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ちば山の会の山行報告

ちば山の会 山行報告のページ

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西穂高岳◆写真 

【山域】北アルプス:西穂高岳
【日程】2/10(木)~/12(土)
【メンバー】CL田中 三代川 安岡(記) 会員外(安岡の娘・T)

【行程 10日(木) 津田沼(22:45)ー新穂高温泉(4:00)
    11日(金) 新穂高温泉(8:30)~ロープウェイ~西穂高口(9:30)ー西穂山荘(11:00)
    12日(土) 西穂山荘(7:15)-西穂独標(9:45)-西穂山荘(12:30)-西穂高口(14:30)
         ー新穂高温泉(15:30)-松本(19:00)ー津田沼(22:00)


13雪が強くなる


11日(金)天候:粉雪、無風

連休前夜に千葉を発ち新穂高温泉へ4時に到着。ロープウェイ中継地の白樺平入り口もふもとの有料Pもゲートは閉鎖されていたが、バスターミナル横に設けられた「登山者用無料P」へ停めることができ3時間ほど仮眠。10日朝は小雪が舞いつつも明るい夜明けを迎えた。9時の始発に合わせてロープウェイ乗り場へ行くとすでに観光客や登山者が列をなしており、運行開始は8時半に繰り上げられた。一気に2156mの展望台へ上がれるゴンドラは人気のようで外国人客も多く見られた。窓からは笠ヶ岳、焼岳や遠く乗鞍岳なども望むことができた。西穂高口を出たところに作られた雪の回廊は壁の高さだけでも3m位はあった。準備体操後、初めての冬の北アルプス挑戦に少しの緊張と期待をもって歩き出した。登山者は多いらしくトレースは幅広いしワカンも必要なかった。アップダウンを繰り返しながら深雪の樹林帯歩きを楽しんだ。小休止を二回ほど挟んで西穂山荘に到着。翌日の予報が良くないので引き続き独標まで行くことを目指していたが、時間的に余裕が無いとみて行動終了とした。小屋内では温かいストーブが焚かれ、窓や天井にもエアマットが張られてフリースさえも要らないほど。貸し湯たんぽ(250円)まであるので寒がりの方も安心です。持ち込みOKの食堂で昼食をとり、その後はお昼寝もして寝不足解消とすっかり寛ぎモードに入る。小屋ご飯は美味しいし西穂ラーメンもおすすめです。翌日に備え田中さんからロープマンの使い方、笛の合図などを教わる。確保してくださるとは言え失敗したくないのでしっかりと頭に入れる。7時頃に早々と就寝。~当日の宿泊客は予報が悪かったため30人ほど。前日は7,80人だったそうですから晴れる週末は混み合うこと必至だと思われます。

