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ちば山の会の山行報告

ちば山の会 山行報告のページ

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四阿山 

菊池@ちば山の会です。
年休を取り、冬型のなか上信越を避け、四阿山のプチパウダー斜面を堪能した。
【山域】四阿山(2354m)
【日時と天候】2008年2月27日(水)やや気温が上昇した冬型、曇り時々雪 気温ー7~-12度 風強し
【メンバー】CL菊池(59歳)TM,、沢田(63歳)、荒木(69歳)
【行程】四阿山高原ホテル(1450m)ー牧場ー登山道ルート-2300mまでシール登行-滑走ー
    1840m地点より登山道の南斜面を標高差120m・140m滑走(2本)ー
    牧場に向かって西方向へトラバース気味にシールアップ-牧場ー四阿山高原ホテル

 私は山スキーでは4回目である。天気がよいと素晴らしいパノラマと樹氷が楽しめるルートである。
初体験の2人を案内し、冬型曇り・強風予想のなか高原ホテルへ向かった。
やや気温の上がった冬型、高原ホテルから出発するときにはー7度、昨日からのやや重い新雪が20~40cm。
牧場では相変わらず強風・シュカブラ・視界不良で苦労した。
林間に入ると強風も弱まりパウダーが期待できると思いきや、切り開きの登山道ではパックされた新雪にがっかりした。
1900mを越えた辺りで山頂に向け林間をシール登行、まあまあのパウダー地帯もあるが、パックされた新雪が多い。
シラビソ地帯に移行するころには、再び風が強くシュカブラ・ガリガリバーンが目立ち初め、2300m地点でギブアップした。
行動食休憩の後、お楽しみの滑走である。吹き溜まり・パック・薮などもあり満足度60%のパウダーランであった。
あっという間に切り開きまで下ったが、このまま来たところを下っては面白みのないルートである。
牧場の緩斜面は風の無い低温降雪後には楽しめた(過去4回のうち1回のみ)が、今回もシュカブラ・ハードバーンでダメ。
そこで、前回に発見した素晴らしいお楽しみパウダー斜面を今回も堪能した。標高1840m辺りから切り開きをはずれ南斜面(オープン・疎林が入り混じった変化のある中斜面)を標高差約120~140m2本楽しんだ。風もなく安定した良質パウダー、これぞ四阿山山スキールートのマル秘お楽しオプションルートである。そのままシールをつけ西方向に少しトラバース気味に高度を少し上げると牧場に出る。満足度は一気に90~100%にアップした。
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稲村岩尾根~鷹ノ巣~雲取山◆写真 

以前から計画していた稲村岩尾根から雲取山に行ってきました
ので報告します。

【山域】奥多摩【コース】稲村岩尾根~鷹ノ巣~雲取山~鴨沢
【日時】19年2月24.25日 【メンバー】竹下(記) 澤田 吉川 【天候】晴
【記録】東日原10:00~稲村岩肩11:15/11:35~鷹ノ巣山頂14:30/15:00
    鷹ノ巣避難小屋15:15(泊)6:30~七ツ石山8:40/8:50~
    小雲取10:00/10:10~分岐11:10~鴨沢13:50
【内容】
昨日の強風の為、千葉発6:24の快速が運休で、32分発の快速で
どうにか新宿発ホリデー快速奥多摩に間に合い予定通り東日原に着く。
中日原バス停より100mほど先のカーブの所に鷹の巣への標識がある。
目の前に稲村岩が聳え立ち、登りたい意欲が沸き立つ。
稲村岩の肩付近から強風が吹き出すが、強風の合間を縫って稲村岩に
トライするが余りの突風に残念ながら諦めざるをえない。
嫌な風の音を聞きながら、長沢背稜を眺めながら、山頂に近づくにつれ
積雪も次第に多くなる、トレースがありアイゼンを着けるほどではない
山頂付近の積雪は60cmくらいである。鷹ノ巣山頂の先がパーッと開け、
富士山、南アルプスなどが青空に映える。しばし展望を楽しむ。
鷹ノ巣避難小屋は広くて清潔で女三人の貸切。快適な小屋のはずなの
に広すぎて天井も高すぎて贅沢な設計だ!などなど言いたい放題!
冷える床に毛布を拝借し、早めの夕食を済ませると、寒さの余りお喋り
もそこそこにシュラフに潜り込みツエルトをかぶって就寝。
昨夜の冷え込みが嘘のような朝を迎える。
風もなく、穏やかな登山日和。
富士山を眺めながら静かな平日の山を女三人で楽しんだ。

