが楽しかった。山頂からは
吾妻線沿線の山のほか、白砂山から上越国境の山が見えるらしいが、雪雲に
隠れてチラッとしかその姿を拝めなかったのが残念。下山は別の尾根を考えて
いたが不明瞭なため無理せず往路を戻る。まだ早い時刻なので、「やんば館」
という八ツ場ダムの広報センターの見学に行く。もう何十年も前からモメている
ことを知るが、今再びホットになっているのに施設はとっくにくたびれ果てた感じ
になっていた。風呂は河原湯温泉(石鹸シャンプーなし)組と天狗の湯組(あり)
に別れて入り、中之条町のラーメン屋で夕食、そのあと道の駅霊山たけやまで
幕営。クリスマス電飾でえらく華やかだったが電飾のあかりでヘッデンも不要な
明るさ、おでんをつつきながらの楽しい宴会で一日を終えた。

12/18笹塒山 登山口8:05→林道終点9:05→10:25笹塒山10:45→11:50登山口
 笹塒山(ささとややま)も知名度のない山だが、浅間隠山の東方にムックリ頭を
もたげるヤブ山だ。柘植は去年の1月にお隣の竜ヶ岳に登っているが、この笹塒山
も気になる山で今回の山行に入れさせてもらった。マニアには登られている山なので
一部短い急登もあるが、概ね登りやすい尾根道である。テープもあることはあるが
肝心なところになかったりして侮れない山ではある。登山口から2時間で山頂着。
今日も朝は快晴なのに、昼近くになると雲が出てきて展望をさえぎってくれるのは
昨日と同じだ。ここから西方を眺めると大きな浅間山が手前の山に隠されてしまう。
この山を浅間隠山とよぶ所以を実感できた。今日も往路を忠実に戻る。温泉は近くの
はまゆう山荘。ここの風呂も4回目でこの辺の山に来たときはいつもお世話になる。
こんな山の中にと思うほど小奇麗で立派な施設で、いつも近くにテントを張って風呂
だけ入れてもらうが一度は泊りたい宿だ。広い温泉にゆっくり浸かって昨日今日の
山行を振り返る。今回のエリアはちば山はおろか一般登山者もほとんど訪れない
山域と思うが、こういった山はいつ来ても新鮮だ。冬でも積雪は少ないので地図を
しっかり読める人には冬のひなびた日溜りハイクにお奨めです。


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毛無山◆写真 

辻本です。富士五湖周辺にある毛無山に登ってきたので報告をします。

【山域】富士五湖周辺 
【山名】毛無山・ハイキング 
【メンバー】辻本単独


07地蔵峠付近から

17日土曜日、明るいうちにテン場に着きたいと2時には自宅を出発した。
都内はガラガラ、中央高速も渋滞無し。河口湖ⅠCには4時半に着き、
日帰り浴場ゆらりでひと風呂浴びて、東京農大富士農場にある登山者用
無料駐車場に急いだ。

夕餉は一人寂しく、コンビニで温めたカレーと焼酎のお湯割り。
どんどん気温が下がり、カレーが冷めていく。カレーで膨れたお腹に
温かい焼酎が入らない。つまみも買ったのに手がでない。ビールも
飲めない・・・・。早々にシェラフに潜り込んだ。時計は7時半。
案の定、10時半に時計を見る。次は2時半。こんどは車が隣に停まり、
暖気のためにエンジンをかけたまま。「すみませ~ん、眠れないので
エンジンを切ってくれませんか」テントを飛出し、隣の車をノックする。
暫らくすると車はどこかへ立ち去った。

目覚めは5時。外は霜でバリバリ。車も窓ガラスが霜で何も見えない。
エンジンを掛け車内を温める。その間にシェラフを片付け、ラーメンの用意。
もやし、玉ねぎ、ニラ、カイワレ、卵が用意した具。これだけでお腹がいっぱい。
しかし悪寒がし、鼻水がズルズル、だるい。
とりあえず登山口の有料駐車場に移動する。だめだ~、ピストンだ。
と思いながら何とかタカデッキまで行き南アルプス全山を見たい!との
一念がザックにザイルとガチャを入れさせる。お釣りをくださいと
駐車料を入れる袋に書き、1000円を投函する。