21日(土)天候:雪のち吹雪

5時起床。午前中が勝負とみて朝食後すぐに出発。しっかり雪が降っており期待できる天候ではないが幸いなことに寒くない。私達はサブザック程度だが田中さんは8mm・30mのロープ等で荷重大だ。丸山の手前から三代川さんを除く三人でロープを装着。先頭は三代川さん、そして田中さんーT-私の順に縦列で歩く。ロープに慣れていないので扱いに気を遣う。自分の足下にも注意をはらわなくてはならず気が抜けない歩行が続く。薄雲の背後に太陽がちらりと顔をのぞかせる瞬間もあったが降雪のため視界は悪い。前方に独標の独特のシルエットが時おり薄ぼんやりと見える。風は少しずつ強まってきているがはっきりしたトレースをゆっくり確実に辿る。小屋から2時間ほどで目前に独標が現れた。夏には躊躇なく往復した頂も雪を纏うと威容で近づき難い場所に見え、一瞬息を呑んだ。直下の斜面を上下する人達も慎重な様子だ。一つ手前のピークの下りは高度感があって気を使うところ。先に下りた三代川さんがピッケルを打つ位置や足の置き場を指示してくれたので難なく降り立つことができた。後から降りてくるTに声を掛けながら見遣っていたその時、独標の方でなにやら気配がしたので振り向くと上高地側の斜面を雪を絡めながら滑り落ちる人が見えた。事故発生だ。下方に目をやるとその先は更に落ち込んでいる。固唾をのんで見ていると寸前で止まった。がその人は微動だにせず呼びかけにも全く反応しない。周りの空気が重くなる。救助隊を待つしかない状況の中を登る人下る人それぞれの方向へ進んで行く。田中さんが下山していく一人に声を掛け(彼らは4人パーティだった)、また残って仲間を見守っている二人にはツェルトに入って自身を護るよう促した。風雪の勢いは確実に増してきており留まっていると凍えるのは明らかだ。私達は最後の登りに向かった。つい先ほど事故が起きた現場も通過点だ。上部では田中さんが確保してくださっているが自分の四肢の置き場所に意識を集中して一歩一歩を確実に運び上げる。そして2701mの独標に立った。目の前に仰ぎ見る西穂高岳に続く稜線は風雪に煽られてはおいそれとは踏み込めない領域に見え、ここまでと決めリーダー田中さんに伝えた。雪に顔を打たれながらの記念撮影もそこそこに下山にかかる。三点指示の意識を外すわけにはいかない場所だ。三代川さんのアドバイスとサポートに助けられました。登りの時より格段に雪が嵩を増しざっくりと足が潜る。ツェルト内の二人に下山を勧めて下っていると私達に従うように降りて来られた。なだらかな尾根を辿るルートだがすれ違ったパーティの足跡が瞬時に消えるほどの強風で身構える。赤布の付いた目標も目視できれば頼りになるが吹雪の中では無いも同然。前方のパーティが見えても地図とコンパスで進路を見定めて進んだ。一報を受けて小屋から上がって来た方達と行き合ったので二人を交えての確認作業に立ち合う。12時前無事小屋へ帰還。二人は小屋へ入り私達はパッキングし直してそのまま西穂高口へ下った。車の屋根にも積雪30cmほどで雪下ろしが必要な状態。新穂高温泉を後にしてから途中平湯温泉に立ち寄って温泉に入り、順調に帰葉しました。

今回の山行ではあらゆる面で自身の登山に対する心構えの甘さを思い知らされ、これから続けていく上での戒めとしてとても貴重な体験となりました。

追記:遭難者の男性は三日後の14日に発見、搬送されました。


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妙高前山山スキー◆写真 

菊池です。
前日の鍋倉山に続き、小生としては3回目の妙高・前山の山スキーツアーであった
が、最高のパウダーツーリーランを堪能できた。


13 菊池CLのバランス滑走

【山域】妙高前山
【日程と天気】2011年2月12日 曇りのち雪
【メンバー】CL菊池・長池・石橋・吉川・舟山・朝岡・鶴田・村野・加藤・住田・
柘植・石井・板橋
【行程】赤倉前山スキー場トップ(1500m)-稜線(1850m)ー北東斜面(標高差約
130m2本滑走)-前山山頂(1932m)ー滝沢尾根ー940m地点で渡渉ー赤倉第2高速ク
ワッドリフト終点地点(赤倉観光ホテルのすぐ上)


