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ちば山の会の山行報告

ちば山の会 山行報告のページ

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白馬岳山スキー◆写真 

菊池です。
GWの後半、いま一、いやいま二の天候であり、迷いに迷った挙句、日本三大雪渓の針ノ木雪渓に続き、白馬岳大雪渓も征服できた喜びを報告します。

09 杓子岳をバックにハイライト


【山域】北アルプス・白馬岳
【日時と天候】2009年5月5日:朝のみ晴れのち曇り、風殆どなし 気温山荘到着時1~2℃
6日:夜は雪(薄っすら積もる)、雨時々曇り、山荘出発時風やや強く0℃くらい、下るに従い風は殆どなし
【メンバー】CL菊池・SL岡田・SL沢田・長池・石橋・舟山・鶴田・吉川・岡田(四国会員外)・佐々木(会員外6日のみ同行)
【行程】5日「サンサンパーク」ー猿倉駐車場6:30-白馬雪渓ー14:30白馬山荘
 6日白馬山荘8:00ー小雪渓ー大雪渓ー10:20猿倉ー倉下の湯ー「ほかほかランド美麻」で昼食-帰葉(渋滞少なく19時過ぎには帰宅)


・小生の日程に合わせて、4~6日に白馬岳・柳又谷・清水谷・鑓ヶ岳~鑓温泉ルートを計画したが、天候不順のため叶わず残念であった。関甲信は二つの高気圧に挟まれた気圧の谷にすっぽり入っている状態が予想外に長引き、半日毎、微妙に変化する天気予報をネットでチェックしていたが、判断が直前まで難しく、中止も考えた。3日夜白馬に向かう車中では、テンションは下がりっぱなしであった。結果的には、曇りベースではあったものの、風が弱く気温が低からず高からずで(長野の最高19~20℃)、針ノ木雪渓・白馬雪渓とも標高差1400mくらいのハードルートにもかかわらず安全な山スキーができ、メンバーは大満足であった。
・4日の針ノ木雪渓はデブリ・雪面の荒れが少なく滑りやすいため、時間を掛けたテレマーク練習ができ大満足であった。5日はどうせ天気が悪く、白馬は無理であろうと判断、針ノ木雪渓から覗いた蓮華大沢の素晴らしい雪渓にそそられ、翌日の候補としたが、宴会準備で白馬のジャスコに到着する頃には白馬三山が夕日に映えくっきり、CLとして白馬岳登頂を目指すべく強気な宣言を下した。四国の岡田さんとの半年振りの再会と針ノ木雪渓の素晴らしさを祝し宴会は盛り上がったが、明日のハードスケジュールを控えて9時前には全員熟睡モードに突入できた。

・ 5日朝、悪天予想のためか猿倉駐車場はガラガラ、青空の下、小蓮華から白馬岳はくっきり。駐車場からのシール登行はギリギリ可能であった。下部の雪不足は否めなく、長足沢のブリッジはギリギリOKであった。鑓温泉ー小日向のコルから長足沢を下る予定であり、右岸を繋いで滑走可能であることが確認できた。
白馬尻にはテントが二張り、雪渓にはデブリは少ないものの、GWの遺残、ツボ足ランドで荒れ荒れであった。4月26日ころの降雪による吹き溜まりのため、小雪渓の急斜面あたりはツボ足で深く潜るところもあった。小雪渓の超急斜面を何とか登りきっても、村営小屋直上まではかなりの急斜面、雪面は徐々に硬くなりアイゼンが効きやすく登り易いが、ヘロヘロ状態、ガスで視界不良、頑張り抜いたあげく14:30頃全員山荘に到着できた。
柳又谷方面など周辺で一滑りを期待していたが、ガスが晴れず、早々と宴会に突入、佐々木さんとも合流、疲れた身体に酔いが一気に回り、山スキー談議に花が咲いた。悪天のためか宿泊者は20名ほど、サービスはまあまあ、食事が良かったのは想定外であった。曇りベースのため夜の気温は高め、やや風が強く雪が舞っており、翌日の行程が案じられながらも熟睡できた。