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六ツ石山 

柘植です。奥多摩は六ツ石山の日帰り山行報告です。
【概要】
六ツ石山への登路(あるいは下降路)の一つに榛の木尾根というのがある。水根への道の途中から分岐して境橋に至るかなり長大な尾根だ。以前から気になっていたが今日まで登り残していたので、県連総会前日の空いた一日で出かける。下部は結構上まで民家があり、そのためかなり立派な道があるが、最終民家を過ぎるととたんに心細くなる。やがて踏み跡も雪に覆われるようになる。南面の尾根のため少なめだが、800m付近からは膝付近まで。先週のものか一人の足跡が続くのが心強い。奥多摩湖が眼下に望めるようになると水根からの登山道と合流する。今までは晴天だったのだが、このあたりから曇り→雪になり、六ツ石山山頂ではチョッとした吹雪になってしまった。山頂には4パーティほどいたが、みんなそそくさと下山してしまい、一人寂しく行動食をかじる。みんなの跡を追うように出発すると、途中でなんと新品のサングラスを拾う。かなり高価そうな雰囲気でラッキーな拾い物。総会のオークションにでも出して一儲けするかと目論んでいたところ、下から先に下山した若いお兄さんがにこにこしながら登ってくる。サングラスの持ち主のようでお礼を言われてしま

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三つ峠、杓子山 

加藤です。2月定例として富士の見える山に行きました。
【日時】2/16三ツ峠山 2/17杓子山~鹿留山【参加者】岡田、菅井、吉田、加藤【報告】2/16三つ峠駅出発9:10、達磨石のある三つ峠登山口よりアイゼンを付ける。50cm程の積雪だったがトレースもありどんどん高度を稼ぐ。1:00元気な2人は電波塔のある頂上へ。下山は霜山、天上山を経る単調で長い道を辿るが時折富士山が顔を覗かせる。ロープウェイは運行しており2人のみ歩いて4:30に下山。今夜は富士吉田東側5kmにある不動湯に宿泊する。鄙びた湯治宿を期待したが近代的な老人ホームのようである。床暖房の温度が高すぎるのには閉口した。
2/17宿を7:00に出発。凍結した車道で皆何回か転倒しアイゼンを付ける。高座山麓からの富士山は雄大でここで吉田さんと別れる。高座山から北富士演習場、山中湖、南アルプスなど360度の展望を堪能する9:00。杓子山10:40~鹿留山11:30にはしっかりしたトレースがあるが、吹き溜まりや小さい雪庇もある。石割山方面の分岐点は1人分の踏み跡しかなく時間もかかり立塚峠から林道を下山2:00、山中湖畔紅富士の湯に立ち寄った。2日共晴天に恵まれ温泉に浸かり至福の時を過ごした。

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湯ノ丸山 

村野です。

二日間 湯の丸山 新雪を楽しんできました。

【山域】湯ノ丸山
【日時と天候】2008/2/16(晴れ)、17(雪)
【メンバー】CL 村野、会員外2名
【行程】2008/02/16 地蔵峠-リフトトップ-湯ノ丸山頂
     2008/02/17 鹿沢スキー場跡-コンコン平

2/16
湯ノ丸スキー場の仮眠所で就寝。
今回は、山スキー、山ボード、スノーシューの三人三様の登山形態でリフトトップから湯ノ丸山を登る。
リフトトップから一直線に、山頂を目指す。牧柵を右手に進むとあずま屋があり、その先に鐘がぶらさっがた道標がある。
道標を過ぎると本格的な登りになる。直登を続けるスノーシュー、ジグザグに進むスキー。登りはスノーシューの圧勝。
山頂が近づくとやや風が強くなってくる。時おり吹く風に雪が舞う。前を行く二人を追いようやく頂上に着く。
頂上で記念写真を取って、頂上直下の藪で一休み。数パーティが同じように休んでいる。
シールをはずしてコンコン平?を目指して滑り降りる。滑り出しは、やや藪が多い、牧場に入ると緩斜面で滑りやすい。
下りはあっという間、最後は、牧柵を越えて、登山コースに戻る。
あずま屋を過ぎて、右手の森に入り、林間コースをたどって地蔵峠に戻って終了。
夜は、小諸の一膳飯屋揚羽屋で夕食、藤村が良く通っていた店とのこと。
湯ノ丸山スキー場の仮眠所があまりにも快適なため、再び利用した。
ここは、お勧め仮眠所。たたみあり、布団ありです。