・前夜、スターホテル赤倉(3000円に値切った)と明星苑(3800円)に素泊まり分宿
し昨年に続き今年も和亭(なごみてい)で夕食、味の良さで激混み、我々は6時45分
に予約していたためそれほど待たずに夕食をゲットできたが、明らかにキャパを超え
たお客さんにパニック状態、追加の餃子はキャンセルせざるを得なかった。その後2
日目のみ参加の村野さん到着まで明星苑で楽しい宴会、山スキー・そのほかあれこれ
談義で盛り上がった。
・冬型予想で前山ツアーは諦めムードで入眠したが、朝になってもまだ雪は降ってい
なかった。視界の効く曇り空に薄日もさす状況に行けるところまで行くべく、前山ツ
アーに決定し、8時半の運転開始の30分以上前にゴンドラ乗り場に到着するほどのテ
ンションの上げようであった。
・前山リフトトップでは我々の前に3パーティ(10名くらい)ほどが先行、いそいそ
と支度をして後を追った。稜線近くになるとかなりの急斜面、新雪の下にやや硬い層
があり、キックターンに苦労する部分もあったが待望の稜線に到達、小雪が舞ったり
薄日がさしたりでやや視界不良気味であったが天気はまだ持っている。チャンピオン
トップから続く北東斜面とさらにスキーヤーズライトのブナ林を標高差約130mを2
本、激パウ極楽滑走に酔いしれた。
・前山頂上で行動食休憩を取りいよいよ標高差約1000mの滝沢尾根の滑走である。北
風が吹き始めそろそ降雪が激しくなりそうである。
南東に向かう細尾根はシュプールで荒れていたが、雪質が良く滑りやすかった。広い
ブナ林尾根に入るころにいよいよ雪が舞い方が急を告げつつあった。
・緩斜面~中斜面のブナ林ツリーランは今までになく快適なパウダーランである。木
からの多量の落雪でボコボコしている部分もあったが、終始、流涎ものの大満足滑走
であった。ブナ林のなかは風もなく、降雪もそれほど強くならず無事にピンポイント
渡渉点を通過できた。
・過去2回の前山は3月であり雪質が難しかったが、2月のこの時期はややしまり気味
になり、パウダーを狙える好条件の日を選べれば最高のツアーが楽しめると実感でき
た一日であった。
・激混み洗い場渋滞の杉の沢・苗名の湯で疲れを癒し、高速に乗るころには激しい降
雪となり、Iさんの巧みな雪道ドライブテクニックをもってしても、雪のなくなる横
川までは、気の小さい小生にとっては、ハラハラであった。(小諸付近では地吹雪ほ
どではないが激しい降雪に視界は30m~50mほど)

・板橋さんの感想です。
2011/02/12 前山スキー山行の感想


天気予報からかなりの悪天候を覚悟していたが、12日の朝は穏やかな空であった。し
かし昨日からの新雪を期待していたのが、宿前の道には1センチも新しい積雪がな
い。連休で人の入りも多いことから、新雪滑走は期待薄かなと思われた。
天気状況から午前中は悪化が避けられそうだという菊池リーダーの判断により標高の
高い前山に向かうことになった。前日よりも登行高度は少ないとのことであったが、
雪の状況は難しくシール歩行に慣れない私は前日より苦労した。鍋倉ではブナ林のな
かで一定した雪質であったが、前山ではオープンな尾根伝いのため雪の状況が場所に
より異なり、シールでも滑ってしまい無駄に腕力を使って登る羽目に。しかし上に着
けば気分も盛り上がる。
菊池リーダー取って置きの前山北斜面では、心配された先行者のトレースも少なく深
い新雪滑走が楽しめた。しかし山スキーに慣れない私は雪庇を飛び出し吹き溜まりに
着陸(もちろん転倒)すること3回。自然との一体感を楽しんだ、とは負け惜しみ。
とにかく全身雪まみれで山スキーの醍醐味を楽しんだ。登り返しでは柘植会長の驚異
的ラッセル能力に舌を巻くことに。
滝沢尾根ではブナ林の中で長距離の新雪滑走。心配された天気も薄曇りの無風。この
ため雪質もいわゆるアスピリンスノーと言われる最高水準。初心者でも雪煙りを巻き
上げてブナの合間を滑り抜ける。先行者のトレースも少なくバージンスノーを堪能。
アルペン板でのゲレンデスキーの長い私は、それなりにいろいろな場面を経験してお
り、コース外(パトロールがロープと危険の看板を立てた先)の深雪もかなり滑って
いる。しかしこのブナの林の中のロングランは異次元の世界。連れて行っていただい
た菊池リーダーに心から感謝。自然に感謝。日本に生まれてちば山に入って本当に良
かった、とは言いすぎかしら。
個人的には2日目の後半でテレマーク板の中心が体感できて、まだこれから伸びるこ
とができるとワクワク。しかしアルペンスキーも止めるつもりはなく、テレマークで
内脚荷重と小指に乗る感覚を磨いて、アルペンでの切り込むエッジングに応用してい
こうと狙っている。アルペンでは伸び悩んでいたが、テレマークを経験してスキーの
奥深さを再認識。スキーは楽し。アルペンもテレマークも。

文責  板橋


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