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ちば山の会の山行報告

ちば山の会 山行報告のページ

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蓮華大沢山スキー◆写真 

菊池です。
気合を入れて臨んだハイグレード山スキーエリア:蓮華大沢ですが敗退してしまいました。
敗退理由は何でしょう???


03 蓮華大沢に踏み込んでいく

【山域】北アルプス
【日時と天気】2010年5月15日(土)快晴、風弱し 気温長野で最高19℃くらい
         (針ノ木山頂で最高2~3℃予想)
【メンバー】CL菊池・長池・岡田・石松(船山):精鋭??4名
【行程】千葉-扇沢ー針ノ木雪渓下部ー蓮華大沢ー右俣標高2320m(2470m:岡田さんと石松さん)ー滑走ー扇沢ー薬師の湯ー親不知道の駅(テント泊)


・5月中旬になると山スキーの終盤戦2500m~3000m級の北アルプスか富士山が適地となる時期である。ハイグレード山スキールートとして憧れていた蓮華大沢、昨年のGWに針ノ木マヤクボの時に針ノ木雪渓に入り間もなく左に開ける蓮華大沢に是非挑戦したいと思いはじめた。昨年は山菜山行・富士山山スキーの予定が目白押しのため実現できなかったが、今期はシーズン始めからこの日に狙いを定めていた。
・前夜発の慌しさと、どうせ仮眠用テントで殆ど眠れなければ、頑張って千葉を当日早く出ようと気合をいれた。興奮したせいかウトウトした程度でアドレナリン出しまくりで我が家を2:30に出たが、鬼高Pで、石松さんをピックアップする際、小生が門のところにストックを立てかけたまま忘れたことに気づき引き返し、早くも40分ロスとなってしまった。いつぞやのスキー靴ほどの重大な損害ではなかったが、ハードルートのため、時間が押せ押せのかなりのダメージとなり、出鼻をくじかれテンションダウンで扇沢へ向かった。飛ばし、朝食も車の中、7時過ぎには到着した。
・絶好のツアー日和であったが、前日までの低温と降雪に表層雪崩の心配は拭えなかった。雪崩と落石の危険性のある直登ルートをとるか、時間がかかるものの安全な針ノ木峠経由で行くか迷ったが、降雪も多くなかっただろうと自分勝手に良いほうに予想、時間ロスの挽回も考え、ダイレクトルートを選んだ。
・蓮華大沢に入ると開けた緩斜面から中斜面、その先に二股に分かれ、右俣・左俣の急斜面が遠望できる。テンションアップでシール登行を進めると、急斜面には薄い表層雪崩のデブリが見えてきたが、範囲は狭い。それほど降雪量は多くないであろうと都合の良いほうに考えてしまうのだ。
・二股から急斜面の右俣に入るところでアイゼン・ヘルメット・ピッケル(片手にストック)登行に変えた。振り返ると後立山の峰々が素晴らしい。その方向の遥か彼方から雪崩と思われるかなり長い轟音が聞こえた。その直後、石松さんの「落石だ!!」、振り向くとメンバーの2~5m間隔のところを直径30cm位の岩石が凄まじい勢いで音もなくすっ飛んで急落下していった。「あっ、怖ろしいや!!」まだ広い急斜面であり、メンバーの間隔も空いていたため間を吹っ飛んでいったが、狭いところやメンバーが多いと致命的となったかも。
・前日までの新雪が徐々に多くなり、デブリもあるが広範囲ではなく滑るには問題ないと思われる。9時半ころ既に稜線から山スキーヤーが滑走を開始したのが見えた。ところがその方はなかなか、降りてこない。「もしや雪崩に巻き込まれたか、いや違うだろう、稜線下の美味しい斜面を登り返しているんであろう」などと想像しながら、トップを交替しつつ、ややハイペースでドンドン高度を稼いだ。かなり長時間経過して針ノ木峠経由の先陣の方が降りてきた。問いかけると、何と「雪崩に巻き込まれ、100m位流されもうだめかと思った。今頃遺体の捜索が行なわれていたかも、上部は30cmくらいの新雪で下に堅いバーンの弱層があり、転んだ瞬間巻き込まれた」とのこと、不幸中の幸いであった。さあ、我々も無理はできない。まだ新雪も少なく、斜度も雪崩れるほどではなく、まあもう少し大丈夫であろうと頑張った。
・ところが間もなく長池さんが大腿部のケイレンに見舞われ、その後間もなく小生にも同様な事態が発生してしまった。暫し休憩をとり、スポーツドリンク・行動食を摂り、マッサージなどで暫し休憩をとり何とか大丈夫かと、登行再開、もう少し頑張ってみたが、すぐにケイレンが再燃、今度は両側大腿のつけ根に軽いケイレンが襲った。2320m付近の大岩の下の安全地帯を見つけ、再びマッサージしながら大休憩、高齢者二人はこの地点で撤退としたが、岡田さんと石松さんに、1時間限定で2470m地点までハイクアップを許可、単独行者の雪崩れ地点の偵察を行なった。
・十分な休憩後、恐る恐る滑走を開始し、滑りやすい雪質に、元気な二人は豪快な滑降を楽しんでいたが、小生はテンションが上がらないまま消化試合的な滑りに終始していた。針ノ木雪渓との合流に近づくと多数の山岳会が色とりどりに雪訓を行なっていた。
・ケイレンの原因を長池さんと考えたが、前日まで10km前後のランイニングを重ね、筋肉疲労が残っていたところに、寝不足とややオーバーペースのピッケル使用・急斜面登行のため大腿に過度の負担が急速にかかったことなどが影響したものと考えた。やはり年を考え、十分な体調管理が必須であったと思われる。
・テンションダウンのまま、このまま今回の山スキーイベントを終了させてはならない。明日の毛勝はさらにハードである。体調を整えるべく、薬師の湯で疲れを癒し、親不知の道の駅での夕食を期待し糸魚川に向かった。

