栗駒山、荒雄岳◆写真
2011/10/30 Sun 11:30:00 [edit]
高地です。 10/29~30の山行報告をさせていただきます。
栗駒山は天気に恵まれ、すばらしい景色に感嘆でした。
2日目は天候などの関係で、荒雄岳に行きました。

【日時】2011年10月29日~30日(前夜発)
【目的地】1日目 栗駒山 2日目荒雄岳
【メンバー】CL柘植、SL大木、八角、細谷、村松、安岡、足立(透)、
田中(利)、富樫(富)、杉山、高地(記)
【天候】1日目晴れ、少々曇り 二日目曇り、少々雨
【コースタイム】
1日目
栗駒山
須川温泉9:10→11:20栗駒山12:00→13:45須川温泉
2日目
荒雄岳
林道行止り8:05→10:00荒雄岳10:20→11:30林道行止り
【内容】
1日目
須川温泉から山頂周遊 のコース、山から湯煙があがっていて迫力があり、
登るにしたがって景色は壮大さを増していく感じ。紅葉が美しい。
登りが続き、息が上がるが、なんとか皆さんについていき山頂。
すばらしい展望、感激~。昼食をとって、下山開始。
降りたところにエメラルドグリーンの昭和湖が見えた。自然の色は美しい。
下山して足湯、露天風呂を楽しんだ。
この後、平泉、中尊寺に向かう。 風情ある夕暮れの月見坂を歩いて、
あの世界遺産の金色堂へ!
終了間際であったが、解説を聞きながら、じっくり見学。御朱印頂いてきた。
感動・・・
平泉温泉で入浴、さっぱりしたところで、レストランで夕食。道の駅に
移動しテントを張り乾杯してしばし歓談・・・就寝。
2日目
5時に起床、SAで朝食とりながら、ミーティング。当初禿岳を考えていたが、
歩行時間が長いので、荒雄岳に行くことになり、計画変更を連絡して出発。
登山口まで、車が入れないので、行き止まりに駐車して、歩いた。
傾斜がなく歩きやすいと思ったら、狭くて急な傾斜の道になったりして
足元はブナの林の落ち葉で、ガサガサだったり、木が倒れていてまたいだり、
くぐったり。
登りも下りもズンズン進んでいく。
歩くのが早いのに、鳥をみつけたり、きのこを取ったり皆さんすごいです・・・。
この後、鬼首かんけつ泉へ行き、吹き上げる蒸気を見学。足湯につかり
ほっこりし鳴子温泉で、白濁色のお湯に入ってから、高速に乗り、
菅生SAにて、みんなで夕食をとって解散となりました。
参加がきまってから、いろいろとアドバイスしていただいたり当日、
行き帰りも、山でも、安心して、楽しく過ごす事ができました。
初めての、テント泊もできました。
みなさん、ありがとうございました。
+写真集へのリンク+
栗駒山は天気に恵まれ、すばらしい景色に感嘆でした。
2日目は天候などの関係で、荒雄岳に行きました。

【日時】2011年10月29日~30日(前夜発)
【目的地】1日目 栗駒山 2日目荒雄岳
【メンバー】CL柘植、SL大木、八角、細谷、村松、安岡、足立(透)、
田中(利)、富樫(富)、杉山、高地(記)
【天候】1日目晴れ、少々曇り 二日目曇り、少々雨
【コースタイム】
1日目
栗駒山
須川温泉9:10→11:20栗駒山12:00→13:45須川温泉
2日目
荒雄岳
林道行止り8:05→10:00荒雄岳10:20→11:30林道行止り
【内容】
1日目
須川温泉から山頂周遊 のコース、山から湯煙があがっていて迫力があり、
登るにしたがって景色は壮大さを増していく感じ。紅葉が美しい。
登りが続き、息が上がるが、なんとか皆さんについていき山頂。
すばらしい展望、感激~。昼食をとって、下山開始。
降りたところにエメラルドグリーンの昭和湖が見えた。自然の色は美しい。
下山して足湯、露天風呂を楽しんだ。
この後、平泉、中尊寺に向かう。 風情ある夕暮れの月見坂を歩いて、
あの世界遺産の金色堂へ!
終了間際であったが、解説を聞きながら、じっくり見学。御朱印頂いてきた。
感動・・・
平泉温泉で入浴、さっぱりしたところで、レストランで夕食。道の駅に
移動しテントを張り乾杯してしばし歓談・・・就寝。
2日目
5時に起床、SAで朝食とりながら、ミーティング。当初禿岳を考えていたが、
歩行時間が長いので、荒雄岳に行くことになり、計画変更を連絡して出発。
登山口まで、車が入れないので、行き止まりに駐車して、歩いた。
傾斜がなく歩きやすいと思ったら、狭くて急な傾斜の道になったりして
足元はブナの林の落ち葉で、ガサガサだったり、木が倒れていてまたいだり、
くぐったり。
登りも下りもズンズン進んでいく。
歩くのが早いのに、鳥をみつけたり、きのこを取ったり皆さんすごいです・・・。
この後、鬼首かんけつ泉へ行き、吹き上げる蒸気を見学。足湯につかり
ほっこりし鳴子温泉で、白濁色のお湯に入ってから、高速に乗り、
菅生SAにて、みんなで夕食をとって解散となりました。
参加がきまってから、いろいろとアドバイスしていただいたり当日、
行き帰りも、山でも、安心して、楽しく過ごす事ができました。
初めての、テント泊もできました。
みなさん、ありがとうございました。
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那須・井戸沢沢登り◆写真
2011/10/29 Sat 15:00:00 [edit]
辻本です。10月29日に行った井戸沢の報告をします。

山行場所:那須連山・井戸沢沢登り
山行日時:2011年10月29日
メンバー:CL辻本 渡辺三 大塚
今年の沢納めとして紅葉も楽しめ、明るく開放的な沢「那須の井戸沢」を選んだ。
紅葉シーズンの東北道の渋滞を考慮し、前夜発で道の駅「明治の森」を仮泊地とする。
千葉から全くスムースに明治の森に着き、ミニ宴会で深夜のお楽しみと明日の打合せを
済ませ就寝。防寒対策をしてきたが、予想に反してテント内は暖かい。
5時起床、6時出発で深山ダムを目指す。数年前に入った記憶を辿りながらゲート前の
ある橋手前に車を停める。三斗小屋宿までの紅葉が美しい。三斗小屋宿から沢筋と稜
線が明るく見えるが、「あ~あ、あの沢筋を真っ直ぐ登るのか。きつそう~」と、思わず目を
伏せてしまう。ここから暫くすると入渓点の井戸沢出合である。
最近、井戸沢に堰堤ができ、入渓点と思しきところに水がない。枯れ沢となっている。
沢支度をしていると、キノコ採りに見える単独者が、ストック1本で井戸沢を登って行った。
水のないゴーロを暫く遡行すると堰堤が出てくる。無機質なコンクリートではなく周りの景
色に溶け込むよう木で表面を覆っている堰堤だ。堰堤上は豊富に水があり、やっと沢らし
くなる。懐かしいF1が現われ、右のリッジ状を三ちゃんリードで登り、ザイルをはる。
先行者は暫く滝を眺めていたが、右岸から大高巻きをして行った。
辻本、大塚の二人が滝の登攀を終え、落ち口に着くと先行者が服を着替えながら休ん
でいた。声を掛けるとどうやら知らずに沢に入ったよう。「まだ滝があるのか?」と聞くので、
「ザイルを要するような滝はないが、それなりに滝はある。」と答えると、「もう止めた。降り
る」と別れた。先行した三ちゃんが高巻の様子を見ていたらしく「あのおっちゃん、巻きから
ずるずる落ちてきていたよ。怖かったんだろうな」
山にはいろいろな人がいる。やはり登攀準備をし、安全を心がけて遊ぶのが一番!
遡行は時にはシャワーを浴びながら、秋の苔にビビリながら、爽快に滝登りが楽しめた。
co1400辺りから水が枯れ、斜度が段々と増してくる。やはり沢の詰めはきつい!
三ちゃんに置いて行かれる二人。後ろには沼ッ原調整池が天空の湖のように輝き、那須
岳の噴煙や朝日岳、三本槍などスカッとした眺望が広がっている。しかし、足は重い。
ゼイゼイ、ハァー、ハァーやっとの思いで、12時過ぎco1750の稜線に辿りついた。
流石山で昼食を摂り、沢支度を解いて下降開始。大峠からの道は石が無秩序で歩き
難い事この上なし。峠沢を渉り三斗小屋温泉に行く道と別れ、苦土沢の渡渉は滑る石
を避けながら裸足で渉る。この山行の核心は長い下山ではないだろうか。
三斗小屋宿で振り返ると、今日遡行した井戸沢と稜線が爽やかに光っていた。
+写真集へのリンク+

山行場所:那須連山・井戸沢沢登り
山行日時:2011年10月29日
メンバー:CL辻本 渡辺三 大塚
今年の沢納めとして紅葉も楽しめ、明るく開放的な沢「那須の井戸沢」を選んだ。
紅葉シーズンの東北道の渋滞を考慮し、前夜発で道の駅「明治の森」を仮泊地とする。
千葉から全くスムースに明治の森に着き、ミニ宴会で深夜のお楽しみと明日の打合せを
済ませ就寝。防寒対策をしてきたが、予想に反してテント内は暖かい。
5時起床、6時出発で深山ダムを目指す。数年前に入った記憶を辿りながらゲート前の
ある橋手前に車を停める。三斗小屋宿までの紅葉が美しい。三斗小屋宿から沢筋と稜
線が明るく見えるが、「あ~あ、あの沢筋を真っ直ぐ登るのか。きつそう~」と、思わず目を
伏せてしまう。ここから暫くすると入渓点の井戸沢出合である。
最近、井戸沢に堰堤ができ、入渓点と思しきところに水がない。枯れ沢となっている。
沢支度をしていると、キノコ採りに見える単独者が、ストック1本で井戸沢を登って行った。
水のないゴーロを暫く遡行すると堰堤が出てくる。無機質なコンクリートではなく周りの景
色に溶け込むよう木で表面を覆っている堰堤だ。堰堤上は豊富に水があり、やっと沢らし
くなる。懐かしいF1が現われ、右のリッジ状を三ちゃんリードで登り、ザイルをはる。
先行者は暫く滝を眺めていたが、右岸から大高巻きをして行った。
辻本、大塚の二人が滝の登攀を終え、落ち口に着くと先行者が服を着替えながら休ん
でいた。声を掛けるとどうやら知らずに沢に入ったよう。「まだ滝があるのか?」と聞くので、
「ザイルを要するような滝はないが、それなりに滝はある。」と答えると、「もう止めた。降り
る」と別れた。先行した三ちゃんが高巻の様子を見ていたらしく「あのおっちゃん、巻きから
ずるずる落ちてきていたよ。怖かったんだろうな」
山にはいろいろな人がいる。やはり登攀準備をし、安全を心がけて遊ぶのが一番!
遡行は時にはシャワーを浴びながら、秋の苔にビビリながら、爽快に滝登りが楽しめた。
co1400辺りから水が枯れ、斜度が段々と増してくる。やはり沢の詰めはきつい!
三ちゃんに置いて行かれる二人。後ろには沼ッ原調整池が天空の湖のように輝き、那須
岳の噴煙や朝日岳、三本槍などスカッとした眺望が広がっている。しかし、足は重い。
ゼイゼイ、ハァー、ハァーやっとの思いで、12時過ぎco1750の稜線に辿りついた。
流石山で昼食を摂り、沢支度を解いて下降開始。大峠からの道は石が無秩序で歩き
難い事この上なし。峠沢を渉り三斗小屋温泉に行く道と別れ、苦土沢の渡渉は滑る石
を避けながら裸足で渉る。この山行の核心は長い下山ではないだろうか。
三斗小屋宿で振り返ると、今日遡行した井戸沢と稜線が爽やかに光っていた。
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沢登り /
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鍋倉山◆写真
2011/10/29 Sat 14:00:00 [edit]
菊池です。
ブナにこだわりのある小生ですが、ついに憧れの森姫・森太郎にお会いできました。

【山域】関田山脈・鍋倉山
【日程と天候】2011年10月29日(土)晴れ
【メンバー】CL菊池、会員外2名
【行程】信濃町ー約1時間ー巨木観察道入口8:44ー森姫ー森太郎ー11:00鍋倉山山頂
(30分休憩)ー黒倉山ー12:40関田峠ー車道ー茶屋池周回ー車道ー13:50巨木観察道
入口
・山スキーの際のいつもの除雪終点地点温井を過ぎて田茂太池から約2.4km地点左側
に林に入る小さな踏み跡道がある。入口の右に目立たない細い白布が木にくくり付け
てある。反対側の路肩に駐車している車もあるがその少し先には駐車場がある。我々
は入口の100m位手前のミラーのある右カーブ地点に駐車した。入口は車に乗って
いては発見が難しいかもしれない。ゆっくり歩きながら探すことがポイントである。
・入り口を入るとすぐに立派な標識がある。森姫・森太郎分岐点までは、整備されて
ない登山道のため、雪に押し倒されたブナをまたいだり、くぐったり、根っこも多
く、慎重にゆっくり進む。すでに立派な大きなブナが紅葉の森を引き立てている。分
岐点から少し下ると樹齢300年以上の森姫、残念ながら枯れているが、スベスベした
樹肌にほのかな色気を感じるのは小生のみか。周辺は素晴らしい紅(黄)葉のブナ
林、つい見とれてシャッターを切った。
・森太郎に向かう登山道は大分整備されている。決して秘密の登山道ではなく、立派
な標識が完備され興味ある人々を歓迎している。(車道からの入口だけが秘密裡にし
ているようである)
・森太郎は「森の巨人たち100選」に選定されており、樹齢400年以上といわれ、幹周
が5.34mの巨大ブナである。オノコのためか樹齢のためか樹肌はゴツゴツしている。
現役ではあるが、樹勢がやや弱っているように見えた。Wikipediaには高さ30mに
達するものがあると記されているが、森太郎は25mであり、とびっきりの巨大ブナ
なのである。一見に値する代物であるのだ。
・鍋倉山へ向かう登山道は徐々に整備され歩き易くなており、山スキーで滑ったブナ
林を通り、黒倉山との鞍部から山頂に到達した。信越トレイルを楽しむ多くのハイ
カー、山ガールに山ボーイ(?)の団体さんも登ってきた。残雪期の360度の大パノ
ラマとはいかないが、妙高山と山頂付近に雪の残る火打山を眺めながらのドリップ
コーヒーと昼食に山談義が弾んだ。往路を下る予定であったが、下部の悪路を考え、
関田峠まで約1時間の快適トレイル、紅葉の素晴らしい茶屋池周回コース(約30分)
を楽しみススキの向こうに広がる眼下の景色を楽しみながら車道をゆっくり下った。
・信濃町移住後、この方面に来たときの定番、馬曲温泉で今日も汗を流し我が家には
4時15分頃に到着できた。
(ご一緒した同僚T君は馬曲温泉をすっかり気に入り半年で4回目とのこと)
変化ある素晴らしい大満足の、紅葉巨木ブナツアーであった。
掲示板・HPの写真集を乞うご期待!!
+写真集へのリンク+
ブナにこだわりのある小生ですが、ついに憧れの森姫・森太郎にお会いできました。

【山域】関田山脈・鍋倉山
【日程と天候】2011年10月29日(土)晴れ
【メンバー】CL菊池、会員外2名
【行程】信濃町ー約1時間ー巨木観察道入口8:44ー森姫ー森太郎ー11:00鍋倉山山頂
(30分休憩)ー黒倉山ー12:40関田峠ー車道ー茶屋池周回ー車道ー13:50巨木観察道
入口
・山スキーの際のいつもの除雪終点地点温井を過ぎて田茂太池から約2.4km地点左側
に林に入る小さな踏み跡道がある。入口の右に目立たない細い白布が木にくくり付け
てある。反対側の路肩に駐車している車もあるがその少し先には駐車場がある。我々
は入口の100m位手前のミラーのある右カーブ地点に駐車した。入口は車に乗って
いては発見が難しいかもしれない。ゆっくり歩きながら探すことがポイントである。
・入り口を入るとすぐに立派な標識がある。森姫・森太郎分岐点までは、整備されて
ない登山道のため、雪に押し倒されたブナをまたいだり、くぐったり、根っこも多
く、慎重にゆっくり進む。すでに立派な大きなブナが紅葉の森を引き立てている。分
岐点から少し下ると樹齢300年以上の森姫、残念ながら枯れているが、スベスベした
樹肌にほのかな色気を感じるのは小生のみか。周辺は素晴らしい紅(黄)葉のブナ
林、つい見とれてシャッターを切った。
・森太郎に向かう登山道は大分整備されている。決して秘密の登山道ではなく、立派
な標識が完備され興味ある人々を歓迎している。(車道からの入口だけが秘密裡にし
ているようである)
・森太郎は「森の巨人たち100選」に選定されており、樹齢400年以上といわれ、幹周
が5.34mの巨大ブナである。オノコのためか樹齢のためか樹肌はゴツゴツしている。
現役ではあるが、樹勢がやや弱っているように見えた。Wikipediaには高さ30mに
達するものがあると記されているが、森太郎は25mであり、とびっきりの巨大ブナ
なのである。一見に値する代物であるのだ。
・鍋倉山へ向かう登山道は徐々に整備され歩き易くなており、山スキーで滑ったブナ
林を通り、黒倉山との鞍部から山頂に到達した。信越トレイルを楽しむ多くのハイ
カー、山ガールに山ボーイ(?)の団体さんも登ってきた。残雪期の360度の大パノ
ラマとはいかないが、妙高山と山頂付近に雪の残る火打山を眺めながらのドリップ
コーヒーと昼食に山談義が弾んだ。往路を下る予定であったが、下部の悪路を考え、
関田峠まで約1時間の快適トレイル、紅葉の素晴らしい茶屋池周回コース(約30分)
を楽しみススキの向こうに広がる眼下の景色を楽しみながら車道をゆっくり下った。
・信濃町移住後、この方面に来たときの定番、馬曲温泉で今日も汗を流し我が家には
4時15分頃に到着できた。
(ご一緒した同僚T君は馬曲温泉をすっかり気に入り半年で4回目とのこと)
変化ある素晴らしい大満足の、紅葉巨木ブナツアーであった。
掲示板・HPの写真集を乞うご期待!!
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ヒマラヤトレッキング◆写真
2011/10/27 Thu 15:00:00 [edit]
先月後半約2週間 千葉県連盟45周年記念のネパールヒマラヤトレッキングに行ってきました。
天気にも恵まれ、素晴らしいトレッキングが出来ました。村尾が報告します。