・6日朝、薄っすら、吹き溜まりで15cmほどの新雪。山荘外の東端でなんとか携帯ネットOK、山頂の天気予想は午後から雪模様、気温がー1℃で一定であった。当然のことながら鑓温泉ルートは断念、清水谷のみの滑走も諦め、8時前に往路を下るべく出発した。早くも小雨模様、村営小屋までは視界やや不良、若干のカリカリ斜面であったが問題なし。間もなく視界もよくなり、雪面も適度な硬さとなり杓子岳の雄姿を右に思い思いのシュプールが描けた。ハイライト地点での記念撮影後、いよいよ35~40度の急斜面が標高差200m余り続く。雪がかなり緩んでおり、ツボ足荒れ荒れ部分を避け、慎重にジャンプテレ・大回りターンで高度を下げた。他のメンバーも無難に急斜面をこなし、落石危険地帯を抜けて一休みとした。下るほどグサグサ・ツボ足荒れ斜面にスキー操作が思うに任せず、疲れと嘆き節を連発するメンバーもみられた。
曇り時々小雨のなか10時半前には猿倉に到着。その後急速に雨足が強くなり大雨の中、帰葉した。

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劔岳早月尾根雪山 

劔岳 早月尾根

期 間 2009年5月3~6日
山 域 北アルプス劔岳 早月尾根往復
メンバー CL高梨 SL横山 大塚 神山 岩元(記)
行 程 5月3日 幕張本郷16:30発 京葉道-一般道-外環道-関越道-上信越道-北陸道-馬場島駐車場01:30着
      4日 馬場島駐車場07:40発-早月小屋天場14:05着
      5日 早月小屋天場07:40発-劔岳山頂10:50着-同11:00発-早月小屋天場13:30着
      6日 早月小屋天場06:25発-馬場島駐車場09:45着 入浴、昼食後、同ルートで-幕張本郷19:30着


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行 動

5月3日(晴)
 今年の連休前半はとても良い天気が続いている。ということは後半は... そんな思いの中装備の選択に迷っていた。予報はアタックの5日が悪い。雨か?雪か? メンバーもきっと迷っているだろう。結局自分はソフトシェルのジャケットにゴアのレインウエアの組み合わせに落ち着いた。すでにCLジンさんが富山県に事前登山届けを提出しているので憂いなし!全員集合して夕刻の千葉を発つた。
 幕張から京葉道路に入るといきなりの渋滞。さすが1000円効果か?しかし一般道に下りて細かな道を辿り外環道、関越道へと入る。確かに車は多いけれど、下りなのでまずまずの流れだ。途中、上信越道で渋滞にはまるが神ちゃんにハンドルをまかせたまま眠る。いつしか渋滞も解消し、どこだかわからないSAで運転交代。ひとしきり走り、滑川で北陸道を下りて馬場島をめざす。が、すぐに大、中、細、極細と段階的明確にして段階的に不安になる道に入る。このあたりで行動食現地調達の自分としては死活問題なので、意識の遠のくジンさんやアニイを覚醒させ、意見を求めた。この先にコンビニはありえない!という結論がでたところで反転し、滑川インター近くのコンビニで各自最後の物資補給を行った。
 獣の気配を感じながら細または極細の道を辿り馬場島に到着したのが午前1時半。駐車場には多くの車があったが、満車ではない。テントを張るのももどかしく、名車横山号のシートをフラットにして各自素早くポジションを確保し、お疲れさまでした!を合図にプシュ!ングング!!プハーッと、いつもの行動終了の儀をとりおこなった。ごそごそと出してきたつまみを摂取しながら明日の行程を話したり地図など回し見したりていたが、早々に眠りにつく。