毛勝山報告をご期待ください。

長文お許しください。


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蓮華大沢山スキー 

日程:2010.5.15(土),16(日) 
山域:後立山連峰蓮華岳 蓮華大沢,毛勝山塊 毛勝谷
参加者:ちば山の会/K池(L)他2名,石松(記)


GWも過ぎ残雪期のスキーシーズンもそろそろ終盤戦。今回の“ちば山”企画は、針ノ木雪渓大沢小屋対岸より真南の蓮華岳に向かって突き上げる蓮華大沢と、その圧倒的なスケールとシーズンの長さで知られる富山県片貝川東又/阿部木谷・毛勝谷というビッグルートが二題並ぶ意欲的なプラン。直前の天気予報が上振れし、両日とも好天が報じられたこともあり、豪快な滑降にメンバーの期待も高まります。
初日の蓮華大沢は、標高1,900mの二俣より蓮華岳の肩の稜線にダイレクトに伸びる谷で、右俣にルートを採ります。高度上げるにつれて背後(北方)の展望も徐々に開け、正面の岩小屋沢岳の東方には端正な爺ヶ岳が裾野を拡げていきます。次第に直前の降雪層も厚みを増し、斜登するつぼ足ステップが時折スライドするなど積雪の状況もやや不安定と判断された他、メンバーのコンディションもあり、稜線へと続く大斜面の手前を最高点と定めますが、二俣まではなかなか手強い滑降となりました。
翌日は、林道歩きのおまけも付いて標高差1,900mをヘロヘロになって登り上げた毛勝北峰からの滑降には感慨一入のものがありました。ただ実際は、三の又付近までは濃いガスの中、降雪部分が雪崩れて剥き出しになった固い滑り面と広範囲のデブリに悪戦苦闘、必死に高度を下げたというのが実情です。
間際の降雪と気温の急激な上昇により、当日のルート上でも転・落石や小規模な表層雪崩などが発生するなど、降雪後の気象条件や急峻な雪渓等における様々な危険要素を身近に感ずることとなった他、随所に状況判断の難しさを体感することができた山行となりました。
以下、ご案内いただいた主要ルートについて紹介させていただきます。


【5/15(土) 天候:快晴】
[扇沢(標高:1,420m)発 07:30~08:10 蓮華大沢出合手前(1,600m) 08:20~09:20 二俣下部(1,850m) 09:30~11:00(2,300m付近) 11:30~12:00 大岩手前(2,450m) 12:10~13:40 扇沢(1,420m)着]

初日の蓮華大沢は、メンバー何れも滑降経験がなかったこともあり、針ノ木峠経由ではなく状況確認を兼ねて落石や表層雪崩に注意しながら慎重に沢を詰めるコースを選択。本日も所帯道具一式を背負っての夜逃げスタイルで、大沢出合付近にてアイゼン・ヘルメット装着。二俣より上部は傾斜も増し、両岸も狭く迫るなど、かなり篤志家向けの様相にピッケルの登場となります。
昇温に伴う落石や、途中離合した針ノ木峠経由の滑降者が上部斜面で転倒・発生させた表層雪崩で流されたとの話も聞き、種池上部に布引岳や鹿島槍の双耳峰が描く優美な曲線が望まれる地点よりお楽しみ(恐怖)の滑降に切り替る。雪はゆるんでいるが、雪崩れを引き起こしかねない状況のため転倒は許されず、慎重にターンを刻む。二俣よりは緊張感から開放され、関電道路まで暫しザラメの滑りを堪能。
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