登りは沢コースで地蔵峠に向かう。尾根コースを分けて暫らくして、
道が崩壊しているような場所に行きつき、赤テープがぐるぐる巻き
つけてある。左のガレルンゼを登る巻きルートと判断し、ルンゼを
登るが沢に下りるルートも見つからない。面倒とばかり地形図頼りに
尾根に取り付く。金山沢右岸尾根と判断し、尾根形状を忠実に辿る。
「まったく何時もまともな道を登らないんだから」とモノローグを
繰り返す。
鼻水をズルズルすすりながら、木を頼りのクライムが続く。密度の
濃い藪が出ればザイルで下りることも覚悟。尾根は岩場があったり、
蜜藪ではないが背丈ほどの笹があったり、結構、面白く稜線の縦走路
まで690mほど登る。ふらふらしながら3時間もかかり、顔には笹で擦り
傷が多数。この登りが本日のハイライトだった。地蔵峠への下りは雪が
まばらに付き、適度に凍っていて、ふらつく足には嫌だ。

峠から下山しようと考えたが、またもや雪の南アルプスが見たい一念が
持ち上がり、勇気を奮い起こし、50歩登っては立ち止まり、ハアハア、
ズルズルさせながら山頂稜線の1870mに辿りついた。毛無山全体は
1964mのトップを中心にフラットな山容である。
途中、北アルプス展望ポイント?と書かれた岩場があり登ってみると、
そこには遠くに八ヶ岳が霞み、甲斐駒、鳳凰三山、北岳、間ノ岳、農鳥、
広河内、塩見、荒川、赤石、聖・・・と雪を頂いた南アルプス全山の
パノラマが広がっていた。(北アルプスは見えません)
暫らく呆然と見惚れ、へこたれずに登った甲斐があったと風邪を忘れ
させていた。

山頂では富士山がダイナミックに迫り、空にはパラグライダーと綿飴の
ような雲が浮かんでいた。記念写真の後、冷たいお茶と水とパンで
空腹を満たし、何とか体力の維持に務める。
下山は計画の尾根には足を向けず、登山道を下りた。ゆっくりペースでも
10分で100mほどを下ってしまう岩場が連続する急坂だ。1000mも下ると、
いい加減足がガクガクとなってくる。
何とか無事に駐車場に下山。ザイルを使わずに済んだことに安堵もした。
車のフロントガラスには、お釣りの500円が置いてあり、隣の車も
同様であった。
富士宮焼きそばも食べず、急いで河口ICへ進めたおかげで、中央高速も
小仏トンネルの渋滞は無く、調布で5kmの渋滞ですみ、快適な家路であった。


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六角牛山◆写真 

村野@冬休みになりました。

2011/12/14 岩手県遠野市郊外の六角牛山に登ってきた記録です。


012六角牛山山頂

【登山方法】登山
【天気】晴れ(遠野市:7/-3度)
【コースタイム】
 中沢登山口(10:00)-山頂(12:00/12:30)-登山口(13:30)