【山域】 ヒマラヤ街道(クーンブ山域)
【ルート】 カトマンズ飛ールクラ=モンジョ=ナムチェバザール=ターメ=キャンズマ=
タンボチェ=シャンボチェ飛ールクラ飛ーカトマンズ
【登山方法】 ロッジ泊トレッキング(縦走)
【行動日】2011 10/15 成田発10/29成田着(15日間) ルクラからのトレッキングは
10/19~25(7日間)
【メンバー】CL広木国昭 広木愛子、金沢(君津山の会)、村尾(記録) 4人
ほかに(先行)短期組4人

【記録・報告】
10/15日成田発16;55 タイ航空677便 バンコク21:25着
10/16日バンコク発10;15でカトマンズへは、約13;00に着<Sunset View Hotel>
へ。のホテルは、帰りも泊まる今回の基点となる宿で大変世話になった。
日本人の経営で、なんと手打ちのそばまであり、和食も大変うまい。
10/17月 カトマンズ空港から国内便でルクラへの予定(12;00発)だったが、
風と霧? で欠航便が相次ぎこの日は乗れずにSunsetホテルへUターン。
10/18火 もさんざん待たされた挙句、なんとか15:30に乗れた。ルクラ着は4時
過ぎとなりそのままトレッキングするには遅く、この日は、ルクラ(2840m)Sunny
Gardens Lodgeで1泊。
10/19水 快晴の空のもと、これから7日間のトレッキングである。エベレスト街道
の起点となるルクラを7:30発。日程ビハインドの為、予定変更で本日泊まる予定
をすこし北のモンジョ(2835m)へ変更。標高差はあまりないが、アップダウンがあ
り必要以上に体力を使わぬよう注意してゆっくり歩く。ルートは、街道に住んでい
る村人立ちの生活道路なので、道は整備されて歩きやすい。加えて、高山へ入る
からとはいえ、重い荷物はすべてガイドが現地で雇うポーターが運んでくれる。途
中、お茶休憩も入れながら、のんびりした部落の生活を見ながら登る。14:20モン
ジョ(Summit Hotel)へ到着。
10/20木 モンジョをでて(7:40発)少し下ったドゥードゥ・コシ川沿いで労山先行組
4人と出会う。みんなエベレストやローツェをしっかり眺めて満足そうな顔で下山
となったようだ。 ここから標高600mほどの急登が続く。ゾッキョ(牛とヤクのアイ
の 子)の荷物運びとすれ違ったり、狭いスチール/ワイヤ製のつり橋を渡って休
みながら登りきるとシェルパの里、ナムチェバザール(3440m)に到着(11:30着)
早めだが、高度順応もあり、ゆっくりと食事しくつろいだ。(Camp de Base Hotel)
10/21金 昨晩から雨模様。朝からしっかり雨が降っている。(今回この日だけが
唯一の雨中山行となる。遅めの9;40発でエベレスト街道とは垂直に西方面に進
む。景色はますます田舎の風情だが、ゴーキョピークからの帰りのグループもあ
り、人牛の往来は、予想以上に多かった。
雨は高所では雪となり山肌に着き、ターメ(3800m)の村も一面薄い雪に覆われ
て白銀の世界である。ターメの<Valley View Lodge>は、食事もおいしく、暖房
もあり、<当たり>の宿であった。(14:00着)
10/22土 ターメの朝は、昨日の雨が嘘のような晴天。早起きして近くの山腹にあ
る仏教寺院(ゴンパ)に散歩した。片道30分の標高3900m位のところに仏教関係
者だけの寺院と集落がある。お寺からは、ドラがなり、お経の声がする。目の前
にそびえるコンデリ山脈に朝日があたって眩しい。真近に見る白銀の山山は素
晴らしい。写真を多数とってふもとの宿に戻り朝食。8:45に出発で来た道を東に
戻り、昨日泊まった<Camp de Base Hotel>で昼食。その後エベレスト街道に戻
って(登り)一路北へ。峠の村キャンズマの<Thamserku Lodge>(3550m)に
15:30着。宿の窓からタムセルク山とカンテガ山がドーンと見える。夜は停電が
頻繁におこるが、みな慣れたもの=非常用バッテリー灯とろうそくで食事ができ
るレベルなので問題なし。
10/23日 朝はまたまた快晴で、散歩がてらでエベレスト、ローツエが見える丘の
ポイントまで戻りしばし見とれれる。宿は8:40発で今回の最終目的地としたタンボ
チェへ向かう。アマダムラムもそのとがった容姿をまじかに披露し、ここからは、
足元と山を見上げるのとで忙しい。お茶休憩の後は、2時間の急登で(12:00)
にタンポチェ到着。(Hotel Himalayan 3860m)宿は、窓からエベレストやローツェ
を正面に拝めるきれいなホテル。目の前(北側)が広々と斜面で開けており
その向こうに、エベレストとローツエがくっきりと見える。そしてその右のアマダ
ムラムも近くて迫力ある姿でせまり、<素晴らしい!>の連発だ。昼食後
は、チョルテン(仏塔)のある山の山腹まで登り(4015m)、素晴らしい眺めをガ
イド のペマさんと山座同定をして楽しんだ。夕方は、ホテルの隣にあるこの地
区で最大の寺院(ゴンパ)で、宗教儀式(お経とドラと笛)を味わった。
10/24月 8:30名残惜しいが下山開始。登りで2時間かかった同じ道を1時間で
下り、途中から右に入り、クムジュンで昼食、ゆっくり村を散策しながらシャンポ
チェ(3720m)に14:30到着。(Phinjo Lodge )全体日程の確実な達成のために
ここで連泊とし、帰りの下り(歩約9時間)を省略して小型プロペラ機でルクラに
戻る事にした。午後は毎度であるが深い霧が出て、散策に向かず、宿でのん
びり過ごした。
10/25火 天気は、上々。なんでもこの日は、スカイダイブの世界大会があり小
型プロペラ機で人を運んでは、9000m位からダイブしてハンググライダーを開き
くるくると空を舞いながら降りてくる。世界中からのダイバーが集まり、楽しそうに
空を舞っていた。(飛び降りの地点はマイナス35度くらいだという。)
我々は、それらを時々見上げながらも、暖かな小春日和の中贅沢な山々の遠望
散策である。途中、豪華な<Everest View Hotel>のパノラマテラスで優雅な1時
間のコーヒーブレイク。エベレスト、ローツェ、アマダムラムを満喫した。ホテル近
くの広場では、 大きな牛が寝そべって日向ぼっこしており、何とものどかな光景
である。本日の散策は、素晴らしい山の景色や峠の小縦走など、今回の旅のハ
イライトの一つとなった。
10/26水 朝一番発で小型プロペラ機(6人乗りチャーター)でルクラへ。遅い
朝飯を食べ、昼過ぎのカトマンズ行飛行機をまったが、ここでまた天候での欠航
があり順番待ち17番目の我々の便の2-3本前までで本日のフライト終了!なんと
帰りの便でも1日足止めを食らう。しかも翌日の待ち順番が20番以降となり、明日
も同じようにおとなしく待っていたら明後日の帰国便に間に合わない!カトマンズ
の旅行者(風)に連絡を取り、航空会社と折衝し、ガイドと共に作戦を練り、明日
は、我々バラバラでも良いので、<割り込みかけて>一人づつでもカトマンズで戻
る作戦とした。(Coffee Shop&Res Lodge)泊 食事は日本人に合いすごく良かった。
10/27木 朝から乗客のキャンセルも出た為か、一人、一人、二人、という具合で
我々4人は午前中に、ガイド2人も午後にはカトマンズへ戻れた。散々もめてやき
もきしたが、結果オーライとなり、この日の午後は、世界遺産のバクタプルと中心
街のタメルでお土産など買い込み、夜はホテルでガイドらと打ち上げ(ご苦労さん
会)を行った。
10/28金 朝も最後まで街の散策とお土産屋さんを回り、13:30発のタイ航空で
帰国の途に着いた。 洪水のバクダットを経由し(たくさんの日本人家族の脱出
に遭遇し)翌29日土早朝に成田に着き、15日間のヒマラヤトレッキングツアーが
終了した。2回も現地国内便で足止めを食らい、2日間は停滞。場所や日程の変
更を余儀なくされたが、何とか見るべきものは十分堪能し、無事に帰国できたの
は、企画立案、CLで実行して頂いた広木さんのアレンジ、リーダーシップによると
ころ大でした。深謝、深謝です。
<総括> 日程、トレッキング行程以外での雑感
*ネパールは、都市部を中心に人口増(流入)で交通渋滞や排気ガス、砂埃
がひどかったが、街や村人はみな元気で明るく、優しく親切だった。
(車の運転はしない方が良い) 子供たちも明るく元気良かった。
*街道沿いに新しい学校やホテル/ロッジなどの建設ラッシュもあり、観光を中心
にこれからこの国がまずます成長する感じがした。
*トレッカーは、欧州からの人が多く、特にドイツ、フランスが目立った。日本人
も年配者グループを中心に5400~5500mレベルのカラパタール、ゴーキョピーク
まで完歩している人が多く驚いた。道がわかりやすく安全ということか、(ガイドと
ポーター)はつけての気楽な単独行の人も案外多かった。
*食事は、現地人ガイドはダルバート(豆スープ+ご飯+おかず)が大好き。
我々は、餃子みたいな<モモ>やトマトスープ、チキン等が合い、楽しめた。
おかゆやスパゲッティ、マカロニ、ピザ、等もあり。バラエティに富む。
*高山病は、心配していた懸念事項だったが、(ダイアモックスのお蔭もあ
ってか)問題は出なかった。ただ事前注意や励行する事などを守るべし。
*宿はロッジがいたる所にあり、その場で探しても可能なレベルだが、ガ
イドやエージェントを通しての方が良い部屋に泊まれる。
*人生初の7日間連荘でのトレッキングも7日連続フロ、シャワー無の生活も
慣れればOK。トイレも屋外の所もある。最近コンビニでも売っている(ボディ)
ウエットティシューも重宝。
*外気は朝晩0度になり、ロッジ内の暖房は限られており、冬用シュラ
フが欠かせない(風の場合、冬用シュラフ、レンタル湯たんぽあり)
*カトマンズ~ルクラ間の小型飛行便は、欠航になるケースが多い。事前の
早い時間帯(AM)での予約が好ましい。高度順応も含め日程のゆとりも必要。
*山については、初めてのエベレストやローツェに感激したが、アマダムラムや
タムセルクなど、近距離で見上げる6000級の白銀の山に圧倒された。次回は、
是非とももっと間近で8000級の山を見上げたい。
+写真集へのリンク1+
+写真集へのリンク2+
+写真集へのリンク風景+
+写真集へのリンク人物+
天気にも恵まれ、素晴らしいトレッキングが出来ました。村尾が報告します。

【山域】 ヒマラヤ街道(クーンブ山域)
【ルート】 カトマンズ飛ールクラ=モンジョ=ナムチェバザール=ターメ=キャンズマ=
タンボチェ=シャンボチェ飛ールクラ飛ーカトマンズ
【登山方法】 ロッジ泊トレッキング(縦走)
【行動日】2011 10/15 成田発10/29成田着(15日間) ルクラからのトレッキングは
10/19~25(7日間)
【メンバー】CL広木国昭 広木愛子、金沢(君津山の会)、村尾(記録) 4人
ほかに(先行)短期組4人