道の駅 御牧の湯 400円

2/17
鹿沢スキー場跡まで車で移動し、道沿いの駐車スペースに車を止める。スノーシューを着け、登りはじめる。
ここでも先行パーティあり、後続パーティあり。人気があるコースらしく、トレースをたどり歩いていく。
あずま屋に到着し、角間峠の道標に従い、右に進む。ゲレンデ跡を登り、林道に出る。
何かおかしい、いつのまにか後続パーティがいない。地図で現在位置を確認する。
どうもゲレンデを横断して登らなければ行けなかったらしい。
地図にもない林道だが、明確に道が続いている。おおよそのコース取りは、本来なら帰りコースの方向ということで雪降る静寂な林道コースを楽しむことにした。コンコン平(地形図1850m)に到着する。
湯ノ丸山を見ると、頂上が雪で見えない。あの頂上から稜線歩きしても楽しくないだ
ろうということで、ここで折り返すことにし、来た道を帰る。
最後は、秘湯 紅葉館で木の湯船を楽しむ。
外に出るといつの間にか雪がやんでおり、晴天。

鹿沢温泉 紅葉館 500円(シャワーなし)

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湯ノ丸山 

菊池@ちば山の会です。

 2006年2月5日、湯ノ丸山の北峰山頂からK2のテレマーク板を流してしまい、塚田さんにお声をかけた大馬鹿者です。
今回も寒気でイマイチの天候ではあるが、パウダー狙いに行ってまいりました。山頂での気温ー16度の低温に、超軽いパウダーを堪能できましたが、驚いたことに熊の親子を間近に目撃してしまい大慌てで角間山を滑り降りました。
【山域】湯ノ丸山・角間山
【日時と天候】2008年2月17日(日)曇り時々雪、遅くなって晴れ 気温山頂でー16度  風弱し
【メンバー】CL菊池・渡辺(俊):TM
【行程】地蔵峠-リフトトップ-湯ノ丸山頂(北峰)-北東尾根の左斜面標高差約200m滑走ー登り返し-山頂(北峰)-
北東斜面の右斜面滑走ー標高差約450m-旧鹿沢スキー場-角間峠-角間山稜線下約50m(熊の親子を左上方で目撃)-標高差約100m滑走-角間峠-自動車道路

 強い寒気を伴った冬型の続く状態であったが、ネットで調べる限り、湯ノ丸山は風も弱く、曇りベースの予報であった。風雪の強い上信越を避け、手軽にパウダーの狙える湯ノ丸を選んだ。
曇り時々雪模様の中、トップで山頂に向かった。この数日の積雪は20~60cm、低温続きで、軽いパウダーは吹き溜まりのラッセルもそれほど苦にならない。南峰をパスしトラバース気味に北峰に向かった。稜線に近い斜面では20~30cmのパウダーの下はかなり硬いバーンである。1本目は北峰(山頂)を通過し初挑戦の北東尾根の左斜面を狙った。稜線直下でピットチェックし、標高差200mほどの斜度20~25度のパウダーランが楽しめたが、急な薮斜面に移行したところで突破は無理と考えギブアップ、シールで登り返した。2本目は北峰から北東尾根の右側斜面を旧鹿沢スキー場に向かうルート。上部ではパウダーの下にハードバーンが隠れておりスピードコントロールが鍵、徐々に滑りやすいパウダーツリーランとなった。スキー場跡の緩斜面でも超軽パウダーで気持ちよくテレターンでクルージング。角間峠への分岐点で小休止後、1昨年楽しめた角間山南斜面へ向かった。角間峠のあずま屋では先行したスノーシューのハイカーが1名、休憩していた。
本日最後のパウダーランを楽しむべく角間山の山頂までシール登行しようと、気合を入れてラッセル。稜線下の急斜面の下にたどり着き、急斜面をどのように登行しようかと斜面の左上方に目をやると、なんとなく動いているものが見えた。よーく目を凝らすと、何と大きな熊?!!だ。それに小熊もいる。数m後方の相棒からは木があり見えない。7・80mは離れているし熊は気づいてない。
相棒のところへ戻り、気を落ち着かせてひそひそ話で状況を説明。兎に角、一刻も早くシールを外して、滑り降りることとした。