 遠野物語で知った六角牛山。この不思議な名前に惹かれていつか登ってみたいと
思っていた。リフレッシュ休暇を使って遠野市郊外にある六角牛山へ遠征した。麓に
は2ヶ所の登山口があってそれぞれ六角牛神社、六神石神社が鎮守している。とも
「ろっこううし」と読むそうだ。
 六角牛山神社を通って中沢側登山口に車を置き登り始めた。今年はまだ雪が少ない
らしい。千葉から持ってきたスノーシューはデポしていく。うっすら雪化粧した疎林
を歩くのは気持ちいい。冬枯れした森は冬の日差しをいっぱいに浴びている。まるで
散歩のように緩やかに登っていく。徐々に雪が増えてくるに従い登りがキツくなって
くる。
 段々と積雪が増えてくると急登になる。頂上が近づくと山はふたたびなだらかな山
頂となり、振り返ると遠野街並みが一望できる。澄み切った冬の空気が遠くの景色を
楽しませくれる。遠野三山の一山だけのことはある。
 頂上には避難小屋兼六神石神社の奥宮があった。避難小屋の中を覗くと雨風しのげ
るだけのようだ。小屋としてはあまり使われていないのだろう。すぐそばに雪化粧し
た早池峰山が見える。遠くに岩手山や八幡平も見えている。展望に恵まれた山だ。
 風を避けて奥宮の前で昼食とした。風がなければ晴れ渡った日差しが体を温めくれ
る。30分ほど頂上に滞在して来た道を戻る。正面に遠野市街を眺めながらどんどん降
りていく。1時間足らずで登山口に戻った。

中沢側登山口(峠登山口)駐車場 無料(トイレ無し)


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モミソ沢◆写真 

吉川です。望年山行幹事さん又、参加のみなさんお疲れ様でした。
猪鍋、ちゃんこ鍋美味しかったですよ。沢2日目の報告です。


【山域】丹沢 
【ルート】モミソ沢 
【登山方法】沢登り 
【行動日】12/11 
【メンバー】CL柘植、SL渡辺(三)、加藤、大塚、神山、辻本、吉川(記) 
【天気】快晴 【行程】新菅橋近くの駐車場9:40-新茅ノ沢出合い10:00
  -大倉尾根12:20/13:10-天神尾根下山-駐車場14:20


06狭いチムニー滝を登る吉川さん

雪の残っている大山川右俣は、危険と言う事で水無川流域のモミソ沢に
変更になった。水無川を飛び石で渡ると、ちょっと登りたくなるような
懸垂岩がある。ここでトレーニングして入渓する事もあるらしい。
この懸垂岩の左に茶室のにじり口を思わせるような狭い入り口に入渓して行く。
苔むした階段状の小滝を幾つか越え進む。こじんまりしたV字型の谷は、
葉が落ちて思ったより明るくちょこちょこ出てくる小滝も快適に登攀して行く。
苔むした岩は、滑りやすく脆いので気は抜けない。3段11mの滝は、ロープを
下げてもらうが苦労せず登れる。その後、規模の小さいゴルジュ帯の
チムニーやチョックストーンは、ツッパリの練習、下に水がないのがいい!
この辺りで振り返ってみると、屈曲した細い谷底まで陽が差し込んでいる。
あまり見かけないこんな沢風景もいい!モミソ沢のクライマックス、
12mの涸れ棚が現われトップロープで登る。中間のスラブもいやらしいが、
上部2mが核心!AOで登ってしまったのは少し心残です。落ち口から下を
覗くと結構な高度感あります。それぞれ少しづつ違うルート取りで全員登り、
落ち葉に埋もれた水線を突・u桙ォ上げ大倉尾根の登山道にあっさり出た。

マッタリ休憩後の階段登りは、きつく喘ぎ喘ぎ天神尾根分岐に辿り着く。
整備された植林帯を下り少しの林道歩きで駐車場に戻る。
今年の沢締めは、小粒でピリッとした変化に富んだ沢だった。
CL、SLをはじめ同行のみなさんお疲れ様でした!ありがとう。


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望年山行の岩組(広沢寺)◆写真 

ちば山、樋口です。
H23年度忘年山行、岩組・広沢寺岩トレ&講習会の報告を致します。
限られた岩幅にルートが密集しており、ザイルの本数に驚かされます。
1mとなりに別のパーティーのザイルがあるっといった感じで、
隣のパーティーとぶつからないよう気をつけながら登攀練習を行いました。
土曜、日曜ともゲレンデ一番着。良いルートを確保の上、練習に励む
ことができました。