【記録・報告】
10/15日成田発16;55 タイ航空677便 バンコク21:25着
10/16日バンコク発10;15でカトマンズへは、約13;00に着<Sunset View Hotel>
へ。のホテルは、帰りも泊まる今回の基点となる宿で大変世話になった。
日本人の経営で、なんと手打ちのそばまであり、和食も大変うまい。
10/17月 カトマンズ空港から国内便でルクラへの予定(12;00発)だったが、
風と霧? で欠航便が相次ぎこの日は乗れずにSunsetホテルへUターン。
10/18火 もさんざん待たされた挙句、なんとか15:30に乗れた。ルクラ着は4時
過ぎとなりそのままトレッキングするには遅く、この日は、ルクラ(2840m)Sunny
Gardens Lodgeで1泊。
10/19水 快晴の空のもと、これから7日間のトレッキングである。エベレスト街道
の起点となるルクラを7:30発。日程ビハインドの為、予定変更で本日泊まる予定
をすこし北のモンジョ(2835m)へ変更。標高差はあまりないが、アップダウンがあ
り必要以上に体力を使わぬよう注意してゆっくり歩く。ルートは、街道に住んでい
る村人立ちの生活道路なので、道は整備されて歩きやすい。加えて、高山へ入る
からとはいえ、重い荷物はすべてガイドが現地で雇うポーターが運んでくれる。途
中、お茶休憩も入れながら、のんびりした部落の生活を見ながら登る。14:20モン
ジョ(Summit Hotel)へ到着。
10/20木 モンジョをでて(7:40発)少し下ったドゥードゥ・コシ川沿いで労山先行組
4人と出会う。みんなエベレストやローツェをしっかり眺めて満足そうな顔で下山
となったようだ。 ここから標高600mほどの急登が続く。ゾッキョ(牛とヤクのアイ
の 子)の荷物運びとすれ違ったり、狭いスチール/ワイヤ製のつり橋を渡って休
みながら登りきるとシェルパの里、ナムチェバザール(3440m)に到着(11:30着)
早めだが、高度順応もあり、ゆっくりと食事しくつろいだ。(Camp de Base Hotel)
10/21金 昨晩から雨模様。朝からしっかり雨が降っている。(今回この日だけが
唯一の雨中山行となる。遅めの9;40発でエベレスト街道とは垂直に西方面に進
む。景色はますます田舎の風情だが、ゴーキョピークからの帰りのグループもあ
り、人牛の往来は、予想以上に多かった。
雨は高所では雪となり山肌に着き、ターメ(3800m)の村も一面薄い雪に覆われ
て白銀の世界である。ターメの<Valley View Lodge>は、食事もおいしく、暖房
もあり、<当たり>の宿であった。(14:00着)
10/22土 ターメの朝は、昨日の雨が嘘のような晴天。早起きして近くの山腹にあ
る仏教寺院(ゴンパ)に散歩した。片道30分の標高3900m位のところに仏教関係
者だけの寺院と集落がある。お寺からは、ドラがなり、お経の声がする。目の前
にそびえるコンデリ山脈に朝日があたって眩しい。真近に見る白銀の山山は素
晴らしい。写真を多数とってふもとの宿に戻り朝食。8:45に出発で来た道を東に
戻り、昨日泊まった<Camp de Base Hotel>で昼食。その後エベレスト街道に戻
って(登り)一路北へ。峠の村キャンズマの<Thamserku Lodge>(3550m)に
15:30着。宿の窓からタムセルク山とカンテガ山がドーンと見える。夜は停電が
頻繁におこるが、みな慣れたもの=非常用バッテリー灯とろうそくで食事ができ
るレベルなので問題なし。
10/23日 朝はまたまた快晴で、散歩がてらでエベレスト、ローツエが見える丘の
ポイントまで戻りしばし見とれれる。宿は8:40発で今回の最終目的地としたタンボ
チェへ向かう。アマダムラムもそのとがった容姿をまじかに披露し、ここからは、
足元と山を見上げるのとで忙しい。お茶休憩の後は、2時間の急登で(12:00)
にタンポチェ到着。(Hotel Himalayan 3860m)宿は、窓からエベレストやローツェ
を正面に拝めるきれいなホテル。目の前(北側)が広々と斜面で開けており
その向こうに、エベレストとローツエがくっきりと見える。そしてその右のアマダ
ムラムも近くて迫力ある姿でせまり、<素晴らしい!>の連発だ。昼食後
は、チョルテン(仏塔)のある山の山腹まで登り(4015m)、素晴らしい眺めをガ
イド のペマさんと山座同定をして楽しんだ。夕方は、ホテルの隣にあるこの地
区で最大の寺院(ゴンパ)で、宗教儀式(お経とドラと笛)を味わった。
10/24月 8:30名残惜しいが下山開始。登りで2時間かかった同じ道を1時間で
下り、途中から右に入り、クムジュンで昼食、ゆっくり村を散策しながらシャンポ
チェ(3720m)に14:30到着。(Phinjo Lodge )全体日程の確実な達成のために
ここで連泊とし、帰りの下り(歩約9時間)を省略して小型プロペラ機でルクラに
戻る事にした。午後は毎度であるが深い霧が出て、散策に向かず、宿でのん
びり過ごした。
10/25火 天気は、上々。なんでもこの日は、スカイダイブの世界大会があり小
型プロペラ機で人を運んでは、9000m位からダイブしてハンググライダーを開き
くるくると空を舞いながら降りてくる。世界中からのダイバーが集まり、楽しそうに
空を舞っていた。(飛び降りの地点はマイナス35度くらいだという。)
我々は、それらを時々見上げながらも、暖かな小春日和の中贅沢な山々の遠望
散策である。途中、豪華な<Everest View Hotel>のパノラマテラスで優雅な1時
間のコーヒーブレイク。エベレスト、ローツェ、アマダムラムを満喫した。ホテル近
くの広場では、 大きな牛が寝そべって日向ぼっこしており、何とものどかな光景
である。本日の散策は、素晴らしい山の景色や峠の小縦走など、今回の旅のハ
イライトの一つとなった。
10/26水 朝一番発で小型プロペラ機(6人乗りチャーター)でルクラへ。遅い
朝飯を食べ、昼過ぎのカトマンズ行飛行機をまったが、ここでまた天候での欠航
があり順番待ち17番目の我々の便の2-3本前までで本日のフライト終了!なんと
帰りの便でも1日足止めを食らう。しかも翌日の待ち順番が20番以降となり、明日
も同じようにおとなしく待っていたら明後日の帰国便に間に合わない!カトマンズ
の旅行者(風)に連絡を取り、航空会社と折衝し、ガイドと共に作戦を練り、明日
は、我々バラバラでも良いので、<割り込みかけて>一人づつでもカトマンズで戻
る作戦とした。(Coffee Shop&Res Lodge)泊 食事は日本人に合いすごく良かった。
10/27木 朝から乗客のキャンセルも出た為か、一人、一人、二人、という具合で
我々4人は午前中に、ガイド2人も午後にはカトマンズへ戻れた。散々もめてやき
もきしたが、結果オーライとなり、この日の午後は、世界遺産のバクタプルと中心
街のタメルでお土産など買い込み、夜はホテルでガイドらと打ち上げ(ご苦労さん
会)を行った。
10/28金 朝も最後まで街の散策とお土産屋さんを回り、13:30発のタイ航空で
帰国の途に着いた。 洪水のバクダットを経由し(たくさんの日本人家族の脱出
に遭遇し)翌29日土早朝に成田に着き、15日間のヒマラヤトレッキングツアーが
終了した。2回も現地国内便で足止めを食らい、2日間は停滞。場所や日程の変
更を余儀なくされたが、何とか見るべきものは十分堪能し、無事に帰国できたの
は、企画立案、CLで実行して頂いた広木さんのアレンジ、リーダーシップによると
ころ大でした。深謝、深謝です。
<総括> 日程、トレッキング行程以外での雑感
*ネパールは、都市部を中心に人口増(流入)で交通渋滞や排気ガス、砂埃
がひどかったが、街や村人はみな元気で明るく、優しく親切だった。
(車の運転はしない方が良い) 子供たちも明るく元気良かった。
*街道沿いに新しい学校やホテル/ロッジなどの建設ラッシュもあり、観光を中心
にこれからこの国がまずます成長する感じがした。
*トレッカーは、欧州からの人が多く、特にドイツ、フランスが目立った。日本人
も年配者グループを中心に5400~5500mレベルのカラパタール、ゴーキョピーク
まで完歩している人が多く驚いた。道がわかりやすく安全ということか、(ガイドと
ポーター)はつけての気楽な単独行の人も案外多かった。
*食事は、現地人ガイドはダルバート(豆スープ+ご飯+おかず)が大好き。
我々は、餃子みたいな<モモ>やトマトスープ、チキン等が合い、楽しめた。
おかゆやスパゲッティ、マカロニ、ピザ、等もあり。バラエティに富む。
*高山病は、心配していた懸念事項だったが、(ダイアモックスのお蔭もあ
ってか)問題は出なかった。ただ事前注意や励行する事などを守るべし。
*宿はロッジがいたる所にあり、その場で探しても可能なレベルだが、ガ
イドやエージェントを通しての方が良い部屋に泊まれる。
*人生初の7日間連荘でのトレッキングも7日連続フロ、シャワー無の生活も
慣れればOK。トイレも屋外の所もある。最近コンビニでも売っている(ボディ)
ウエットティシューも重宝。
*外気は朝晩0度になり、ロッジ内の暖房は限られており、冬用シュラ
フが欠かせない(風の場合、冬用シュラフ、レンタル湯たんぽあり)
*カトマンズ~ルクラ間の小型飛行便は、欠航になるケースが多い。事前の
早い時間帯(AM)での予約が好ましい。高度順応も含め日程のゆとりも必要。
*山については、初めてのエベレストやローツェに感激したが、アマダムラムや
タムセルクなど、近距離で見上げる6000級の白銀の山に圧倒された。次回は、
是非とももっと間近で8000級の山を見上げたい。
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+写真集へのリンク人物+
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斑尾山◆写真
2011/10/16 Sun 14:00:00 [edit]
菊池です。
秋も深まり、山の紅葉が日一日と標高を下げてきています。雨上がりの16日朝は我が
家から、朝日にあたる黒姫山中腹の素晴らしい景色が眺められ、あわててシャッター
を切りました。
北信五岳でただ一つ未経験であった信濃町地元の斑尾山の報告をします。
【日程】2011年10月16日 晴れ気温かなり高め
【山域】長野県信濃町 斑尾山(1382m)
【メンバー】菊池単独
【行程】信濃町自宅ー(車で約15分)荒瀬原登山口(750m)8:43-9:32釜石山ー
10:52大明神岳ー11:05斑尾山山頂ー北尾根ー11:31タングラム・斑尾高原スキー場
トップー斑尾山山頂ー12:08大明神岳ー13:38登山口
・16日は新潟県下越の御神楽岳を予定していたが天候の回復が思わしくなく、地元の
斑尾山に変更した。文部省唱歌「ふるさと」の「うさぎおいし、かのやま・・・」の
「かのやま」が斑尾山と言われているようであり、信濃町でのコンサートなどの最後
にはいつも会場の皆でこの歌の大合唱が行われる。小生も2回その場に居合わせた。
北信五岳の一つであるが、最も標高が低く、他の4つと離れて野尻湖の東に面してい
るこの山は登山ルートはいくつもあるが南の荒瀬原(寒い北信のなかでは比較的暖か
く、信濃町で唯一リンゴが採れる地である)から入山した。
・農道を進むと親切な畑の所有者に出会い、車を駐車させていただいた。登山道は林
道を3回横断し、カラマツ林から白樺がまじり標高をあげると徐々に広葉樹の紅
(黄)葉もよくなっていき、菅川より登山ルートと合流した。荒瀬原ルートは小生一
人であったが、釜石山の合流点で菅川からの老夫婦と会い、短い談笑を交わした。登
山道に一杯山栗が落ちており、奥さんは手に一杯拾っていた。今まで、こんな小さな
栗などと馬鹿にして、見向きもしなかったが、拾い始めると面白い。栗拾い初体験の
小生も船形山のTさんと同様無我夢中になってしまった。ゆでて食べたら甘く、栽培
されている大きい栗より美味しいとのこと。小さく面倒なため、あまり相手にされな
いようである。
・釜石山を過ぎ栗拾いを楽しみながら高度を上げると、カエデの紅葉が素晴らしく
なってきた。林の中では赤・黄・緑のの三原色、大明神岳山頂付近の日当たりのよい
ところでは全て真っ赤に染まり、どちらも甲乙つけがたい素晴らしさであった。
標高が1100mを超えるあたりからブナ林が現れ、斑尾山山頂からスキー場トップ
の登山道の左側は黄葉した細めのすらりとしたブナ林のオンパレードであった。
・スキー場側からは大勢の登山客、大明神まで足を延ばし野尻湖をバックに記念撮影
するのが定番である。今日は気温が高く雲に隠れて他の北信五岳を遠望することはで
きなかった。空気の澄んだ日には北アルプスも望まれる大パノラマが期待できるであ
ろう。
・斑尾高原スキー場は標高こそそれほど高くないが北向き斜面であり、非圧雪のコー
スがあり深雪を楽しめること。山頂からしっかり山スキーの偵察を行った。ちば山山
スキーの皆さん期待してください。
近日中にHPに写真をアップしますのでご覧ください。
+写真集へのリンク+
秋も深まり、山の紅葉が日一日と標高を下げてきています。雨上がりの16日朝は我が
家から、朝日にあたる黒姫山中腹の素晴らしい景色が眺められ、あわててシャッター
を切りました。
北信五岳でただ一つ未経験であった信濃町地元の斑尾山の報告をします。
【日程】2011年10月16日 晴れ気温かなり高め
【山域】長野県信濃町 斑尾山(1382m)
【メンバー】菊池単独
【行程】信濃町自宅ー(車で約15分)荒瀬原登山口(750m)8:43-9:32釜石山ー
10:52大明神岳ー11:05斑尾山山頂ー北尾根ー11:31タングラム・斑尾高原スキー場
トップー斑尾山山頂ー12:08大明神岳ー13:38登山口
・16日は新潟県下越の御神楽岳を予定していたが天候の回復が思わしくなく、地元の
斑尾山に変更した。文部省唱歌「ふるさと」の「うさぎおいし、かのやま・・・」の
「かのやま」が斑尾山と言われているようであり、信濃町でのコンサートなどの最後
にはいつも会場の皆でこの歌の大合唱が行われる。小生も2回その場に居合わせた。
北信五岳の一つであるが、最も標高が低く、他の4つと離れて野尻湖の東に面してい
るこの山は登山ルートはいくつもあるが南の荒瀬原(寒い北信のなかでは比較的暖か
く、信濃町で唯一リンゴが採れる地である)から入山した。
・農道を進むと親切な畑の所有者に出会い、車を駐車させていただいた。登山道は林
道を3回横断し、カラマツ林から白樺がまじり標高をあげると徐々に広葉樹の紅
(黄)葉もよくなっていき、菅川より登山ルートと合流した。荒瀬原ルートは小生一
人であったが、釜石山の合流点で菅川からの老夫婦と会い、短い談笑を交わした。登
山道に一杯山栗が落ちており、奥さんは手に一杯拾っていた。今まで、こんな小さな
栗などと馬鹿にして、見向きもしなかったが、拾い始めると面白い。栗拾い初体験の
小生も船形山のTさんと同様無我夢中になってしまった。ゆでて食べたら甘く、栽培
されている大きい栗より美味しいとのこと。小さく面倒なため、あまり相手にされな
いようである。
・釜石山を過ぎ栗拾いを楽しみながら高度を上げると、カエデの紅葉が素晴らしく
なってきた。林の中では赤・黄・緑のの三原色、大明神岳山頂付近の日当たりのよい
ところでは全て真っ赤に染まり、どちらも甲乙つけがたい素晴らしさであった。
標高が1100mを超えるあたりからブナ林が現れ、斑尾山山頂からスキー場トップ
の登山道の左側は黄葉した細めのすらりとしたブナ林のオンパレードであった。
・スキー場側からは大勢の登山客、大明神まで足を延ばし野尻湖をバックに記念撮影
するのが定番である。今日は気温が高く雲に隠れて他の北信五岳を遠望することはで
きなかった。空気の澄んだ日には北アルプスも望まれる大パノラマが期待できるであ
ろう。
・斑尾高原スキー場は標高こそそれほど高くないが北向き斜面であり、非圧雪のコー
スがあり深雪を楽しめること。山頂からしっかり山スキーの偵察を行った。ちば山山
スキーの皆さん期待してください。
近日中にHPに写真をアップしますのでご覧ください。
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無雪期一般道 /
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鍋割山◆写真
2011/10/16 Sun 11:00:00 [edit]
田中です。
10月15~16日の鍋割山の報告をします。
田中孝平単独(妻も行く予定であったが体調不良で見送り)での山行となりました。
今回の目的は鍋割山荘主催の「きのこの会」に参加と小屋の支援でいきました。
(10月~11月一杯は小屋が最も活気つく時期であるから支援に行きます。)
行で適当にとったキノコを小屋の主人の鑑定で食べられる物だけ調理して頂けます。
採れたきのこは「あしなが」大変に美味しいくダシのでるキノコでした。
「からかさたけ」直径10cm位の唐傘を広げたようなキノコでした。
「ぬめりつばたけもどき」白いぬめりのあるキノコでした。
「ぬめりすぎたけもどき」茶色のぬめりのあるキノコでした。
「たぬきのちゃ袋」丸い薄い茶色のキノコで木に生えて居るので狸と名付けている
との事
狸は木に登る由来だそうです。「きつねのちゃ袋」は地面に生えているキノコです。
狐は木に登らないから名付けた由来だそうです。
尚)集中山行で仲間がとっていた、白い小さい「すぎたけ」は人に寄り肝臓障害を
引き起こす事が稀にあるので、「今は」食べないキノコの仲間に入れた方が良い
との小屋主の言葉でした。
15日はあいにくの雨でほとんど登山客もなく、ただキノコをとり、夜に食する酒宴
となるが16日はダイヤモンド富士(夕日)が見られる日で晴れ渡る山並みの向こう
にダイヤモンドを頂いた富士が見れたようです。(その時、私は下山していた)
+写真集へのリンク+
10月15~16日の鍋割山の報告をします。
田中孝平単独(妻も行く予定であったが体調不良で見送り)での山行となりました。
今回の目的は鍋割山荘主催の「きのこの会」に参加と小屋の支援でいきました。
(10月~11月一杯は小屋が最も活気つく時期であるから支援に行きます。)
行で適当にとったキノコを小屋の主人の鑑定で食べられる物だけ調理して頂けます。
採れたきのこは「あしなが」大変に美味しいくダシのでるキノコでした。
「からかさたけ」直径10cm位の唐傘を広げたようなキノコでした。
「ぬめりつばたけもどき」白いぬめりのあるキノコでした。
「ぬめりすぎたけもどき」茶色のぬめりのあるキノコでした。
「たぬきのちゃ袋」丸い薄い茶色のキノコで木に生えて居るので狸と名付けている
との事
狸は木に登る由来だそうです。「きつねのちゃ袋」は地面に生えているキノコです。
狐は木に登らないから名付けた由来だそうです。
尚)集中山行で仲間がとっていた、白い小さい「すぎたけ」は人に寄り肝臓障害を
引き起こす事が稀にあるので、「今は」食べないキノコの仲間に入れた方が良い
との小屋主の言葉でした。
15日はあいにくの雨でほとんど登山客もなく、ただキノコをとり、夜に食する酒宴
となるが16日はダイヤモンド富士(夕日)が見られる日で晴れ渡る山並みの向こう
にダイヤモンドを頂いた富士が見れたようです。(その時、私は下山していた)
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北アルプス南部・奥又白池
2011/10/10 Mon 17:00:00 [edit]
井上志津子です こんにちは
遅くなりましたが、10月8~10日の45周年記念岳沢集中山行、奥又白池
コースの報告をさせていただきます。
山 域: 北アルプス南部、奥又白池
メンバー:(CL)井上志津子、(SL)杉山喜代枝
コースタイム
10月7日(金)晴れ 前夜発19:30―0:30「沢渡上」駐車場着、車中泊
10月8日(土)晴れ 上高地8:00―徳沢園10:00―新村橋10:30―
11:20パノラマコース分岐―中畠新道―15:30奥又白池 テント泊
9日(日)晴れ 奥又白池6:00―A沢―10:30前穂高11:00―
11:45紀美子平12:30―重太郎新道―15:30岳沢祝宴参加 テント泊
10日(月)晴れ 岳沢6:30― 9:00上高地―10:30「沢渡上」駐車場
12:00発―20:00帰葉
内 容:
再々計画書を作り直し、直前に下山連絡先の辻本さんに提出した頃にはやるべきこ
とを済ませた気持ちになり、張り切って持ち物を確認して、杉山さんとの合流場所に
向かった。
車中泊も便利で良いものと納得し、用意の記念写真用の横断幕を駐車場で書き、傷め
ないようザックに括り付けた。
8日朝、バスで上高地に着き、計画書を登山届箱に入れながらも、会への入山連絡を
忘れてしまい、岳沢で合流したとたんに大目玉をいただくことになった。
上高地―明神―徳沢は案の定のぞろぞろ歩きで早くも遅くも歩けない。徳沢園を過ぎ
新村橋を渡ると急に人が少なくなり、用意の地図をみながら、今どこ、今ここと確か
めながら歩き続ける。
ナイロンザイル事件の碑を写真に収め、さらに歩き続けるとパノラマコースとの分岐
に出た。杉山さんは、ここで水を汲めることを知っていたので、早々と汲み終わり、
私も習って2Lを汲んだ。目の前にHP.で見た通りの松高ルンゼと中畠新道が見えた。
あの中を入って行くのよ、と確認し合い急斜面を歩き始めた。踏み跡は判別でき、地
図とコンパスで確かめながら方角を間違えないように、上を目指した。覚悟の急斜面
も根や枝につかまり、やっとの思いで高度を上げていく。2300mを過ぎると、見通し
も良くなり、あの上が奥又白池と稜線に想いを馳せる。
杉山さんはここまでくればもう大丈夫と思ってか、先に乗越してテン場をみつけてお
いてくれた。テント設営後もまだ明るく杉山さんのけんちん汁などをいただき、その
後、スケッチするからと場所を移して良いところで、描き始めた。晴れた日の暮れか
けた夕日の中で、杉山さんは前穂の前衛と奥又白池の静かで雄大な景色の点景となり
1幅の絵のようであった。
日が落ちても中々暗くならず、1周100m程の池を2周りして、テントに入った。夜更
けて気温5度以下となり耐寒体験でふるえながら朝を待った。
9日朝、テントを撤収しながら、来た道を下るか、ここに来て他の登山者達から聞い
て分かったA沢を登るかで話し合い、他の登山者と装備がそう変わらないのと、だん
だん明るくなり、A沢が良く見えてきてそこまでのアプローチも他の登山者について
いけそうだし、とても登れそうもなければ、もどって中畠新道を下ることを確認し
て、A沢に向かって歩き出した。急斜面でザレ場ながらも見晴らしはよくダブルス
トックでどうにか登れる。落石を気にしながら気を付けて進んだ。急斜面で息を整え
ながら登った。
A沢を登るとすっかり景色は変わり、明神岳、吊尾根、前穂高がよくみえる。ここか
らの道はわかるからと、杉山さんは一層勇ましく歩き出した。用意した10000分の1の
地図をよく見ても岩稜帯では道の判別ができなかった。しばらく登ると前穂高の肩辺
りの岳沢へ行く道標に着いた。杉山さんは前の週に登っていたが、私は3年ぶりで、
天気も良く時間もあったので、頂上まで行きたいと希望した。A沢を登った後で、決
して楽ではなかったが、前穂頂上で三角点タッチして写真を撮りながら1周した。11
時下山開始して、紀美子平で一休みして重太郎新道を岳沢まで下った。
奥又白池でテント泊できて、感動体験ができた山行でありましたが、一方、大切な
記念の集中山行に参加しながら、団体行動から逸脱する行為をしまして、お詫びの申
し上げようもなく反省するばかりです。今後は一層危機管理に関心を深めて精進して
いきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
杉山喜代枝、井上志津子
遅くなりましたが、10月8~10日の45周年記念岳沢集中山行、奥又白池
コースの報告をさせていただきます。
山 域: 北アルプス南部、奥又白池
メンバー:(CL)井上志津子、(SL)杉山喜代枝
コースタイム
10月7日(金)晴れ 前夜発19:30―0:30「沢渡上」駐車場着、車中泊
10月8日(土)晴れ 上高地8:00―徳沢園10:00―新村橋10:30―
11:20パノラマコース分岐―中畠新道―15:30奥又白池 テント泊
9日(日)晴れ 奥又白池6:00―A沢―10:30前穂高11:00―
11:45紀美子平12:30―重太郎新道―15:30岳沢祝宴参加 テント泊
10日(月)晴れ 岳沢6:30― 9:00上高地―10:30「沢渡上」駐車場
12:00発―20:00帰葉
内 容:
再々計画書を作り直し、直前に下山連絡先の辻本さんに提出した頃にはやるべきこ
とを済ませた気持ちになり、張り切って持ち物を確認して、杉山さんとの合流場所に
向かった。
車中泊も便利で良いものと納得し、用意の記念写真用の横断幕を駐車場で書き、傷め
ないようザックに括り付けた。
8日朝、バスで上高地に着き、計画書を登山届箱に入れながらも、会への入山連絡を
忘れてしまい、岳沢で合流したとたんに大目玉をいただくことになった。
上高地―明神―徳沢は案の定のぞろぞろ歩きで早くも遅くも歩けない。徳沢園を過ぎ
新村橋を渡ると急に人が少なくなり、用意の地図をみながら、今どこ、今ここと確か
めながら歩き続ける。
ナイロンザイル事件の碑を写真に収め、さらに歩き続けるとパノラマコースとの分岐
に出た。杉山さんは、ここで水を汲めることを知っていたので、早々と汲み終わり、
私も習って2Lを汲んだ。目の前にHP.で見た通りの松高ルンゼと中畠新道が見えた。
あの中を入って行くのよ、と確認し合い急斜面を歩き始めた。踏み跡は判別でき、地
図とコンパスで確かめながら方角を間違えないように、上を目指した。覚悟の急斜面
も根や枝につかまり、やっとの思いで高度を上げていく。2300mを過ぎると、見通し
も良くなり、あの上が奥又白池と稜線に想いを馳せる。
杉山さんはここまでくればもう大丈夫と思ってか、先に乗越してテン場をみつけてお
いてくれた。テント設営後もまだ明るく杉山さんのけんちん汁などをいただき、その
後、スケッチするからと場所を移して良いところで、描き始めた。晴れた日の暮れか
けた夕日の中で、杉山さんは前穂の前衛と奥又白池の静かで雄大な景色の点景となり
1幅の絵のようであった。
日が落ちても中々暗くならず、1周100m程の池を2周りして、テントに入った。夜更
けて気温5度以下となり耐寒体験でふるえながら朝を待った。
9日朝、テントを撤収しながら、来た道を下るか、ここに来て他の登山者達から聞い
て分かったA沢を登るかで話し合い、他の登山者と装備がそう変わらないのと、だん
だん明るくなり、A沢が良く見えてきてそこまでのアプローチも他の登山者について
いけそうだし、とても登れそうもなければ、もどって中畠新道を下ることを確認し
て、A沢に向かって歩き出した。急斜面でザレ場ながらも見晴らしはよくダブルス
トックでどうにか登れる。落石を気にしながら気を付けて進んだ。急斜面で息を整え
ながら登った。
A沢を登るとすっかり景色は変わり、明神岳、吊尾根、前穂高がよくみえる。ここか
らの道はわかるからと、杉山さんは一層勇ましく歩き出した。用意した10000分の1の
地図をよく見ても岩稜帯では道の判別ができなかった。しばらく登ると前穂高の肩辺
りの岳沢へ行く道標に着いた。杉山さんは前の週に登っていたが、私は3年ぶりで、
天気も良く時間もあったので、頂上まで行きたいと希望した。A沢を登った後で、決
して楽ではなかったが、前穂頂上で三角点タッチして写真を撮りながら1周した。11
時下山開始して、紀美子平で一休みして重太郎新道を岳沢まで下った。
奥又白池でテント泊できて、感動体験ができた山行でありましたが、一方、大切な
記念の集中山行に参加しながら、団体行動から逸脱する行為をしまして、お詫びの申
し上げようもなく反省するばかりです。今後は一層危機管理に関心を深めて精進して
いきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
杉山喜代枝、井上志津子
夏山バリエーション /
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奥穂高岳~ジャンダルム縦走◆写真
2011/10/10 Mon 14:00:00 [edit]
北アルプス南部集中山行報告