5月4日(曇り)
 6時頃各自ごそごそ起きだした。馬場島駐車場、標高730m。意外にも寒くない。空模様は薄曇りだが泣出す気配は感じない。朝食などを摂りつつ装備をまとめ、7時40分、早月小屋を目指し歩き出す。今回の山行は1日目、馬場島ー早月小屋天場 2日目、早月小屋天場ー劔岳山頂往復 3日目、早月小屋天場ー馬場島という余裕の行程となっているので気が楽である。
 歩き出してすぐに石碑発見!“試練と憧れ”などと刻まれているではないか!!お前ら覚悟はできているんだろうな!というプレッシャーに、あはは...試練なんだ...みんな憧れてるんだ....と、制作委員会の意図をまったく意に介さず、早くも岳人モードから山ケ○ Joy化した我々は記念撮影などをして早月尾根に取り付いた。
 いきなりの急登から始まった早月尾根の下部にこの時期雪はない。けっこう整備された道なのであるが日頃のトレーニングをサボっている身体は心肺能力がついてこない! 8000ではなくまだ標高800mなのにすでに酸素よこせ!状態である。あぁ!あんたらが言っている試練とはこういうことですか?! いやいやもっともっと試練なのでしょうね!...
 カタクリの見事な群落などに心を癒されながら高度を上げていくといきなりベンチ付の平らな場所に出た。ここまで出会った登山者は下山組ばかりで登り組はほとんど我々だけである。普段から静かなのか天候が悪い方向だから人が少ないのかは定かではないが、去年の鹿島槍大渋滞山行に比べれば孤高の人たちなのは確かであった。
 小休止の後、しばらく平らだが雪解けでぐちゃぐちゃな樹林帯に入る。ルートを見失わないよう慎重にテープを追って進むと制作委員会の言う試練が再び始まった。この山域だけなのだろうか?植物がきちんとすぎる群落を形成していて、ここからは俺たちの縄張りだからな!と言わんばかりに明確に住み分けしているのである。その群落のなかにイワカガミのようなものがあり、色が違うとか花弁がどうのとか葉はこれでいいのか?!と、大いに議論になりはしたものの植物に詳しい者など一人もいないので結論など出るわけもなく、試練からの一時的な逃避としかならなかった。
 さらに高度を上げていくと、樹齢百年は軽く超えると思われる杉の大木に出会った。これには一同驚き、そしていつになく優しい気持ちになり大木をなでたり気遣ったりしていた。しかし過ぎてしまえばまた、今度はさらに腐れ残雪の出てきた試練に喘ぎ、毒をまき散らすのではあるが、少し安定してきた心肺機能で余裕が出たのか着実にステップを重ね高度を稼いでいった。
 いい加減試練にも飽き飽きしていたころ小屋が見えてきた。直線距離にしてしまえばすぐそこなのであるが、地形的ルート設定の都合上大きく迂回しさらに急に感じられる登りになっている。心はすでに小屋=ビール、ングング!という条件反射が成立しているのでそこからが長い事長い事! 喘ぎ喉を掻きむしりながら小屋の全貌の見える場所に出て一同立ち止まり、唾を飲み込みそして天場へと駆け下りた。早月小屋天場14時05分着。
 ここからの連係プレーはどんなプロチームにも負けないくらい素早く的確である!天幕設営場所が決定するとジンさんがスコップを振り回し、アニイが雪を蹴散らし均す。計ったように役割を交代しつつ整地が完成すれば天幕を広げペグを打つ!そしてその頃を見計り大塚ちゃん、神ちゃんの上級構成員が冷え冷えビールを調達し、パブロフの犬と化したメンバーのカップに素早く均等に注がれていくのであった。“お疲れさまでした!”を合図に一気にのどの奥に流し込み、一同短めのため息を漏らしたところで落ち着きを取り戻した。心に余裕が生まれたのか“まあまあ”などと笑顔でビールを注ぎ合い今日のお互いの健闘を称え、いつものように長い長い宴会へとなだれ込んでいった。
 すでに時間の観念もなくしていたが、ふらふらとテントから這い出てトイレに発つと、おぼろ月が山々を照らしていてなにやら怪しくも幻想的な夜であった。