18絵に成るね

【山域】丹沢(大山)
【ルート】広沢寺の岩場
【登山方法】クライミング
【メンバー】H23.12/10 L田中、鈴木(卓)、樋口
     12/11 L田中、横山、高梨、上茂、渡辺(理)、鈴木(卓)、
          木場、古関、樋口
【日程】
05:10 袖ケ浦バスターミナル
07:20 広沢寺ゲレンデ
14:00 終了、下山。
【日程】H23.12/11
07:30 日向山荘
08:00 広沢寺ゲレンデ
14:00 終了、下山。
【内容】

H23.12/10
    弁天岩にてクライミングトレーニング

①.プレゼント・ファイブ(5.7)にてアイゼン登攀の反復練習
②.同、アイゼンクライムダウンの反復練習
③.パピヨンにて、アブミの練習
 快晴。広沢寺は岩トレ場として人気が高いので早朝に出発。
厚木I.Cでおり七沢温泉方面に進路を取ると、雪を被った大山が
どっか~ん。
一昨日結構雪が積もったようだ。こりゃ大変だ、ということで、田中Lが
MLに大山積雪情報を流す。ちょっと早く着き過ぎちゃったかな。
広沢寺温泉の駐車場に一番着。そこからゲレンデまで20分程度歩く。
弁天岩の右ルートにザイルを張る。トップロープをセットするのに
冬山登山靴にアイゼン装着し毛糸の手袋で私がリードした。怖かった。
そして、ロワーダウンと思っていたら、クライムダウンで下りろ―と
指導を受ける。とても恐ろしかった。岩場をアイゼン装着のままクライム
ダウンする練習は初めて。アイゼン登攀・クライムダウンを6本行った。

2本目は、ザックを背負って。3本目は手袋を厚手から薄手に変えて、
4本目・5本目は爪痕を極力使わず。
(確実なスタンスを使わずスタンスの最少の部分に乗る練習)
アイゼン登攀のポイントは、アイゼンを水平に靴底を置くこと。
急斜面であれば前爪2本で立つことになるが、実際には前爪2本+
次の爪を上手く使うとふくらはぎの負担が軽減し安定感も増す。
(岩壁では、ほとんど前爪(出っ歯)にての登攀となる)
踵を上げて登ろうとする傾向があり、そうすると滑りだす要因となる。
踵を意識して下げることで、靴底が水平になり安定した登攀となる。

6本目はザイル回収のため最後のアイゼン登攀。懸垂下降でミスを犯す。
支点から半分で折り返してロープを束ねずに
(ザイル半分の折り返し地点までキチンと束ねずに、ちょうど半分だろう
と見切りでザイルダウンした。その結果、末端処理がグランドから2m上に
あるではないか。ザイルの中間地点のマークを先の山行で取り外したこと
もあり、適当に判断したことが悪い、反省。
いきなり、自己脱出で支点まで登り返しかと思ったが、何とか下りられた。

次にパピヨンにて、シングルロープでリード前提の(岩場が濡れていて
支点数が3点と少ないが、)アブミ練習。
これが大変。フォローとの声かけ(call)がとても大切。
リードのザイルUP・ザイルダウンの声かけに従い、フォローはザイルを
引っ張ったり、送り出したり操作する。
次の支点にアブミを掛ける準備として上段のアブミへ立ち込み、フォローが
ザイルを引く。
ハーネスのビレイループからフィフィを支点のカラビナに掛けると、
田中リーダーの解説です「(フイフイはシングルロープでシステムを覚える為、
フイフイを使ったものでダブルロープではフイフイの出番はあまり無い)
(フイフイでもう一本のロープ替わりをしたモノである。)」とのことです。
フィフィに自重を預けることになりリードもフォローもレストできる。
レストした状態(アブミ立)でザイルを送り出して(緩め)もらい(次の支点に
カラビナを掛け、プロテクション(ランニングビレイ)のロープをセットし、
(ザイルを裏から表に通す。)
アブミをザイルが挟まらないカラビナの内側にセットし、ロープを最少に
アップして軽く引く)ここからレスト用のフィフィを外して、一気に上段の
アブミに移り立ち込み、同時にセコンドはロープをアップして張る。
同時に登攀者はロープに身を預けアブミに完全に乗り移る形になる。
そして残りのアブミを回収して次に備える。あとはこの繰り返しで高度を稼ぐ。
アブミを吊るす冶具はカラビナよりもフィーフィが簡単。カラビナだと
掛け方を操るので面倒のように思えた。(ここで、田中リーダーが一言、
「フィフィは登攀中に外れるリスクがあります。そこを理解しての使い
分けが大切です」。)