 熊は冬眠している時期と思っていたが、こういうこともあるのですね。1年中登山・山スキーで山に入っているが、熊を目撃したのは初めてである。山スキーで深山に入るときにも鈴を鳴らして行動すべきなのでしょうか。
なんとも楽しく、驚きの山スキーであった。

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かまど倉 

2月16日 かまど倉~川化山

メンバー:CL柘植、小俣、石橋、藤林、朝岡(記)

ハイグレードハイキングにのっているという、かまど倉に行きました。
場所は栃木県の鹿沼市です。(地図にないらしいです。)

登山口たどり着くまでに橋が通行止めになっていた事もあり少し手間取り、
9:30スタートになりました。 天気は晴れですが、スタート時点ではま
だ寒かったです。登りはじめると、無風な事もありかなり暑くなりました。

日陰にはまだ雪があり凍結もしていて慎重に歩きました。
稜線沿いに一気に高度をかせぎながら11時半ごろかまど倉の頂上に到着。
それから川化山へ向かい、約1時間後に川化山のピークに到着しました。

ここからの見晴らしは良く、町並みや走行する特急スペーシアが見えま
した。ここから下山。14時ごろ下山しました。

今回の山行では始めてアイゼンを使いました。急な下りで雪面だったので
すが、アイゼンを使ったおかげで安全に降りれました。
やぶこぎは登山道と違って、急登で足場も悪く、もちろんやぶもあって大
変ですがスリルがあって楽しいです。

今回の山行に参加させていただきありがとございました!


朝岡

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籠ノ登山、根子~四阿山 

【山行】2月10日篭ノ登山 11日根子岳~四阿山  【メンバー】池田・小俣
【報告】①篭ノ登山:湯の丸スキー場からもっとも長い第6リフトに乗ってゲレンデ
トップに着く11:00。トレースを期待して周辺の林間を見てみるがとレース赤テープ
とも見つからず、初めから地図読みの試練。ゆるい斜面に尾根をめざして東進、する
と踏み跡らしき窪みがかすかに認められる。昨夜からの雪ですっかり埋まっている
が、踏み込むと沈み方が違い、明らかにトレース跡。ラッセルをしながらだとコース
タイムの約2倍の時間をかけ90分で池の平の展望台(尾根)にでる。雪に埋まった林
道の横切る池の平に下りると下山してきた登山者と出会う。彼は第3リフトと林道経
由できたとのこと。ここからは彼の残してくれたトレースがあり、予定通り60分で山
頂2:00。本来なら雄大な浅間山が望めるのですが残念なことに上空は曇りにて、下界
の町並みが遠望できるのみでした。来た道をもどり、ゲレンデ脇を歩いて下山3:50。
②根子岳~四阿山:下山口の林道を偵察してから入山口の奥ダボススキー場へ。トリ
プルリフトを降りるとすばらしい雪原が広がる。わかんを装着して出発9:40。山ス
キーのトレースの中につぼ足のトレースも見つけちょっとうれしくなる。根子山頂ま
では地元の単独の方とご一緒し、話をうかがう。山頂まで本当にスキーにとって素晴
らしい斜面なんだと実感しながら登る。11:20~30根子岳。四阿山の縦走へ向かう人は
皆無で、これからのラッセルを覚悟する。根子岳の下りは始めのわずかが岩稜になっ
ている。南面の岩の基部を巻いて雪原の斜面へ出る。快適にわかんを蹴散らし鞍部ま
で駆け下りる12:00。道標を確認しいよいよ四阿山への樹林の中の登りにはいる。膝
上のラッセルはなかなかのものでした。途中一部赤テープを確認できるところもあっ
たが、地形確認をしながらの登り。2:10四阿山の肩に着く。時間的に厳しいのでここ
から中四阿山経由で下山につく。2:40中四阿山、3:20 1917mピーク、この下からス
ノーボーダーのトレースがくっきり。スノーシューで登ってきたらしくその跡をたど
り、大明神沢を渡り、菅平牧場の横を通り、別荘地の林道へ下山4:40 。  