5月5日(晴のち曇りのち嵐)
 なんだなんだ?!誰かが発した素頓狂な声に一同飛び起きテントから次々に顔を出してそれを確認し短く歓声を漏らした。そうだ!そうなのだ!!予報に反して上天気なのである!ということは山頂に行くという事を意味し、敗退の場合の言い訳として用意していた“悪天候につき”という選択肢が使えなくなってしまったのだ。
 各自装備を整え、天場を7時40分に発つ!ゆっくり出なのもこの日程とコースならではで個人的には嬉しい。先行逃げ切り型のジンさんを先頭にいきなりの急登をついていく。息が上がるも装備が軽くアイゼンもよく効いていて昨日よりも軽快である。(この辺りから文面が簡素化するが、早く提出しろとの催促があり止むを得ない!皆よ!許せ!!)
 頂上にほど近いの凍ったルンゼ下では、ロープなしで降りてくるパーティー待ちで時間を取られる。おまけに石まで蹴落としてくれるので危ない危ない!この頃からか、かなり西よりの風が強くなり視界も無くなってきていた。注意深く凍ったルンゼにピックを打ち込み足を上げて登っていく。そしてしばらく岩稜やり過ごすと雪に埋もれた小さな社のある頂上らしきところに出た。剣岳山頂10時50分着。吹きさらしで風が強いので記念撮影をして下降を始める。山頂11時00分発。例のルンゼはラペルすることに決定していたので、アニイ、ジンさんが素早くロープをセットし、ジンさんトップで降り始めた。50mでは少しだけ足りなかったものの問題ではない。雪稜に入ってからも悪いところが1ヶ所ありロープを出した。しかし今回はロープが足りそうもないので、アニイがシングルでラペルするの術を伝授してくれた。これは細引きとロープマンを使用するシステムで、最後に細引きを引くとロープが回収できるという優れた術で安全かつ汎用性も高い!
 雷鳥に挨拶しながら腐った雪を駆け下りるがアイゼンに雪が団子になって歩きにくい。天場13時30分着。恒例、プシュ!ングング!プハーッの儀をとりおこない、今夜も酒宴が幕を開けた。そしてそれは一同がドロドロになって深い眠り入った頃にやってきた!
 持ち上げた酒酒と天場撤収のお方からいただいたありがたい薩摩白波パック半分以上残をすべて飲み尽くし、一人、二人と倒れ、いつしか思考停止になって寝ていたところ、いきなり東よりの突風に襲われたのであった!!この風は半端でなかった!テントは変形しつつも風に耐えてくれたが、ほぼ同時に降り出した固い雨、たぶんみぞれであろう雨が強風に押され内側に入り込んだテントのベンチレーターを伝い、ジンさんの顔にジョウロのごとく雨を注いだのであった!もがき苦しむジンさんに“すまんすまん”と心の中で言ってみたのだが、きっと届かなかっただろう。

5月6日(意外に曇り時々晴れのち雨)
 嵐の去った朝を迎え、全員の生存が確認された後被害状況を確認した。特に飛ばされたものは無さそうだ。テントもポールの破損も無く、ジンさん周辺の水没を除いて被害が軽微あったことはあの台風並みの嵐の後では幸運であったと思えた。早月小屋の気のいいご主人も 昨夜の嵐は大変だったでしょ!?と、気遣ってくださったのだから、本当にすごい嵐だったのだと思った!
 天場撤収。6時25分発。馬場島駐車場9時45分着。
 入浴場所を検討していたが、意外にも駐車場から少し行ったところに“みのわテニス村 ファミリーハウス 温泉”というところを発見し立ち寄ってみた。これが大正解で温泉よし!お昼も採れたて山菜の天ぷらなど美味しく、一同の評価は高かった!
 そして休憩の後千葉へと進路を向けた。

おしまい

追記
 今回の早月尾根は5月の連休にしては静かな山行が楽しめるルートであった。しかしなかなかな急登で侮れない!夜にやってきた嵐などに尾根であったら一溜まりもないだろう。総合力が試されるまさに試練と憧れの山なのだ!!
 私たちはよいタイミングで天候に恵まれ、事故も無くみんなで無事に帰れた事は、メンバーの強さ、優しさ、賢さによるところが大きい。というのも、私は不覚にもこの山行前に左膝を故障してしまい辞退も考えていた。しかし、みんなのバックアップがあり参加する事ができたのだ!

 この場をお借りしてみんなに感謝の意を伝えたい!ありがとうございました!!

岩元健一

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