〔行程および所要時間〕
(ただし,涸沢から奥穂間は渋滞していたので参考にならないと思います。)
10/8(土) 6:50 上高地発 ~ 07:30 明神 ~ 08:30 徳沢(トイレ休憩)
08:40 発~ 12:00 屏風のコル 12:13 発 ~ 13:02 涸沢 (泊)
10/9(日)06:45 涸沢発 ~ 09:25 奥穂高山荘 ~ 10:58 奥穂高山頂
~ 12:30 ジャンダルム ~ 13:55 岳沢分岐(休憩) 14:07 発
~ 15:50 岳沢ヒュッテ
〔所感〕
いつものことですが,突然の出張を考え単独で行くことにしました。
(そもそも仕事での人間関係を忘れ,一人になりたい時に単独あるいは愛犬を連れて
山に入るスタイルは自分の好みです。)
このルートの報告は高梨パーティーが報告しているのでルートについての報告は省略します。
1. 紅葉について:日本一と言われる涸沢の紅葉を見ることが第一の目的でしたが,
紅葉する前に葉が枯れてしまっておりガッカリしました。
2. 涸沢の人混みについて:「すさまじい」の一言,この時期に涸沢に入るのならば
土日祝日は避けるべきです。(トイレもテントの場所確保にも苦労します。)
3. ジャンダルムについて:結構スリルがあり楽しめます。特にテントを且ついでの
縦走は体力トレーニングが必要と思います。
4. 宴会について:一人の山行も楽しいですが,付録に宴会がついてたのが良かったです。
なんせお酒大好き,飲んだらすぐ寝る人なので。
5. 最後に,今回御骨折りをいただいた幹事の方々に感謝をこめて
「有難うございました」
たそがれて岳登・海斗・大河
+写真集へのリンク+

〔行程および所要時間〕
(ただし,涸沢から奥穂間は渋滞していたので参考にならないと思います。)
10/8(土) 6:50 上高地発 ~ 07:30 明神 ~ 08:30 徳沢(トイレ休憩)
08:40 発~ 12:00 屏風のコル 12:13 発 ~ 13:02 涸沢 (泊)
10/9(日)06:45 涸沢発 ~ 09:25 奥穂高山荘 ~ 10:58 奥穂高山頂
~ 12:30 ジャンダルム ~ 13:55 岳沢分岐(休憩) 14:07 発
~ 15:50 岳沢ヒュッテ
〔所感〕
いつものことですが,突然の出張を考え単独で行くことにしました。
(そもそも仕事での人間関係を忘れ,一人になりたい時に単独あるいは愛犬を連れて
山に入るスタイルは自分の好みです。)
このルートの報告は高梨パーティーが報告しているのでルートについての報告は省略します。
1. 紅葉について:日本一と言われる涸沢の紅葉を見ることが第一の目的でしたが,
紅葉する前に葉が枯れてしまっておりガッカリしました。
2. 涸沢の人混みについて:「すさまじい」の一言,この時期に涸沢に入るのならば
土日祝日は避けるべきです。(トイレもテントの場所確保にも苦労します。)
3. ジャンダルムについて:結構スリルがあり楽しめます。特にテントを且ついでの
縦走は体力トレーニングが必要と思います。
4. 宴会について:一人の山行も楽しいですが,付録に宴会がついてたのが良かったです。
なんせお酒大好き,飲んだらすぐ寝る人なので。
5. 最後に,今回御骨折りをいただいた幹事の方々に感謝をこめて
「有難うございました」
たそがれて岳登・海斗・大河
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積雪期一般ルート /
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45周年岳沢集中山行総括◆写真
2011/10/10 Mon 14:00:00 [edit]
田中です。
45周年記念山行の統括した報告書です。
個別の山行は各グループより出ますのでそちらを参照ください。
ちば山の会創立45周年記念穂高岳/岳沢集中山行の統括報告書

総リーダー:田中孝平
【期 日】平成23年10月6日(木)夜~10月11日(火)
【場 所】穂高連峰
(明神岳・前穂高岳・奥穂高岳及び奥又谷・涸沢・岳沢・明神主峰東稜・
前穂北尾根・ 天狗ノコル~ジャンダルム~奥穂)
【山行形態】各登山口から岳沢集中
【パーティ】
(1)明神岳主峰東稜から前穂高岳登攀(10/6~10/10) 冨樫(正)パーティ
メンバー:CL富樫正三・SL上茂美砂子・熊倉容子
(2)前穂高岳パノラマコース~北尾根登攀(10/7~10/10) 平野パーティ
メンバー:CL平野直子・SL樋口博文・澤田淳子
(3)前穂高岳パノラマコース~涸沢~奥穂~ジャンダルム~天狗ノコル~
岳沢縦走(10/7~10/10) 高梨パーティ
メンバー:CL高梨 仁・石橋 きよみ・吉川 りつ子
(4)前穂高岳パノラマコース~涸沢~奥穂~ジャンダルム~天狗ノコル~
岳沢縦走(10/7~10/10) 永田単独
(5)岳沢~ジャンダルム~奥穂高岳~前穂高岳~岳沢(10/7~10/10)
田中パーティ
メンバー:CL田中孝平・SL村尾憲治・板橋 孝・武井邦陽・
山内英晴
(6)中畑新道~奥又池往復(10/7~10/10) 井上パーティ
メンバー:CL井上志津子・杉山喜代枝
(7)上高地~岳沢往復(10/9~10/10) 倉本パーティ
メンバー:CL倉本俊治・舟山 孝・古関 敬(行のみ)
(8)岳沢~前穂高岳~奥穂高岳~涸沢~上高地 倉本パーティ
古関 敬 (後半分離単独)(岳沢から10/10~10/11日で単独行)
(9)上高地散策(10/9~10/10) 白井パーティ
メンバー:CL白井浩司・白井よんえ・白井陽香(長女)・
白井太一(長男)
【参加人員】岳沢集中 人数 20名
上高地 人数 2名+(会員外子供2名)
【留守本部】 辻本喜代志
【合計人数】 23名+(会員外子供2名)
【行動記録】
本隊(岳沢~ジャンダルムパーティ)兼、荷上げ隊の行動
10/7(金)晴れ21:15千葉市 板橋宅発=高速松本IC=沢渡第二駐車場8日朝
3:00着=[沢渡駐車場は3時で、ほぼ満杯で辛うじて停められたが後から
来た武井は民間の駐車場に入れる羽目になる。]
10/8(土)晴れ:6:20アルピコタクシー3台で、高梨Gr・永田単独・田中Gr
にて上高地に入る。7:00=上高地かっぱ橋から梓川右岸の林道を15分
ほど遡ると岳沢の登山口となる。
武井・板橋・村尾の3人には先行して岳沢テント場(10人用)確保の為、
急行させて岳沢に向かわせる。田中は荷上げの為に背負子にて後から
ゆっくりと登り・山内は、田中のサポートとして田中と共に登り岳沢に
入る。11:30 到着後は先発の3人の確保していた、最上部のテントサイト
に10人用カマテンを岳沢BCとして設営をした。
(他に荷物用に2~3人用テントを設営する。)
設営が完了したところで、岳沢Gr5人で祝宴前日の乾杯をして、思い思い
の時間を過ごし、1日目を終了する。
10/9(日)晴れ:4:00起床=行動記録は岳沢Grの狗沢~ジャンダルム~
奥穂~紀美子平~岳沢の縦走報告書(村尾作成)を参照ください。
(岳沢着16:50)及び各Grの行動は各グループによる行動記録を参照ください。
全Grの岳沢集結後よりの祝宴の状況岳沢Grが着くと、すでに全Grが到着し
ていて、田中が事前にテント内に置いておいた備品と食料で各員は準備
されていて、日の暮れる前に表で写真撮影を行い、すぐに皆が待ちに
待った「ちば山の会」創立45周年記念の祝宴の乾杯を行い、岳沢に
包まれて、楽しい山の宴会の始まりであった。
テントはジャンボサイズであるが、20名が入ると流石に狭いが、皆が
譲り合いをして小さく足を組みながらの語らいであった。
一通りに酒と肴でお腹を満たすと、富樫Gr・平野Gr・高梨Gr・田中Gr・
倉本Gr・井上Gr・永田単独Grのメンバーの一人づつが、今回の成果と
感動及び今後の夢などを語らい、瞬く間に2時間以上の時間が過ぎ、
周りの迷惑を考えて、終了し就寝とした。
10/10(月)晴れ:4:00起床して朝食の餅入りラーメンと前夜の残りご飯での
朝食をとる。
(富樫Grは当初から4:00の下山である。)
古関を除く残りメンバーは下山準備完了の後にアルピコタクシーに電話
予約してから7:00に岳沢を下山開始する。
大よそ1:30分で上高地の河童橋に下山して、上高地で白井夫妻とお子さん
の4人に出迎えられて、最終の合流を果たして、握手で今回の記念山行を
締めくくる。
上高地からは予約のタクシーで下りて、竜島温泉で汗を流し帰途に付く。
+写真集へのリンク+
45周年記念山行の統括した報告書です。
個別の山行は各グループより出ますのでそちらを参照ください。
ちば山の会創立45周年記念穂高岳/岳沢集中山行の統括報告書

総リーダー:田中孝平
【期 日】平成23年10月6日(木)夜~10月11日(火)
【場 所】穂高連峰
(明神岳・前穂高岳・奥穂高岳及び奥又谷・涸沢・岳沢・明神主峰東稜・
前穂北尾根・ 天狗ノコル~ジャンダルム~奥穂)
【山行形態】各登山口から岳沢集中
【パーティ】
(1)明神岳主峰東稜から前穂高岳登攀(10/6~10/10) 冨樫(正)パーティ
メンバー:CL富樫正三・SL上茂美砂子・熊倉容子
(2)前穂高岳パノラマコース~北尾根登攀(10/7~10/10) 平野パーティ
メンバー:CL平野直子・SL樋口博文・澤田淳子
(3)前穂高岳パノラマコース~涸沢~奥穂~ジャンダルム~天狗ノコル~
岳沢縦走(10/7~10/10) 高梨パーティ
メンバー:CL高梨 仁・石橋 きよみ・吉川 りつ子
(4)前穂高岳パノラマコース~涸沢~奥穂~ジャンダルム~天狗ノコル~
岳沢縦走(10/7~10/10) 永田単独
(5)岳沢~ジャンダルム~奥穂高岳~前穂高岳~岳沢(10/7~10/10)
田中パーティ
メンバー:CL田中孝平・SL村尾憲治・板橋 孝・武井邦陽・
山内英晴
(6)中畑新道~奥又池往復(10/7~10/10) 井上パーティ
メンバー:CL井上志津子・杉山喜代枝
(7)上高地~岳沢往復(10/9~10/10) 倉本パーティ
メンバー:CL倉本俊治・舟山 孝・古関 敬(行のみ)
(8)岳沢~前穂高岳~奥穂高岳~涸沢~上高地 倉本パーティ
古関 敬 (後半分離単独)(岳沢から10/10~10/11日で単独行)
(9)上高地散策(10/9~10/10) 白井パーティ
メンバー:CL白井浩司・白井よんえ・白井陽香(長女)・
白井太一(長男)
【参加人員】岳沢集中 人数 20名
上高地 人数 2名+(会員外子供2名)
【留守本部】 辻本喜代志
【合計人数】 23名+(会員外子供2名)
【行動記録】
本隊(岳沢~ジャンダルムパーティ)兼、荷上げ隊の行動
10/7(金)晴れ21:15千葉市 板橋宅発=高速松本IC=沢渡第二駐車場8日朝
3:00着=[沢渡駐車場は3時で、ほぼ満杯で辛うじて停められたが後から
来た武井は民間の駐車場に入れる羽目になる。]
10/8(土)晴れ:6:20アルピコタクシー3台で、高梨Gr・永田単独・田中Gr
にて上高地に入る。7:00=上高地かっぱ橋から梓川右岸の林道を15分
ほど遡ると岳沢の登山口となる。
武井・板橋・村尾の3人には先行して岳沢テント場(10人用)確保の為、
急行させて岳沢に向かわせる。田中は荷上げの為に背負子にて後から
ゆっくりと登り・山内は、田中のサポートとして田中と共に登り岳沢に
入る。11:30 到着後は先発の3人の確保していた、最上部のテントサイト
に10人用カマテンを岳沢BCとして設営をした。
(他に荷物用に2~3人用テントを設営する。)
設営が完了したところで、岳沢Gr5人で祝宴前日の乾杯をして、思い思い
の時間を過ごし、1日目を終了する。
10/9(日)晴れ:4:00起床=行動記録は岳沢Grの狗沢~ジャンダルム~
奥穂~紀美子平~岳沢の縦走報告書(村尾作成)を参照ください。
(岳沢着16:50)及び各Grの行動は各グループによる行動記録を参照ください。
全Grの岳沢集結後よりの祝宴の状況岳沢Grが着くと、すでに全Grが到着し
ていて、田中が事前にテント内に置いておいた備品と食料で各員は準備
されていて、日の暮れる前に表で写真撮影を行い、すぐに皆が待ちに
待った「ちば山の会」創立45周年記念の祝宴の乾杯を行い、岳沢に
包まれて、楽しい山の宴会の始まりであった。
テントはジャンボサイズであるが、20名が入ると流石に狭いが、皆が
譲り合いをして小さく足を組みながらの語らいであった。
一通りに酒と肴でお腹を満たすと、富樫Gr・平野Gr・高梨Gr・田中Gr・
倉本Gr・井上Gr・永田単独Grのメンバーの一人づつが、今回の成果と
感動及び今後の夢などを語らい、瞬く間に2時間以上の時間が過ぎ、
周りの迷惑を考えて、終了し就寝とした。
10/10(月)晴れ:4:00起床して朝食の餅入りラーメンと前夜の残りご飯での
朝食をとる。
(富樫Grは当初から4:00の下山である。)
古関を除く残りメンバーは下山準備完了の後にアルピコタクシーに電話
予約してから7:00に岳沢を下山開始する。
大よそ1:30分で上高地の河童橋に下山して、上高地で白井夫妻とお子さん
の4人に出迎えられて、最終の合流を果たして、握手で今回の記念山行を
締めくくる。
上高地からは予約のタクシーで下りて、竜島温泉で汗を流し帰途に付く。
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奥穂高岳~ジャンダルム縦走◆写真
2011/10/10 Mon 12:00:00 [edit]
高梨グループの吉川です。