また、リードのハーネスのビレイループにメインザイルを結ぶ際に、エイト
ノットの結び目を極力ハーネス側に詰めることが大切。この間が離れていると、
身体の垂線が支点から離れることになり、体力を消耗する。
以上、田中リーダー、御指導ありがとうございました。田中リーダーから
「ダブルロープ時のリード登攀者の操作はシングルの操作と同じで、支点
一つ於きにセットするだけの違いである(基本操作は変わらない)。
しかしセコンドのロープ操作は訓練が必要である。(操作を誤るとトップの
体を預けたロープが緩み墜落となる。)」との補足です。


H23.12/11
    前日と同じく弁天岩にてクライミングトレーニング

①.プレゼント・ファイブ (5.7)にてクライミングの練習。
②.一般中央ルート(Ⅳ)にてクライミングの練習。
③.ファミリールート(5.7)にてクライミングの練習。
④.大ハング・テンプテーション(5.10a~c)にてクライミング練習
⑤.横山会長の講習会
 この日もゲレンデ一番着。
私が一般中央ルートをリードで挑戦したが、右隣の中央スラブのルートに
入ってしまい、オーバーハングの手前から一般中央ルートに戻ろうとトラバース
を試みるもホールド少なく断念。クライムダウン。上茂さんにリードをお願いし、
トップロープをセットいただく。
50mザイルでギリギリ。
中央スラブのオーバーハング隣から上部が核心。ルート通りに直登すれば問題なく
登れる。右スラブルートで、古関さんは横山会長の指導を受けながら登攀練習を
繰り返した。
しばらくして、上茂さんと渡辺(理)さんは、大ハング・テンプテーション
(5.10a~c)にてフリークライミング。
とってもカッコいい~。 レベルが違いますね、雲の上。

最後に本日のメインイベントである、横山会長の講習会を行った。
横山会長、ありがとうございました。
内容を簡単に記します・・・・・・・・。

(1).懸垂下降の標準化
  エイト環を使わずにATCガイドを使う。
ATCガイドはクイックドローを使って胸の位置まで上げる。また、ATC
ガイドの下側にマッシャーでレッグループの真ん中にカラビナを掛けセット
することでバックアップをとる。このような対策を取ったうえで両手を使って
懸垂下降をする。万が一両手を離しても止まる。
他、懸垂下降時の注意点として、ダブルロープの連結はオーバーハンドノット
を2連で。連結部は支点の岩側(裏側)に持っていく。ロープエンドはエイト
ノットを使わず2重結びで止める。
下降時は支点のバックアップの為、ロープに対して別の支点からカラビナで
ロープに掛けておく。最後の下降者がこのバックアップを外して降りる。

(2).懸垂下降時の昇り直し(自己脱出)
  先ずマッシャーを利かせて両手を離す(マッシャーに自重を預ける)。
Yノット使ってメインロープから60cmシュリンゲを延長し、ビレイループに
掛ける。体重をYノット側に預ける。次にATCガイドを掛け替えるが、
クイックドローに掛けているカラビナをATCガイドから外さずに、
ATCガイドの先端の穴にクイックドローのビレイループ側(ハーネス)の
カラビナを通しストップモードに変更する。ここでマッシャーをはずす。