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桑の木沢◆写真 

辻本です。桑の木沢の遡行報告です。

猪の川支流桑の木沢遡行報告  (辻本・記)
【遡行日】2月11日 【メンバー】辻本他、会員外3名 
【行動】猪の川林道キャンプ地駐車~桑の木沢入渓点~遡行~170m付近二俣左沢
    ~280mピーク~右岸尾根下降~猪の川林道~駐車場
亀山湖を渡り、猪の川林道を東大演習林方向に進む。キャンプ地入り口に車を停め、桑の木沢への橋を渡り入渓。高度計をco80mに合わせ、雪の渓を行く。
地形図で見ると、この沢は1300mほどの短い沢だが、その標高差は180mあり、急流を期待した。 しばらく進むと、右岸や左岸にスラブの滝が次々と現れる。30mほどの落差だ。co100mの手前あたりで落差4mくらいの滑滝が、川幅いっぱいにおよそ10mほど滑って落ちてくる。左岸にステップを切ってあるが、少々凍っていて足裏に神経がいる。それを越えると3段にトイ状の滝が現れ、とても千葉の沢とは思えない。
少し開けたところでは鹿が4頭、我々から逃げていった。角がないので噂のキョンかも知れない。それにしても雨後のはずなのに、水がきれいだ。水源にゴルフ場跡地や三石山林道がなければ、飲んでもよいと思える。入渓から40分たったco140mあたりで、大きな釜を持った20mほどの斜滝が登場。釜の右をヘつりながら取り付くが雪のためスタンスが滑る。釜の深さは腰上くらい。とても落ちるのは寒くて嫌。巻くのは両側とも切り立っている。雪と泥で巻くのも難しい。釜に落ちても仕方がないと覚悟を決め、慎重にヘつりながら滝に取り付いた。が、滝もシャーベット状でフリクションが効かない。草を掴むが抜ける。左岸を泥に手を突っ込みしながら登攀。滑り落ちれば怪我はしないが釜にドボンである。季節が変わればフリクションも効き、簡単に登れると思う。この後もゴルジュが発達していて、苔むした沢は美しくもある。水に入らずに遡行するのは不可能。膝上くらいは覚悟して遡行を続ける。枝沢もスラブ状で落ちてくる。
三俣で三石山への沢を右に見送り本流を遡る。co170m付近の二俣を左にとり、倒木が多くなるco200mあたりで尾根に逃げる。泥のやせ尾根は木の根頼りで80mほど登攀。
ここからのルートファインディングが難しい。ピークを回ったせいか、方向感覚が逆。しばらく迷った後60m下降し, co300mのピークを昇り返す。そこからは植林帯を進むが、最後は懸垂2回で沢に下り、猪の川を渡り林道への泥壁を登り1時40分遡行終了。3時間40分の行動時間であった。後は温泉と猪肉を楽しんだ。

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渋峠~草津 

2月9~11日 志賀高原・渋峠スキー場~草津スキー場
メンバー:CL石橋、荒木、加藤、朝岡、会員外3名

1日目、新幹線とバスとロープウェイを乗り継いで志賀高原・発哺温泉に到着。
ここで二泊して2日間、スキー場でスキーの練習をする。

3日目は渋峠スキー場~芳が平~草津スキー場にスキーで滑り下りて帰路に着く。

1月にちば山のメンバーと芳が平~池ノ塔を訪れた時は天気が悪く展望はまったくなかったが、
今日の池ノ塔からの展望は360度で北信五岳・北アルプス・中央アルプス・浅間山・