【ルート】徳沢~パノラマコース~涸沢~ライテングラート~奥穂高岳~
ジャンダルム~天狗沢~岳沢
【メンバー】L高梨、石橋、吉川(記)
【山行日】10/8~10/10
【内容】
10/8(晴)上高地バスターミナル6:55-屏風のコル12:05-涸沢14:10テント泊
すでに渋滞の梓川沿いを進む。青い空に明神岳の岩峰が映える。明神岳チ
ームのルートを我がリーダーに教えてもらいながら、新村橋を渡り、パノラ
マコースへと進む。樹林帯を抜け中畠新道と別れ、屏風のコルに立つ。奥穂
高岳、北穂高岳から大キレット、槍ヶ岳、眼下に涸沢と素晴らしい景色が飛
び込んでくる。まさしくパノラマコースです。このコースは、北斜面で、凍
り付いている場所も多く、足元に注意しながらどんどん下る。振り返り屏風
の頭、耳がはっきり見えて来ると涸沢はもう直ぐそこ!ナナカマドの紅葉は、
さえないが、テントが素晴らしく綺麗に彩っている。そこへ、本谷からあり
の行列のように人の波が押し寄せ不思議な美しさだ!涸沢ヒュッテは、人で
溢れている。ようやくテントを張り終える頃は、体は冷えてしまい泡のもの
は欲しくないらしい。もっとも、ビールやおでんを購入するのに30分はかか
りそうだったので並ぶのはあきらめた。ゆっくりくつろぎ、お休み前のトイ
レの行列は、一歩一歩進みじっと待つこと30分!明日が十三夜の冷たく輝く
月と宝石を散りばめたような星空のもと、テントの明かりはどことなく暖か
い。
10/9(晴涸沢6:20-奥穂高岳10:45-ジャンダルム12:15-岳沢小屋16:00)
5:20トイレの行列に加わる。女性40分、男性1時間。この間、涸沢カール
上の稜線は朝日をうけ黄金色に輝き刻々と変化していくショーは神々しく美
しかった。ザイテングラートは、すでに行列。ここも行列!一、二箇所の鎖
場や梯子で益々詰まる。こんな時、黙って待つってエネルギーを消耗します。
穂高山荘からの登りで、またもや行列!風が冷たく、寒さに震えたが、梯子
を過ぎれば、どんどん登れた。北アルプス最高峰の山頂は、素晴らしいパノ
ラマ!富士山から南アルプス、白山、北アルプスの山々が勢揃い。これから
進むジャンダルムも迎えてくれている。休憩もそこそこにナイフエッジの馬
の背を下っていく。緊張で恐怖をあまり感じなかったが、岩峰にへばりつく
小さな人影を見て恐ろしさを感じた。ロバの耳を巻いてジャンダルムは、ち
ょっともたついて直登する。ジャンダルムから天狗のコルまで鋭鋒がまだま
だ続いています。トラバースしたり、岩を乗り越え、急峻なルンゼの底の下
降で天狗のコルに降り立った。ここで、空腹である事に気付きエネルギーの
補給をする。天狗沢のガレ場は、一歩足を踏み込むとガラガラと崩れると言
うか流される。そして、見上げる天狗岩に威圧感を感じる。天狗沢は、畳岩
と天狗岩の岩が崩れ大きなガレ沢だ!眼下に上高地の見える岳沢でそれぞれ
のグループと合流し、カマテンで、ちば山の会45周年記念集中山行に乾杯!
隊長をはじめ荷揚げしてくださったお仲間に感謝します。三日間晴天に恵
まれたのも神様のご加護でしょうか!皆さん素晴らしい山行ありがとうござ
いました。最後に、上高地で、白井さんのご家族と合流してから解散した。
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【ルート】徳沢~パノラマコース~涸沢~ライテングラート~奥穂高岳~
ジャンダルム~天狗沢~岳沢
【メンバー】L高梨、石橋、吉川(記)
【山行日】10/8~10/10
【内容】
10/8(晴)上高地バスターミナル6:55-屏風のコル12:05-涸沢14:10テント泊
すでに渋滞の梓川沿いを進む。青い空に明神岳の岩峰が映える。明神岳チ
ームのルートを我がリーダーに教えてもらいながら、新村橋を渡り、パノラ
マコースへと進む。樹林帯を抜け中畠新道と別れ、屏風のコルに立つ。奥穂
高岳、北穂高岳から大キレット、槍ヶ岳、眼下に涸沢と素晴らしい景色が飛
び込んでくる。まさしくパノラマコースです。このコースは、北斜面で、凍
り付いている場所も多く、足元に注意しながらどんどん下る。振り返り屏風
の頭、耳がはっきり見えて来ると涸沢はもう直ぐそこ!ナナカマドの紅葉は、
さえないが、テントが素晴らしく綺麗に彩っている。そこへ、本谷からあり
の行列のように人の波が押し寄せ不思議な美しさだ!涸沢ヒュッテは、人で
溢れている。ようやくテントを張り終える頃は、体は冷えてしまい泡のもの
は欲しくないらしい。もっとも、ビールやおでんを購入するのに30分はかか
りそうだったので並ぶのはあきらめた。ゆっくりくつろぎ、お休み前のトイ
レの行列は、一歩一歩進みじっと待つこと30分!明日が十三夜の冷たく輝く
月と宝石を散りばめたような星空のもと、テントの明かりはどことなく暖か
い。
10/9(晴涸沢6:20-奥穂高岳10:45-ジャンダルム12:15-岳沢小屋16:00)
5:20トイレの行列に加わる。女性40分、男性1時間。この間、涸沢カール
上の稜線は朝日をうけ黄金色に輝き刻々と変化していくショーは神々しく美
しかった。ザイテングラートは、すでに行列。ここも行列!一、二箇所の鎖
場や梯子で益々詰まる。こんな時、黙って待つってエネルギーを消耗します。
穂高山荘からの登りで、またもや行列!風が冷たく、寒さに震えたが、梯子
を過ぎれば、どんどん登れた。北アルプス最高峰の山頂は、素晴らしいパノ
ラマ!富士山から南アルプス、白山、北アルプスの山々が勢揃い。これから
進むジャンダルムも迎えてくれている。休憩もそこそこにナイフエッジの馬
の背を下っていく。緊張で恐怖をあまり感じなかったが、岩峰にへばりつく
小さな人影を見て恐ろしさを感じた。ロバの耳を巻いてジャンダルムは、ち
ょっともたついて直登する。ジャンダルムから天狗のコルまで鋭鋒がまだま
だ続いています。トラバースしたり、岩を乗り越え、急峻なルンゼの底の下
降で天狗のコルに降り立った。ここで、空腹である事に気付きエネルギーの
補給をする。天狗沢のガレ場は、一歩足を踏み込むとガラガラと崩れると言
うか流される。そして、見上げる天狗岩に威圧感を感じる。天狗沢は、畳岩
と天狗岩の岩が崩れ大きなガレ沢だ!眼下に上高地の見える岳沢でそれぞれ
のグループと合流し、カマテンで、ちば山の会45周年記念集中山行に乾杯!
隊長をはじめ荷揚げしてくださったお仲間に感謝します。三日間晴天に恵
まれたのも神様のご加護でしょうか!皆さん素晴らしい山行ありがとうござ
いました。最後に、上高地で、白井さんのご家族と合流してから解散した。
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ジャンダルム―奥穂高岳◆写真
2011/10/10 Mon 11:50:00 [edit]
2011.10月9日 45周年記念 ちば山集中山行
Cコース:岳沢~天狗のコル~奥穂高岳~紀美子平~岳沢、周遊縦走山行報告
集中山行の2日目、憧れのジャンダルムを含むハイグレードCコースでは、穂高200回のベテラン強者田中さんのCLで晴天のもと素晴らしい展望と大満足の縦走であった。

【山域】 北アルプス南部
【ルート】岳沢―天狗沢-天狗のコル―ジャンダルム―奥穂高岳―吊尾根―紀美子平―重太郎新道―岳沢
【行動日】2011. 10月9日
【メンバー】CL田中、山内、板橋、武井、村尾:記録
【行程】 (発表記がない場合は着時間、普通休憩+大休憩も総合時間に含む)
岳沢小屋6;10→8;40天狗のコル9:00→10:50ジャン11:05→12;50奥穂岳13;10→14;40紀美子平15:00→16:50岳沢天場 全行程10‘40
記録
入山2日目、昨日の荷揚げで多少疲れた体ではあるが、これから始まるバリルートに近い難縦走の緊張感で気持ちの良い朝である。天気は快晴、紅葉はいまいちであるが風もなく絶好の縦走日和となった。ヘルメットと簡易ハーネスを含め、十分な水と行動食を確認し、岳沢小屋(2170m)を6;10に出発。ところどころにペンキマークはあるものの、何処を登ってもいいような広いガレた沢を登っていく。岩、石は大小ありその角度、向きに注意して足を運ぶが、浮いている石もあり注意が必要だ、1時間に1回くらいの休憩をはさみながらもゆっくり登る。だんだんと小屋は小さくなり天狗のコル側へ緩やかに右に回っていく、最後は、かなりの急斜面で、後続の人へ落石をしないよう注意しながら登る。南東側の暖かな岳沢をのぼりつめ、天狗のコル(2910m)で一休み。北東(飛騨)側にある西穂―奥穂稜線コースは、日陰になり風もあり一気に寒そうだ。ここからは、ストックをしまってヘルメットをし、カラビナとシュリンゲと簡易ハーネスを確認して、一般道としては日本有数の岩稜尾根歩きの始まりである。一昨日降ったといわれる雪が少し残っている所もあり、注意深く歩く。畳岩尾根を超え、コブ尾根の頭まで来ると憧れのジャンダルムが見えてくる。とにかくどこまでも岩、岩、岩で、足場が悪い所もあり緊張が抜けない。ジャンは、天狗側からの上り口があり比較的容易にピーク(3163m)に立てた。360度のパノラマの大展望に大感激。頂上には、先客がコンロを使ってお茶をのんでいたが、われわれは、記念撮影の後、先を急いだ。ジャンの下りに雪が残って多少危険なため、リーダーがザイル確保してくれた。続いて本日の核心場所、ナイフエッジの<馬の背>に入る。ここは、今回は上りだが、奥穂側からの下りは超怖いだろう。とがった十数センチ幅の岩のトップエッジの両サイドはほとんど絶壁に切れ落ちており、一歩よろけただけで滑落―転落お陀仏だ。岩が乾いて手がかりがあったのと、みんなと一緒だったためか不思議と恐怖心はあまりなかったが、後から写真を見て思うと怖い所であり、ましてやちょっと小雨模様になったり、霧や風が出ただけでも通過は困難になるかもしれない場所だ。奥穂からの下降者が不慣れで15分くらい待つ事に。ここをよじ登り超えると奥穂のピークはすぐそこだ。奥穂高岳(3190m)では、奥穂山荘からの登山客もいて、狭いスペースでごった返している中でもグループ写真はしっかり撮れた。しばし端正に見える奥穂側からのジャンの雄姿を振り返り眺めてから、前穂方面へ吊尾根を進む。ここは、これまでより登山客の多い一般道であるが、長い鎖場の多数ある急な下りに気が抜けない。最低のコルを登りかえして紀美子平(2920m)へ。天狗のコルから不慣れな難岩稜歩きで多少時間オーバー気味で、すでに6時間を経過し15時になっていた。疲労も溜まってきており、岳沢には遅くとも17時には着きたいため、前穂ピークはパスして重太郎新道を下る事にした。この新道が曲者で、長い鎖場やハシゴがありの、一段で50cm以上の大きな段差の岩や階段が多数ありので、つかれた膝にこたえる。途中(岳沢パノラマあたりか)、「まだあと500mも下るのか」と嫌気とため息も出たが、皆で声かけあい気合を入れながら最後まで緊張を抜かず、ひたすら下山。(前穂ピークパスは正解であった)ようやく着いた岳沢では、赤ら顔の仲間に歓迎されてのゴール。軽いザックとはいえ休憩も入れて11時間弱という、私にとっては大縦走であった。疲労感はあったがやり遂げた達成感に浸りながらチームでハイタッチ、そしてビールでの大乾杯となった。
山の神様、家の神様そして田中CLを始め一緒に岩稜縦走を楽しんだメンバーに感謝、感謝です。
+写真集へのリンク+
Cコース:岳沢~天狗のコル~奥穂高岳~紀美子平~岳沢、周遊縦走山行報告
集中山行の2日目、憧れのジャンダルムを含むハイグレードCコースでは、穂高200回のベテラン強者田中さんのCLで晴天のもと素晴らしい展望と大満足の縦走であった。