Yノットから足掛け用のシュリンゲ(120cm)を分岐。
このシュリンゲを片足で蹴って立ち込むと体が上に移動する。
立ち込んだら、そのままの状態でATCガイドの制動側メインロープを引き、
ATCガイドに自重を掛ける。引き終わったらYノットを上にスライドして
足掛け用のシュリンゲにまた立ち込む。この繰り返しで昇っていく。

(3).リードがセカンドをビレイする場合のATCガイドの使い方
  リードは支点ビレイとなるが、制動側(ビレイヤー側)に少し大きめの
カラビナを同じ支点に掛けてメインザイルを通す。
セカンドの引き上げ時はATCガイドを通るザイルは逆U字型なので制動側の
メインザイルを手前(下側)に非常に軽く巻き上げられる。
セカンドが墜落するとATCガイドのザイルの通りがM字型に変化して、
制動がかかる(逆U字からでM字に変化し制動が掛かる)。
また、制動がかかった状態から直ちにザイルを送り出しやすい。
ATCガイドとカラビナの相性があるようです、ご確認を。

(4).ビレイ器がない時の懸垂下降
  半マスト(イタリアン ヒッチ)で。結び目がひっくり返ってないことを確認。
ザイルの流れで環付が緩まないよう、掛け方に注意。

(5).セカンド(フォロー)が負傷した場合のセカンドを引き上げる方法。
  人を引き上げることはとても大変。体重の160%の重量を引き上げる
ことになる。先ずは制動がかかっている状態で仮固定する(ミュールノット)。
引き上げシステムの作り方は良くわからず。タイブロックでザイルの逆流防止、
カラビナの抵抗を小さくするためにプーリーを使う。

(5).セカンド(フォロー)が負傷した場合にリードがセカンドを引き上げる方法。
人を引き上げることはとても大変。支点にカラビナを掛けて下に引くだけでは
事故者全荷重の約160%の力が必要なので絶対に上がらない。
横山会長から解説文をいただきましたので、ここで転用させていただきます。

*****
先ずはM型に制動がかかっている状態で仮固定する(ミュールノット)。
片方のロープにクレムハイストノットを掛けて支点に繋ぎ、事故者の荷重を
ATCから解放するATCをはずすともう一方のロープはフリーになっている。
このロープをタイブロックを使ってカラビナに掛けZリグを構成する。
このZリグの中段に動滑車を掛けエンドロープを通す。
先にはずしたATCを自分のハーネスにロックモードで取り付けてロープを
引き下げる。
これで全荷重の約30%の力で事故者を引き上げる事が出来る。
体重とザックで約90キロの事故者でも、
体重50キロの女性が自分の体重を使って楽に引き上げる事が出来る。
ちょっと練習が必要。
*****

とりあえず、クライミング技術の参考書にのっている1/3システムを習得し、
それから横山会長の1/3システムを身につけようと思う。
(そうしないと、伝授いただいたシステムの良さがわからないと思う。)

以上、忘年山行「広沢寺岩コース」の山行報告を致しました。(樋口)


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大山沢右俣◆写真 

大山沢は日向山荘の前を流れる日向川の本流筋。尾根ひとつ隔てて大山山頂
から流下する大山川と名前が紛らわしいが、ガイド本にも取り上げられておらず、
NETの遡行記録もマニアの写真のみの記録一つしかないという身近な秘境の沢。
やや堰堤が多そうな雰囲気だが、平均傾斜もかなりあり、日向山荘に泊まるという
地の利から望年山行の初日沢コースに選択してみた。


07おまけに一面の雪になって手足が冷たい

【山域】丹沢  
【コース】大山沢右俣  
【形式】沢登り
【日程】2011年12月10日(土) 日帰り 夜は日向山荘で忘年会
【天候】晴れ 
【参加者】CL柘植(記録)、渡邊3、高梨、大塚、加藤
【行程】起点の駐車場から稜線まで3時間くらい