越後三山・赤城連山・八ヶ岳の後ろから富士山が頭をのぞかせているのが見える。

ここからが今日のスキーツアーの滑り出し。眼下に芳が平ヒュッテがよく見えてくる。

慎重に尾根を滑り下る。雪は晴天のため?ちょっと重めでしたが、気持ちよく湿原に滑り下り一安心。

芳が平で犬のバード♂とフロール♀の歓迎をうけて一休みしてから、さらに大平湿原コースに
向けて出発する。大平湿原に滑り下りる大斜面の雪も重めでしたが、
みんな思い思いのシュプールを描き、ここはいつもワクワクする滑りが楽しめる。

沢を渡り、ボブスレーコース(勝手に名をつけた)を滑り下り、草津スキー場に無事到着した。

今回、ツアー日が晴天に恵まれ、苦手なルートファインディングや雪崩の心配もなく、

無事ツアーが終了できました。一緒にスキーツアーを楽しんだメンバーに感謝!!!

いしばしきよみ

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横隈山 

柘植です。2/11(日)に日帰りで北秩父(秩父鉄道の北側の低山をこう呼ぶらしい)の
横隈(よこがい)山に行ってきたので報告します。
【概要】
秩父鉄道の野上駅で下車。大勢のハイカーが下りるが、大半は長瀞アルプスから宝登
山に行くようで、横隈山への道へ進む人はあまりいない。下道は道標もなく分かりに
くいが、前山の出牛峠を越えると、もっさい感じの横隈山が現れる。児玉方面への国
道をしばらく歩いて左折して平沢集落への道路に入る。立派な舗装道路終点から山道
になるが、ここから先は要所要所に児玉山の会の道標があり、迷うことはない。平沢
峠から雪道になり、感じのよい雑木林を進むと、ほどなく横隈山山頂の一角に着く。
突然眼前に北関東の広大な平野と西上州は神流川流域の山々が広がり、思わぬ展開に
びっくりしてしまう。わずか600mを下回る山にしては素晴らしい展望だ。とくに
遠く浅間山が真っ白な巨体を見せてくれているのはうれしい。柘植はこの展望に満足
して、お茶を飲んで下山してしまったのだが、帰ってから記録を読むと本当の山頂は
ここをさらに右に行った樹林の中のようだ。どうも三角点も山頂標識もないので変だ
と思った。だけど本当の山頂はあまり展望がないらしいので、まあいいか。帰途は平
沢峠をすぎて、住居野峠から下山した。更木というところからバスが出ているのだ
が、時間がすいぶんあくため、出牛集落までぶらぶら歩き、ふたたび出牛峠を越えて
野上駅へもどった。途中の何軒かの家には蝋梅があり、黄色い蝋梅の花が満開で春の
訪れが近いことを告げていた。

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会津駒ケ岳◆写真 

会津駒ヶ岳

【日時】2/1~2/3 【天候】晴れ後雪 【メンバー】橋本(記)、柘植、竹下、澤田、加藤

【記録】2/2 9:10登山口~1590m14:30幕営 2/3 7:10出発~11:10山頂~13:00幕営地~14:10登山口
【概要】 2/1 千葉22時発 13:30道の駅田島で積雪があるが圧雪されているのでテントで仮眠。2/27 7時過ぎ出発し、登山口手前にあるテニス場の側が除雪しており駐車する。
檜枝岐村で1.2mの積雪とのことで登山口からワカンを付けて9時発 、スキーの後はあるがコースが違うので階段まで1時間強を要する。夏道のコースを登るが、時には膝までのラッセルであるが、日差しもあり無風で楽しい雪山である。1590m付近で遠望もよく初日であることから早々と幕営を決める。掘ってもパウダースノーで、日本海側で降った残りの乾いた雪であることが分かる。

2/3 7時幕営地発、山頂まで500mの登りであることから11時までを登りの限度とした。昨日途中からのスキー跡を探しながらの上りで五分五分の登頂が予想される。昨夜の降雪は5-10cmであろう。今日も無風で最初は汗だくの雪山である。森林限界まではスキーの跡があり楽勝と思われたが、途中から足跡はなくなり、股下のラッセルで登頂はあきらめかけたが、小屋の付近で踏み跡が見つかり、雪も堅雪にあり11時10分に登頂できた。登頂はいつでも気持が良い。後は下山のみ、幕営地に13時、登山口14時と楽しい雪山下りであった。後は温泉とおいしいそばでもと期待したが、冬の檜枝岐は食堂は閉店しており、高速道路まで、お預け、車の中は食い物の話ばかりであった。 会津駒ヶ岳はルートもやさしく新人の雪山には良い山である。