【山域】 北アルプス南部
【ルート】岳沢―天狗沢-天狗のコル―ジャンダルム―奥穂高岳―吊尾根―紀美子平―重太郎新道―岳沢
【行動日】2011. 10月9日
【メンバー】CL田中、山内、板橋、武井、村尾:記録
【行程】 (発表記がない場合は着時間、普通休憩+大休憩も総合時間に含む)
岳沢小屋6;10→8;40天狗のコル9:00→10:50ジャン11:05→12;50奥穂岳13;10→14;40紀美子平15:00→16:50岳沢天場 全行程10‘40
記録
入山2日目、昨日の荷揚げで多少疲れた体ではあるが、これから始まるバリルートに近い難縦走の緊張感で気持ちの良い朝である。天気は快晴、紅葉はいまいちであるが風もなく絶好の縦走日和となった。ヘルメットと簡易ハーネスを含め、十分な水と行動食を確認し、岳沢小屋(2170m)を6;10に出発。ところどころにペンキマークはあるものの、何処を登ってもいいような広いガレた沢を登っていく。岩、石は大小ありその角度、向きに注意して足を運ぶが、浮いている石もあり注意が必要だ、1時間に1回くらいの休憩をはさみながらもゆっくり登る。だんだんと小屋は小さくなり天狗のコル側へ緩やかに右に回っていく、最後は、かなりの急斜面で、後続の人へ落石をしないよう注意しながら登る。南東側の暖かな岳沢をのぼりつめ、天狗のコル(2910m)で一休み。北東(飛騨)側にある西穂―奥穂稜線コースは、日陰になり風もあり一気に寒そうだ。ここからは、ストックをしまってヘルメットをし、カラビナとシュリンゲと簡易ハーネスを確認して、一般道としては日本有数の岩稜尾根歩きの始まりである。一昨日降ったといわれる雪が少し残っている所もあり、注意深く歩く。畳岩尾根を超え、コブ尾根の頭まで来ると憧れのジャンダルムが見えてくる。とにかくどこまでも岩、岩、岩で、足場が悪い所もあり緊張が抜けない。ジャンは、天狗側からの上り口があり比較的容易にピーク(3163m)に立てた。360度のパノラマの大展望に大感激。頂上には、先客がコンロを使ってお茶をのんでいたが、われわれは、記念撮影の後、先を急いだ。ジャンの下りに雪が残って多少危険なため、リーダーがザイル確保してくれた。続いて本日の核心場所、ナイフエッジの<馬の背>に入る。ここは、今回は上りだが、奥穂側からの下りは超怖いだろう。とがった十数センチ幅の岩のトップエッジの両サイドはほとんど絶壁に切れ落ちており、一歩よろけただけで滑落―転落お陀仏だ。岩が乾いて手がかりがあったのと、みんなと一緒だったためか不思議と恐怖心はあまりなかったが、後から写真を見て思うと怖い所であり、ましてやちょっと小雨模様になったり、霧や風が出ただけでも通過は困難になるかもしれない場所だ。奥穂からの下降者が不慣れで15分くらい待つ事に。ここをよじ登り超えると奥穂のピークはすぐそこだ。奥穂高岳(3190m)では、奥穂山荘からの登山客もいて、狭いスペースでごった返している中でもグループ写真はしっかり撮れた。しばし端正に見える奥穂側からのジャンの雄姿を振り返り眺めてから、前穂方面へ吊尾根を進む。ここは、これまでより登山客の多い一般道であるが、長い鎖場の多数ある急な下りに気が抜けない。最低のコルを登りかえして紀美子平(2920m)へ。天狗のコルから不慣れな難岩稜歩きで多少時間オーバー気味で、すでに6時間を経過し15時になっていた。疲労も溜まってきており、岳沢には遅くとも17時には着きたいため、前穂ピークはパスして重太郎新道を下る事にした。この新道が曲者で、長い鎖場やハシゴがありの、一段で50cm以上の大きな段差の岩や階段が多数ありので、つかれた膝にこたえる。途中(岳沢パノラマあたりか)、「まだあと500mも下るのか」と嫌気とため息も出たが、皆で声かけあい気合を入れながら最後まで緊張を抜かず、ひたすら下山。(前穂ピークパスは正解であった)ようやく着いた岳沢では、赤ら顔の仲間に歓迎されてのゴール。軽いザックとはいえ休憩も入れて11時間弱という、私にとっては大縦走であった。疲労感はあったがやり遂げた達成感に浸りながらチームでハイタッチ、そしてビールでの大乾杯となった。
山の神様、家の神様そして田中CLを始め一緒に岩稜縦走を楽しんだメンバーに感謝、感謝です。
+写真集へのリンク+
無雪期一般道 /
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明神岳東稜クライミング
2011/10/10 Mon 10:20:00 [edit]
新人:熊倉です。
『ちば山45週年記念集中山行:明神組』。
少々長くなり、申し訳ございません。
山行報告をさせていただきます。
【期間】10/6~10/10
【山域】北アルプス
【天候】晴れ
【ルート】明神岳東稜
【登山方法】アルパインクライミング
【メンバー】CL富樫・SL上茂・熊倉
【行程】
10月6日 千葉21:00~1:20 沢渡駐車場着:仮眠(車中泊)
10月7日 駐車場⇒上高地7:00⇒明神橋8:00⇒宮川のコル10:00⇒ひょうたん池12:00
10月8日 ひょうたん池6:40⇒東稜登攀9:00⇒明神岳山頂12:00⇒前穂山頂14:50
前穂高岳山頂テント泊
10月9日 前穂高岳8:00⇒紀美子平9:00⇒奥穂高岳10:10⇒紀美子平12:30⇒
岳沢テント場14:30
10月10日 岳沢テント場4:40⇒上高地6:20⇒沢渡7:00⇒千葉14:00
【内容】
『ちば山45週年記念集中山行:明神組の記録』
1日目:他のグループより1日早い出発。連休前日に上高地入りしたのだが、
すでにたくさんの人。
1人あたり、※3リットル程の水を汲み明神へ向けて歩きだす。昨夜は雨だった。
まだ水分を含んだ重い雲が立ち込めている。日差しはあるが、雨が心配。
道の途中、「今年の紅葉はここ数十年にないくらい、キタナイ紅葉だ。」と
話をきく。なるほど、山には赤や黄がない。すべて赤茶けた、枯葉の色。
明神橋を渡り、左手に進む。すぐに古びた養魚場跡を見つけた。田中さんの
アドバイス通りである。建物の前を通り過ぎ、壊れそうな木橋を伝って奥の
小川を渡る。すぐにそれと分かる下宮川のガレ地形に出る。
ルートには新しい目印が付いていて宮川のコルまで迷うことなく進むことが
出来る。天気予報は「晴れ」であったが、冷たい雨と共にみぞれが降り始めた。
リーダーの指示で全員雨具を着る。寒い。
12時少し前。いつの間にか、ひょっこり、ひょうたん池に出てしまった。
天気のこともあり、テン泊予定地である『らくだのコル』へ向かうのは止め、
ひょうたん池でテントを張る。至福のお昼寝タイム♪ 夕方には太陽が顔を
出しぽかぽか陽気に。
まったり夕食後は、2日分の水を残す為、サンショウウオの住むひょうたん池の
水を沸かし、コーヒーを飲む。外は満点の星空になっていた。この夜は物凄く
冷えた。軽量化の為シュラフ無。ゴアのシュラフカバーのみで過ごす一晩は
寒さとの戦い。あまり眠れなかった。
2日目:ひょうたん池での朝はみごとに寝坊。ひょうたん池は厚く氷が張っていた。
6時40分、ようやくテン場を出発。すぐに第一階段に到着。ここでロープを出す。
2P。一見直登できそうなルート。ここは左に5mほどトラバースし、残置ロープ
にはなるべく頼らないようにしながら5mほど登る。ロープがないと怖いところだ。
その後はまたもハイ松の登りが続く。小ピークを越えるとすぐ、テン泊予定地で
あったらくだのコルに着く。なんとか2~3張出来るスペースがある程度の
ビバーク地だ。そこを過ぎると、バットレス下部に着く。ここから見る、明神岳は
素晴らしい。そしてこの日はぬけるような青い空!バットレスは、ミサさんが
トップ。ミサさん、スイスイと4、5mのフェースを登り、あっという間に上部の
張った岩場を越えて見えなくなった。さすがミサさん! カッコいい。登山靴&
縦走装備での登攀は初めての熊倉、恐る恐る登り始める。登山靴であると、
なんとなく自分の「足」が信用できず乗れない。途中左へ回り込む。左手に
ガバがあり上がれる。その先は登山靴だと細かいので足が不安。残置のお助け
スリングについ手を伸ばし、ミサさんの元に到着。荷物を背負い、登山靴での
登攀練習が次の課題になった。そこから上部は頂上までガレた斜面となり落石に
注意を要する。左に巻き気味に登り上げると明神主稜上に出た。
直ぐ先は明神頂上だ。お昼直前、無事山頂到着!360度の展望。青い空に映える
岩稜。最高の登攀日和に感謝!前穂高に至る稜線通過は、途中奥明神沢のコルに
降りるところが崩れており、懸垂下降。ここでトラブル発生。ロープ回収時、
5mほど上部の岩の隙間にロープ末端が挟まり回収不能になる。富樫さんが上り
返し、外してクライムダウン。下りてくるまでちょっと緊張。こんなハプニング
も難なく解決してしまう、富樫さんの手際のよさ!
その後、前穂までの長い岩稜は岳沢側を巻き気味に登っていくのだが、ルートが
わかりにくく気の抜けない岩場が続く。途中、奥又白の池を望む。テントが見えた。
奥又白から4峰も、いつか行きたい憧れのルートだ。前穂山頂につく頃には、3時
近くなっていた。これから奥穂の小屋まで行くと3時間近く要する為、ヘッドランプ
が必要な歩きになるだろう。紀美子平までは下りようか?とも考えたが、
3時を過ぎ、前穂に登ってくる人もほとんどいなかった為、今回に限り緊急事態と
いうことで山頂でのテント泊を決める。
この夜は大先輩ふたりの間でぬくぬくと眠る。ちば山に入って本当によかった。
3日目:前穂山頂。テントのファスナーを開け、一歩踏み出せば御来光。
なんという贅沢。山頂にテントを張るのは本来NG。早々にテントをたたむ。
この日は奥穂⇒ジャンダルム⇒天狗沢⇒岳沢の予定であったが、ミサさん不調。
頭痛が引かないとのことで、計画変更。ミサさん先に岳沢へ。富樫・熊倉、は
奥穂までピストン後、岳沢へ。
午後3時、岳沢で先に生ビールを3杯もあけてすっかり元気になっているミサ
さんを見て一安心!よかった♪ そして本隊に無事合流!めでたし、めでたし。
※今回、悩んだ結果、上高地からの水の持ち上げは一人=3リットル程度とした。
足りないのでは?と思ったが、それだけで3日間余裕で過ごすことが出来た。
しかも、1リットル以上余ったほど。3人で10リットルたらずの水で3日間の行程を
もたせたられた理由は、ひょうたん池の水を利用したことと、前穂高山頂では
雪を解かし調理に利用したからである。なるべく荷物を軽くしよう、と臨機応変
な判断をする富樫リーダーに脱帽!これからも、勉強させてください。
熊倉が憧れの明神ルートを歩けたのは、アドバイスをくださった田中さん、
富樫リーダー、笑顔の素敵なミサさん。そしてそして、岳沢で準備をしてくだ
さったちば山のメンバーの皆様のおかげです。
みなさまに心から感謝して。素晴らしい山行をありがとうございました!
『ちば山45週年記念集中山行:明神組』。
少々長くなり、申し訳ございません。
山行報告をさせていただきます。
【期間】10/6~10/10
【山域】北アルプス
【天候】晴れ
【ルート】明神岳東稜
【登山方法】アルパインクライミング
【メンバー】CL富樫・SL上茂・熊倉
【行程】
10月6日 千葉21:00~1:20 沢渡駐車場着:仮眠(車中泊)
10月7日 駐車場⇒上高地7:00⇒明神橋8:00⇒宮川のコル10:00⇒ひょうたん池12:00
10月8日 ひょうたん池6:40⇒東稜登攀9:00⇒明神岳山頂12:00⇒前穂山頂14:50
前穂高岳山頂テント泊
10月9日 前穂高岳8:00⇒紀美子平9:00⇒奥穂高岳10:10⇒紀美子平12:30⇒
岳沢テント場14:30
10月10日 岳沢テント場4:40⇒上高地6:20⇒沢渡7:00⇒千葉14:00
【内容】
『ちば山45週年記念集中山行:明神組の記録』
1日目:他のグループより1日早い出発。連休前日に上高地入りしたのだが、
すでにたくさんの人。
1人あたり、※3リットル程の水を汲み明神へ向けて歩きだす。昨夜は雨だった。
まだ水分を含んだ重い雲が立ち込めている。日差しはあるが、雨が心配。
道の途中、「今年の紅葉はここ数十年にないくらい、キタナイ紅葉だ。」と
話をきく。なるほど、山には赤や黄がない。すべて赤茶けた、枯葉の色。
明神橋を渡り、左手に進む。すぐに古びた養魚場跡を見つけた。田中さんの
アドバイス通りである。建物の前を通り過ぎ、壊れそうな木橋を伝って奥の
小川を渡る。すぐにそれと分かる下宮川のガレ地形に出る。
ルートには新しい目印が付いていて宮川のコルまで迷うことなく進むことが
出来る。天気予報は「晴れ」であったが、冷たい雨と共にみぞれが降り始めた。
リーダーの指示で全員雨具を着る。寒い。
12時少し前。いつの間にか、ひょっこり、ひょうたん池に出てしまった。
天気のこともあり、テン泊予定地である『らくだのコル』へ向かうのは止め、
ひょうたん池でテントを張る。至福のお昼寝タイム♪ 夕方には太陽が顔を
出しぽかぽか陽気に。
まったり夕食後は、2日分の水を残す為、サンショウウオの住むひょうたん池の
水を沸かし、コーヒーを飲む。外は満点の星空になっていた。この夜は物凄く
冷えた。軽量化の為シュラフ無。ゴアのシュラフカバーのみで過ごす一晩は
寒さとの戦い。あまり眠れなかった。
2日目:ひょうたん池での朝はみごとに寝坊。ひょうたん池は厚く氷が張っていた。
6時40分、ようやくテン場を出発。すぐに第一階段に到着。ここでロープを出す。
2P。一見直登できそうなルート。ここは左に5mほどトラバースし、残置ロープ
にはなるべく頼らないようにしながら5mほど登る。ロープがないと怖いところだ。
その後はまたもハイ松の登りが続く。小ピークを越えるとすぐ、テン泊予定地で
あったらくだのコルに着く。なんとか2~3張出来るスペースがある程度の
ビバーク地だ。そこを過ぎると、バットレス下部に着く。ここから見る、明神岳は
素晴らしい。そしてこの日はぬけるような青い空!バットレスは、ミサさんが
トップ。ミサさん、スイスイと4、5mのフェースを登り、あっという間に上部の
張った岩場を越えて見えなくなった。さすがミサさん! カッコいい。登山靴&
縦走装備での登攀は初めての熊倉、恐る恐る登り始める。登山靴であると、
なんとなく自分の「足」が信用できず乗れない。途中左へ回り込む。左手に
ガバがあり上がれる。その先は登山靴だと細かいので足が不安。残置のお助け
スリングについ手を伸ばし、ミサさんの元に到着。荷物を背負い、登山靴での
登攀練習が次の課題になった。そこから上部は頂上までガレた斜面となり落石に
注意を要する。左に巻き気味に登り上げると明神主稜上に出た。
直ぐ先は明神頂上だ。お昼直前、無事山頂到着!360度の展望。青い空に映える
岩稜。最高の登攀日和に感謝!前穂高に至る稜線通過は、途中奥明神沢のコルに
降りるところが崩れており、懸垂下降。ここでトラブル発生。ロープ回収時、
5mほど上部の岩の隙間にロープ末端が挟まり回収不能になる。富樫さんが上り
返し、外してクライムダウン。下りてくるまでちょっと緊張。こんなハプニング
も難なく解決してしまう、富樫さんの手際のよさ!
その後、前穂までの長い岩稜は岳沢側を巻き気味に登っていくのだが、ルートが
わかりにくく気の抜けない岩場が続く。途中、奥又白の池を望む。テントが見えた。
奥又白から4峰も、いつか行きたい憧れのルートだ。前穂山頂につく頃には、3時
近くなっていた。これから奥穂の小屋まで行くと3時間近く要する為、ヘッドランプ
が必要な歩きになるだろう。紀美子平までは下りようか?とも考えたが、
3時を過ぎ、前穂に登ってくる人もほとんどいなかった為、今回に限り緊急事態と
いうことで山頂でのテント泊を決める。
この夜は大先輩ふたりの間でぬくぬくと眠る。ちば山に入って本当によかった。
3日目:前穂山頂。テントのファスナーを開け、一歩踏み出せば御来光。
なんという贅沢。山頂にテントを張るのは本来NG。早々にテントをたたむ。
この日は奥穂⇒ジャンダルム⇒天狗沢⇒岳沢の予定であったが、ミサさん不調。
頭痛が引かないとのことで、計画変更。ミサさん先に岳沢へ。富樫・熊倉、は
奥穂までピストン後、岳沢へ。
午後3時、岳沢で先に生ビールを3杯もあけてすっかり元気になっているミサ
さんを見て一安心!よかった♪ そして本隊に無事合流!めでたし、めでたし。
※今回、悩んだ結果、上高地からの水の持ち上げは一人=3リットル程度とした。
足りないのでは?と思ったが、それだけで3日間余裕で過ごすことが出来た。
しかも、1リットル以上余ったほど。3人で10リットルたらずの水で3日間の行程を
もたせたられた理由は、ひょうたん池の水を利用したことと、前穂高山頂では
雪を解かし調理に利用したからである。なるべく荷物を軽くしよう、と臨機応変
な判断をする富樫リーダーに脱帽!これからも、勉強させてください。
熊倉が憧れの明神ルートを歩けたのは、アドバイスをくださった田中さん、
富樫リーダー、笑顔の素敵なミサさん。そしてそして、岳沢で準備をしてくだ
さったちば山のメンバーの皆様のおかげです。
みなさまに心から感謝して。素晴らしい山行をありがとうございました!
クライミング /
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前穂北尾根縦走クライミング◆写真
2011/10/10 Mon 09:49:51 [edit]
ちば山、樋口です。
穂高集中山行「前穂北尾根縦走クライミング」を報告します。

晴天が保証された3連休でしたので、登山客が集中したものの、
奥叉白から先は予想に反し人の気配がなく、初日は自分たちの
ペースで楽しめました。
二日目は、北尾根Ⅴ・Ⅵのコルからしばらくは数パーティーで
先頭争いの神経戦?でしたが、Ⅴ・Ⅵのコルで唯一テント泊した
私たちが体力的に優位だったのか、それとも私たち負けず嫌いの
競争精神が勝ったのかよくわかりませんが、先頭をキープ。
涸沢から直接Ⅲ・Ⅳのコルにアプローチした1パーティーが先に
Ⅲ峰に取り付きましたが、特に渋滞することなく私たちのペースで
北尾根をクライミングし、前穂高山頂に到達できました。
【山域】北アルプス南部
【ルート】前穂北尾根
【登山方法】縦走クライミング
【メンバー】L平野、澤田、樋口(文責)
【日程】H23.
10/7
2030千葉出発
10/8
0218沢渡市営第2駐車場着
0545タクシーで上高地へ
0658上高地発
0809徳沢着
0929標高約1755m地点着
1042標高約2050m地点着
1218奥叉白池とⅤ・Ⅵのコル分岐通過 標高約2380m
1318奥叉白谷着
1505Ⅴ・Ⅵのコル着 テント設営後、Ⅵ峰アタック
10/9
0538Ⅴ・Ⅵのコル発
0957前穂山頂着
1040前穂山頂発
1205岳沢ヒュッテ着 テント設営
10/10
0638岳沢ヒュッテ発
0810上高地着
【内容】
10/8
深夜2時だというのに沢渡市営第2駐車場はほぼ満杯状態。
なんという賑わいか。5時に中の湯ゲートが開くので4時半まで仮眠。
起きてから共同装備を分担、パッキングを終えてバス・タクシー
乗り場に向かうと長蛇の列。どっちにならんでもほぼ同じ時間に
発つことができたようだ。
登山客の多さに驚く。上高地からどこまで人の連なりは続いて
いるのだろうか?。
うんざりしてきた。とりあえず徳沢の先、新村橋の分岐で人ごみ
から抜けられた、ふぅ~。
新村橋を渡り、中畠新道に入る。少しの勾配であるが、いつもより
きつく感じる。
徳沢で4L以上の水を補給したためだ。しばらくすると、単独行の
永田さんが追いついてきてすーぅっ追い抜いていった。ザックは
大きく重そうだけど足取りが軽快。
奥叉白とパノラマ新道の分岐で、小休止。高梨パーティーがやってきた。
平野パーティー、高梨パーティーと永田さんの3パーティーで記念撮影。
そして皆さん、岳沢で元気な姿で再会しましょう。気をつけて。
ここから先は奥叉白谷の右の尾根に取り付き、急登がつづく。暑い。
重たい。キツイ。ぐんぐん高度を稼いでいる。高度2200m前後から
一昨日降ったなごり雪が少しずつ現れ出す。
高度2380m付近、奥叉白池と北尾根Ⅴ・Ⅵのコルの分岐に到着、
前穂Ⅳ峰正面壁がどか~んと現れる。甲南バンドらしきものがあり、
そこから右上へあがっていくバンドが甲南ルートのようだ。
Ⅴ・Ⅵのコルへ急ぐ。奥叉白谷を乗り越えるために、少し下るが
雪の残る急斜面。
クライムダウンで慎重に下りる。樹林帯を抜けると幅のある奥叉白谷を
横断。その先で小休止。
ここから北尾根Ⅴ峰の枝尾根を乗り越えなければならぬ。ガレ場を通り
Ⅴ峰枝尾根を登るが途中クライミング要素あり。
しばらく快適なリッジ歩きとなるが、Ⅴ・Ⅵのコルの沢におりてゆく際に、
雪が解けずに、半分凍っているトラバース地点あり。少し緊張した。
この先はⅤ・Ⅵのコルに至る沢を登りつめるだけ。
Ⅴ・Ⅵのコル到着。わぁー、涸沢側の視界が開け素晴らしい展望。
早速テントを張る。テントは2張りのスペースしかなかったが、結局の
ところ、私たちだけ。よかったよかった。
荷物整理が終わったら、Ⅵ峰(2794m)にアタック。本日唯一のピーク
登頂である。素晴らしい眺望である。360度のパノラマ展望台。
奥叉白池はテント6張り程度か。
前穂北尾根→吊尾根→奥穂→涸沢槍→北穂南稜→北穂東稜→北尾根下部・
屏風の頭すべて見渡せる。
そして涸沢を見下ろすと、テントの花が咲き乱れている。数えきれない。
さらにカメラで写真を撮りズームでみると、涸沢ヒュッテで売店渋滞や
トイレ渋滞、人の列がみえるではないか。
涸沢って、東京や千葉よりも人口密度が高いんじゃない?。絶対に涸沢に
下りたくない。涸沢に泊まった登山者が明日どれだけ北尾根に挑戦する
のだろうか、少し不安になってきた。
明日のルートについては奥叉白に到着したあたりで皆で話し合った。
北尾根はヴァリエーションルートだけど渋滞する可能性が高い。
Ⅳ峰正面壁を登攀するものはほとんどいない。
でも、Ⅴ・Ⅵのコルから正面壁を登攀してもその後が読めない。
さらに、メンバー全員の疲労度もみたと思う。
結果、今回はⅣ峰正面壁の登攀を断念、北尾根縦走クライミングという
ことになったが、翌日の行動結果をみるとこの判断は正しかった。
食当は平野さんが全て計画・準備、予め野菜を乾燥させものを準備くださり、
野菜たっぷりのトマトスープを美味しくいただきました。とても満足です。
10/9
3時半起床。やっぱり快晴、風がある。味噌煮込みうどんと豪華な
朝食にありつく。朝からおなかいっぱいに。(あとから、これも1つの
戦術であることを聴かされ、少し驚く。)
さぁ、パッキングをして出発準備をしていると・・・、夜があける前から
涸沢から次々とⅤ・Ⅵのコルを目指して上がってくるではないか!。
まずい、ざっとみて5パーティ前後か。競争である。挨拶はするものの
とにかく早く北尾根を登ろうという、無言の先頭争いに突入。
我が先へと必死である想いが伝わってくる。
平野さんの勢いに押されて、澤田さんと私も急ぐ。なんとかⅤ・Ⅵの
コルをトップで出発。途中、先を越されることもあったが、徐々に差が開く。
トップを不動のものとする。
でも、Ⅳ峰からⅢ・Ⅳのコルへ下ると、涸沢から直接Ⅲ・Ⅳのコルを
目指した先行パーティーがいた。
北尾根核心のⅢ峰に2番手で登攀することになる。
Ⅲ・Ⅳのコルでザイルをだし、登攀準備。リードは私が志願した。
先行パーティーのセカンドがテラスから上がっていく。
いよいよ私たちの登攀が始まる。初めてリードするので緊張してきた。
おそらく平野さん、澤田さんもそれぞれの立場で緊張してきたと思う。
「行きます!」先行パーティーの登攀ルートを参考に登攀開始。
その先はよく覚えていない。先行パーティーのビレイヤーがちらっと
みえた。でも最後の登りでルートに迷う。
右のカンテを直登か、左の凹角を直登か、私は左を登れると判断し
そのまま突き進む。手掛かりがすくなく、残置ピトンをホールド代わりに
A0人口登攀。1ピッチ目の到着地点である小ピナクルについた。
「到着!」とcall。ふぅー、助かった。先行パーティーのセカンドに、
右の方が楽だったのに、といわれ次なる心配が頭をよぎる。
しまった、難しい方を選択してしまったことを伝えるべきか迷いだす。
左の凹角ルートにプロテクションも2ヶ所セットしてしまった。
平野さんと澤田さんのクライミング術は私よりもはるかに高いので、
平野さんと澤田さんの実力に任せることに。
「ビレイ解除」・・・「解除しました」・・・「ザイルUP」・・・
「ザイル一杯」・・・「登ってください」、「赤行きます」・・
「緑行きます」。
事前にシステム練習した通りの声掛けが終わると、また緊張感が高まる。
しばらくすると、澤田さんと平野さんの姿が見える、私が迷った地点に
差し掛かった。右の方がいけるんじゃない?と、澤田さんが言ったと思う。
でも、プロテクションは左の凹角にあるのでどうはずすのだろうかと
心配したが外したようである、よかった。ザイルを右に回して無事到着。
平野さんの緑ロープは最後の高いところにプロテクションをセットし
たので、外せない。ごめんなさい、でもそこは、平野さんの実力で途中で
トラバースしてプロテクションを外していただきました。よかった。
その先は、さらに2ピッチあったものの、1ピッチ目ほど難しくなかった。
結果的にはこの1ピッチ目がⅢ峰の核心であることがわかった。
3ピッチあったが、50mザイルであれば2ピッチでいけると思う。
ただし少しザイルの通りは悪くなるかもしれない。
その先は、コンテでⅡ峰までいく。Ⅱ峰の下りで15mの懸垂下降を終え、
本峰・前穂高岳山頂に到着。3大岩稜の1つである念願の前穂北尾根を
クライミングでき、達成感を分かち合った。
Ⅲ峰の核心を含め、皆さん重たいザックを背負って登山靴で登攀、
ここまでよく登ってこれたなぁ~と。
岳沢へ下る。ちば山の大型テントを発見、すぐ下にテントを設営し、
岳沢ヒュッテに駆け込む。
久しぶりにちば山のメンバーに再開した気分。みな笑顔でお出迎え。
ん~、皆さん既に出来上がっているようで。じゃー私たちも仲間に
入れて下さいな、中ジョッキを注文し、乾杯!。
あっというまに3杯飲んじゃった。無事下山できて、美味しくて、
会話が弾む。とても幸せなひと時。
以上で報告を終わります。
――――――
宴会の盛り上がりは御想像にお任せします。宴会のアルコールや
食料はもちろんのこと、岩登り組のために食料やテントを岳沢まで
上げていただきありがとうございます。
感謝です。総合CLの田中さんとともに荷揚げ下さった方々に深く
お礼申しあげます。
―――――――――――――――――――――――――――――
前穂北尾根Ⅳ峰正面壁は来年挑戦します。できれば同じメンバーで
やりたいですね。リベンジです。
今回の山行のために岩トレやシステム練習に励みました。
皆様にいろいろ御指導いただきました、ありがとうございました。
システム練習は、私たち平野パーティーとしての団結力を強くしました。
今回の山行は出発する前に既に登攀パーティーとしてかなり成熟し、
それが本番の山行で良い方向に動きました。皆が互いを信頼していましたし。
リーダーの平野さんに感謝します。
そして・・・
今回の集中山行で北尾根に行きませんかと、最初に澤田さんに声をかけ、
快く受けてくださった、これが今回の山行計画の始まりでした。
澤田さんからの快諾、とても嬉しかった!です。
はぁー、書くのに疲れました。長文メールの終わりです。最後まで
読んで下さりお疲れ様です。
+写真集へのリンク+
穂高集中山行「前穂北尾根縦走クライミング」を報告します。