前日の雨がこちらでは雪だったようで、東名から眺める大山は上部がかなり白い。
雪中沢登りはしんどい感じがしたので少し迷ったが、まあ無理をしない前提で
行ってみることにした。入渓早々間違えて左俣に入ってしまったが、加藤さんの
ボソボソで気づいて右俣にトラバースし、事なきをえた。そこから2.5時間くらい
で源頭に達したが、滝があまりない割には結構シビアだった。原因は
(1)難易度の高い堰堤の巻き
 堰堤際の岩土がかなり急でもろい。おまけに頭上を鉄条網や金網で押さえ
 つけられるところあり、抜け出るのに一苦労。
(2)急傾斜の雪斜面
 雪の被った足場の悪い急斜面でフェルト底はツルツルになってしまい、
 落ちないように体を支えるのに必死。木は枯れているものも多く、使える木
 がない場所では手を雪斜面に突き刺しながら登るが、足指と一緒に手指の感覚
 もなくなってくる。
悪戦苦闘の末なんとか無事に稜線に達したが、当初予定の梅ノ木尾根を周遊する
気力もないので、大勢のハイカーに交じって関東ふれあいの道から駐車地点の
ふれあいの森に戻った。一般的な楽しい沢登りとは対極にあるような沢だったが、
なかなか普段は味わえない、忘年というか忘れられない沢登りでした。


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雁ヶ腹摺山◆写真 

【山域】大菩薩 【ルート】雁ヶ腹摺山(楢ノ木尾根)
【日程】2011.12.4(日) 【天候】快晴
【参加者】 CL柘植(記録)、池田、渡邊3、富樫(富)
【記録】
  大月駅⇒(タクシー)大峠8:30→雁ヶ腹摺山9:35→大樺ノ頭10:25
  →(楢ノ木尾根縦走)泣坂ノ頭→大峰12:50→1298m峰13:20
  →(間違い尾根下降)15:15奈良子→16:00奈良子入口⇒(バス)猿橋


01雁ヶ腹摺山頂直下で500円札の富士

大月駅からタクシーで大峠まで行く(7,100円)。峠には早くも10数台のクルマ
が駐車しており、この山の人気の程が知れる。山頂までは50分くらいだが、
次々と下山者にすれ違う。山頂往復だけでは味気ないハイキングのように
思われるが、恐らく大峠の反対側の黒岳にも登るのであろう。
雁ヶ腹摺山は旧500円札に印刷されている富士山の撮影地として有名だが、
最近の若い人はほとんど知らないだろう。ただ今日は快晴で、青空をバック
にした富士山は神々しく、その選定には納得してしまう。ここから破線ルート
である楢ノ木尾根に向かう。かつては笹薮に苦しめられたコースらしいが、
現在は指導標も完備し、ササも枯れて、踏み跡はかなり明瞭だ。
ただ本日こんなに大勢の登山者がいるが、ここに向かうのは我々と単独行者
一人のようだ。楢ノ木尾根の展望や風情はすばらしく、快調に進んで縦走も
終盤に向かう。ところが最後で読図を誤り、本来は尾根の北側の上和田と
いうところに下りるべきところを、南側の奈良子というところに下りてしまった。
なんだかいやらしく脆い岩場の下降があり、これはもう間違えたと思ったが
まあそのうち下界に着くだろうと思っていたら沢に追いやられてしまう。
そのうち水音がしてきたので滝でも出てきたらどうしようと思い始めたとき、
突如林道に飛び出してTheEND。地図に載っていない林道が出来たんだと
思ってのんきに歩いてバス停に着くが大チョンボを知ってビックリ仰天(^^;
原因は地図の確認をさぼったこと、眼下の集落(実は奈良子)を上和田と
思いこんだこと、それまで続いていたクイと赤ポールに引きずられたことなど
によるが、いずれも初歩的な誤りであり、なんとも情けないやら恥ずかしいやら。
でもバス代が大幅節約となり、帰りの電車の中の酒代に充当することができた。


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