 今回、最新のGPSをテストした。日本でもWAASが昨年の9月から利用でき、±3mの精度になったこと、センサーが高感度になり衛星をロストすることがなくなったこと、GPSの中に1/25000の地図が表示されるため容易に現在地が確認できることと満足できる結果であった。

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上州・前武尊 

菊池です。
数日間の低温降雪後の前武尊山スキーは好条件の激パウツリーランを楽しめた。
【山域】上州武尊山
【日時と天候】2008年2月2日(土) 晴れ  気温最高:-6度
【メンバー】CL菊池・岡田  
【行程】オグナホタカスキー場トップ-前武尊山頂ー荒砥沢滑走2本(標高差約300m)-前武尊山頂-十二沢滑走-スキー場滑走-帰葉

 しらびそ小屋ベースのネイチャースキーを予定していたが、都合と3日の悪天予想で急遽日帰り山スキーに変更した。
スノーシュー組の富樫さん・小俣さんと同乗してスキー場に向かった。
数日の低温・降雪情報にも拘らず、スキー場の積雪は120cmと増えてない。しかしそろそろ前武尊は深雪パウダー滑走の条件が揃ってくる時期と予想し入山した。案の定、軽めの深雪が30~50cm、荒砥沢上部の吹き溜まりでは60~70cmと深かった。剣ヶ峰との鞍部への往復は、いつもの雪庇状の稜線上より右の林間をうまく巻いてトラバースするほうが、かなり楽であった。
シラビソ林の脇でピットを掘ったが、上部数センチが剥離しやすいがその下はほぼ問題ない。剣ヶ峰の下をトラバースしていくグループを見送り、ノートラックの林間急斜面に飛び込んだ。膝上まで埋まる吹き溜まりでは、やや苦労したが、徐々に軽く深い激パウに雄叫びを上げながら、いつもの細い沢状地点まで下った。シール登行は滑走ラインが利用できるところはよいが、軽い雪とはいえ深いラッセルに悩まされた。2本目はいつも、もう一度同じ斜面のノートラック部分を選んで滑るが、今回は上部で右上方へトラバース、沢状地形を越え、本沢上部の急斜面までシールアップした。下に広がる斜面は沢に向かって広大な疎林の大斜面である。右のブッシュと木々の多いいつもの斜面より広がりのある素晴らしい斜面である。すぐにでも滑り出したい気持ち抑えて行動食をとった。さあ激パウ・深雪滑走だ。上部は満足したが、下部に行くほど表面がパックされたやや重い深雪であった。疎林ゆえに降雪後時間が経過すると悪条件になるようである。やはりいつもの木々の多い右斜面のほうが、パウダーを堪能するには好条件であるようだ。
剣ヶ峰にへばりつくように挑戦している富樫さん・小俣さんを遠望しながら、前武尊山頂までシールアップした。戻ってきた二人と山頂で落ち合った後、1時半に出発。最後のパウダーランを楽しんだ。十二沢は安定した軽い深雪斜面で、激パウツリーランに酔いしれた。2時半前にレストハウスに到着、4時過ぎにスノーシュー組も到着した。
最近テレビでも紹介された「望郷の湯」は激パウいや激混み、いい温泉で期待して寄ったが、2度と行くまいと誓った次第である。


田村追記
日本雪崩ネットワークへの投稿によると、下記の記載有り。
雪の状況は決して安定ではなかったと推定される。
オープン斜面~疎林などでは注意が必要な状況。
------------------
雪崩は特に見られなかった。
スノーボードでトラバースすると、急斜面では亀裂が入るものの伝播はしない。

積雪構造
雪面↓30cm新雪結晶でCTE(3)@30RP、バープテストでも30cmで破断される。30cm付近に大きな結晶が残っているのが特徴的。新雪層下から80?までこしまり雪⇒しまり雪で、 80?に融解凍結層が3cm程度で存在する。硬度は、F⇒1F⇒P⇒Kとなっている。

安定性評価
ルパイン
森林限界
森林帯 Fair

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