晴天が保証された3連休でしたので、登山客が集中したものの、
奥叉白から先は予想に反し人の気配がなく、初日は自分たちの
ペースで楽しめました。
二日目は、北尾根Ⅴ・Ⅵのコルからしばらくは数パーティーで
先頭争いの神経戦?でしたが、Ⅴ・Ⅵのコルで唯一テント泊した
私たちが体力的に優位だったのか、それとも私たち負けず嫌いの
競争精神が勝ったのかよくわかりませんが、先頭をキープ。
涸沢から直接Ⅲ・Ⅳのコルにアプローチした1パーティーが先に
Ⅲ峰に取り付きましたが、特に渋滞することなく私たちのペースで
北尾根をクライミングし、前穂高山頂に到達できました。
【山域】北アルプス南部
【ルート】前穂北尾根
【登山方法】縦走クライミング
【メンバー】L平野、澤田、樋口(文責)
【日程】H23.
10/7
2030千葉出発
10/8
0218沢渡市営第2駐車場着
0545タクシーで上高地へ
0658上高地発
0809徳沢着
0929標高約1755m地点着
1042標高約2050m地点着
1218奥叉白池とⅤ・Ⅵのコル分岐通過 標高約2380m
1318奥叉白谷着
1505Ⅴ・Ⅵのコル着 テント設営後、Ⅵ峰アタック
10/9
0538Ⅴ・Ⅵのコル発
0957前穂山頂着
1040前穂山頂発
1205岳沢ヒュッテ着 テント設営
10/10
0638岳沢ヒュッテ発
0810上高地着
【内容】
10/8
深夜2時だというのに沢渡市営第2駐車場はほぼ満杯状態。
なんという賑わいか。5時に中の湯ゲートが開くので4時半まで仮眠。
起きてから共同装備を分担、パッキングを終えてバス・タクシー
乗り場に向かうと長蛇の列。どっちにならんでもほぼ同じ時間に
発つことができたようだ。
登山客の多さに驚く。上高地からどこまで人の連なりは続いて
いるのだろうか?。
うんざりしてきた。とりあえず徳沢の先、新村橋の分岐で人ごみ
から抜けられた、ふぅ~。
新村橋を渡り、中畠新道に入る。少しの勾配であるが、いつもより
きつく感じる。
徳沢で4L以上の水を補給したためだ。しばらくすると、単独行の
永田さんが追いついてきてすーぅっ追い抜いていった。ザックは
大きく重そうだけど足取りが軽快。
奥叉白とパノラマ新道の分岐で、小休止。高梨パーティーがやってきた。
平野パーティー、高梨パーティーと永田さんの3パーティーで記念撮影。
そして皆さん、岳沢で元気な姿で再会しましょう。気をつけて。
ここから先は奥叉白谷の右の尾根に取り付き、急登がつづく。暑い。
重たい。キツイ。ぐんぐん高度を稼いでいる。高度2200m前後から
一昨日降ったなごり雪が少しずつ現れ出す。
高度2380m付近、奥叉白池と北尾根Ⅴ・Ⅵのコルの分岐に到着、
前穂Ⅳ峰正面壁がどか~んと現れる。甲南バンドらしきものがあり、
そこから右上へあがっていくバンドが甲南ルートのようだ。
Ⅴ・Ⅵのコルへ急ぐ。奥叉白谷を乗り越えるために、少し下るが
雪の残る急斜面。
クライムダウンで慎重に下りる。樹林帯を抜けると幅のある奥叉白谷を
横断。その先で小休止。
ここから北尾根Ⅴ峰の枝尾根を乗り越えなければならぬ。ガレ場を通り
Ⅴ峰枝尾根を登るが途中クライミング要素あり。
しばらく快適なリッジ歩きとなるが、Ⅴ・Ⅵのコルの沢におりてゆく際に、
雪が解けずに、半分凍っているトラバース地点あり。少し緊張した。
この先はⅤ・Ⅵのコルに至る沢を登りつめるだけ。
Ⅴ・Ⅵのコル到着。わぁー、涸沢側の視界が開け素晴らしい展望。
早速テントを張る。テントは2張りのスペースしかなかったが、結局の
ところ、私たちだけ。よかったよかった。
荷物整理が終わったら、Ⅵ峰(2794m)にアタック。本日唯一のピーク
登頂である。素晴らしい眺望である。360度のパノラマ展望台。
奥叉白池はテント6張り程度か。
前穂北尾根→吊尾根→奥穂→涸沢槍→北穂南稜→北穂東稜→北尾根下部・
屏風の頭すべて見渡せる。
そして涸沢を見下ろすと、テントの花が咲き乱れている。数えきれない。
さらにカメラで写真を撮りズームでみると、涸沢ヒュッテで売店渋滞や
トイレ渋滞、人の列がみえるではないか。
涸沢って、東京や千葉よりも人口密度が高いんじゃない?。絶対に涸沢に
下りたくない。涸沢に泊まった登山者が明日どれだけ北尾根に挑戦する
のだろうか、少し不安になってきた。
明日のルートについては奥叉白に到着したあたりで皆で話し合った。
北尾根はヴァリエーションルートだけど渋滞する可能性が高い。
Ⅳ峰正面壁を登攀するものはほとんどいない。
でも、Ⅴ・Ⅵのコルから正面壁を登攀してもその後が読めない。
さらに、メンバー全員の疲労度もみたと思う。
結果、今回はⅣ峰正面壁の登攀を断念、北尾根縦走クライミングという
ことになったが、翌日の行動結果をみるとこの判断は正しかった。
食当は平野さんが全て計画・準備、予め野菜を乾燥させものを準備くださり、
野菜たっぷりのトマトスープを美味しくいただきました。とても満足です。
10/9
3時半起床。やっぱり快晴、風がある。味噌煮込みうどんと豪華な
朝食にありつく。朝からおなかいっぱいに。(あとから、これも1つの
戦術であることを聴かされ、少し驚く。)
さぁ、パッキングをして出発準備をしていると・・・、夜があける前から
涸沢から次々とⅤ・Ⅵのコルを目指して上がってくるではないか!。
まずい、ざっとみて5パーティ前後か。競争である。挨拶はするものの
とにかく早く北尾根を登ろうという、無言の先頭争いに突入。
我が先へと必死である想いが伝わってくる。
平野さんの勢いに押されて、澤田さんと私も急ぐ。なんとかⅤ・Ⅵの
コルをトップで出発。途中、先を越されることもあったが、徐々に差が開く。
トップを不動のものとする。
でも、Ⅳ峰からⅢ・Ⅳのコルへ下ると、涸沢から直接Ⅲ・Ⅳのコルを
目指した先行パーティーがいた。
北尾根核心のⅢ峰に2番手で登攀することになる。
Ⅲ・Ⅳのコルでザイルをだし、登攀準備。リードは私が志願した。
先行パーティーのセカンドがテラスから上がっていく。
いよいよ私たちの登攀が始まる。初めてリードするので緊張してきた。
おそらく平野さん、澤田さんもそれぞれの立場で緊張してきたと思う。
「行きます!」先行パーティーの登攀ルートを参考に登攀開始。
その先はよく覚えていない。先行パーティーのビレイヤーがちらっと
みえた。でも最後の登りでルートに迷う。
右のカンテを直登か、左の凹角を直登か、私は左を登れると判断し
そのまま突き進む。手掛かりがすくなく、残置ピトンをホールド代わりに
A0人口登攀。1ピッチ目の到着地点である小ピナクルについた。
「到着!」とcall。ふぅー、助かった。先行パーティーのセカンドに、
右の方が楽だったのに、といわれ次なる心配が頭をよぎる。
しまった、難しい方を選択してしまったことを伝えるべきか迷いだす。
左の凹角ルートにプロテクションも2ヶ所セットしてしまった。
平野さんと澤田さんのクライミング術は私よりもはるかに高いので、
平野さんと澤田さんの実力に任せることに。
「ビレイ解除」・・・「解除しました」・・・「ザイルUP」・・・
「ザイル一杯」・・・「登ってください」、「赤行きます」・・
「緑行きます」。
事前にシステム練習した通りの声掛けが終わると、また緊張感が高まる。
しばらくすると、澤田さんと平野さんの姿が見える、私が迷った地点に
差し掛かった。右の方がいけるんじゃない?と、澤田さんが言ったと思う。
でも、プロテクションは左の凹角にあるのでどうはずすのだろうかと
心配したが外したようである、よかった。ザイルを右に回して無事到着。
平野さんの緑ロープは最後の高いところにプロテクションをセットし
たので、外せない。ごめんなさい、でもそこは、平野さんの実力で途中で
トラバースしてプロテクションを外していただきました。よかった。
その先は、さらに2ピッチあったものの、1ピッチ目ほど難しくなかった。
結果的にはこの1ピッチ目がⅢ峰の核心であることがわかった。
3ピッチあったが、50mザイルであれば2ピッチでいけると思う。
ただし少しザイルの通りは悪くなるかもしれない。
その先は、コンテでⅡ峰までいく。Ⅱ峰の下りで15mの懸垂下降を終え、
本峰・前穂高岳山頂に到着。3大岩稜の1つである念願の前穂北尾根を
クライミングでき、達成感を分かち合った。
Ⅲ峰の核心を含め、皆さん重たいザックを背負って登山靴で登攀、
ここまでよく登ってこれたなぁ~と。
岳沢へ下る。ちば山の大型テントを発見、すぐ下にテントを設営し、
岳沢ヒュッテに駆け込む。
久しぶりにちば山のメンバーに再開した気分。みな笑顔でお出迎え。
ん~、皆さん既に出来上がっているようで。じゃー私たちも仲間に
入れて下さいな、中ジョッキを注文し、乾杯!。
あっというまに3杯飲んじゃった。無事下山できて、美味しくて、
会話が弾む。とても幸せなひと時。
以上で報告を終わります。
――――――
宴会の盛り上がりは御想像にお任せします。宴会のアルコールや
食料はもちろんのこと、岩登り組のために食料やテントを岳沢まで
上げていただきありがとうございます。
感謝です。総合CLの田中さんとともに荷揚げ下さった方々に深く
お礼申しあげます。
―――――――――――――――――――――――――――――
前穂北尾根Ⅳ峰正面壁は来年挑戦します。できれば同じメンバーで
やりたいですね。リベンジです。
今回の山行のために岩トレやシステム練習に励みました。
皆様にいろいろ御指導いただきました、ありがとうございました。
システム練習は、私たち平野パーティーとしての団結力を強くしました。
今回の山行は出発する前に既に登攀パーティーとしてかなり成熟し、
それが本番の山行で良い方向に動きました。皆が互いを信頼していましたし。
リーダーの平野さんに感謝します。
そして・・・
今回の集中山行で北尾根に行きませんかと、最初に澤田さんに声をかけ、
快く受けてくださった、これが今回の山行計画の始まりでした。
澤田さんからの快諾、とても嬉しかった!です。
はぁー、書くのに疲れました。長文メールの終わりです。最後まで
読んで下さりお疲れ様です。
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中央アルプス南部縦走◆写真
2011/10/10 Mon 09:30:00 [edit]
【山域】中央アルプス南部 【コース】越百山~奥念丈岳~安平路山~摺古木山
【日程】2011.10.8(土)~10(月) 【天候】すべて晴れ
【参加者】 CL柘植(記録)、菅井、加藤、藤

【記録】
10/8 越百山登山口7:35→越百小屋13:15→越百山頂14:30→14:45幕場
道の駅大桑にクルマを置き、タクシーで登山口まで入る。結構広い駐車場はクルマが
一杯で、好天の3連休は盛況のようだ。ほどよい傾斜の登山道を快調に登り、ほぼ
コースタイムで越百小屋に到着。今日は営業小屋のとなりにある避難小屋に泊る予定
だったが、ここで驚愕の事実に直面。なんと避難小屋も営業小屋同様に事前予約が
必要で、今日は予約が一杯で、飛び込みの客はお断りとのこと。冗談かと思ったが
どうもそうでもないらしい。今回は避難小屋2泊の予定だったので、テントは持ってきて
いないが、非常用にフライとポールだけは持参しているので、これでどこかに泊る
しかない。最悪は越百山頂から30分ほど伊那谷側に降りた旧越百小屋跡(水場あり)
まで頑張らないといけない。平地を探しながら越百山を登るがついに見つけられない
まま山頂に着いてしまう。越百山は今回の縦走の最高峰だが曇ってきて風も強く、
おまけに宿の不安もあるので全然安らがない。しかし山頂から伊那側に3分ほど
降りたところにラッキーにも絶好の幕営地を発見して、めでたく初日は終了。
10/9 越百山7:00→南越百山7:40→奥念丈岳10:40→浦川山15:40→16:30幕場
フライだけのシェルタなので結構寒かったが、最高の天気に恵まれる。写真を撮りに
すぐ上の山頂に戻ると近くは恵那山、木曽御岳から乗鞍、それからみんなが集中している
穂高連峰、さらに八ヶ岳から長大な南アルプス連峰まで360°最高の展望だ。
幕場に戻って今回の核心部の縦走に出発する。南越百山までは普通の縦走路だが、
そこから急にか細い踏み跡になり、覆いかぶさる巨大なハイ松をかきわける下りとなる。
高度が落ちて笹ヤブになるとほとんど踏み跡は分からなくなり、稜線を外さないように
注意しながら一定間隔にある赤布を追う歩行となる。奥念丈岳からは笹ヤブが一層
ひどくなり、猛烈といってよい笹ヤブ漕ぎになる。たまに過去の薄い踏み跡状が現わ
れるが、すでに過去の踏み跡は大半が笹に埋もれて痕跡はなくなりつつある感じだ。
松川乗越から浦川山のあいだは最もひどいヤブであった。このころから菅井さんの
足取りが重たくなり、今日中の安平路避難小屋が危うくなってくる。結局時間切れで
途中の笹原を強引に倒してフライを張る。水も乏しくなっているので、各自の炊飯は
止めて行動食での夕飯とした。(菅井さんは飯を食べないともうダメということで
頑張って炊飯していた)
10/10 幕場6:30→安平路山8:05→摺古木山11:50→13:30自然園休憩舎
最終日も好天に恵まれる。もし夜半に雨にでも降られたら悲惨な一夜となっていたと
思うが、我々を見守ってくれた神様に感謝する。しばらくは赤布も散見されていたが
安平路山の登りになると最後の猛烈な笹ヤブになる。道はまったく消えているので、
構わずに山頂を目指すことわずかで安平路山頂に到着すると、その先にはしっかり
した登山道が見えている。さっきまでの苦闘がウソのような道をたどって安平路避難
小屋に到着。越百避難小屋とは比較にならないような広くきれいな小屋だった。
ここで一夜をあかせなかったことがちょっと悔しかったが、各自ラーメンを作ってようやく
人心地になる。30分ほど休憩してから穏やかな丘陵状の白ビソ山を経由して終点の
摺古木山に到着。ここでタクシー会社に連絡を試みる。もしつながらなかったら、摺古
木自然園休憩舎から大平集落まで3時間以上の林道歩きをしなければならないのだ。
最初はアンテナが立たなかったり、立ってもすぐ消えてしまってもうダメかと思ったとき、
奇跡的に菅井さんのアンテナが3本立つ。この機会を逃さずにタクシー会社に連絡して
タクシーを予約できた。これはもう歩きたくないという菅井さんの執念が携帯に乗り
移ったか、神様のご加護か? 1時間30ほど快適な道を下山して自然園休憩舎に
つくと丁度到着したばかりのタクシーが我々を待っていてくれた。
中央アルプス南部・・・もう二度と行きたくないけど、強烈な印象を与えてくれた山行であった。
+写真集へのリンク+
【日程】2011.10.8(土)~10(月) 【天候】すべて晴れ
【参加者】 CL柘植(記録)、菅井、加藤、藤

【記録】
10/8 越百山登山口7:35→越百小屋13:15→越百山頂14:30→14:45幕場
道の駅大桑にクルマを置き、タクシーで登山口まで入る。結構広い駐車場はクルマが
一杯で、好天の3連休は盛況のようだ。ほどよい傾斜の登山道を快調に登り、ほぼ
コースタイムで越百小屋に到着。今日は営業小屋のとなりにある避難小屋に泊る予定
だったが、ここで驚愕の事実に直面。なんと避難小屋も営業小屋同様に事前予約が
必要で、今日は予約が一杯で、飛び込みの客はお断りとのこと。冗談かと思ったが
どうもそうでもないらしい。今回は避難小屋2泊の予定だったので、テントは持ってきて
いないが、非常用にフライとポールだけは持参しているので、これでどこかに泊る
しかない。最悪は越百山頂から30分ほど伊那谷側に降りた旧越百小屋跡(水場あり)
まで頑張らないといけない。平地を探しながら越百山を登るがついに見つけられない
まま山頂に着いてしまう。越百山は今回の縦走の最高峰だが曇ってきて風も強く、
おまけに宿の不安もあるので全然安らがない。しかし山頂から伊那側に3分ほど
降りたところにラッキーにも絶好の幕営地を発見して、めでたく初日は終了。
10/9 越百山7:00→南越百山7:40→奥念丈岳10:40→浦川山15:40→16:30幕場
フライだけのシェルタなので結構寒かったが、最高の天気に恵まれる。写真を撮りに
すぐ上の山頂に戻ると近くは恵那山、木曽御岳から乗鞍、それからみんなが集中している
穂高連峰、さらに八ヶ岳から長大な南アルプス連峰まで360°最高の展望だ。
幕場に戻って今回の核心部の縦走に出発する。南越百山までは普通の縦走路だが、
そこから急にか細い踏み跡になり、覆いかぶさる巨大なハイ松をかきわける下りとなる。
高度が落ちて笹ヤブになるとほとんど踏み跡は分からなくなり、稜線を外さないように
注意しながら一定間隔にある赤布を追う歩行となる。奥念丈岳からは笹ヤブが一層
ひどくなり、猛烈といってよい笹ヤブ漕ぎになる。たまに過去の薄い踏み跡状が現わ
れるが、すでに過去の踏み跡は大半が笹に埋もれて痕跡はなくなりつつある感じだ。
松川乗越から浦川山のあいだは最もひどいヤブであった。このころから菅井さんの
足取りが重たくなり、今日中の安平路避難小屋が危うくなってくる。結局時間切れで
途中の笹原を強引に倒してフライを張る。水も乏しくなっているので、各自の炊飯は
止めて行動食での夕飯とした。(菅井さんは飯を食べないともうダメということで
頑張って炊飯していた)
10/10 幕場6:30→安平路山8:05→摺古木山11:50→13:30自然園休憩舎
最終日も好天に恵まれる。もし夜半に雨にでも降られたら悲惨な一夜となっていたと
思うが、我々を見守ってくれた神様に感謝する。しばらくは赤布も散見されていたが
安平路山の登りになると最後の猛烈な笹ヤブになる。道はまったく消えているので、
構わずに山頂を目指すことわずかで安平路山頂に到着すると、その先にはしっかり
した登山道が見えている。さっきまでの苦闘がウソのような道をたどって安平路避難
小屋に到着。越百避難小屋とは比較にならないような広くきれいな小屋だった。
ここで一夜をあかせなかったことがちょっと悔しかったが、各自ラーメンを作ってようやく
人心地になる。30分ほど休憩してから穏やかな丘陵状の白ビソ山を経由して終点の
摺古木山に到着。ここでタクシー会社に連絡を試みる。もしつながらなかったら、摺古
木自然園休憩舎から大平集落まで3時間以上の林道歩きをしなければならないのだ。
最初はアンテナが立たなかったり、立ってもすぐ消えてしまってもうダメかと思ったとき、
奇跡的に菅井さんのアンテナが3本立つ。この機会を逃さずにタクシー会社に連絡して
タクシーを予約できた。これはもう歩きたくないという菅井さんの執念が携帯に乗り
移ったか、神様のご加護か? 1時間30ほど快適な道を下山して自然園休憩舎に
つくと丁度到着したばかりのタクシーが我々を待っていてくれた。
中央アルプス南部・・・もう二度と行きたくないけど、強烈な印象を与えてくれた山行であった。
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無雪期一般道 /
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森吉山沢登り◆写真
2011/10/09 Sun 17:00:00 [edit]
村野です。
集中山行参加できず申し訳有りませんでした。
カナダに移住する友人と日本の秋を満喫してきました。

【山域】森吉山
【登山方法】沢登り
【山行日】2011/10/09
【メンバー】村野、他1名
【天気】10/09 晴れ(北秋田市:20/7℃)
【コースタイム】
10/09
鳥獣保護センター(08:30)-桃洞の滝(09:30)-男滝(10:20)-760m二俣(10:30)-稜線
(11:20)-760m二俣(12:10)-赤水沢源頭(13:00)-兎滝(15:00)-桃洞沢・赤水沢出合(16:
10)-鳥獣保護センター(17:00)
【内容】
朝からいい天気に恵まれ、今月カナダに移住する友人と東北の紅葉を楽しみに出発
する。桃洞沢遊歩道を辿り、桃洞の滝に出る。写真撮りの人々やキノコ狩りのパー
ティとここまでは人が多かった。桃洞の滝左岸のステップを登ると登山者だけの世界
が広がる。もう自分たち以外誰もいない。ただひたすら錦秋のナメを満喫しながら
ゆっくりと歩く。途中、ピンクのテープに導かれるように本流に行ってしまった。登
山道に出て誤りに気づき760m二俣まで戻り支流に入り、938m下の詰めを目指す。桃洞
沢支流の詰めから赤水沢への下降は薮漕ぎもなく5分ほどで源頭に出る。
赤水沢も桃洞沢に負けずナメの沢だった。5回ほど懸垂下降を行ったため思ったよ
り下降に時間を掛けた。兎滝が最後の懸垂下降となる。669m合流後、沢床も幅広とな
る。地形図にある登山道はどうも沢そのものようだ。桃洞沢・赤水沢出合まで1時間
ほど歩き遊歩道に戻る。遊歩道からは静かなブナの原生林を散策しながら鳥獣保護セ
ンターに戻った。
鳥獣保護センター駐車場(無料) トイレ有り(センターオープン時間内9:00-16:30)
+写真集へのリンク+
集中山行参加できず申し訳有りませんでした。
カナダに移住する友人と日本の秋を満喫してきました。

【山域】森吉山
【登山方法】沢登り
【山行日】2011/10/09
【メンバー】村野、他1名
【天気】10/09 晴れ(北秋田市:20/7℃)
【コースタイム】
10/09
鳥獣保護センター(08:30)-桃洞の滝(09:30)-男滝(10:20)-760m二俣(10:30)-稜線
(11:20)-760m二俣(12:10)-赤水沢源頭(13:00)-兎滝(15:00)-桃洞沢・赤水沢出合(16:
10)-鳥獣保護センター(17:00)
【内容】
朝からいい天気に恵まれ、今月カナダに移住する友人と東北の紅葉を楽しみに出発
する。桃洞沢遊歩道を辿り、桃洞の滝に出る。写真撮りの人々やキノコ狩りのパー
ティとここまでは人が多かった。桃洞の滝左岸のステップを登ると登山者だけの世界
が広がる。もう自分たち以外誰もいない。ただひたすら錦秋のナメを満喫しながら
ゆっくりと歩く。途中、ピンクのテープに導かれるように本流に行ってしまった。登
山道に出て誤りに気づき760m二俣まで戻り支流に入り、938m下の詰めを目指す。桃洞
沢支流の詰めから赤水沢への下降は薮漕ぎもなく5分ほどで源頭に出る。
赤水沢も桃洞沢に負けずナメの沢だった。5回ほど懸垂下降を行ったため思ったよ
り下降に時間を掛けた。兎滝が最後の懸垂下降となる。669m合流後、沢床も幅広とな
る。地形図にある登山道はどうも沢そのものようだ。桃洞沢・赤水沢出合まで1時間
ほど歩き遊歩道に戻る。遊歩道からは静かなブナの原生林を散策しながら鳥獣保護セ
ンターに戻った。
鳥獣保護センター駐車場(無料) トイレ有り(センターオープン時間内9:00-16:30)
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沢登り /
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大若沢◆写真
2011/10/02 Sun 13:00:00 [edit]
堀内です。おくれましたが、大若沢(奥秩父)の報告です。

【日時】2011年10月02日(前夜発)
【目的地】 大若沢(奥秩父)
【メンバー】CL柘植、SL池田、加藤、堀内(記)
【天候】晴れ時々曇り
【コースタイム】
中津川学習の森7:00 →長滑沢大滝11:30→中津川学習の森12:50
【内容】
当初は、川場谷(1泊)の予定であったが、天候が悪いため、
日帰りの大若沢となった。池田さんによると川場谷は3年連続で
中止になっているとのこと。
前夜に集合し、車移動。道の駅大滝に着くが、いつも駐車して
いる屋根ありのところが、すべて車で埋まっていた。他のところも
何台か停まっており、ここももうメジャーなのかと話しながら、
軽く宴会、就寝。
翌日、車にて中津川学習の森へ向かう。途中、車の行列。
どうもMTBの大会があるよう。それで道の駅混んでいた謎が解ける。
中津川学習の森はきれいなトイレ、ベンチもあり。最初は整備
された道をすすみ、入渓する。水は思ったより冷たくなく、気候も
ちょうど良い。なんだかんだ行こうとする沢は、ほとんど雨で
中止になり、今回2回目の沢。後ろから池田さんのアドバイスを
もらいながら、何とか登る。登るのに必死で記憶が薄いが、4つほど
滝をのぼる。水中に入らないといけないとの話だったが、そこまでの
場所も無かった。長滑沢出合で休憩。差し込む太陽と沢がきれい。
そして、メインの長滑沢大滝に向かう。途中、タヌキの死体に
びっくりしながら、到着。帰りは遊歩道を使い、下山。
遊歩道の一部崩壊との情報もあったが、思ってより、崩れ去って
いなくて1時間ほどで下山。ここでようやく落ち着いて滝を見る
ことができた。
泊まりの沢に一度行きたかったが、残念。来年、川場谷リベンジ
したい。池田さん、色々アドバイスありがとうございました。
+写真集へのリンク+

【日時】2011年10月02日(前夜発)
【目的地】 大若沢(奥秩父)
【メンバー】CL柘植、SL池田、加藤、堀内(記)
【天候】晴れ時々曇り
【コースタイム】
中津川学習の森7:00 →長滑沢大滝11:30→中津川学習の森12:50
【内容】
当初は、川場谷(1泊)の予定であったが、天候が悪いため、
日帰りの大若沢となった。池田さんによると川場谷は3年連続で
中止になっているとのこと。
前夜に集合し、車移動。道の駅大滝に着くが、いつも駐車して
いる屋根ありのところが、すべて車で埋まっていた。他のところも
何台か停まっており、ここももうメジャーなのかと話しながら、
軽く宴会、就寝。
翌日、車にて中津川学習の森へ向かう。途中、車の行列。
どうもMTBの大会があるよう。それで道の駅混んでいた謎が解ける。
中津川学習の森はきれいなトイレ、ベンチもあり。最初は整備
された道をすすみ、入渓する。水は思ったより冷たくなく、気候も
ちょうど良い。なんだかんだ行こうとする沢は、ほとんど雨で
中止になり、今回2回目の沢。後ろから池田さんのアドバイスを
もらいながら、何とか登る。登るのに必死で記憶が薄いが、4つほど
滝をのぼる。水中に入らないといけないとの話だったが、そこまでの
場所も無かった。長滑沢出合で休憩。差し込む太陽と沢がきれい。
そして、メインの長滑沢大滝に向かう。途中、タヌキの死体に
びっくりしながら、到着。帰りは遊歩道を使い、下山。
遊歩道の一部崩壊との情報もあったが、思ってより、崩れ去って
いなくて1時間ほどで下山。ここでようやく落ち着いて滝を見る
ことができた。
泊まりの沢に一度行きたかったが、残念。来年、川場谷リベンジ
したい。池田さん、色々アドバイスありがとうございました。
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沢登り /
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日光白根山◆写真
2011/10/02 Sun 13:00:00 [edit]
村野です。
少し時間が経ちましたが日光白根山の記録です。

【山域】日光
【登山方法】登山
【山行日】2011/10/02
【メンバー】村野
【天気】10/02 曇時々晴れ(片品村:18/11)
【コースタイム】
丸沼高原スキー場-ロープウェイ山頂駅(9:00)-日光白根山(11:00)-座禅山(12:00)-
避難小屋(12:40)-ロープウェイ山頂駅(13:00)
【内容】
体が鈍っているのでゴンドラを利用して日光白根山に登って来ました。
ゴンドラのアプローチで楽々2000mまで登り、残り500mを自力で登る。紅葉の時期
の百名山らしくブームの山ガールがいっぱいいました。目的の紅葉には少し早かっ
た。
荒山神社から登り始め、山腹を北に進みながらゆっくり高度を上げる。ザレ場が見
えてくると急登になる。霧中で風が強いザレ場は寒かった。隠し持っていた帽子と手
袋をつけてウィンドウブレーカーを着こむ。
頂上に着いても霧が晴れることはなく肌寒い。ツエルトをかぶり昼食をとる。布一
枚で風を避け暖を取る。弥陀ヶ池に降りると霧が晴れ、少し色づき始めた木々を見か
けることができた。座禅山コースは人気もなく静かな山を楽しめた。
自然歩道に戻ると人が多くなり、避難小屋を通り自然歩道に戻った。大日如来を
通ってゴンドラ駅に戻った。
白根山を眺めながら「天空の足湯」につかり、のんきな山をあとにした。
ロープウェイ往復 1800円
丸沼高原スキー場駐車場(無料) トイレ有り
+写真集へのリンク+
少し時間が経ちましたが日光白根山の記録です。

【山域】日光
【登山方法】登山
【山行日】2011/10/02
【メンバー】村野
【天気】10/02 曇時々晴れ(片品村:18/11)
【コースタイム】
丸沼高原スキー場-ロープウェイ山頂駅(9:00)-日光白根山(11:00)-座禅山(12:00)-
避難小屋(12:40)-ロープウェイ山頂駅(13:00)
【内容】
体が鈍っているのでゴンドラを利用して日光白根山に登って来ました。
ゴンドラのアプローチで楽々2000mまで登り、残り500mを自力で登る。紅葉の時期
の百名山らしくブームの山ガールがいっぱいいました。目的の紅葉には少し早かっ
た。
荒山神社から登り始め、山腹を北に進みながらゆっくり高度を上げる。ザレ場が見
えてくると急登になる。霧中で風が強いザレ場は寒かった。隠し持っていた帽子と手
袋をつけてウィンドウブレーカーを着こむ。
頂上に着いても霧が晴れることはなく肌寒い。ツエルトをかぶり昼食をとる。布一
枚で風を避け暖を取る。弥陀ヶ池に降りると霧が晴れ、少し色づき始めた木々を見か
けることができた。座禅山コースは人気もなく静かな山を楽しめた。
自然歩道に戻ると人が多くなり、避難小屋を通り自然歩道に戻った。大日如来を
通ってゴンドラ駅に戻った。
白根山を眺めながら「天空の足湯」につかり、のんきな山をあとにした。
ロープウェイ往復 1800円
丸沼高原スキー場駐車場(無料) トイレ有り
+写真集へのリンク+
無雪期一般道 /
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